地震や停電で大事な人を守るために-防災士が教えるもしもの備え

-

地震や停電で大事な人を守るために-防災士が教えるもしもの備え

-

■石田裕之(いしだひろゆき)プロフィール
神戸出身プロシンガーソングライター。
防災士、ひょうご防災リーダー、危機管理士2級、住家被害認定士2級など取得。音楽活動とともに、被災地支援、防災啓発、海外教育支援、障がい者福祉、人権講演など、社会活動に幅広く携わる。
2021年、防災音楽ユニット「Bloom Works」でワーナーミュージックよりメジャーデビュー。神戸学院大学非常勤講師。

石田裕之公式ウェブサイト http://www.insomnia.co.jp Bloom Works公式ウェブサイト https://bloom-works.com

先日(令和4年3月16日)、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震は、日本に住む我々に、改めて災害がいつどこで起きても不思議ではないことを認識させました。

2011年の東日本大震災を不意に思い出した人も多いのではないでしょうか。

また、地震発生後も継続して電力需給がひっ迫し、停電の可能性に言及される事態となりました。今後の電力確保をインフラだけに頼ってよいのか不安になっている方もいるでしょう。

本記事では、シンガーソングライター/防災士としてご活躍する石田裕之様にインタビューし、経緯や現在の活動内容、そして防災への心構えを含めたもしもの備えについてお聞きしました。防災用として登場するポータブル電源やソーラーパネルは、皆様の備えをサポートするパワフルなツールですので、ぜひ参考にしていただければと思います。

質問1「シンガーソングライター/防災士としてご活躍されることになった経緯を教えてください。」

── 中学生の時、神戸市内で阪神淡路大震災を経験したことが、その後の人生に大きく影響しました。歌が大好きで、将来は歌手になりたいと夢見るごく普通の中学生でしたが、震災をきっかけに地元への愛着が芽生え、神戸の街から音楽を発信していきたいという想いが加わり、今の活動につながっています。

防災士になったのは、東日本大震災の被災地支援活動がきっかけです。次に起こることが懸念される南海トラフ巨大地震や千島海溝の地震なども、東日本のような大津波が想定されています。東北で教わった教訓を正しく、わかりやすく、世界中に伝えたいという思いから、防災士を取得しました。

portable power station disaster prevention02

質問2「小さい頃に阪神淡路大震災を経験されているとのことですが、その時の教訓や読者の皆さんへ共有したい日頃の心構えなどはありますか?」

── あの震災が起きるまでは、神戸は地震なんて起きないと誰もが思い込んでいました。みんなが「まさか」と思ったのです。実際、のちの調査で、震災前日時点での「30年以内に地震が起こる確率」は、わずか0.02〜8%に過ぎなかったことがわかりました。それでも、起きてしまいました。国内には同じような活断層が、わかっているだけでも約2000ヶ所はあると言われています。日本中、いつどこで震度7の地震が起きても不思議ではないんです。しかし、全国各地の被災地を訪ねるたびに、地元の人から「まさか」という言葉がこぼれます。日本で暮らす以上、豊かな自然の恵みと脅威は常にセットで、いつでもそばにあるものという前提で備えてほしいです。

阪神淡路大震災は真冬だったので、ライフラインの大切さも痛感しました。暖を取る手段がないと避難は過酷です。昨年公表された千島海溝・日本海溝の地震の被害想定では、非常に多くの方が低体温症で亡くなる可能性も指摘されました。水、携帯トイレ、食料などの備蓄に加え、非常用エネルギーもしっかり備えておきたいです。また、「備えはあるけど使い方がわからない」というのも防災あるあるなので、日頃から使い慣れておくことも大事です。

 

質問3「被災地訪問や慰問演奏、そして校公演などもされているそうですが、今までで最も心に残っている経験があれば教えてください。」

── 東日本大震災から2ヶ月後に初めてボランティアで訪れた際、作業の後に避難所で慰問演奏をさせていただきました。瓦礫撤去や物資配給などの作業と違い、慰問演奏は直接復旧には役立ちません。本当に喜んでもらえるのかな?かえって嫌な思いをさせてしまったらどうしよう?そんな不安でいっぱいでした。しかし避難者さんたちからリクエスト曲を募り、前に出てもらって一緒に歌ってもらううちに、どんどん打ち解けていき、最後はみんなが自然と肩を組んで大合唱してくださいました。音楽の素晴らしさを体感しましたし、人生で一番「音楽をやっててよかった」と思えた瞬間でした。その時、多くの方から「心が軽くなった」「また来てね」と言っていただけたことが、その後も東北に通い続けるきっかけになっています。

被災した人々の心にとって、物質的な復旧だけでなく、心を豊かにする時間や、日常を取り戻すための遊びの部分もとても大切なんだと思います。

portable power station disaster prevention03

質問4「嬉しいことに、EcoFlow DELTA Maxと160Wソーラーパネルをご使用いただいているとのこと、ありがとうございます!どのように活用されているか教えていただけますか?」

── 主に、電源の確保できない屋外のライブイベントで、音響機器の動力として活用しています。100人以上の屋外イベントに対応する音響機器となると消費電力も大きくなりますが、EcoFlow DELTA Maxであれば十分すぎるほど余裕で対応できます。

