新築戸建てを建てる場合は、太陽光発電があった方が便利です。
太陽光発電があれば、生み出した電気を自家消費に回したり、売電収入を得たりできるため損をすることはあまりないでしょう。
この記事では、新築戸建てに太陽光発電は必要なのか、太陽光発電の費用、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
戸建ての太陽光発電について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
新築戸建てに太陽光発電は必要?
新築戸建ての太陽光発電は必ず必要というわけではありませんが、東京都など人口が密集している首都圏では設置義務化が進められているため、注意が必要です。
日本・世界の動向を見ても今後さらに導入が推奨されるでしょう。
ここでは、新築戸建てに太陽光発電は必要なのかについて詳しく解説します。
東京都では太陽光発電の設置義務化が進められている
すでに、東京都では太陽光発電の設置義務化が進められています。
一部の地域に限られるものの、日本では太陽光発電の設置をより進めており、今後も太陽光発電の設置は義務化される可能性が高いです。
特に、大都市東京では太陽光発電の導入によってエネルギーの効率化を図っている他、環境への負荷を低く抑える動きが見られます。
今後は他の都市にも義務化の波が広がる可能性があるため、これから家を建てる場合は太陽光発電の導入も検討するのが良いでしょう。
ただし、完全に義務化されるのはまだまだ先で、しばらくは家を建てる人に委ねられるはずです。
売電や自家消費が目的であれば導入したい
太陽光発電は、売電や自家消費が目的であれば導入するのが良いでしょう。
新築戸建てに導入すれば、より効率的に売電・自家消費が可能となります。売電・自家消費の意味は、以下の通りです。
- 売電:太陽光発電で生み出した電気を電力会社に買い取ってもらうこと
- 自家消費:太陽光発電で生み出した電気を自宅で使用すること
どちらも生み出した電気を有効活用する方法で、うまく活用すれば家計の支えになります。
もちろん、売電するか自家消費するかは自分自身で選べるため、どうするのか家族と相談して決めるようにしましょう。
ただし、太陽光発電の導入には初期費用や維持費がかかるため、コストをどうするか一緒に考えておくことが必要です。
環境保護の意味でも導入が求められる
太陽光発電は、環境保護の意味でも導入が求められます。
再生可能エネルギーの一つとして知られる太陽光発電は、環境への負荷が抑えられる発電方法で二酸化炭素を排出しないため、脱炭素社会を目指す日本に必須です。
世界と足並みを揃えるためにも、再生可能エネルギーの導入は必要となるでしょう。
なお、太陽光発電の他にも再生可能エネルギーにはいくつか種類があります。代表的な再生可能エネルギーの発電方法は、以下の通りです。
- 風力発電:風の力を利用した発電方法
- 水力発電:水の力を利用した発電方法
- 地熱発電:地熱を利用した発電方法
- バイオマス発電:バイオマスを利用した発電方法
再生可能エネルギーのなかで一般家庭に最も普及しているのは太陽光発電ですが、今後は他の発電方法も普及するかもしれません。
環境保護という枠組みで考えると太陽光発電と他の発電方法両方の導入が求められ、今後はより地球全体で考えていく必要があるでしょう。
なお、太陽光発電の普及率や導入に向いている人・向いていない人については他の記事で解説しているため、あわせてご確認ください。
→太陽光発電の普及率は?導入に向いている人・向いていない人について解説
→スマートハウスの勧誘は悪質業者が急増中?悪質業者の手口と対処法を解説
新築戸建ての太陽光発電の費用
新築戸建てに太陽光発電を導入する場合、どれくらいの費用がかかるのかを把握しておくことが重要です。ここでは、新築戸建ての太陽光発電の費用について詳しく解説します。
太陽光発電のシステム・設備に費用がかかる
太陽光発電のシステム・設備には、数十万円〜数百万円単位の費用がかかります。
太陽光発電には、ソーラーパネルやパワーコンディショナーが必要となる他、チャージコントローラーやバッテリーなどが必要です。
各種装置を固定するための架台や接続するためのケーブルも必要で、すべて揃えるとなると数十万円〜数百万円ほどの初期費用がかかるでしょう。
設置する太陽光パネルの個数や種類によっては本体代だけで数十万円〜数百万円するため、新築戸建てに導入する場合は予算オーバーにご注意ください。
設置工事と電気工事に費用がかかる
新築戸建てに太陽光発電を導入する場合、設置工事と電気工事にも費用がかかります。
- 設置工事:必要な機器を適切に設置する工事
- 電気工事:電気を通すために必要な工事
