ポータブル電源の正弦波とは?波形ごとの違いやメリット・デメリットを紹介

-

ポータブル電源の正弦波とは?波形ごとの違いやメリット・デメリットを紹介

-

  • ポータブル電源の正弦波とは何のこと?
  • 正弦波・修正正弦波・矩形波の違いを知りたい
  • 正弦波が採用されたポータブル電源を探している

このような疑問や悩みはありませんか?ポータブル電源の製品によって、インバーターから出力される電気の波形が異なります。

波形には大きく分けて正弦波・修正正弦波・矩形波の3種類があり、それぞれ異なる特徴を持ちます。波形によっては一般家庭の電気機器に使用できない場合もあるため、ポータブル電源の製品を選ぶ際は注意が必要です。

そこで今回は、ポータブル電源の波形について詳しく解説します。最後までご覧になれば、正弦波や矩形波の特徴を深く理解でき、その上でご自身に適したポータブル電源を見つけられるはずです。

ポータブル電源の正弦波とは?

01 01 2

ポータブル電源の製品を選ぶ際に、「正弦波」という言葉を見たことはないでしょうか?この正弦波とは、ポータブル電源に蓄えた直流電流を交流電流に変換するインバーターから出力される電気の波形のことです。

一般家庭のコンセントから出力されるのは交流の正弦波、もしくは純粋正弦波と言われる波形であり、ほとんどの電気機器は正弦波や純粋正弦波に対応して作られています。そのため、ポータブル電源の出力波形が正弦波であれば、コンセントからの出力と同じように電力を問題なく供給できます。

しかし、一部のポータブル電源の波形は正弦波ではなく、「矩形波(くけいは)」や「修正正弦波」といった波形を出力する場合があり、この波形を一般的な電気機器に使用すると、故障や劣化につながる可能性があるため注意が必要です。

電気機器の故障を防ぐためにも、ポータブル電源は出力波形を十分にチェックしてから購入しましょう。

正弦波・修正正弦波・矩形波それぞれの違い

01 02 2

インバーターから出力される波形には、大きく分けて正弦波・修正正弦波・矩形波の3種類があります。ポータブル電源を選ぶ上で重要なポイントなので、製品を購入する前にそれぞれの特徴を理解しておきましょう。

正弦波

正弦波は前述した通り、一般家庭のコンセントから供給される電流の波形です。なめらかな曲線を描くように、規則正しい形状をしています。

01 03 2

ポータブル電源を一般的な電気機器に使用する場合、正弦波でなければ正しく使用できない場合があるため、形状は正弦波が最適だと言えます。故障や劣化につながることがないので、パソコンなどの精密機器に使用しても安心です。

しかし、正弦波を採用しているポータブル電源は高価な製品が多い傾向にあります。一部の電気機器のみに利用する場合は、少し高いと感じるかもしれません。

【使用できる代表的な電気機器】

  • パソコン
  • テレビ
  • ラジオ
  • 電気毛布
  • 電子レンジ
  • 家庭用冷蔵庫
  • 炊飯器
  • ヒーター
  • 扇風機

修正正弦波

01 04 1

修正正弦波は正弦波を真似して作られた波形で、形状は正弦波に若干似ています。ただし、正弦波のようになめらかな曲線ではなく、角張った階段のような形状をしています。

一般的な電気機器であれば一時期に使用できる可能性が高いですが、突然使えなくなったり、電気機器が故障したりする場合もあるため注意が必要です。また、修正正弦波は精密機器に対応していないなど、使用できる電気機器が限られているところも欠点だと言えます。

 

修正正弦波の最大のメリットは、正弦波が採用されているポータブル電源よりも安価で購入できることです。シンプルな利用方法であれば、正弦波よりもコストパフォーマンスが優れています。

なお、修正正弦波は「修正弦波」や「疑似正弦波」と呼ばれることもあります。以下のようなマイコン制御のない製品や、モーターを使用しないシンプルな製品には利用可能です。

【使用できる代表的な電気機器】

  • 白熱電球
  • ホットプレート
  • シンプルな電子レンジ
  • シンプルな炊飯器

矩形波

01 05

矩形波は、修正正弦波よりも直線的で角張った形状をしている波形です。修正正弦波よりも使用できる電気機器が限られているため、日常的な利用にはまったく向いていません。

修正正弦波と同じく、一部の電気機器にしか利用できないことが難点であり、安価で製品を購入できるところが利点だと言えます。アウトドアや緊急時、自宅でポータブル電源を使用する場合は、正弦波が採用された製品をおすすめします。

