地震の震度は数字で規模が表現され、揺れの度合いに応じて発表されるのが一般的です。
基本的に地震の震度は10段階に設定されており、震源地からどれくらいの揺れだったのかを計測して発表するのですが、いざ体験してみないことには想像しにくいでしょう。
この記事では、震度6弱はどれくらい揺れるのか、震度5弱・4弱との違い、震度7の強さ、地震に耐えられる家を作る方法をわかりやすく解説します。
地震の震度について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
震度6弱はどれくらい揺れる?
震度6弱は、屋内だと固定されていない大型家具が移動・転倒してドア等が開かなくなり、屋外では外壁タイルや窓ガラスが等かい・崩落して破片等が落ちてくるほどの規模です。
ここでは、震度6弱はどれくらい揺れるのかについて解説します。
震度6弱の状況
震度6弱の地震が起こると、以下のような状況に陥ります。
- 屋内:固定されていない大型家具が移動・転倒してドア等が開かなくなる
- 屋外:外壁タイルや窓ガラスが倒壊・崩落して破片等が落ちてくる
震度6弱の地震ともなると、屋内・屋外どちらにいても危険です。
耐震性能に限りがある木造住宅だと壁に亀裂が入り傾くことがある他、鉄筋コンクリート造でも状況によって壁・柱・梁にひび割れが見られるなど屋内は危険といえるでしょう。
屋外でも高層ビル群が立ち並ぶエリアでは割れたガラス片が落ちてくる他、看板や表示などが降ってくることもあるなど油断はできません。
まさに、震度6弱は「生命維持が困難になるほどの地震」といっても過言ではありません。
震度6強の状況
震度6弱を超える震度6強の地震となると、屋内では固定されていない大型家具を含め、ほとんどの家具が移動・転倒します。
立っていることができず、地面を這うようにしないと逃げられない状況です。
屋外では外壁タイルや窓ガラスに加えてブロック塀が崩れる他、木造住宅では全壊・半壊する恐れ、丈夫な鉄筋コンクリートも壊れる恐れがあるでしょう。
震度6強は「即座に命を守る行動が必要な地震」となるため、発生した瞬間の行動が命運を分けるといっても過言ではありません。
なお、他の記事では地震が停電で大事な人を守るためにできること、食器棚・テレビ・冷蔵庫の地震対策について解説しているため、あわせてご確認ください。
→地震や停電で大事な人を守るために-防災士が教えるもしもの備え
→食器棚の地震対策は必須!食器の収納方法と防災方法を解説
→テレビの地震対策は必要?対策をしないリスクや転倒防止グッズの選び方を解説
→冷蔵庫の転倒防止対策は必要?いますぐできる効果的な地震対策
震度5弱・4弱との違い
震度6弱と比べると規模こそ小さいものの、相応に大きな被害をもたらすのが震度5弱・4弱の地震です。ここでは、震度5弱・4弱との違いについて詳しく解説します。
震度5弱の状況
震度5弱の地震は、屋内だと何か物にすがりたくなります。照明などの吊り下げ物が激しく揺れ、食器棚や本棚から物が落ちるため、落下物に気を付けたいです。
屋外では外壁タイルや窓ガラスが部分的に取れることがある他、建物によっては亀裂やひびが入ることがあるなど、決して油断できない状況といえるでしょう。
震度5強の状況
震度5強の地震は、屋内だと何かに掴まらないと歩けません。タンスやテレビなどが倒れ、固定した家具も外れやすくなるため、周囲への注意が必要となるでしょう。
屋外では自動販売機や墓石などが倒れることがある他、建物によっては倒壊・崩落しやすくなるなど、非常に危険な状況といえるのではないでしょうか。
震度4弱の状況
震度4弱の地震は、屋内でも屋外でも被害は比較的小さく済みやすいです。しかし、前震や余震の可能性があるため、状況に応じて避難が必要となります。
震度4弱の地震の後に、本震がやってくることも念頭に置いて避難の準備をしましょう。
震度4強の状況
震度4強の地震も、屋内でも屋外でも被害はそれほど大きくなりにくいでしょう。ただし、徐々に被害が拡大する場合があるため、避難情報に警戒しておいてください。
震度4強の地震は揺れもなかなか激しいからこそ、油断してはいけません。
なお、他の記事では停電に備えるための防災グッズ、電力不足の原因について解説しているため、あわせてご参照ください。
→停電への備え、あなたは十分ですか? ご家庭で用意したい防災グッズ
→電力不足の原因とは?家庭でできる節電と緊急時の電力確保方法を紹介
震度7の強さ
