「ブレーカーが落ちてないのに停電する」と悩んでいる方はいるのではないでしょうか。
ブレーカーは、自然災害や送電機器の故障、周辺の工事などで落ちることもありますが、何度も落ちる場合は早めに原因を解明することが重要です。
この記事では、ブレーカーが落ちていないのに停電する原因、停電時に確認すべき3つのブレーカー、復旧方法や対処法をわかりやすく解説します。
ブレーカーが落ちてないのに停電する方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
ブレーカーが落ちてないのに停電する原因
ブレーカーが落ちてないにも関わらず何度も停電する場合は、早めに原因を特定することが重要です。ここでは、ブレーカーが落ちてないのに停電する原因について解説します。
自然災害が発生している
自然災害が発生している場合、ブレーカーが落ちていなくても停電する可能性があります。
地震や台風、火災や落雷などが停電を引き起こすことは決して珍しくありません。特に電気を供給する電線や電柱が、故障・破損すると電力供給は一時的に停止します。
念のため災害発生時はすべてのコンセントを電源プラグから抜き、ガス栓を閉めて備えましょう。必要に応じて電力会社に状況を伝えると、より解決につながります。
送電機器が故障している
送電機器が故障している場合、ブレーカーが落ちていなくても停電する可能性があります。
マンションやアパートなどの建物内には送電機器が設置されていますが、その送電機器が故障・破損した場合は停電していなくても電力供給がストップすることがあります。
送電線の切断などによって電力供給が停止することもあるため、十分に注意が必要です。
仮に共有部分の電気が消えている等の問題が発生している場合は、早めに管理会社に連絡するなど、できる限りの措置を取りましょう。
周辺で工事を行っている
周辺で工事を行っている場合、ブレーカーが落ちていなくても停電する可能性があります。
例えば、電線や電柱の確認・修理を行う際は意図的に電力供給が遮断される場合があり、予期せぬ停電が発生している状況も珍しくありません。
工事が計画的なものである場合、チラシや張り紙で予告されるケースが一般的ですが、気付かずに他の理由で「停電した」と勘違いするパターンもあるため要注意です。
停電時の体験や災害時の備えについては次の記事で詳しく解説しているため、併せてご覧ください。
→1か月の停電を経験したからこそ気づいた電源確保の大切さ
→地震や停電で大事な人を守るために-防災士が教えるもしもの備え
停電時に確認すべき3つのブレーカー
ブレーカーはいくつかの種類があるため、それぞれの役割を知っておくことが重要です。ここでは、停電時に確認すべき3つのブレーカーについて解説します。
アンペアブレーカー:電気の総量を管理するブレーカー
アンペアブレーカーは、住宅内に流れる電気の総量を管理しているブレーカーです。
電力会社と契約している上限の電気量を超えて使用した場合に全体の電力供給を遮断する役割を担っており、電気の総量を管理してくれています。
停電時は、まずアンペアブレーカーに異常がないか確認しましょう。
安全ブレーカー:電気の安全を管理するブレーカー
安全ブレーカーは、電気回路ごとに電気の安全を管理しているブレーカーです。
特定の回路で一定以上の電流が流れると該当部分の電力供給を遮断する役割を担っており、電気の安全を管理してくれています。
なお、安全装置は複数のブレーカーで構成されており、部屋ごとに分かれているため、停電時は安全ブレーカーに問題がないかも確認してください。
漏電ブレーカー:電気の漏電を管理するブレーカー
漏電ブレーカーは、電気回路ごとに電気の漏電を管理しているブレーカーです。
特定の回路で一定以上の電流が漏れると該当部分の電力供給を遮断する役割を担っており、電気の漏電を管理してくれています。
なお、漏電は感電を引き起こしたり火災を引き起こしたりするため、停電時は漏電ブレーカーを確認しつつも、問題が見られる部分には触れないようにしてください。
より停電に備えたい方は、無停電電源装置(UPS)について解説した記事も併せてご確認ください。
→無停電電源装置(UPS)とは?仕組みや利用シーン、選び方を徹底解説
停電でブレーカーが落ちた場合の復旧方法
万が一の災害に備えるなら、停電でブレーカーが落ちた場合の復旧方法を知っておくことが重要です。ここでは、停電でブレーカーが落ちた場合の復旧方法について解説します。
アンペアブレーカーの復旧
アンペアブレーカーが落ちた場合は、消費電力の激しい電化製品の電源を切ってからアンペアブレーカーを「入」にすることで復旧できます。
消費電力が多い家電は次の通りです。
- アイロン:1,200W~1,400W
- オーブントースター:1,200W~1,350W
- ポット:700W~1,000W
- 掃除機:1,000W~1,100W
アンペアブレーカーは電力会社と契約している電気量を超過した場合に落ちるため、基本的に使用していない家電の電源は落としておくのが賢明といえるでしょう。
場合によっては電力会社と契約した電気量を見直すなど、停電を起こさないよう契約内容の確認も必要です。
安全ブレーカーの復旧
安全ブレーカーが落ちた場合は、ブレーカーが落ちた部屋にあるすべての電化製品の電源を切ってから安全ブレーカーを「入」にすることで復旧可能です。
その後、使用する電化製品のみ電源を入れて電気が使用可能か確認します。
漏電ブレーカーの復旧
