防災ポーチには何を入れたらいいのか迷うものです。
しかし、災害に遭遇したことを想定して中身を厳選すれば、自ずと防災ポーチに入れるべきものが見えてくるでしょう。
この記事では、防災ポーチを用意する必要性、防災ポーチに入れるべきおすすめの中身、災害対策に必要なものと被災時に取るべき行動をわかりやすく解説します。
災害に備えたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
防災ポーチを用意する必要性
防災ポーチは、適切なものを入れておくことで万が一の際にも安心です。
基本的に、防災ポーチの中身を考える時に重要なのは「0次防災」の考え方となります。実際に外出中に災害が発生した場合、安全に自宅・避難所へ移動するために備えが必要です。
そのため、普段使用しているカバンに入れて持ち歩けるくらいの防災グッズをポーチにまとめておきましょう。
ここでは、防災ポーチを用意する必要性について解説します。
防災ポーチに必要な要素
防災ポーチは、基本的に常時持ち歩けるくらいのサイズがおすすめです。
あまりにも大きなサイズだと持ち運びが大変なだけでなく、本当に必要なもの以外の無駄なものを入れてしまうこともあります。
重要なのは、災害時に必要なものを小さなサイズでまとめておくこと。そうすることで、いざ被災した際も即座に防災ポーチを持って避難することが可能となるでしょう。
なお、災害時に必要となるものは人によって変わりますが、一般的には避難生活に必要なものの他、日用品を入れることが推奨されています。
この点は、よく吟味することが重要です。
防災ポーチの選び方
防災ポーチの選び方に正解や不正解はありませんが、原則は次のような要素から選ぶのがおすすめです。
- 規格から選ぶ(15cm×10cm×6cm前後)
- 重量から選ぶ(400g~500g前後)
- デザインから選ぶ(単体でも持ち歩けるもの)
防災ポーチは、規格・重量・デザインから選ぶことを推奨します。
災害時にパッと手に取って持ち運べるものでないと意味がないため、基本的には規格・重量を中心に選ぶようにしましょう。加えて、デザインも加味するといいでしょう。
ただし、防災ポーチに何を入れるかは本人の自由であるため、中身に合わせて選ぶということも考えてみてください。
日常的に持ち歩く防災グッズについては以下の記事でも解説しているため、併せてご覧ください。
防災ポーチに入れるべきおすすめの中身10選
防災ポーチを用意する際、中身をどのようにするべきかは事前に考えておくことが重要です。ここでは、防災ポーチに入れるべきおすすめの中身について解説します。
- 充電器&モバイルバッテリー
- 作業用手袋
- 除菌シート
- 救急セット
- 携帯トイレ
- 現金&テレホンカード
- 衣服&アルミシート
- ホイッスル&ポケットライト
- カロリーを確保できる非常食
- マスク
1.充電器&モバイルバッテリー
防災ポーチには、充電器&モバイルバッテリーを入れておきましょう。
スマホを使用するためには、充電器&モバイルバッテリーが欠かせません。スマホは緊急の連絡や事態の把握に使用できるため、常に携帯できるようにしておきたいです。
充電器&モバイルバッテリーがあれば、パソコンやタブレットを使用する場合にも便利であるため、防災ポーチに入れておくことが推奨されます。
電子機器が使用できるかどうかは災害の状況によっても変わりますが、家族や親戚、恋人や友人と連絡を取るためにも充電器&モバイルバッテリーは入れておきましょう。
2.作業用手袋
防災ポーチには、作業用手袋を入れておくことも重要です。作業用手袋は、手を保護するために欠かせないアイテムとなります。
一見、手袋はあまり必要ないように思えるかもしれませんが、災害時の瓦礫撤去や周辺清掃の際に使用できて便利です。直に作業すると手を怪我するため、手袋は必須となります。
作業用手袋は自分の手に合ったものや滑り止めのあるものを中心に選び、何か作業する際には事前に装着することを意識しましょう。
3.除菌シート
災害時はお風呂やシャワーに一定時間入れないことも多く、数日〜数週間と衛生行動が取れないことも少なくありません。