震度7を超える地震は、生活に必要なインフラやライフラインを壊滅させる破壊力があるため、どれくらい強いのかについては理解しておくことが重要です。
ここでは、震度7の強さについて詳しく解説します。
屋内:ほとんどの家具が動く・飛ぶ可能性がある
震度7の地震となると、屋内ではほとんどの家具が動く・飛ぶ可能性があります。
固定している家具も急に倒れることがあり、安全が確保できない状況です。
重量のある家電の下敷きになると捻挫や骨折など、身動きが取れなくなることがあるため、家具だけでなく家電にも警戒が必要となるでしょう。
揺れている間は立つことはおろか座ることも困難なため、お風呂・玄関・トイレなど安全な場所に一時的に避難して揺れが落ち着くのをお待ちください。
屋外:ほとんどの外壁タイル・窓ガラスが割れる場合がある
震度7の地震が発生すると、屋外でもほとんどの外壁タイル・窓ガラスが割れる場合があります。
頑丈な外壁タイルも丈夫な窓ガラスも急に外れることがあり、非常に危険な状態です。
道路側に飛び出すよう設置されている看板や表示が落下して直撃すると、命を落とすことがあるため、外壁タイル・窓ガラスとあわせて警戒しなければなりません。
外出中に災害に見舞われたら、公園など危険物のない場所に避難するか、耐震強度に優れた学校・児童会館・体育館・役場などに避難しましょう。
建物:耐震性にかかわらず全壊・半壊・変形することがある
震度7規模の地震だと、建物は耐震性にかかわらず全壊・半壊・変形することがあります。
最近では耐震性能に優れた住宅が普及していますが、建物自体が地震に耐えられても家具家電が耐えられない可能性があるため、身の周りに気を付けたいです。
場合によっては自分自身が転んで怪我をすることもあるため、揺れが止まるまではテーブルの下などに隠れてやり過ごしましょう。
上の階が崩れそうなら、すぐに建物の外に逃げてください。
なお、他の記事では防災・減災のためにできることについて解説しているため、あわせてご覧ください。
→防災・減災のためにできること!身の周りに潜んでいる災害の種類を解説
地震に耐えられる家を作る方法
日本に住む限り地震を完全に防ぐことはできないため、いかにして地震に耐えられる家を建てられるかが大切です。
ここでは、地震に耐えられる家を作る方法について詳しく解説します。
地震に耐えられる設計を知る
家を建築する段階にある人は、地震に耐えられる設計を知りましょう。
地震に耐えられる家の特徴には、以下のようなものがあります。
- 地盤そのものが地震に影響されない
- 全体に基礎を敷くベタ基礎である
- 建物の形状がシンプルである
- 建物の重量が抑えられている
地盤が強固な土地にある建物は、地震の影響を受けにくいという特性があり、比較的大規模な災害が発生しても耐えやすいです。
建物に関しては全体に基礎を敷くベタ基礎であること、形状がシンプルであること、重量が抑えられていることなどが求められるでしょう。
最近ではリフォーム・リノベーションによって新たに地震に耐えられる構造を組み込める工法も存在するため、地元の建築会社や工務店にご相談ください。
地震の規模について理解を深める
家を作る際に理解しておきたいのが、地震の規模についてです。地震の規模については震度とマグニチュードの2つの指標が参考になるため、両者を理解することを推奨します。
地震の震度は、主に以下の10段階です。
- 震度0
- 震度1
- 震度2
- 震度3
- 震度4
- 震度5弱
- 震度5強
- 震度6弱
- 震度6強
- 震度7
震度0が何も起きていない状態で、震度1・2・3が小規模、震度4・5弱・5強が中規模、震度6弱・6強・7が大規模な地震を意味します。
あくまでも震度は地震の強さを指すもので被害状況を示すものではないものの、災害の規模を表現する数値となるため、覚えておいて損はありません。
地震のマグニチュードは、主に以下の6段階あります。
- マグニチュード1未満:極微小地震
- マグニチュード1~3:極小地震
- マグニチュード3~5:小地震
- マグニチュード5~7:中地震
- マグニチュード7~8:大地震
- マグニチュード8以上:巨大地震
マグニチュード1未満は極微小地震と呼ばれ、マグニチュード1〜3は極小地震、3〜5は小地震、5〜7は中地震、7〜8は大地震、8以上は巨大地震となるのが一般的です。
基本的にマグニチュードは地震のエネルギーを表すものでややわかりづらいですが、数値1つごとに約32倍のエネルギーとなります。