どちらの工事もプロに依頼しなくてはならず素人では行えないため、代行料としてまとまった費用が必要です。
よりたくさんの労働力を投入する場合、人件費もさらに必要となるでしょう。
新築戸建ての場合は一軒家であるため、あまり人件費はかかりませんが、屋根に設置する場合は高所作業費などもかかると覚悟しなければいけません。
継続的に維持費用がかかる
太陽光発電は導入して終わりではなく、継続的に維持費用がかかります。
定期的なメンテナンスをプロに依頼する場合は代行料がかかる他、自分自身で掃除する場合も人的コストがかかるなど、ランニングコストは避けられません。
しかし、太陽光パネルの汚れを放置すると効率的に発電できないため、状況に合わせて数ヶ月に一度、数年に一度の清掃が必要です。
バルコニーやベランダ、庭に設置する場合は手入れが簡単であまり費用はかかりませんが、屋根に設置する場合はプロに任せる費用を加味しておきましょう。
助成金・補助金がある
新築戸建てに太陽光発電を設置する場合、助成金・補助金を受けられる場合があります。
例えば、東京都では新築戸建ての建築主に対して「東京ゼロエミ住宅助成事業」を実施しており、太陽光発電の設置に対して数十万円〜数百万円の助成金・補助金が受けられます。
他にも、自治体が独自に用意している助成金・補助金があるため、家を建てる際にはお住まいの地域でどのような制度があるのかを一度確認しましょう。
日本では太陽光発電の導入をより推進しているため、今後も助成金・補助金を受けられる制度はさらに充実するはずです。
なお、太陽光発電と蓄電池のセットや産業用・家庭用の違いについては他の記事で解説しているため、あわせてご参照ください。
→太陽光発電と蓄電池のセットは300万円?組み合わせるメリット・デメリットを解説
→太陽光発電設備には産業用と家庭用がある!費用相場を詳しく解説
新築戸建ての太陽光発電のメリット
新築戸建ての太陽光発電は自家消費で一定の電気代を削減できたり、電気代の高騰に左右されにくかったり、売電で一定の収入を得られたりとメリットが豊富です。
ここでは、新築戸建ての太陽光発電のメリットについて詳しく解説します。
自家消費で一定の電気代を削減できる
新築戸建ての太陽光発電は、自家消費で一定の電気代を削減できるのがメリットです。生み出した電気を自宅の電力として使用すれば、ある程度電気代の削減になります。
一緒に蓄電池を導入して日中に発電&蓄電し、夜中に使用するだけで大幅な電気代の削減につながるでしょう。
なかでも、オール電化住宅のように生活インフラやライフラインのほとんどを電気に依存する場合は、太陽光発電を導入するのが望ましいです。
効率的に自家消費できるオール電化住宅であれば、太陽光発電を導入する恩恵は十分だといえます。
電気代の高騰に左右されにくい
電気代の高騰に左右されにくいのも、新築戸建てのメリットといえるでしょう。
大手電力会社の値上げが続く現代、電気代に一喜一憂する人は少なくありません。実際に毎月の電気代が家計を圧迫している家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、太陽光発電を導入すれば電気代が高騰しても、大打撃を避けられます。いわゆる電力の自給自足ができるため、電気代の値上げが行われても安心です。
売電で一定の収入を得られる
新築戸建ての太陽光発電は、売電で一定の売電収入を得られるのもメリットです。FIT制度(固定価格買取制度)で売電するなど工夫次第で一定の収入を確保できます。
最近は、電力の買取単価が低下していて売電収入で生活費を賄うことは難しくなりつつありますが、毎月一定の収入が入ってくるだけで家計の助けとなるでしょう。
初期費用は10年ほどで回収できるとされているため、丁寧にメンテナンスして長持ちさせればより経済的な生活が送れるかもしれません。
緊急時に備えられる
太陽光発電は緊急時に備えられるため、防災グッズとして導入するのもありです。災害によって停電が発生しても、太陽光発電があればしばらくは生活を続けられます。
あらかじめ蓄電池に貯めておけば、数日〜10日は問題なく電気が使用できるでしょう。
日本は停電の復旧に平均1〜2日しかかからないため、蓄電池などで事前に電力を貯めておけばストレスなく生活を続けられるのではないでしょうか。
地球環境を守れる
一般家庭用の太陽光発電だけでは難しいものの、より太陽光発電が普及すれば地球環境を守ることにもつながります。
再生可能エネルギーは地球環境に負荷を与えない発電方法であり、二酸化炭素の排出を抑えて温暖化を抑制できるため、エコやSDGsの促進にも効果的です。
他の再生可能エネルギーも今後さらに普及していくでしょう。
なお、太陽光発電の売電収入については他の記事で解説しているため、あわせてご覧ください。
