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電力不足の原因とは?家庭でできる節電と緊急時の電力確保方法を紹介

経済産業省が2023年12月に発表した「2024年度の電力供給について」によると、『2024年度夏季・冬季共に、現時点で全エリアとも10年に⼀度の厳しい暑さ・寒さを想定した場合の需要に対して、安定供給に最低限必要な予備率3%を確保できる⾒通し。』となっています。

昨今の日本は、特に冬や夏に電力不足を理由に節電の要請が増えています。

2024年の電力供給は安定すると聞いても、電気代が高くなる一方のなか、冷暖房を落ち着いて使用できないかもしれない不安は多くの人が感じているのではないでしょうか?

この記事では、電力不足が具体的に何を引き起こすのか、どのような理由で電力が不足するのか、家庭でできる節電方法や蓄電手段などを紹介します。

電力不足を正体不明のままにせず、その実体を知ったうえで、正しい対策をとるための参考にしてください。

電力不足とは

電力不足

電力不足が具体的にどういう状態なのか、何を引き起こすのか、そして私達にどのようにして知らされるのかを紹介します。

電力不足の定義

電力不足とは、私達が必要とする電力量に、発電所の供給する電力量が追い付かなくなる状態のことです。

そして、私達が必要な電力量が、発電所の供給の上限に近づいてしまうような余裕のない状態のことを『電力逼迫(ひっぱく)』といいます。

電力は、基本的に貯めておくことができず、『同時同量』といって需要と供給の量が常に同じである必要があります。

このバランスが崩れると周波数が乱れ、電気の供給が正常に行われなくなってしまいます。

しかし、多少の余裕がないと突発的な災害や気候急変などに対応できないため、安定した供給のためにゆとりをもって発電します。これを『予備率』といい、最低でも3%以上が求められています。

本来は7~8%が理想であり、ここ数年の東京エリアを例にとると-2.1~0.8%と、かなり厳しい数値が出ています。

電力不足が引き起こす『ブラックアウト』とは?

ブラックアウトとは、電気が消えて暗くなってしまうというイメージがあると思いますが、実際は、需要と供給が一致せず、安全装置の発動によって発電所が停止することです。

2018年9月6日に起こった最大震度7の北海道胆振東部地震が、日本ではじめてのブラックアウトを引き起こしました。

地震発生直後、一番大きい発電所である苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所が停止しました。しかし、これはきっかけにすぎません。

地震発生からブラックアウトまでの17分間に、

  1. 苫東厚真火力発電所(2・4号機)
  2. 風力発電所
  3. 水力発電所
  4. 苫東厚真火力発電所(1号機)

という順番で発電所が停止していき、最終的にブラックアウトが引き起こされました。

機器の破損や送電線の断線、同時同量が保てず周波数が低下するなど、それぞれ異なる理由で停止しています。

北海道のケースは地震が原因でしたが、電力不足が引き金となることで需要と供給のバランスが崩れれば『ブラックアウト』はどこででも起こり得ます。

電力不足の際に発令される3つの発令

電力がひっ迫して一定の予備率を下回ることが予想されると、資源エネルギー庁から3段階に分けて注意報や警報が発令され、私達に注意が促されます。

その基準や発令される時間は、以下の通りです。

発令発令の基準発令される時間節電命令等
電力需給逼迫準備情報翌々日の予備率が5%を下回る見込み予想される日の前々日18時頃情報提供のみ
電力需給逼迫注意報翌日の予備率が5%を下回る見込み予想される日の前日16時頃節電要請
電力需給逼迫警報翌日の予備率が3%を下回る見込み予想される日の前日16時頃節電要請

これらは全て、最終的に危ぶまれるブラックアウトを防ぐために発令されるもので、この発令で結果を得られない場合は計画停電が行われることになります。

電力不足の原因とは

電力不足

電力不足の原因としては以下のことが考えられます。

  • 地震などの災害による発電所のトラブルや停止
  • 脱炭素化の流れによる火力発電所の休廃止
  • 異常気象ともいえる寒波や猛暑での急激な電力需要
  • ウクライナなど世界情勢の悪化による燃料調達難
  • 原子力発電所の停止と再生エネルギーへの転換

実際に電力不足になった年に起こったことや、改善できた年から読める理由について紹介します。

2020年、引き金は欧州の風力発電の不足?