160Wソーラーパネルは2枚つないでいて、晴れていれば音響機器の消費電力と同じぐらい発電できるので、数時間のイベント終了後もDELTA Maxのバッテリーはほとんど減っていませんでした。

DELTA Maxの高出力を活かして、屋外の防災イベントで電子レンジにも使ったことがあります。ポータブル電源で電子レンジなども使えるというのは災害時にもとても心強いです。屋外での電子レンジのアースの取り方や、その施工に必要な資格のことも知る良い機会になりました。

portable power station disaster prevention04

質問5「演奏活動以外でもポータブル電源をご使用になることはありますか?」

── 普段から、日当たりの良い時間帯はソーラーパネルで充電して、午後からは暖房器具など電気代の高い家電の動力に使ったりして、日常使いしています。車でキャンプや旅行に行く際も、いざという時の頼れる味方として持っていくと安心です。

最近では講演会や防災イベントなどでも実物を持参して見てもらうなど、多くの人にポータブル電源を身近に感じてもらおうと工夫しています。

portable power station disaster prevention05

質問6「今後、当社のポータブル電源を使ってやってみたいことがあれば教えてください。」

── DELTA Max 1600は非常時の備えとしても安心な高スペックですが、ストリートミュージシャンが持ち歩くにはオーバースペックで持ち重りするので、今後はRiverやRiver miniを導入して、最小限・最軽量のセットでストリートライブができるか実証してみたいと思います。

また、雨の日や夜間など、太陽光発電のできない時にも使えるよう、ペダル発電など人力で充電できないか?など、災害をリアルに想定して色々と試してみたいです。

イベントでもどんどん実際に使って、お客さんにも触ってもらって、我が家も備えておこうという人が増えてくれたら嬉しいです。最低でもマンション一棟に1台、地区ごとに1台、避難所ごとに1台といった備えがあると、その後の避難生活が全然違ってくると思います。

portable power station disaster prevention06

質問7「EcoFlowポータブル電源の好きなところはどこですか?」

── デザインや性能が秀逸なのはもちろん、環境保護に全力で取り組む姿勢も大好きです!フリースプレー塗装によるムラは、木家具や革製品のように個性として魅力的ですし、かえって汚れや傷を気にせずどんどん使っていこうと思えます。保護フィルムを貼るのをやめたこともとても合理的で良いと思います。

あと、さまざまな機能が追加できる拡張性もワクワクします。いつかエクストラバッテリーなどもフルセットで揃えて、大型フェスをポータブル電源だけで開催できたら最高ですね。

質問8「石田さんは音楽活動や防災イベントへの参加など、コロナ禍でありながら精力的に活動されているかと思います。最後に、今後取り組みたいことや夢はありますか?」

portable power station disaster prevention07

── 昨年は防災音楽ユニットBloom Worksとしてメジャーデビューするなど、歌で防災に関心を持ってもらう活動が社会にも認めてもらえました。今、災害が頻発する中で防災に関心を持つ人はかなり増えていると思います。一方で、具体的に何から始めたらいいか、どう備えたらいいか?正解がわからず、調べようにも情報が多すぎて、着手できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、せっかく音楽で関心を持ってくれた人に、次は具体的なアクションを取ってもらえるよう、わかりやすく情報をまとめたメディアサイトを立ち上げます。何か災害のことで困った時や調べたい時は、ここを開けば良いというような、防災の百科事典のようなサイトを製作中です。生活者目線で、本当に使える、コスパに優れた防災グッズもレビューしていくので、EcoFlow製品の魅力もしっかりお伝えできればと思います。

portable power station disaster prevention08

防災士もおすすめするポータブル電源「DELTA Max」シリーズ

EcoFlowポータブル電源の中でも大容量に属する「DELTA Max」シリーズは、1,612Whと2,016Whの2種類の容量からお選びいただけます。

外付けのエクストラバッテリーを取り付ければ、使用人数や用途に合わせて容量の拡張が可能です。

portable power station disaster prevention09

DELTA Max1600

1612Whから最大5,644Whまで拡張できる大容量ポータブル電源。外付けのエクストラバッテリーを取り付けるだけで、使用人数や用途に合わせた容量のカスタマイズが可能です。

portable power station disaster prevention10

DELTA Max2000

2,016Whから最大6,048Whまで拡張できる大容量ポータブル電源。外付けのエクストラバッテリーを取り付けるだけで、使用人数や用途に合わせた容量のカスタマイズが可能です。

DELTA Max 1600 DELTA Max 2000
容量 1,612Wh 2,016Wh
拡張バッテリー 最大5,644Wh 最大6,048Wh
定格出力 合計2000W(X-Boostで最大2400Wまで対応) 合計2000W(X-Boostで最大2400Wまで対応)
重量 約22kg 約22kg
ソーラー入力 最大800W     最大800W    
バッテリーの種類 三元系リチウムイオン 三元系リチウムイオン

記事をシェア

ご登録いただきありがとうございます。
お客様のEメールアドレス宛にEcoFlow製品に関する最新情報やキャンペーン情報をお届けします。

最近の投稿

すべての投稿

コメントを書く

コメントを入力してください
お名前を入力してください