漏電ブレーカーが落ちた場合は、漏電箇所を特定するところから始めてください。
まずは、安全ブレーカーをすべて「切」にしてから漏電ブレーカーを「入」にし、再び安全ブレーカーを1つずつ「入」にします。
こうすることで、漏電ブレーカーが落ちる直前に「入」にした回路で漏電が起きているかどうかが調べられ、漏電している箇所も特定できます。
ただし、漏電している箇所が判明した場合は早めに修理専門業者への依頼が必要になるため、自力ではなくプロに任せるのが無難です。
なお、家庭でできる停電対策については他の記事で詳しく解説しているため、よく停電する方は併せてご覧ください。
→家庭でできる6つの停電対策!ポータブル電源を用いた対策も併せて解説
→自宅でできる停電対策と注意するべきこと&おすすめのポータブル電源を紹介
頻繁にブレーカーが落ちる場合の対処法
日々の生活で何度もブレーカーが落ちる場合は、対処法を知っておくことが重要です。ここでは、頻繁にブレーカーが落ちる場合の対処法について解説します。
契約アンペアを見直す
契約アンペアを見直すことで、頻繁にブレーカーが落ちるのを避けられます。
契約アンペアが上がれば、同時に使用できる消費電力も増えるため、簡単にブレーカーが落ちることはなくなるはずです。
電力会社と契約しているアンペア数の見直しや、自宅で使用している電化製品の電力消費量が適切かどうかも確認しましょう。
使用中の電化製品を見直す
使用中の電化製品を見直すことで、頻繁にブレーカーが落ちるのを避けられます。
前述した「アイロン」「オーブントースター」「ポット」「掃除機」などの家電は消費電力が高いため、消費電力の低いものに買い替えるのが賢明です。
各家電の消費電力を抑えられれば電力会社との契約アンペアを見直す必要もなくなるため、最初に各電化製品の電力消費量を計算するのも良いでしょう。
漏電箇所を修理する
漏電箇所を修理することで、頻繁にブレーカーが落ちるのを避けられます。
人によっては漏電が発生しているにもかかわらず、そのまま放置している場合もありますが、一度漏電が発生すると勝手に直ることはありません。
むしろ、放置すればするほど状況は悪化し、最終的には電気系統が故障・破損する可能性もあるため早急に修理するのが賢明です。
ただし、漏電箇所が複数発生している場合もあるため、電気系統に不具合が見られる場合は修理専門業者などのプロに一度見てもらいましょう。
コンセントを増設する
コンセントを増設することで回路が分散し、ブレーカーが落ちにくくなる場合があります。
コンセントが不足していることを理由に「タコ足配線」にしている家庭もありますが、回路が一極集中するため、停電対策ではあまりおすすめできません。
タコ足配線でプラグを増設するのであれば、コンセント自体を増設して回路を分散させた方が安全です。
コンセント足りない場合はタコ足配線ではなく、コンセントそのものの増設を検討しましょう。
ブレーカーを交換する
ブレーカーを交換することで機能が回復し、ブレーカーが落ちにくくなる場合があります。
ブレーカーの型が古いと頻繁に落ちることがあるため、何度も落ちるようになった場合はブレーカー本体の交換を検討しましょう。
築数十年以上の物件は電気系統全体が古くなっている可能性もあるため、定期的にメンテナンスするのはもちろん、場合によっては部品ごと交換するのが賢明です。
→小型の非常用発電機は停電時・非常時に必要?発電機の種類や選び方を解説
一瞬だけ停電してすぐに復旧する理由
物件の状況によっては一瞬だけ停電してすぐに復旧する場合もありますが、これはスマートメーターが機能している証拠です。
スマートメーターを導入している場合は、停電時に自動復旧が行われます。
物件によってはアンペアブレーカーの代わりにスマートメーターが設置されており、契約したアンペア数を超えると自動的に電気供給が遮断されます。
その際、スマートメーターがあると電力供給がストップしてもすぐに復旧するため「一瞬だけ停電してすぐに復旧する」という状況になるわけです。
ただし、何度もブレーカーが落ちる場合は消費電力が高すぎる可能性があるため、契約電力の見直しや省エネ家電への買い替えを検討する必要があるかもしれません。
→停電への備え、あなたは十分ですか? ご家庭で用意したい防災グッズ
停電の予防対策には家庭用蓄電池がおすすめ!
停電に備えておきたい場合は、家庭用蓄電池の導入がおすすめです。
停電時は各種電子機器が使用できなくなることで困窮した事態に追い込まれますが、家庭用蓄電池があれば災害発生時でも電気を問題なく使用できます。
EcoFlowでは、「DELTA Pro 3」などの災害時に生活インフラを守る家庭用蓄電池を取り扱っています。
DELTA Pro 3はケーブルを挿して電源を入れるだけで使用でき、ほぼすべての家電製品に対応しています。
日々の備えとして家庭用蓄電池を導入しておきたい方は、ぜひ次のリンクから製品情報をご確認ください。
まとめ
ブレーカーが落ちていないのに停電する原因、停電時に確認すべき3つのブレーカー、復旧方法や対処法を解説しました。
ブレーカーが落ちていないのに停電する原因には、自然災害によるものや送電機器によるもの、周辺の工事によるものなどがあります。
他にも頻繁にブレーカーが落ちる場合は、契約アンペアが足りない可能性や電子機器の電力消費量がオーバーしている可能性があるため、それぞれ見直しが必要です。
停電時にストレスなく電気を使用し続けたい場合は、EcoFlowの「DELTA Pro 3」が便利です。
ぜひこの機会に、お気軽にお問い合わせください。