欧州は環境保護の観点から風力発電を主力としてきましたが、2020年9月あたりから風が吹かなくなり発電不足に陥りました。

欧州は脱炭素を推し進めていたこともあり天然ガス火力で代替しようとしましたが、天然ガスの輸入先はロシア。ウクライナ侵攻が理由で各国が対立しているときでした。

そのような中、北京五輪が控えている中国が環境対策のために石炭火力発電からの脱却を目指しますが上手くいかず電力不足となります。

中国はロシアから天然ガスを買えばいいと踏んでいましたが、そこは欧州も同様のため、天然ガスが高騰します。

そして東日本大震災以降、原子力発電所の稼働を停止していた日本は液化天然ガスの最大の輸入国となっており、この獲得競争に無関係ではありませんでした。

2022年、福島県沖地震

2022年3月16日、福島県沖地震によって停止した発電所は多数あり、2022年3月21日から3月22日にかけて、はじめて電力需給逼迫警報が発令されました。

同年夏も記録上最も早い梅雨明けと、連日の季節外れの猛暑が原因となり、電力予備率が5%を下回る事態となり、6月27日に電力需給逼迫注意報が発令され、6月30日の18時に解除されました。

そしてそのあとも、冬は厳しい寒波や大雪など、悪天候による気温の低下が予想されていたため、2022年12月1日から2023年3月31日まで節電要請がありました。

地震のみならず悪天候も重なって、2022年は大変な思いで乗り越えた年といえるでしょう。

2023年、電力不足を回避

しばらく慢性的に続いていた電力不足ですが、想定していた最大需要を、実際の需要が下回り始めました。

原因は、コロナが5類に位置づけられたことで外出規制が緩くなり、テレワークも緩和され、人々が家を留守にするようになりエアコンや照明利用が減少したためと考えられています。

そのほかにも、海外情勢による燃料価格の高騰や、電気代の急激な高騰で全体的に節電志向になっているなどの要因も、ここへきてやっと電力不足に歯止めをかけることができているといえます。

電力不足のために家庭でできる節電

電力不足

国民が電力不足で不安ななか、政府はどのような対策を行っているのか見てみましょう。

  • 東日本大震災後に停止していた原子力発電の活用
  • 脱炭素化のために停止していた火力発電所の稼働
  • 再生可能エネルギーの積極的な導入
  • 燃料の輸入調達

原子力発電所は老朽化がまだ危険視されていて、火力発電所の再開は目指している脱炭素化を後退させます。

再生可能エネルギーの導入はコストが莫大にかかりますし、燃料の調達は今の世界情勢では大変むずかしい課題といえます。

それぞれがリスクを負ったうえでの対策ですが、電力不足を何もせず放置していると、ブラックアウトの危険性や、計画停電の可能性が高まります。

そのようなことを少しでも避けるため、家庭でできる節電対策を紹介します。

節電を意識して家電を使う

家電はほんの少し節電の意識を持って使うだけで、意外と効果がでます。

例えばエアコンは、節電といって暑いのに無理をして止めるのではなく、設定温度を1℃下げるだけでも、消費電力は変わります。

テレビや照明など使っていないときには消しても問題がない家電は消して、冷蔵庫はなかの温度が下がりやすいように詰め込み過ぎに注意するなど、使い方を変えると消費電力が下がる家電もあります。

そして、待機電力は電気代の5%を占めるため、温度やデータ設定が関係する家電以外は、コンセントを抜くと節電になります。

以下は、資源エネルギー庁が発表した、待機電力が5%以上と比較的大きい家電の順位です。

1位 ガス温水器(19%)

2位 テレビ(10%)

3位 冷暖房兼用エアコン(8%)

4位 電話機(8%)

5位 BD・HDD・DVDレコーダー(6%)

古い家電を買い替える

技術が進歩した現代の新しい製品は電力消費が少なくなっているものも多いため、古い家電を買い替えるだけで節電になる場合があります。

また、白熱電球はLED電球や電球型蛍光灯へ切り換えるとその分の電気代が約3分の1になるためおすすめです。

再生可能エネルギーを利用する

再生可能エネルギーは『枯渇することのないエネルギー』といわれ、太陽光や風力・地熱など地球資源のためどこにでも存在し、CO2を排出・増加させません。

家庭で用意できる再生可能エネルギーとして広く知られているものに、太陽光発電やポータブル電源(蓄電池)があります。

初期費用はかかりますが、災害の多い日本ではもしもの備えとして頼もしい味方です。

ポータブル電源があればキャンプなどアウトドアでも活躍し、さらにソーラーパネルがあれば発電も可能、急な停電にも計画停電にも問題なく対応できます。

電力の使用時間を考える

多くの人が利用する時間を避けて電気を使うようにすることで、発電所のピークの負担を軽減できます。

電力は日中は多く使用され、夜間は使用量が減るなど、使用量の多い時間帯が大体決まっています。

電気料金の契約のなかには『時間帯別電灯』という、使用電気量が一般的に少ない夜の時間帯の電気料金が安いプランなどがあります。

洗濯機・乾燥機は夜中に回す・食事の下ごしらえを夜のうちに済ませる・食器洗浄機は夜にまとめて使用するなどで、電力不足の一助以外にお財布にも優しい効果があります。

他にも、ソーラーパネルで昼間天気のいいときに充電しておいて夜使うなど、そう考えると時間帯は節電に密接な関係があるといえるでしょう。

EcoFlowで電力不足対策を

電力不足

やっと回復傾向を見せる電力不足問題ですが、2024年1月1日、能登半島地震に見舞われた日本は、やはり災害で引き起こされる電力不足となかなか縁が切れそうにありません。