過去には1960年に発生したチリ地震でマグニチュード9.5を記録したこともあるため、震度とあわせて理解を深めておくことが必要です。
耐震性能に優れた構造で建てる
耐震性能に優れた構造で建てれば、ある程度の地震に耐えられます。
最近では住居建設に関する技術・知識が向上しており、大規模な地震でも倒壊・崩落するのを防げる頑丈かつ丈夫な家を持つことが可能です。
すでに家を持っている人もリフォームやリノベーションによって耐震性能を向上させられるため、今後の巨大災害に備えて作り替えるのが良いかもしれません。
なお、耐震性能には「耐震等級」というものが存在し、各等級によって強度が変わります。
- 耐震等級1:数百年に一度の地震(震度6強~7程度)に耐えられるレベル
- 耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられるレベル
- 耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられるレベル
上記はあくまでも目安ですが、耐震等級の数値によって性能が変わるため、工事を請け負う建築会社・工務店に一度相談してみましょう。
耐震補強によって強化する
耐震補強によって強化すれば、より地震に耐えられるようになります。
補強する部分によっては巨大地震クラスの災害でも全壊・半壊・変形を防げるため、既存の住居に住み続けたい場合は耐震補強をご検討ください。
住宅によっては補強工事が困難な可能性があるため、プロの建築家が在籍するメーカーなどに一度相談してみるのが望ましいです。
太陽光発電・蓄電池を導入する
太陽光発電・蓄電池を導入すれば、停電しても大丈夫です。
太陽光発電は太陽の光から電気を生み出す再生可能エネルギーの一つで、蓄電池は生み出した電力を一時的に貯めておける装置を指します。
どちらか片方を導入することも可能ですが、地震が来ても耐えられる家を目指すなら太陽光発電・蓄電池の両方があると良いでしょう。
日本では、地震で停電しても1〜2日で復旧することがほとんどですが、今後来るであろう巨大地震では発電所そのものが稼働できなくなる可能性がゼロではありません。
場合によっては数日〜数週間ほど電気が使えなくなることもあるかもしれません。
こうした緊急事態に備えるためにも、太陽光発電・蓄電池は導入しておくべきではないでしょうか。
なお、太陽光発電も蓄電池もコンパクトなものであれば持ち運び可能です。
特にポータブル電源は軽量かつ小型の商品が中心で、災害発生時にすぐに持ち出して非常用電源にするなど防災グッズとして便利な機能が整っています。
EcoFlowではEcoFlow DELTA 3 Plusなど、高速充電に対応したポータブル電源を取り扱っているため、予測不可能な災害にも柔軟に対応できるでしょう。
EcoFlow DELTA 3 Plusは約56分で100%充電できるため、普段から定期的に充電して備えておくことも可能です。
家電の約99%に対応できる高出力・大容量モデルで幅広いシチュエーションに対応できるからこそ、1台あるだけで何かと役立ちます。
当社の製品は巨大地震による停電に耐えうるだけの性能を兼ね備えているため、購入をご検討中の人は公式ホームページから一度お問い合わせください。
まとめ
震度6弱はどれくらい揺れるのか、震度5弱・4弱との違い、震度7の強さ、地震に耐えられる家を作る方法を解説しました。
震度6前後の地震は、屋内・屋外ともに命の危険がある規模といえるでしょう。
実際に震度6前後の地震が発生すると立っていられず、地面に這いつくばるしかない状況となります。家具や家電が倒れる他、外壁タイルや窓ガラスが剥がれ落ちることもあるくらいです。
災害についてはどれほど対策しても切りがありませんが、今からできることをしておくことで、いざ発生しても冷静に行動できるのではないでしょうか。
もしより災害対策を徹底しておきたいなら、EcoFlowのポータブル電源を導入し、地震だけでなく停電にも耐えられるようにしておきましょう。
震度6前後の地震は停電を伴う災害に発展しやすく、インフラやライフラインが遮断されることも珍しくありません。
そのため、安全性・耐久性に定評があり、すぐに充電して持ち出せるEcoFlow DELTA 3 Plusのようなポータブル電源を導入することが望まれます。
EcoFlow DELTA 3 Plusは幅広い設備に対応でき、短期的・長期的な避難生活にも利用可能です。