無停電電源装置とは?ups無停電電源装置の選び方

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無停電電源装置とは?ups無停電電源装置の選び方

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地震や大雨などは、災害の多い国日本に暮らしている限り避けることができません。ライフラインが断絶した場合、冷蔵庫やパソコンなどの家電製品は機能しなくなってしまいます。パソコンに至っては重要なデータ消失のリスクもあります。しかし、無停電電源装置があれば、電力を自家供給することが可能です。本記事では、無停電電源装置の基礎知識と選び方について解説します。

無停電電源装置とは

upsとも呼ばれる無停電電源装置は、停電時に一定時間電気を供給するための装置です。電源から無停電電源装置に電気が送られ、さらにその先にあるパソコンや冷蔵庫などに電気を流します。同時に、無停電電源装置内の蓄電池にも電気を蓄えることで、停電時に蓄電池から各機器に給電できる仕組みです。停電時には、自動で蓄電池からの供給がスタートするため、途切れることなく電気を送れます。

無停電電源装置は、「常時商用給電方式」「ラインインタラクティブ給電方式」「常時インバーター給電方式」の3つに分類できます。常時商用給電方式は、電源から給電が途絶えるとバッテリーからの給電に切り替わるタイプです。普段は接続機器に電力を送ってバッテリーを充電しています。リーズナブルで消費電力も少ないため入手しやすい一方で、停電したときに少しのタイムラグが発生するというデメリットがあります。そのため、家庭用の無停電電源装置として適しているといえるでしょう。

常時インバーター給電方式は、常にバッテリーを充電し、安定した電力をインバーターによって供給するタイプです。いつも電力が流れる状態のため、大切なデータやシステムを守るのにぴったりです。ラインインタラクティブ給電方式は、内臓している電圧調整器によって停電すると商用電源から自動で無停電電源装置に切り替わるうえ、通常時も安定した電圧をキープできます。

無停電電源装置の使用シーン

無停電電源装置は、主に大切なデータやシステムを扱う場面で使用されることが多いです。パソコンにデータを保存すると、停電によって消失する可能性があります。さらに、パソコンのシステムが壊れてデータの復元が不可能になるかもしれません。無停電電源装置を使用すれば、このようなリスクを避けることができるのです。また、医療現場でも必要不可欠な装置です。手術室や集中治療室など、命に係わる部屋で扱う医療機器は、停電によって送電が止まると患者が亡くなるかもしれません。そのため、無停電電源装置を使って電気を供給し続ける必要があるのです。

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また、サーバー用に使用することもできます。サーバーには、さまざまなデータが保管されており、停電によってシステムの誤作動が起こることが考えられます。その結果、大きな損害が発生しかねません。これらの事態を防ぐためにも、無停電電源装置は役立ちます。

金融現場でも、無停電電源装置はなくてはならない装置です。例えば、停電によって銀行の勘定系システムが止まってしまうと、ATMやネットバンキング、窓口取引などが全てストップします。データセンターで停電してしまうと、関連するデータが全て失われるかもしれないのです。そのため、金融現場では無停電電源装置を別々の場所に設置して災害などに備えています。

また、冷蔵庫など日常生活で使用する家電製品にも無停電電源装置は活用できます。停電すると、冷蔵庫内は2~3時間しか保冷されません。停電してからそれ以上時間が経過すると、食材の廃棄や水漏れが生じる可能性があるのです。

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無停電電源装置の価格帯

無停電電源装置の価格帯は、スペックや大きさなどによって異なります。一般的に6万円前後ですが、高額なものになると10万円以上にもなるのです。

無停電電源装置の選び方

無停電電源装置は、いくつかの選び方のポイントがあります。

使用用途

商用か家庭用かに着目するのが選び方のポイントです。使用する目的によって、装置の適切な規模が異なります。

無停電電源装置の容量

まずは接続する全ての機器の最大消費電力を調べましょう。全ての接続機器の消費電力を合わせた数が、無停電電源装置の容量をオーバーすると使用できません。接続機器の最大消費電力は、取扱説明書や機器本体を見れば把握できます。電力表示が「VA」ならそのまま足していけばよいのですが、「A」と表記してあれば100倍した数値にしてから計算します。同時に、無停電電源装置本体の出力コンセント数も確認しておきましょう。これは、同時に何台まで電源供給できるかを表す数値です。出力容量が適していても、コンセントの数が足りなければ、必要な機器全てを接続できません。

