自宅にあるほとんど全ての家電を動かせる1500Wのポータブル電源。キャンプや車中泊、停電、節電など、あらゆる場面で快適な生活を実現します。1500Wのポータブル電源は製品によって性能が大きく異なるので、選び方に迷われる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、1500Wのポータブル電源を選ぶ際のポイントやおすすめの製品について解説します。ポータブル電源とソーラーパネルを併用するメリットも掲載しているので、1500Wのポータブル電源をフル活用したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
1500wのポータブル電源が活躍する場面
定格出力1500wのポータブル電源では、消費電力の合計が1500W未満になる複数の家電を同時に動かせます。1500wのポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
- キャンプや車中泊などのアウトドア
- 災害時の非常用電源
- 日常生活の節電対策
それぞれの場面について、詳しく見ていきましょう。
キャンプや車中泊などのアウトドア
外での生活に抵抗があるアウトドア初心者から、快適性を重視するアウトドア上級者まで、1500Wのポータブル電源は幅広いニーズがあります。キャンプでは、電子レンジや電気ケトルが使えるようになるので、調理にかかる時間を大幅に削減できます。
火を扱わずに調理できるので、子供が火傷をする心配もいりません。車中泊においては、エンジンを切った状態で冷暖房機器を稼働させられるため、バッテリー上がりを気にせず快適な睡眠が実現します。
災害時の非常用電源
地震や台風、落雷などの自然災害が起きると、3日以上の停電生活を強いられる可能性があります。1500wのポータブル電源があれば、停電生活中も電気の供給が可能です。
災害時に1500wのポータブル電源が活躍するシーンを紹介します。
- 停電していても、エアコンや扇風機などで快適な気温を維持できる
- 電子レンジや電気ケトルを使い、温かい非常食が食べられる
- 冷蔵庫に給電して、食品が傷むのを防げる
- 夜に停電が起きても、LEDライトを点灯して暗闇を照らせる
- 災害情報を調べたり家族と連絡を取ったりするスマホを常に稼働できる
- 避難する際に持ち出して、避難所でも電気供給を可能にする
定格出力が1500wと高出力であるため、災害時にも自宅にあるほぼ全ての家電を動かせます。自然災害の多い日本では、災害時に家族の健康を守る上で欠かせないアイテムと言えるでしょう。
日常生活の節電対策
日常生活では、1500wのポータブルから電化製品に給電することで節電効果を発揮します。電力会社が提供するプランのうち、時間帯によって電気料金が異なるプランを契約されている方も多いでしょう。
電気料金が安い時間帯にポータブル電源を充電し、高い時間帯にその電力で電化製品を使えば、常に安い電気料金で済みます。ソーラーパネルと組み合わせれば、さらなる節電対策も可能です。
1500wのポータブル電源で動かせる家電リスト
1500wと言われても、具体的にどんな家電を動かせるのかイメージが付かない方も多いのではないでしょうか。1500wのポータブル電源で動かせる家電リストは、以下のとおりです。
分類 | 1500wで動かせる家電 |
AV機器 | テレビ、Blu-rayプレーヤー、一眼レフカメラ |
パソコン・周辺機器 | デスクトップパソコン、インクジェットプリンター |
キッチン家電 | 電子レンジ、オーブントースター、ホットプレート、電気ポット、冷蔵庫、食器洗浄機、炊飯器 |
生活家電 | 衣類乾燥機、掃除機、アイロン、エアコン、ドライヤー |
【容量別】1500wのポータブル電源で何時間動かせるか
「定格出力(W)」とは、安定して出力できる最大電力量を示す指標です。家電を何時間使用できるかは、1Wの電力を1時間使った時の電力量を示す「容量(Wh)」で表されます。
1500wのポータブル電源には、小容量から大容量まで幅広い容量帯の製品が販売されています。容量別に1500wのポータブル電源で動かせる家電と稼働時間を見ていきましょう。
家電 | 消費電力 | 【容量別】稼働時間※ | ||
1,000Wh | 2,000Wh | 4,000Wh | ||
デスクトップパソコン | 150W | 5.7時間 | 11.3時間 | 22.7時間 |
エアコン | 300W | 2.8時間 | 5.7時間 | 11.3時間 |
洗濯機 | 500W | 1.7時間 | 3.4時間 | 6.8時間 |
電子レンジ | 1100W | 0.8時間 | 1.5時間 | 3.1時間 |
※ポータブル電源が電気を給電する過程で生じる約15%のロスを考慮しています。
1500wのポータブル電源を選ぶ際のポイント7選
1500wのポータブル電源は、日本製から海外製まで多種多様な性能を持った製品が発売されています。決して安い買い物ではないため、買ってから後悔しないためにも慎重に選ぶ必要があるでしょう。1500wのポータブル電源を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- ポイント1|用途に応じてリン酸鉄か三元系かを選ぶ
- ポイント2|目的に合った容量を有している
- ポイント3|安全保護機能「BMS」を搭載している
- ポイント4|EPS機能を搭載している