→太陽光発電の売電収入はどれくらい?アップさせる方法や確定申告の必要性も解説
新築戸建ての太陽光発電のデメリット
新築戸建ての太陽光発電は初期費用が数十万円〜数百万円単位でかかったり、発電量が季節・天候に左右されたりといくつかのデメリットに注意が必要です。
ここでは、新築戸建ての太陽光発電のデメリットについて詳しく解説します。
初期費用が数十万円~数百万円単位でかかる
太陽光発電は、初期費用が数十万円〜数百万円単位でかかります。新築戸建てと一緒に導入する場合は予算オーバーとなる可能性があるため、注意が必要です。
新築戸建てを建てる場合は住居費用だけで数千万円ほどかかるため、太陽光発電を導入する場合は予算と相談しなければなりません。
ただし、助成金・補助金を活用すればある程度は初期費用を抑えられるため、うまく活用してみてください。
発電量が季節・天候に左右される
発電量が季節・天候に左右されるのは、太陽光発電のデメリットとなります。自然環境に委ねる発電方法だけに、季節・天候の影響は甚大です。
家を建てる場所によっては火山灰や黄砂、PM2.5など周辺環境に左右されることもあるかもしれません。
そのため、定期的にメンテナンスを行って常に効率よく稼働できるように管理しましょう。
メンテナンスの義務がある
新築戸建ての太陽光発電には、メンテナンスの義務があります。強制義務ではないため守っていない人もいますが、原則は4年に一度のメンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠ると発電効率が低下するため、数年に一度は掃除を行いましょう。
ただし、屋根に設置した場合はなかなか自力で掃除できないため、プロの力が必要となります。一方、プロに依頼する場合は数千円〜数万円の費用がかかるため、ややネックです。
その点は予算と相談しながらどう管理するのかを決めるのが良いでしょう。
なお、太陽光発電システムに点検義務があるのかどうかは他の記事でも解説しているため、あわせてご覧ください。
→太陽光発電システムに点検義務はあるの?点検の必要性や費用と頻度、点検内容を解説
太陽光発電を活かすならポータブル電源
太陽光発電を活かすなら、ポータブル電源を導入してみてはいかがでしょうか。
ポータブル電源は携帯性に優れた蓄電池で、充電した電気をいつでもどこでも持ち運べる装置です。小型かつ軽量のモデルが主流で、アウトドアやリモートワークに使用できます。
災害発生時や停電発生時には非常用電源となるため、太陽光発電を導入する場合は一緒に導入しておくのが良いでしょう。
本体価格は数十万円〜数百万円しますが、ポータブル電源があるだけで安心感が違います。
定期的に発生する大規模災害による停電に備えられるだけでなく、賢く利用すれば電気代の削減にも効果的です。
ライフスタイルによっては、より幅広い用途で活躍するでしょう。
EcoFlowでは、EcoFlow DELTA Pro 3など最新モデルのポータブル電源を取り揃えているため、もしポータブル電源が欲しいとお考えの場合はぜひ一度お問い合わせください。
EcoFlow DELTA Pro 3は、より手軽に導入できるように改良されたポータブル電源で、コンセントに挿して電源を入れるだけでエネルギーの充電ができます。
数日分〜10日分の電気を貯められるため、数日間の外出に便利です。
いざというときは防災グッズにもなるため、家を建てる際にあわせて導入をご検討してみてはいかがでしょうか。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
まとめ
新築戸建てに太陽光発電は必要なのか、太陽光発電の費用、メリット・デメリットを解説しました。
新築戸建てに太陽光発電は必須ではありませんが、一部の地域では義務化が進められています。東京など大都市では今後さらに義務化が進められる可能性が高いです。
地球環境の負荷を低くするためにも、再生可能エネルギーの普及は急務といえるでしょう。
ただし、太陽光発電は一般家庭にも恩恵をもたらすため、導入して損はありません。
一部デメリットはあるものの、蓄電池と組み合わせればたくさんのメリットを教授できるはずです。むしろ、蓄電池があればより生活が便利になるといえます。
そのため、もし新築戸建てに太陽光発電を導入する場合は、ポータブル電源などの蓄電池も一緒にご検討ください。
EcoFlowでは、高性能なポータブル電源をいくつか取り扱っているため、一度公式ホームページをご覧いただけると幸いです。
当社のポータブル電源は小型・軽量で持ち運びやすく、シンプルな操作性で誰でも簡単に使えます。
大容量・高出力でほとんどの家電に対応できるため、気になる人はぜひご検討ください。