災害時に安全を確保するためには、防災に関する知識が必要となります。生存を左右することもあるため、知識とその対策が非常に重要です。
本記事では、防災グッズは大きく3種類ある・新聞紙が大活躍する・ラップを使用すれば洗い物を減らせるなど、災害時に活かせる豆知識を全部で15通り紹介します。併せて、効果的な停電対策も解説するため、防災対策を万全にしたい方は本記事を最後までご覧ください。
災害時には防災の知識が活躍する
災害時には、防災の知識が生存を左右することがあります。避難生活の鍵を握ることもあるため、事前に防災の知識を蓄えておくことが大切です。
例えば、災害の発生時期が真冬で避難先が公民館や学校だった場合、自力で寒さ対策を行う必要があります。その際、ポリ袋や新聞紙を活用して簡易的な防寒具を作れる、ペットボトルに黒いテープを巻いて太陽の熱を利用すれば水を温められる、などの知識があれば環境に適応することができるでしょう。
また、避難時の防災リュックで持ち出せる備品には限りがあり、その少ない道具で適切に対処しなければなりません。少ない備品でさまざまな状況に対応できる知識があれば、過酷な状況下でも快適に過ごすことが可能です。
特に小さな子どもがいる場合は、安全性を確保するため事前に知識を共有しておくことが大切です。
災害前に知っておきたい防災の豆知識15選
災害に関する豆知識を蓄えておけば、いざというときにその知識を活用できます。本項では、災害前に知っておきたい豆知識を15通り紹介します。
- 1日1人あたり3Lの水が必要
- 防災グッズは大きく3種類ある
- 新聞紙が大活躍する
- ラップを使用すれば洗い物を減らせる
- ダンボールは防音・保湿に有効
- 蓄光シールを貼っておけば避難しやすい
- 情報の取得手段がないとストレスになる
- レインコートは汎用性が高い
- 懐中電灯とペットボトルを組み合わせればルームライトになる
- ゴミ袋の利用用途は幅広い
- 家具・家電の転倒防止対策が重要
- 地震がおさまってもすぐに外に出てはいけない
- 災害時には小銭が活躍する
- 水を凍らせておけば保冷剤・飲料水になる
- ハンカチは感染予防対策として機能する
上記の豆知識を1つずつ解説していきます。
豆知識1．1日1人あたり3Lの水が必要
1つ目の豆知識として、1日1人あたり3Lの水が必要であることを覚えておきましょう。この3Lには、生存を左右する飲料水としてだけでなく、調理用の水も含まれています。
災害用の備蓄として水を確保する際は、最低でも3日分が望ましいため1人あたり9Lの水が必要です。可能であれば、500mLのペットボトルと組み合わせて用意しておきましょう。衛生状態が保ちやすいほか、利便性が向上します。
→防災時に活躍する非常食とは？主な種類とその特徴、選び方を徹底解説
豆知識2．防災グッズは大きく3種類ある
防災グッズと一言で言っても、その種類は以下の3つに分けられます。それぞれの種類に応じて、用意するグッズや数・量が異なります。
| 種類 | 内容 |
| 携帯用 | 常に持ち歩く簡易的な防災グッズ |
| 避難用 | 避難所での生活に必要な防災グッズ |
| 備蓄用 | 災害時に自宅で生活するための防災グッズ |
災害の規模や状況によって対応が変わるため、3種類の防災グッズを用意することが求められます。例えば、災害発生直後は携帯用の防災グッズでその場を凌ぎ、数日間の避難になる場合は避難用の防災グッズを活用します。
災害はいつ発生するか分からず、どの状況で被害に巻き込まれるかわかりません。それぞれの状況に適した防災グッズを用意しておくことが大切です。
→本当に必要な防災グッズリスト！携帯用・避難用・備蓄用に分けて解説
豆知識3．新聞紙が大活躍する
災害時に意外と活躍するのが新聞紙です。新聞紙は保温性や吸収性に優れているため、多目的で活用することができます。
【新聞紙の主な活用方法】
- 数枚重ねて上着として活用する
- 靴下の上に巻いて寒さを凌ぐ
- 濡れた靴のなかに入れて乾燥を早める
- 怪我をしたとき包帯代わりに巻く
また、食事の際に新聞紙を箱型に折ってビニール袋を被せれば、食器の代わりになります。新聞紙はコンパクトに収納でき、荷物の負担になりづらいため、できるだけ多めに用意しておきましょう。