- ポイント5|複数の充電方法に対応している
- ポイント6|純正弦波を採用している
- ポイント7|充電速度が速い
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
ポイント1|用途に応じてリン酸鉄か三元系かを選ぶ
市場に出回っているポータブル電源のほとんどが、リン酸鉄リチウム電池か三元系リチウム電池のいずれかを採用しています。どちらを選ぶべきかは、想定している用途によって変わってくるでしょう。リン酸鉄リチウム電池と三元系リチウム電池の特徴を紹介します。
リン酸鉄リチウム電池 | 三元系リチウム電池 | |
コスト | 低い | 高い |
低温環境下での電力損失 | 高い | やや低い |
体積 | 大きい | 小さい |
重量 | 重たい | 軽い |
サイクル数 | 2000~3000 | 700~1000 |
販売価格 | 高い | 安い |
用途 | 自宅で使用する | 外出先で使用する |
ポイント2|目的に合った容量を有している
家電の使用時間に関わる容量は、ポータブル電源を導入する目的を満たせるかに直結する要素です。用途に合った容量の目安を見ていきましょう。
- 200Wh~500Wh:日帰りアウトドア
- 500Wh~1000Wh:1泊2日アウトドア
- 1000Wh~:連泊アウトドア、節電対策、停電対策
ポータブル電源は使用していない間にも自然放電するため、余裕をもって必要な容量を検討する必要があります。ポータブル電源を購入してから容量を増設しようとすると、拡張バッテリーの外付けが必要になりますので注意してください。
ポイント3|安全保護機能「BMS」を搭載している
ポータブル電源の購入をためらう要因として、発火や爆発のリスクを挙げられる方も多いでしょう。ポータブル電源を安全に使用するためには、安全保護機能「BMS」を搭載しているかが非常に重要です。
BMS(バッテリーマネジメントシステム)とは、バッテリーの電圧・電流・温度を監視し、異常を検知すれば即座に制御するシステムを指します。具体的には、過充電・過放電・過電流・ショートなどを防ぐ機能が備わっています。
ポイント4|EPS機能を搭載している
停電対策としてポータブル電源の導入を検討している方は、EPS機能が搭載されたタイプを選びましょう。EPS(Emergency Power Supply)機能とは、コンセントからの電気供給が停止した際にも、0.03秒以内でポータブル電源からの供給に切り替えられる機能です。
照明器具とACコンセントの間にポータブル電源を中継していれば、停電時に真っ暗闇に包まれる心配はいりません。冷蔵庫への給電も持続できるので、食品の腐敗を防げます。
ポイント5|複数の充電方法に対応している
ポータブル電源の充電方法が多彩であるほど、活躍する幅は広がります。ポータブル電源に採用されている主な充電方法は、以下のとおりです。
- AC充電:家庭にあるコンセントに挿して充電する方法
- シガーソケット充電:車についているシガーソケットから充電する方法
- ソーラーパネル充電:ソーラーパネルに接続して太陽光発電で充電する方法
安定した電力で急速充電がしたい場合には、AC充電が活躍します。車でのお出かけや車中泊をする頻度が高い場合には、シガーソケット充電ができると便利です。ソーラーパネル充電ができれば、コンセントがないアウトドアでも電気を自給自足できます。
ポイント6|純正弦波を採用している
ポータブル電源から供給される電気の出力波形には、純正弦波・修正正弦波・矩形波の3種類があります。家電が故障するリスクを最小限にしたいならば、純正弦波を採用しているポータブル電源を選んでください。純正弦波は自然界に存在する波形と似た連続的な形状をしており、一般的なコンセントから出力される波形と同等です。
ポイント7|充電速度が速い
ポータブル電源を使用したい時にすぐに使えるかどうかは、充電速度の速さに大きく影響されます。充電速度が速ければ、使用する時刻の直前から充電を始めても問題ありません。反対に充電速度が遅いと、計画的に充電を行う必要があります。
連続して使用したい状況では、充電速度が遅いほど、次回使用できるまでの待機時間が長くなります。一般的に、満充電までに要する時間が1〜2時間のポータブル電源は、高速充電が可能な機種と言えるでしょう。
1500wのポータブル電源とソーラーパネルを併用するメリット
太陽光発電ができるソーラーパネルは、1500wのポータブル電源との相性が抜群です。1500wのポータブル電源とソーラーパネルを併用するメリットを紹介します。
- 連泊するアウトドアで家電を使い続けられる
- 停電が長引いても電気供給源を確保できる
- 電気代を節約できる
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
連泊するアウトドアで家電を使い続けられる
いくら大容量のポータブル電源をアウトドアに持参したとしても、宿泊日数が長くなれば、いずれ充電は底を尽きます。ソーラーパネルがあれば、いつでもポータブル電源に蓄電できるので、連泊するアウトドアの最終日まで家電を使い続けられます。
大容量で重量のあるポータブル電源よりも、軽量かつコンパクトなポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせた方が、持ち運びが快適です。
停電が長引いても電気供給源を確保できる