【使用できる代表的な電気機器】

  • 白熱電球
  • ホットプレート
  • シンプルな電子レンジ
  • シンプルな炊飯器

正弦波が採用されたポータブル電源のメリット・デメリット

01 06

正弦波が採用されたポータブル電源のメリット・デメリットをより詳しく解説します。ポータブル電源の波形で迷っている方は、ぜひ以下の詳細をご確認ください。

正弦波のメリット

正弦波のメリットは、家庭用のコンセントと同じように、家電製品に問題なく電力を供給できることです。正弦波が採用されたポータブル電源であれば、電気機器を長期間使っても故障や劣化の心配がありません。

正弦波が採用された製品は幅広い電気機器に使用できるため、アウトドアや緊急時に電力を供給する場合でも安心です。多目的にポータブル電源を使用したい方に推奨されます。

正弦波のデメリット

正弦波のデメリットは、修正正弦波と矩形波に比べるとコストがかさむことです。正弦波のポータブル電源は基本的に高価な製品が多いため、一部の電気機器にしか電力を供給しない方にとっては、コストパフォーマンスが悪いと感じてしまいます。

「購入時のコストをできるだけ抑えたい」という方は、修正正弦波や矩形波が採用された製品を一度検討しましょう。

しかし、ポータブル電源を長期的に使用する場合、一般家電に電力を供給する可能性が高くなるため、修正正弦波や矩形波だと結果的に高コストになるリスクがあります。

修正正弦波や矩形波の電力は故障や劣化の原因になることから、長期で利用する場合は正弦波のポータブル電源が推奨されます。

正弦波が採用されたポータブル電源を選ぶ際に意識すべきポイント

01 07

正弦波が採用されたポータブル電源と言っても、製品の種類は多岐にわたります。ポータブル電源を選ぶ際は、以下3つのポイントを意識してみてください。

  1. 定格出力
  2. 充電方法
  3. 電池の種類

それぞれのポイントを1つずつ解説します。

ポイント1.定格出力

1つ目のポイントは、定格出力です。定格出力とは、ポータブル電源が安定して出力できる電力量のことです。定格出力は「W(ワット)」であらわされます。

この定格出力は電気機器の消費電力と深く関係しており、電気機器の消費電力をポータブル電源の定格出力が超えていなければ、電力を供給することができません。

例えば、消費電力1,300Wの電子レンジを使用したい場合は、定格出力1,300W以上のポータブル電源が必要になります。さまざまな電気機器を利用したいのであれば、少なくても1,000W以上の製品、できれば1,500W以上の製品をおすすめします。

なお、なかには起動時に運転時よりも消費電力が高くなる電気機器もあるため、ポータブル電源の購入する前に、以下の消費電力と起動電力の目安を確認しておきましょう。

 

起動電力

電気機器

消費電力(W)

起動電力(W)

消費電力の1.0倍

スマホの充電器

15

15

ノートパソコン

30

30

液晶テレビ

150

150

小型電気ケトル

450

450

IH炊飯器

800

800

ヒーター

900

900

消費電力の1.1〜2.0倍

扇風機

35

50

電子レンジ

1,300

1,500

ドライヤー

1,200

1,450

消費電力の2.1〜5.0倍

小型クーラー

250

900

家庭用冷蔵庫

300

1,200

 

複数の電気機器を同時に動かす場合は、消費電力の合計が定格出力を上回っている必要があるため、事前に消費電力の合計値を計算しておくことをおすすめします。

ポイント2.充電方法

製品を選ぶ際は、ポータブル電源の充電方法にも意識を向けましょう。ポータブル電源は家庭用のコンセントにつないで充電するのが基本ですが、それ以外にもシガーソケット充電・ソーラー充電・発電機充電などの方法があります。

対応している充電方法が多ければ、外出時や緊急時など、さまざまな状況に対応できるため、ポータブル電源の利便性が向上します。製品によって対応している充電方法が異なるため、購入する際に必ず確認しておきましょう。

ポイント3.電池の種類

3つ目のポイントは、電池の種類です。ポータブル電源に採用されている電池によって、それぞれ特徴が大きく異なります。

代表的なもので言うと、リチウムイオン電池・リチウムポリマー電池・リン酸鉄リチウム電池の3つが挙げられます。現在主流になりつつあるのは、リン酸鉄リチウム電池です。

リン酸鉄リチウム電池はほかの電池に比べて安全性が高く、サイクル寿命が長いという特徴を持ちます。発火や爆発が起こりにくいため、ポータブル電源を安心して利用できます。

