防災士が語る「ポータブル電源で備える日々の防災」

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防災士が語る「ポータブル電源で備える日々の防災」

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筆者:丸井汐里
フリーアナウンサー・ライターとして活動中。局アナ時代、主にニュース番組のキャスターを担当し、地震・台風・大雨など数々の災害報道に従事。その経験を広く役立てたいと、2019年末に防災士の資格を取得。

被災から家族やペットを守るためには

地震、梅雨時や台風による大雨・暴風など、日本には季節を問わず様々な自然災害があり、私たちはいつどこで被災するかわからない状況の中で暮らしています。自分や家族、ペットを守るために、日頃から防災について考え、備えておくことが大切です。

地震に備えるなら、割れやすい食器はなるべく棚の下の段に入れておく、寝室には箪笥や姿見などの倒れやすい・飛びやすいものは置かないようにするなど、家の中にある物の配置を変えるだけでも防災に繋がります。

大雨や台風への備えとしては、側溝の掃除や飛ばされやすい物を室内に入れておくことの他、カーテンを閉めてなるべく窓から離れた場所で過ごしたり、浸水や土砂崩れに備えて2階以上の斜面と反対側の場所に避難したりするなど、とっさの時の行動も大切です。

そして、災害時はガス・電気・水道といったライフラインが止まることがあります。復旧するまで自分たちで何とか生活して乗り切るためにも、防災グッズを揃えておくことが重要です。
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必要防災備品としての「ポータブル電源」

他にも情報収集のため、手回し充電式などの携帯ラジオがあると便利です。私は持ち合わせていないので、スマートフォンにラジオが聞けるアプリを入れています。ただ、充電がなくなったら使えないのが難点。他にも、特に電気がないと不便な局面はたくさん出てきます。

そこで、私が防災グッズとしてオススメしたいのが、ポータブル電源です。
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なぜ防災にポータブル電源が必要なのか

電力を使って動かしているものは思いの外たくさんあるため、災害時は停電が一番困るのかもしれません。ポータブル電源があれば

  • スマホの充電ができ、情報収集や家族とのやりとりが継続してできる
  • 扇風機や電気毛布などに接続すれば、夏の暑さや冬の寒さをしのぐことができる
  • 冷蔵庫に接続すれば停電時でも食糧の腐敗を防ぎ、食糧確保に役立つ
  • 調理家電に繋げば食事にも困らない

仮に地震などの災害で停電が起こった場合、EcoFlowのポータブル電源があれば、ご家庭の電化製品が長時間利用できます。


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実践!ポータブル電源「RIVER Max Plus」で動く家電

「果たして本当にポータブル電源は使えるの? どんな風に使えばいいの?」と、疑問に思う人もいるかもしれません。そこで、家にあるものがポータブル電源からの電力で動くのかどうか、フル充電させ電力残量99%の状態で試してみました。

はじめに、情報収集には必須のスマートフォン。

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今回はiPhoneに71%充電が残っている状態から、100%フル充電をしてみました。

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電源の正面に、USBの差し込み口が3つ、iPhoneなどに使うLightningのコネクタの差し込み口が1つついています。また、同時に最大10台のデバイスを充電することができるようです。そこで、スマホ1台を充電しながら他の家電のプラグも刺してみました。

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コンセントの差し込み口は、右側の側面に3つあります。

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夏の暑い時期に必要になる、扇風機。電源を入れると、風量なども普段と変わらずしっかり動きました。

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扇風機の前にコピー用紙をかざしてみました。風でなびいています。これなら、暑さを少し和らげることができそうです。

ポータブル電源で調理家電も稼働!

続いて、調理家電でも試してみました。
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電気ケトルでお湯を沸かします。瞬時にたくさん電力を使うため、ポータブル電源からウィーンという機械音が少しだけ聞こえましたが、無事お湯を沸かすことができました。手軽にお湯を沸かすことができれば備蓄しているカップ麺などが食べられるので、災害時の生活の質の向上にも繋がります。

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電気ケトルが動くなら、電子レンジも動くのでは? と実験してみることに。コップに水を入れて電子レンジで温めてみました。

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500Wで1分半稼働させたところ、問題なく動きました!電子レンジが使えるなら、災害時の食事も怖くない!大抵のものは何とかなるのではないでしょうか。

ここまでやりきった後、スマホのフル充電が完了。かかった時間は1時間でした。

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ポータブル電源の電力残量は93%!扇風機を除けばずっと稼働させているものは少ないので、数日は持ちそうです。

EcoFlow RIVER Max Plusは、重さが2リットルのペットボトル4本分相当の8kg。持ち手もついていて思ったよりも持ち運びがしやすいので、使いたい場所に移動させるのも簡単です。

さらに、シガーソケットやソーラーパネルからの充電もできるため、車中避難時などにも役立ちます。

ポータブル電源の普段の保管方法って?

EcoFlow RIVER Max Plusの性能を最大限活用するために、バッテリーの残量は60%~80%の状態まで減らしてから保管することをオススメします。高温多湿を避け、冷暗所に保管するのが望ましいです。また、1年に1度は充電をするようにしましょう。

「防災グッズ」が準備できたら

日頃からできる備えを済ませたら、家族間で災害時の避難経路や避難場所を確認することも防災に繋がります。災害発生時には電話やメールなどがすぐに繋がらないことも想定されるため、どの災害時伝言板を活用するかなど、連絡手段を複数決めておくことが大切です。

さらに、日頃から避難行動を反復して確認したり、最新の情報を集めたりすることが、災害発生後のスムーズな避難行動に繋がります。以下のサイトなどをうまく活用し、迅速に最適な行動ができるよう心がけましょう。

普段から防災グッズに不備がないか定期的に確認し、災害発生時を想定して家族で相談しておくことなど、常に防災意識を高めておくことが大切です。その一貫として、予めポータブル電源を備えておくことも、日々の安心に繋がるひとつの手段かもしれません。

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