そこで便利なのが、除菌シートです。除菌シートがあれば、手を綺麗にできるだけでなく、お風呂やシャワーに入れない時にも使用できます。
災害時は、洗浄や消毒ができないことも珍しくありません。水道管が損傷して水が使用できない状況も発生するため、除菌シートは持っていて損はありません。
食事の際も、ウイルスや雑菌が付着した手で食べると二次被害が発生することもあるため、除菌シートも防災ポーチに忍ばせておきましょう。
4.救急セット
被災時はパニックを引き起こすことで、避難する際に怪我をしてしまうことも珍しくありません。その際、応急手当に欠かせないのが救急セットです。
救急セットには消毒液・常備薬・絆創膏など、怪我を即座に手当てできるような道具を入れておきたいです。持病を持っている方は、医薬品も併せて入れておくことを推奨します。
救急セットは常に常備しておいて損はないため、一式揃えて用意しておくと良いでしょう。
5.携帯トイレ
災害時には仮設トイレが設置されることもありますが、事態が逼迫している場合、なかなか自由にトイレができない可能性もあります。
そのため、防災ポーチには携帯トイレも入れておくのがおすすめです。
携帯トイレは、排泄するために欠かせないものです。建物の下敷きになった場合など、身動きが取れない状況でも使用できるため、便利な道具の1つといえます。
建物が歪むことで内部に閉じ込められた場合も、携帯トイレがあれば安心できるのではないでしょうか。
6.現金&テレホンカード
災害時はお金があってもあまり意味がありません。
しかし、経済がストップしているわけではないため、現金やテレホンカードがないと何もできない状況になりかねません。
そのため、現金やテレホンカードも防災ポーチに詰め込んでおきましょう。
特に災害時は停電することも珍しくありません。大規模な停電の場合、システムがダウンすることで、お店で電子マネーが使用できなくなることもあるでしょう。
その場合、電子決済ができずに買い物を諦めなくてはならない状況になります。それでは避難生活そのものが破綻する可能性もあるため、一定のお金は用意しておくのが賢明です。
インターネット環境が混線していることも想定し、現金だけでなくテレホンカードも常備しておきましょう。
7.衣服&アルミシート
災害が発生した場合、長期間自宅に帰宅できないという状況もあるかもしれません。
その場合、衣服やアルミシートがあると便利です。避難所生活を送る際、衣服やアルミシートは色々な場面で役立ちます。
衣服があれば衛生面できれいな状態を保てますし、アルミシートがあれば風を通しにくいので暖を取ることも可能です。
敷物としても活用できて便利なため、防災ポーチに入れておくことをおすすめします。
8.ホイッスル&ポケットライト
災害によって建物が倒壊した場合、自分自身が行方不明者となることもあります。その際に便利なのが、ホイッスルやポケットライトです。
ホイッスルやポケットライトは、自分自身の居場所を第三者に知らせるために役立ちます。救助に来てくれた方に知らせるためにも、音の出るものや光の出るものは常備したいです。
9.カロリーを確保できる非常食
災害時は数日間食事ができないこともあるため、カロリーを確保できる非常食も常備しておくと安心です。可能であれば、コンパクトで長持ちする非常食を用意しましょう。
例えば、カロリーメイトやプロテインバー、忍者めしなどがおすすめです。生鮮食品はすぐに腐ってしまうため、長期保存可能なものを用意しましょう。
10.マスク
マスクはそこまで必要ないという意見もありますが、感染症予防や粉塵予防のためにも数枚用意しておいた方がよいでしょう。
避難所生活は不特定多数の方が密集して一定期間暮らすことになるため、感染症予防をしておいて損はありません。大規模災害など、粉塵予防としても備えておきましょう。
防災グッズについては他の記事でも解説しているため、併せてご覧ください。
→本当に必要な防災グッズリスト!携帯用・避難用・備蓄用に分けて解説
災害対策に必要なもの
災害に備えて防災ポーチを用意しておくことは重要ですが、他にもライフラインを途絶えさせない備えが必要です。ここでは、災害対策に必要なものについて解説します。
1.ポータブル電源