『もしもの場合』としては災害だけでなく、計画停電やブラックアウトも視野に入れなければいけない今、それぞれの家庭が『蓄電』を考える局面にあるといっても過言ではありません。

ここでは、災害対策はもちろん、電力不足対策として家庭に導入しやすい蓄電システムとなる、ポータブル電源とソーラーパネルをEcoFlow製品のなかからご紹介します。

EcoFlowのポータブル電源

ポータブル電源は、初期費用が高価なソーラーシステムに比べると低コストで導入できますが、性能をきちんと選べば万が一の際、機種によっては数日分の電力の確保が可能です。

キャンプやバーベキュー・ドライブなどにも重宝するため「災害や計画停電以外では用がなくてしまいっぱなし」にはなりません。

ここでは、最先端のBMS(バッテリーマネジメントシステム)で、過充放電や環境条件下での安全な作動など、バッテリーを制御・管理してくれる、EcoFlowのポータブル電源を紹介します。

EcoFlowのポータブル電源

DELTA Pro

DELTA Proは DELTA Pro専用エクストラバッテリーで最大21.6kWhに拡張可能の大容量で一戸建てに向いています。

  • 満充電まで3.1時間の超高速充電
  • 業界平均約6倍の3,000回もの長寿命
  • X-Boost™で最大3,750W出力の電化製品を稼働できる

2台接続で容量を10,800Whへ増やすと、停電時に必要な家庭の約6日分に相当する電力を確保できるため、ポータブル電源というよりも正に『蓄電システム』といえるでしょう。

DELTA 2 Max

DELTA 2 Maxは携帯性に優れ拡張も可能なため、レジャーにも家庭用バックアップ電源としても、どんなときでも頼れる高性能なポータブル電源です。

  • X-Boost™で最大2,400W出力の電化製品を稼働
  • X-Stream™による世界最速級充電は最大1,000Wのソーラー入力で最速2.3時間
  • リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載にも関わらず同クラスと比較して約30%の軽量化を実現

専用エクストラバッテリー最大2台の接続で6,144Wh容量に拡張可能のため、世の中が電力不足のときでも安心です。

EcoFlowのソーラーパネル

ポータブル電源の残量を使い切ってしまった場合、電源がどこからも引っ張れない場合などは発電する必要があります。

ソーラーパネルはそのような場合に期待できる充電方法です。

持ち運びが簡単、他社のポータブル電源でも互換性があり、頑丈で防水機能つきのソーラーパネルがあれば、天候さえよければ場所を選ばず充電できます。

その条件をほぼ網羅したEcoFlowのソーラーパネルを紹介します。

EcoFlowのソーラーパネル

EcoFlow 400Wソーラーパネル

3枚を直列接続することで最大1,200Wもの発電を可能にするこのソーラーパネルは、AC充電と組みあわせると最大2,700W、EVステーション充電と組み合わせれば最大4,600Wもの高速充電が可能になります。

  • 重量:(付属の保護ケース込み)約19kg
  • サイズ:236.5×105.8×2.5cm/折りたたみ時106.8×62.0×2.4cm

EcoFlow 220W両面受光型ソーラーパネル

表面だけでなく裏面でも、反射光などあらゆる反射光を受光し充電するEcoFlow 220W両面受光型ソーラーパネルは、表面のみの発電量にプラスして発電量が最大25%増加します。

その発電効率とは裏腹に、一般的な220W程度のパネルに比べて約10%程の表面のコンパクト化に成功し、強化ガラスを薄くする技術で格納時の省スペース化を実現しています。

  • 重量:(付属の保護ケース込み)約12.5kg
  • サイズ:82×182×2.6cm/折りたたみ時82×48.5×2.6cm

EcoFlowのポータブル電源で、発電と蓄電、両方の備えを

災害や過酷な異常気象・世界情勢などにより度々日本を脅かす電力不足について紹介しました。

電力不足は決して他人事ではなく、最悪の事態である『ブラックアウト』を避けるため、一人一人の努力の積み重ねや工夫が必要なことが分かって頂けたかと思います。

その工夫の一つに、自分で発電・蓄電するという選択肢を選ぶ人が増えています。

EcoFlow製のポータブル電源とソーラーパネルは、自分ではどうしようもできない事態が引き起こす電力不足に対して、安心して過ごす方法を検討する人に選ばれています。

「そろそろ我が家にもポータブル電源を備えたい」と考えている人はぜひEcoFlowのサイトをチェックしてみてください。

EcoFlowのポータブル電源はこちら

→EcoFlowのソーラーパネルはこちら

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