ソーラーパネルがあれば、長引く停電生活でも家電に電気を供給し続けられます。2011年3月11日に起きた東日本大震災では、停電が復旧するまでに7日間を要しました(※1)
※1参考:経済産業省「電力会社における電気設備保安への取組み」
自宅では消費電力の高い家電を使用する機会が多くなるため、ポータブル電源の容量だけで停電生活を乗り切るのは困難です。災害は予測できない場合が大半ですので、たとえ大容量のポータブル電源を購入していても、その時に満充電できているとは限りません。
電気代を節約できる
家庭の節電対策としても、1500Wのポータブル電源とソーラーパネルのセットは大活躍します。ソーラーパネルからポータブル電源に蓄電する電気は、全て無料です。家庭のコンセントを使用する家電への供給を、ソーラーパネルから蓄電した電気でまかなえれば、大きな節電効果が期待できるでしょう。
1500wのポータブル電源はEcoFlow製がおすすめ
EcoFlowが販売する1500Wクラスのポータブル電源「EcoFlow DELTA 2」は、前述した選ぶ際のポイントを全て網羅しています。「EcoFlow DELTA 2」の特徴を詳しく見ていきましょう。
EcoFlow DELTA 2 | |
容量 | 1,024Wh |
定格出力 | 1,500W |
AC急速充電 (時間) | 50分で80%まで充電 80分で満充電 |
サイズ | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm |
重量 | 約12kg |
出力口 | ACx6 USBx6 DCx2 シガーソケット x1 |
製品ページ | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station |
- AC6口を含む合計15ポートが備わっており、1,500Wの高出力に対応しています。
- X-Boost™で最大1,900W出力の電化製品を稼働でき、99%の家電製品に対応しています。
- EVに採用されている最高品質のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー 40135 搭載し、10年使えます。
- X-Stream™が最大1,200W入力を可能にし、わずか50分で80%充電できます。
アウトドアや節電対策、災害時の非常用電源としても大活躍します。15デバイスに同時給電できるので、大人数のアウトドアや大家族の停電対策にもおすすめです。
DELTAシリーズのポータブル電源を導入して快適な生活を実現したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
→停電時には家庭における12日分の電気を確保できる「EcoFlow DELTA シリーズ」
1500wのポータブル電源に関するよくある質問
最後に、1500wのポータブル電源に関するよくある質問を紹介します。
- 安いポータブル電源1500wを使うデメリットは?
- ポータブル電源1500wは中古でも問題ない?
- 1500w以上のポータブル電源が必要になる場面は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
安いポータブル電源1500wを使うデメリットは?
高出力クラスに該当する1500wのポータブル電源は、気軽に買える金額ではないと感じる方も多いでしょう。しかし、値段だけを考えて安いポータブルを購入した場合、以下のようなデメリットが生じます。
- 容量が少ない
- 充電時間が長い
- 修正正弦波や矩形波を採用している
- BMSを搭載していない
- 保証期間が付いていない、または短い
安さに惹かれて購入すると、後から思わぬデメリットが見つかり、再度購入し直す羽目にもなりかねません。
ポータブル電源1500wは中古でも問題ない?
新品で購入すると高価なポータブル電源が、値段が大きく下がった中古で売られていると、つい手を伸ばしたくなりますよね。
しかし、中古のポータブル電源はどれだけ使われたかが分からないので、使い始めてすぐに寿命がきてしまう恐れがあります。また、メーカー保証がついていない場合が大半ですので、何かトラブルがあっても対応してもらえません。
1500w以上のポータブル電源が必要になる場面は?
1500wのポータブル電源ではほとんど全ての家電をカバーできますが、あくまでも単発で使用する場合の話です。キャンプや車中泊、停電時などで複数の家電を同時に使用する際には、1500w以上のポータブル電源が必要になる可能性があります。同時に使用する予定の家電の総電力を超える定格出力を持ったポータブル電源を選びましょう。
まとめ
本記事では、1500wのポータブル電源について解説してきました。
1500wのポータブル電源は、アウトドアや停電対策、節電対策に最適なモデルです。高出力なので、自宅にあるほとんど全ての家電を使用できます。
ポータブル電源を購入する際には、用途に合った容量を選びましょう。安全保護機能「BMS」を搭載しているポータブル電源を選べば、発火や爆発などを未然に防げます。
EcoFlowでは、中容量から大容量まで取り揃えた1500Wクラスのポータブル電源「EcoFlow DELTA シリーズ」を販売しています。高性能・高出力・大容量のポータブル電源を導入したい方は、ぜひ製品の購入を検討してみてください。
→最大21,600Whまで容量を拡張できる「EcoFlow DELTA シリーズ」