スマートハウスの勧誘は悪質業者が急増中?悪質業者の手口と対処法を解説

スマートハウスの勧誘トラブルは、年間1,000件以上にも及びます。独立行政法人国民生活センターが注意喚起をするほど横行しているため、勧誘の特徴や手口、対処法の理解が大切です。

勧誘の対処法には、身分の確認、製品価格や特徴などの確認、契約書にその場でサインしないことなどが挙げられます。

この記事では、スマートハウスとは何か、スマートハウスの主要設備、勧誘の対処法と手口についてわかりやすく解説します。

スマートハウスの勧誘について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。

スマートハウスとは

スマートハウスとは、IT技術を活用して家庭内の電化製品やエネルギー消費をコントロールする住宅です。

スマートハウス 勧誘

太陽光発電システムなどで電力を創り出す創エネをはじめ、蓄電池で電力を貯める蓄エネ、効率的に電力を使う省エネの3つの要素を、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)で一元管理します。

HEMSの導入によって、エネルギー消費の見える化や最適化が可能となり、快適性と経済性を両立した暮らしを実現できます。

従来の住宅とは違い、エネルギー問題や環境問題に対応した未来型の住まいがスマートハウスです。先進的な住宅に住むことは、家計の節約を実現できるだけでなく、地球環境へも貢献できます。

スマートハウスは、私たちの暮らしを根本から変える可能性を秘めた、革新的な住宅ソリューションです。エネルギー問題に対する意識が高まっている今、これからの時代に欠かせない選択肢のひとつになるでしょう。

スマートハウスの主要設備

スマートハウス 勧誘

ここでは、スマートハウスの主要設備について解説します。

HEMS

HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)は、スマートハウスの中核ともいえる設備システムです。家庭内の電化製品や電気設備の使用量や稼働状況をリアルタイムで可視化し、情報をもとに最適な制御を行います。

太陽光発電システムや燃料電池の発電電力をはじめ、気になる回路の電力判定表示、売電または買電中の電力、現在の消費電力などを確認可能です。さまざまな情報の可視化によって、エネルギーの使用状況を把握できるほか、消費電力の無駄を削減できます。

HEMSは電気代の節約だけでなく、快適性と利便性を損なわずに省エネルギーを推進できる画期的なシステムです。エネルギー消費に関するデータを蓄積し分析することで、使用されるエネルギーのパターンを明らかにしてくれます。

太陽光発電システム

太陽光発電システムは、太陽光エネルギーを電力に直接変換する発電システムです。設置されたソーラーパネルが太陽光を受けて発電し、生成した電力を家庭内で使用できます。

晴れた日中は太陽光発電で得た電力を優先的に使用し、余った電力は電力会社に売電も可能です。電気代の節約につながるほか、再生可能なエネルギーであるため、環境負荷の低減にも貢献します。

太陽光発電システムは自家発電率を高められるほか、エネルギーの自給自足を目指せるシステムです。ただし、初期費用の高さや、天候によって発電量が安定しないなどのデメリットもあります。

太陽光発電の仕組みについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

太陽光発電とは?仕組みや発電量、簡単に導入する方法を詳しく解説

蓄電池

蓄電池は、太陽光発電システムで発電した電力を蓄える装置です。太陽光発電システムに含まれているケースもあります。

太陽光発電と蓄電池の組み合わせは相性が良く、電気代を大幅に抑えられるメリットがあります。

太陽光発電は日中に多くの電力を生み出しますが、夜間や雨天時には発電量が減少するのが特徴です。しかし、蓄電池を組み合わせることで、蓄えた電力を発電量が少ない時間帯に使用できます。

さらに、災害時の非常用電源としても活用できます。停電時でも照明はもちろん、冷蔵庫、通信機器などの必要最低限の電化製品を利用可能です。

蓄電池とは何か、メリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

家庭用蓄電池とは?導入するメリット・デメリット、簡単に設置できる方法を解説

スマートハウス関連の勧誘には要注意

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昨今はスマートハウスへの関心が高まっていますが、関連機器や設備の勧誘トラブルが増加しています。特に家庭用蓄電池の訪問販売によるトラブルは深刻で、年間1,000件以上ものトラブルが発生しています。

独立行政法人国民生活センターが注意喚起を行っているほどで、問題に直面している人は少なくありません。最近では過剰な訪問セールスを行う悪質業者が増えており、高齢者などが暮らす戸建て住宅街がターゲットにされています。