豆知識4．ラップを使用すれば洗い物を減らせる
避難生活において、水の確保が特に重要となります。そんな状況では、ラップの使い方が水の節約に大きく影響します。例えば、以下のような工夫をすれば、洗い物を減らして水の節約を図れます。
- 食器の上にラップを敷いてから食品を乗せる
- しゃもじなどの取り分けの道具をラップで覆う
- スプーンや箸にラップを巻く
紙コップや紙皿を利用する方法もありますが、避難所ではゴミの処理ができず問題になることがあります。その点、ラップを積極的に活用すればゴミを減らし、衛生環境の維持にもつながります。
豆知識5．ダンボールは防音・保湿に有効
ダンボールは防音・保湿に効果的であり、防災グッズの1つとして活躍します。床に敷いてマット代わりにできるほか、寒さを凌ぐための断熱材としても利用できます。
また、災害時の避難所で騒音を軽減するための間仕切りとして役立てることも可能です。さらにビニール袋を被せて簡易トイレとして利用できるなど、ダンボールの利用用途は多岐にわたります。
豆知識6．蓄光シールを貼っておけば避難しやすい
地震などの災害時にスムーズに避難するためには、蓄光シールを貼っておくことが大切です。蓄光シールを部屋の出入り口や階段周辺などに貼り付けておけば、暗闇で発光するため避難がしやすくなります。
突然停電が起こると、明かりが一切なくなるため、暗闇のなかを手探りで把握しなければなりません。手の届く範囲に懐中電灯があるとは限らないため、すぐに避難するのが難しくなります。
その点、蓄光シールを貼っておけば避難経路が見えやすくなるため、スムーズに玄関を出て避難することが可能です。また、上着やリュックに蓄光シールを貼り付けておけば、事故の回避にも役立ちます。
豆知識7．情報の取得手段がないとストレスになる
災害時において情報の取得は、周囲の安全を確保する上では必要不可欠です。情報を取得できない状況だと、避難時に適切な経路の判断ができないほか、避難後の安否確認も行えません。
このように情報の取得手段がないと、ストレスにつながる恐れがあるため注意が必要です。情報取得の手段としては、ラジオやスマートフォン、パソコンなどが挙げられます。モバイルバッテリーやポータブル電源を前もって用意しておけば、それらの電子機器を使って情報を取得できます。
→ポータブル電源は防災グッズとして必要なのか？用意すべき5つの理由
豆知識8．レインコートは汎用性が高い
レインコートは汎用性が高いアイテムとして知られています。レインコートがあれば雨風を防げるのはもちろん、以下のような用途でも活躍します。
- 粉塵や台風から身を守る
- 寒さ対策として体温を保持する
特に気温が下がる真冬の時期には、雨風を遮ってくれるレインコートが非常に役立ちます。雨が染み込んで冷えるリスクを回避できるため、有効な寒さ対策として機能します。
豆知識9．懐中電灯とペットボトルを組み合わせればルームライトになる
懐中電灯とペットボトルを組み合わせれば、ルームライトになることをご存知でしょうか？懐中電灯の光をペットボトルに通すことで、広範囲に光を拡散させ、部屋全体を明るく照らすことができます。
具体的には、テーブルに懐中電灯を上向きに置き、その上に水が半分程度入ったペットボトルを置くだけです。コンパクトで持ち運びやすいため、非常時の明るさの確保に適しています。懐中電灯がなければ、スマートフォンのライトでも代用可能です。
豆知識10．ゴミ袋の利用用途は幅広い
ゴミ袋の利用用途は幅広いため、多めに用意しておいて損はありません。具体的には、以下のような使い方が挙げられます。
- 一時的な雨具や防寒具としての利用
- 持ち物や衣類を水分から守るための防水袋として利用
- 非常食を入れて避難所での食事時に利用
- 簡易的なレインコートとしての利用
- 断水時の簡易トイレとしての利用
新聞紙と組み合わせれば、防寒具や寝具としても利用できます。複数のサイズを用意しておけば、さまざまな状況に対応できるようになります。
豆知識11．家具・家電の転倒防止対策が重要