出力波形

無停電電源装置から出力する電力の波形は2種類です。「正弦波」は、家庭用ACコンセントと同じ波形です。基本的に、どんなサーバーやパソコンにも対応しています。ただし、短波形と比べると値が張ります。「短波形」は、リーズナブルな無停電電源装置に使われている出力波形です。精度が高い機器には対応できないため、注意しましょう。

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形やサイズ

無停電電源装置は、接続する機器のそばに設置するのが基本です。必要な容量が増えるほど、無停電電源装置もサイズアップします。つまり、広い設置スペースが必要となるのです。そのため、事前に無停電電源装置のサイズや形を確認し、必要な場所に設置できるかを調べておく必要があります。

電源環境

無停電電源装置は、入力電力や入力周波数が設定した数値からはみ出すと、自動でバックアップ電源に切り替わる仕組みです。国内の商用電源は100Vもしくは200Vが一般的なのであり、この電圧をベースに入力可能な電圧を許容電圧範囲とよびます。入力電圧が許容電圧範囲を超えたり下回ったりしたときに、バックアップ運転に切り替わるような入力電圧範囲になっている無停電電源装置を選ぶようにしましょう。 また、国内の商用の入力周波数は海外製品の入力周波数と異なります。海外製品のバックアップを目的に無停電電源装置を導入するのであれば、対応周波数にも注意して選びましょう。

バッテリー性能

停電すると、バッテリーから電気をもらうため、充電時間やバッテリーの寿命は外せないチェックポイントです。充電時間が短いと、連続した電力トラブルが起こった際の、短い間隔での給電に対応できます。また、バッテリー寿命の長いものを選ぶことも重要です。いざというときにバッテリーが切れて使えないという事態が起こらないよう、確認しておきましょう。

EcoFlow の「EPS機能」

EcoFlow のDELTA Pro、DELTA MaxとDELTA Miniには、電力を自動で切り替え供給する「EPS機能」が内蔵されております。オフィスに設置すれば、デスクトップパソコンやサーバーのバックアップ電源として大事な機器を、飲食店に設置すれば、防犯カメラや業務用冷蔵庫の補助電源としてあなたのお店を守ります。

EcoFlow独自開発の「EPS機能」とはどんな機能でしょうか?
AC充電ケーブルを使用して家庭用コンセントと製品の AC電源入力ポートを接続することで、電気製品を使用することができますが(この時、電力はバッテリーからではなく家庭用コンセントから供給されています)。この状態で家庭用コンセントからの電力供給が停止した場合、30ms以内に本製品のバッテリーから直接電力供給が行われるモードに自動的に切り替わります。 ただし、本機能は完全な EPS機能ではなく、0msでの切り替えには対応していないため、データサーバーやワークステーションのような完全な EPS機能を必要とするデバイスには使用しないでください。EPS機能を使用する場合は、 十分なテストを行い、ご自身の責任においてご使用ください。また、複数のデバイスを同時に接続していると、 EPS機能により ACコンセントからバッテリーに切り替わった時に過負荷保護機能が作動する可能性があるため、 EPS機能を主要目的とする場合にはデバイスは 1台のみの接続を推奨しています。

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無停電電源装置で災害やアウトドアに備えよう!

無停電電源装置が1台あれば、いざというとき安心です。また、アウトドアでも活躍するでしょう。電力を持ち運びできるようになれば、屋外での楽しみ方も増えるはずです。まずは、どんな場面で使いたいか、何を接続したいかをはっきりさせ、選び方のポイントをおさえたうえで目的に適したタイプの無停電電源装置を選びましょう。

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