スマートハウスの勧誘は、必要以上の設備を販売したり、トラブルの元となる契約を迫られてしまいます。騙されないためにも、不審に感じたらきっぱりと断る勇気を持ちましょう。

家庭用蓄電池の訪問販売業者が増加中

家庭用蓄電池の普及に伴い、訪問販売を行う業者が増加しています。なかには、エコ促進を名目に過剰な訪問セールスを行う悪質業者も存在し、トラブルで悩む人が後を絶ちません。

こうした業者は、主に高齢者をターゲットにしており、強引な勧誘や誇大広告で契約を迫るのが手口です。

例えば、国や自治体の補助金が使える、電気代が安くなるといった勧誘で関心を引き、その場で契約を迫ります。また、無料点検と称して自宅に上がり込み、蓄電池が古くなっている、新しい製品に交換しないと危険などと不安をあおって高額な工事を契約させるケースも少なくありません。

太陽光発電システムの導入もしくは乗せ換え営業

太陽光発電システムの導入や乗せ換えを巡るトラブルも増加しています。既に設備を導入している家庭を狙い、「より効率的な新製品がある」、「パネルが劣化しているので交換が必要」といった説明で工事を勧誘するのが特徴です。

また、太陽光発電に適した住宅を狙って、新規の営業を行うケースも少なくありません。古い住宅の建て替えるタイミングに合わせて太陽光発電システムや蓄電池の導入を持ちかける業者もいます。

勧誘では初期費用の安さを売りにしたり、電気代が大幅に節約できるといった誇大広告を用いるケースが多く、勧誘で語られた効果が得られないというケースは少なくありません。

悪質勧誘をするスマートハウス業者の特徴

スマートハウス 勧誘

ここでは、悪質勧誘をするスマートハウス業者の特徴を解説します。

社名を名乗らず夜間でも営業する業者

名刺を渡さず、社名を名乗らなかったり、夜間に営業する業者には注意が必要です。地域の会社とは限らず、営業を委託されている可能性もあります。

社名を名乗らない理由には、悪評を隠すためだったり、事業者の特定を困難にさせることが考えられます。

また、契約を急かしてくるほか、クーリングオフなどの消費者の権利について説明しないケースも少なくありません。

社名を名乗らない時点で信頼できないため、少しでも不審に感じたら、きっぱりと断りましょう。

巧みな話術で勧誘する業者も多い

スマートハウス関連の悪質な勧誘を行う業者は、巧みな話術で勧誘してきます。

例えば、「自宅前に電柱や高い建物がないから太陽光発電に最適」、「南・東・西面に十分な屋根面積があるから発電効率が高い」といった理由を挙げ、実際には必要のない大規模なシステムを販売してくるケースも少なくありません。

特に専門知識を持たない高齢者を狙い、強引な勧誘を行うケースが目立ちます。

太陽光パネルの点検と言って自社製品を勧誘するケースもある

太陽光発電システムの無料点検と称して自社製品の乗せ換えを勧誘するケースも報告されています。「パネルが劣化している」、「効率が悪くなっている」といった納得してしまいそうな理由をもとに不安を煽るのが特徴です。

また、「新しい製品に交換すれば発電効率が大幅に上がる」、「メンテナンスコストが安くなる」といった触れ込みで、高額な工事を契約させようとするケースも珍しくありません。なかには屋根に登ってパネルが壊れていると嘘をつき、交換を迫るケースもあります。

太陽光発電システムを導入して年数が経過した家庭がターゲットにされる可能性が高いでしょう。

スマートハウスの勧誘を対処する5つの方法

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ここでは、スマートハウスの勧誘を対処する5つの方法を解説します。

会社名や営業スタッフの身分を明確する

スマートハウスの勧誘が来た場合は、まず相手の身分確認が大切です。会社名や営業スタッフの名前、連絡先などを名刺やパンフレットで確認してください。

たとえトラブルが発生しても、相手の所在を明らかにできる情報があれば連絡できます。ただし、虚偽の情報が記載されている可能性があるため、業者の信頼性を確認する意味でも、その場で連絡ができるかチェックしておきましょう。

製品の価格や特徴など細かい情報を求める

スマートハウス関連の製品を検討する際は、製品の価格や特徴など細かい情報を書面で求めることが大切です。訪問販売業者の説明をうのみにせず、具体的な数字や根拠を示してもらってください。