災害時は大規模な停電に見舞われることもあります。その際、電力確保に欠かせないのがポータブル電源です。
大規模な災害の場合、電気が復旧するまで何時間〜何日かかるかわかりません。その間、ずっと電気が使用できないのは不便です。そのため、ポータブル電源の常備を推奨します。
ポータブル電源があれば安定して家具家電を動かすことが可能なため、生活に支障が出ることも防げるでしょう。
ソーラーパネルと組み合わせれば発電と蓄電の両方が可能となるため、長期的な被災に備えて用意しておくのがおすすめです。電力を自由に使用できれば、災害も乗り越えられます。
なお、EcoFlowでは災害対策に最適なポータブル電源を取り扱っています。蓄電だけでなく発電にも最適なソーラーパネルも取り扱っているため、併せてご検討ください。
2.数日分の食料品
普段からできる災害対策として、数日分の食料品は用意しておきたいです。
インスタント食品やレトルト食品など、災害時にも比較的作りやすいものを用意しておけば、いざという時もお腹を満たせます。
カップラーメンや缶詰など、便利な保存食は一定数用意しておきましょう。
2.数日分の日用品
普段からできる災害対策として、数日分の日用品も用意しておきたいです。
ティッシュやトイレットペーパー、洗濯用品や衛生用品、救急セットなど、災害時に使用できるものを用意しておけば、いざという時にも助けられます。
あまりにも日用品を買い溜めしておくと邪魔になりますが、被災に備えて日用品をいくつか用意しておくことは忘れないようにしましょう。
その他の防災設備については以下の記事でも解説しているため、併せてご覧ください。
→防災設備とは?具体的な種類と特徴、自分で導入できる防災設備を紹介
被災時に取るべき行動
被災時は、とにかく冷静に状況を見極めて対処することが重要です。ここでは、被災時に取るべき行動について解説します。
パニックにならず冷静に行動する
災害時に避けておきたいのが、パニックに陥ることです。パニックに陥ると、人は冷静な思考ができなくなり、普段ならできることもできなくなります。
身の危険があれば避難すべきですが、大規模災害ほど人を混乱に陥れるため、パニックにならず常に冷静に行動することを心がけましょう。
まずは、安全確保を第一優先にして頭を守ります。そして、公園や学校など安全な場所に逃げ込むことが重要です。避難の際は、周囲の人たちに流されないようにしてください。
このように普段から「身を守る行動」をシミュレーションしておくことで、実際に災害に見舞われた際にも冷静に行動できるのではないでしょうか。
広い場所に出て状況を確認する
大規模な地震や津波、台風に遭遇した場合、状況が落ち着くまでは屋内で待機すべきです。稀に屋外の様子を見に行く人もいますが、災害に直面している間は外出も避けましょう。
その後、災害を確認してから広い場所に出て状況を整理しましょう。狭い場所は壊れた硝子やブロックで怪我をすることもあるため、慎重に行動することが大切といえます。
可能であれば、スマホなどで周辺の状況も確認しながら、現在どのような被害が出ているのかを確認しておきましょう。
防災を徹底するためには、知識が必要です。防災について知っておきたいことは他にもあるため、併せて以下の記事もご覧ください。
→防災対策の重要性とは?事前にやっておくべき防災対策を徹底解説
→災害時には防災の知識が活躍する?事前に知っておきたい豆知識15選
まとめ
防災ポーチを用意する必要性、防災ポーチに入れるべきおすすめの中身、災害対策に必要なものと被災時に取るべき行動を解説しました。
災害大国と呼ばれる日本で暮らすなら、防災ポーチは常に携帯しておきたいです。防災ポーチがあるのとないのとでは、被災時に命運を分けることもあるかもしれません。
災害が頻発する日本では、防災ポーチだけでなく常に災害に備えた用意が必要となります。例えば、大規模災害の場合は停電することもあるため、長期的な停電に備えてソーラーパネルとポータブル電源を用意しておくことも重要といえるでしょう。
EcoFlowでは災害時の非常用電源として使用できるポータブル電源だけでなく、ソーラーパネルも取り扱っているため、災害に備えたい方はぜひ一度ご検討ください。