地震による二次被害を広げないためにも、家具・家電の転倒防止対策が重要となります。大地震の際には、家具や家電が転倒するリスクがあり、それが原因で怪我や火災が発生する恐れがあります。
また、家具や家電の転倒により避難経路が塞がってしまう可能性もあるため、以下のような対策を前もって進めておきましょう。
- L字型の金具で壁に固定する
- 突っ張り棒を使う
- 耐震ジェルマットを使う
- ベルトで壁と家具を固定する
災害が起きてからでは遅いため、事前に転倒防止対策を進めることが推奨されます。冷蔵庫の転倒防止対策については、以下の記事をご確認ください。
→冷蔵庫の転倒防止対策は必要？いますぐできる効果的な地震対策
豆知識12．地震がおさまってもすぐに外に出てはいけない
地震がおさまってもすぐに外に出てはいけません。なぜなら、地震後には二次的な被害が起こる可能性があるためです。具体的には、以下のようなリスクが考えられます。
- 看板などが落ちてくる
- 破損した建物からガレキが降ってくる
- 割れたガラスなどが飛散している
地震がおさまったあとは、テーブルの下に1分ほど身を隠しておくことが推奨されます。また、頭を守るために何かを被る、窓から離れるなどの対策も有効です。電車やバスに乗っている場合は乗務員の指示に従うなど、その場に適した行動をしてください。
豆知識13．災害時には小銭が活躍する
災害時には小銭が活躍するため、予め小銭を多めに用意しておきましょう。停電や通信障害が発生した場合、店舗では電子決済が利用できなくなる可能性があり、その場合は現金で支払う必要があります。
特に小銭は自動販売機などで役立つほか、「おつりを出せない」といった状況でも重宝します。多種類の小銭を用意しておけば、幅広い状況に対応しやすくなるのです。
豆知識14．水を凍らせておけば保冷剤・飲料水になる
水を入れたペットボトルを凍らせておけば、停電時に保冷剤・飲料水として活躍します。凍らせたペットボトルは、冷蔵庫内の温度を下げる効果があるため、食材が傷むリスクを軽減できます。
保冷剤として使い終わったら、その後は飲料水として利用できるため、この対策をすれば一石二鳥の効果が得られます。なお、水のペットボトルだけでなく、ごはんの冷凍でも代用可能です。その場合は、非常食としても機能します。
豆知識15．ハンカチは感染予防対策として機能する
ハンカチは汚れを拭き取る以外にも、感染予防対策としても機能します。口元に固定して縛ることでマスク代わりになり、感染予防・粉塵除けになります。
特に避難所で過ごす場合、人が密集して感染拡大するリスクが伴うため、個人での対策が必要です。マスクがなかなか手に入らない可能性もあるので、大判のハンカチを複数枚用意しておきましょう。
ポータブル電源とソーラーパネルがあれば停電対策になる
ポータブル電源とソーラーパネルを用意し、太陽光発電システムを構築しておけば、効果的な停電対策となります。太陽光発電システムによって電気の自給自足が可能となるため、電力会社からの電力供給が途絶えたとしても、発電した電気を使って家電製品を動かせます。
【太陽光発電システムを導入するメリット】
- スマートフォンやラジオを充電して情報収集を行える
- 電子レンジを利用して温かいご飯を食べられる
- エアコンや電気毛布を利用して気温調節ができる
- 電気ケトルを利用して手軽にお湯を沸かせる
避難所に持ち込んで使用したい場合は、携帯性の高いポータブル電源とソーラーパネルが求められます。本サイトを運営するEcoFlowは、携帯性と機能性を両立した製品を販売しています。以下のセット商品をぜひ検討してみてください。
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まとめ
本記事では、災害前に知っておきたい防災の豆知識を徹底解説しました。
災害時に身を守るためには、防災に関する知識が重要となります。「初めて知った」という豆知識があったのなら、その知識を踏まえて防災対策を進めてみてください。
また、効果的な停電対策を行いたい場合は、ポータブル電源とソーラーパネルを用いた太陽光発電システムの構築をおすすめします。
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