また、バッテリー内部には安全保護システムが搭載されており、バッテリーの充電・放電を管理してくれるのも魅力の1つです。安全性にこだわるなら、リン酸鉄リチウム電池を採用したポータブル電源を選択しましょう。

正弦波が採用されたEcoFlowのポータブル電源4選

01 08

ここまで、ポータブル電源の選び方を解説しましたが、「販売されている製品が多すぎて迷ってしまう」という方もいるでしょう。本項では、EcoFlowが販売する高機能なポータブル電源を4つ紹介します。

すべての製品に純正弦波が採用されているため、一般家庭の電気機器にも安心して電力を供給できます。

  1. RIVER 2
  2. DELTA2
  3. DELTA Max1600/2000
  4. DELTA Pro

それぞれの製品を1つずつ解説します。

RIVER 2

「RIVER 2」は、最近発売したばかりの高機能ポータブル電源です。史上最速の充電性能を誇っており、ACコンセントからなら約60分で充電が完了します。

出力はもちろん純正弦波が採用されているほか、電池の素材はリン酸鉄リチウム電池なので寿命が長く、ポータブル電源を安心して利用できます。コンパクトで携帯性に優れているところも本製品の魅力です。

 

容量

256Wh

定格出力

300W

AC充電入力

最大360W

サイズ

24.5 x 21.5 x 14.5cm

重量

約3.5kg

出力口

合計11

公式サイト

https://jp.ecoflow.com/products/river-2-portable-power-station

DELTA2

「DELTA2」は、バランスに優れたパワフルなポータブル電源です。AC6口を含む合計15ポートが搭載されているため、複数の電気機器に同時に電力を供給できます。

定格出力が1,500Wと、高水準なところも魅力の1つです。さらに、電池の素材にはリン酸鉄リチウム電池が採用されているため、どんな環境でも安心して利用できます。

 

容量

1,024Wh

定格出力

1,500W

AC充電入力

最大1,200W

サイズ

40.0 x 21.1 x 28.1 cm

重量

約12kg

出力口

合計15

ACx6

USBx6

DCx2

シガーソケット x1

公式サイト

https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station

DELTA Max1600/2000

「DELTA Max」シリーズは、用途に応じて「1,612Wh」と「2,016Wh」の2つからバッテリー容量を選択できるポータブル電源です。外付けのエクストラバッテリーを取り付ければ、最大約6,000Whまで拡張できます。

また、特許技術X-Streamにより、驚きの急速充電が可能である点も魅力の1つ。2つの充電を組み合わせれば、より効率的に充電することができます。

 

容量

1,612Wh/2,016Wh

定格出力

2,000W

AC充電入力

最大1,500W

サイズ

49.7×24.2×30.5cm

重量

22Kg

出力口

合計:15

AC×6

USB×6

DC×2

シガーソケット×1

公式サイト(1600モデル)

https://jp.ecoflow.com/products/delta-max-1600-portable-power-station

DELTA Pro

「DELTA Pro」は、圧倒的な性能を誇る家庭用蓄電池です。ポータブル性も兼ね備えているため、アウトドアや緊急時にも活躍します。

専用のエクストラバッテリーで拡張すれば、バッテリー容量を最大10,800Whまで増やすことが可能です。「とにかく大容量のポータブル電源がほしい」という方に推奨されます。

 

容量

3,600Wh

定格出力

3,000W

AC充電入力

最大1,500W

サイズ

63.5×28.5×41.6cm

重量

45Kg

出力口

合計:15

AC×5

USB×6

DC×2

シガーソケット×1

アンダーソン×1

公式サイト

https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station

まとめ

本記事では、ポータブル電源の波形について詳しく解説しました。

ポータブル電源の製品によって、インバーターから出力される電気の波形が異なります。波形には大きく分けて、正弦波・修正正弦波・矩形波の3種類がありますが、一般家電をよく利用する場合は正弦波の製品が推奨されます。

なお、本サイトを運営するEcoFlowは、正弦波を採用したポータブル電源を多数販売しております。ポータブル電源の購入を検討している方は、ぜひ以下の公式サイトから製品情報を一度ご確認ください。


アウトドアや緊急時に活躍するEcoFlowの高性能ポータブル電源はこちら

記事をシェア

最近の投稿

すべての投稿

コメントを書く

コメントを入力してください
お名前を入力してください