また、製品の価格については、機器の種類やグレード、工事費、メンテナンス代金などの内訳を詳しく教えてもらいましょう。また、保証内容やメンテナンス体制、トラブル時の対応などについても、具体的に確認しておくと安心です。

さらに製品の市場価格を調べ、提示された価格が適正かどうかの判断も大切です。業者によっては、過剰な価格設定をしているケースもあるため、適性価格で提供されているかどうかをチェックしておきましょう。

契約書はその場でサインしない

スマートハウスの勧誘を受けても、その場でサインするのは避けましょう。特に訪問販売業者から急かされるようなケースでは、慎重な対応が必要です。

契約書は製品の価格や仕様をはじめ、工事の内容、支払い方法などが詳しく記載された重要な書類です。十分に理解せずにサインすると、トラブルに巻き込まれるリスクが高くなってしまいます。

また、家族や知人、専門家などに相談し、複数の意見をもらいましょう。高額な契約を迫られた場合は、弁護士などの専門家にチェックしてもらうのもひとつの手段です。

他には、近隣で同様の勧誘があったかどうかの確認も有効です。契約書にサインする前に、十分な情報収集と検討を行いましょう。

訪問営業者を家に入れたり、屋根に登らせない

スマートハウスの勧誘を受けても、安易に自宅に入れたり、屋根に登らせたりしないことが重要です。

相手に行動権を与えてしまうと、製品の必要性を訴える材料を与えてしまいます。

訪問販売業者が来た際は、インターホンや玄関先で用件を聞き、必要がなければきっぱりと断るようにしましょう。また、内容が気になる場合は導入時に利用した業者への確認も有効です。

家族や親戚など身内に相談する

高齢者が勧誘を受けた場合は、家族や親戚に相談して判断を仰ぎましょう。

高齢者は専門的知識がないため、悪質業者のターゲットになるケースが増えています。家族や親戚に相談すれば、客観的な意見を得られるだけでなく、トラブルを未然に防げるでしょう。

高齢者を狙う詐欺の可能性があるため、設置業者や知識のある方を同席させてください。

スマートハウスの勧誘で代表な手口

スマートハウス 勧誘

ここでは、スマートハウスの勧誘で代表的な4つの手口を解説します。

新規モニターとして安価で導入できると語る

新規モニターとして安く導入できると勧誘するケースがあります。

通常価格の半額、〇〇万円相当の商品が無料といった触れ込みで、消費者の関心を引き付けてきます。

「今なら」といった言葉で、他社よりも導入費用が安いと訴えかけてくるケースも珍しくありません。しかし、導入後は工事費を水増し請求してきたり、メンテナンス費用が高額だったりするケースも目立ちます。

蓄電池の無料設置を勧誘してくる

スマートハウスの勧誘で「無料設置できる」と加入してくる場合は注意が必要です。国の補助金を利用できる、キャンペーン中は無料といった説明で、消費者の関心を引き付けてきます。

しかし、無料設置とはいっても、高額な工事費やメンテナンス費用が必要になる場合が一般的です。

こうした手口は国民生活センターに問い合わせが殺到しているため、「無料」という言葉に惑わされず、必要性やコストを慎重に見極めましょう。

断ってもしつこく勧誘してくる

スマートハウスの勧誘では、断わってもしつこく勧誘してくるケースが目立ちます。特に高齢者の住宅はターゲットになりがちです。

最初は断れても、何度も来るうちに心を許してしまう消費者は少なくありません。悪質な訪問は、若い方がいない時間帯を狙って営業を行う場合もあります。

トラブルに巻き込まれないためにも、勧誘はインターホン越しで断わるようにしましょう。

デメリットを一切話さない

悪質なスマートハウスの勧誘は、デメリットを一切話さない特徴があります。製品の良い点のみを話し、デメリットやランニングコストについては説明しません。

さらにはサポートや保証などの説明も一切ないため、導入した後に高額の点検費用を請求されるケースも目立ちます。

まとめ

この記事では、スマートハウスの概要、勧誘の対処法と手口について解説しました。

スマートハウスは家計にも環境にも優しい革新的な住宅です。しかし、悪質な勧誘が目立っているため、悪質な業者の特徴や手口、対処法を把握しておく必要があります。

特に高齢者をターゲットにする悪質なスマートハウス勧誘が増えているため、身内に高齢者がいる場合は十分に気をつけてください。

「怪しい」と少しでも感じたのであれば、自宅に上げずにキッパリと断り、トラブルに巻き込まれないようにしましょう。

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