「防災対策の重要性とは？」「具体的な防災対策について知りたい」という疑問がある方もいるでしょう。災害時に適切な判断を下し、正しい行動を取るためには、事前の防災対策が重要となります。
また、防災対策を行う際にポイントとなるのが「自助」という概念です。そのほか、「共助」と「公助」という重要な要素もあり、これらを踏まえて防災対策を進める必要があります。
そこで今回は、防災対策の重要性、重要ポイントである「自助」、事前にやるべき防災対策について解説します。防災対策を万全にしたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
防災対策の重要性
いざというときに正しい行動を取るためには、普段からの防災対策が重要となります。防災対策を万全にしておけば、災害によって混乱を招く深刻な状況でも、落ち着いて適切に対処することが可能です。
防災対策と言っても、非常食や飲料水、ラジオ、乾電池などを用意する防災グッズの準備から、避難経路の確認、家族内での集合場所の確認まで、必要な対策は多岐にわたります。
また、災害時にはスーパーやコンビニの営業が停止したり、買い占めが起こったりする可能性もあるため、災害発生前に対策を進めておく必要があります。災害時の安全性を高めるためにも、防災対策を前もって進めておきましょう。
防災対策で意識すべき「自助」とは？
防災対策を行う上では、「自助」を意識するようにしましょう。自助とは、自身の命は自らが守るという意識を持ち、各自で身の安全を守ることを意味します。
自助が大切な理由は、災害時に家族を助けたり、周囲の人と協力したりするためには、前提として自身が無事である必要があるからです。困っている周りの人を助けようとしても、自らの安全が確保されていない状況では、救助やサポートを適切に行うことができません。
周囲の安全を守るためにも、まずは自らの安全を確保する必要があるのです。なお、防災対策で意識すべき理念は自助のほかにも、「共助」と「公助」があります。それぞれの意味は以下の通りです。
| 意味 | 例 | |
| 共助 | 地域や身近にいる人同士が助け合って取り組むこと | ・避難所の運営 ・高齢者の避難の助け |
| 公助 | 国や地方公共団体などが取り組むこと | ・役所の情報発信 ・市民の防災意識を高める活動 |
これら3つの理念、特に自助が災害時の安全性を大きく左右します。どのような災害が起きても対処できるよう、事前に理念を基にした防災対策を進めておきましょう。
想定される災害の具体的な種類
災害の種類は多岐にわたり、各災害によって対策すべきポイントが異なります。本項では、以下7つの災害について詳しく解説します。
- 地震
- 津波
- 噴火
- 台風
- 土砂災害
- 竜巻
- 雪害
それぞれの詳細を順番に見ていきましょう。
地震
地震は、地下に存在する「プレート」と呼ばれる岩盤のずれによって発生する災害です。地震が発生すると、以下のような二次災害が併発するリスクがあります。
- 津波
- 建物倒壊
- 火災
- 液状化現象
- 土砂崩れ
大都市で地震が起きると、落下物が発生する、交通機関が停止する、道路が通れなくなるなどの被害が発生します。地震発生中は落下物から身を守ったり、扉を開けて避難経路を確保したりといった迅速な行動が求められます。
津波
津波は、地震や火山の活動によって海底が急激に動くことで発生する災害です。震源が遠くても、津波の被害が出るケースもあります。
津波のリスクは、高波による浸水、建物の倒壊、交通手段の遮断など多岐にわたります。東日本大震災では、押し寄せる津波が当初予測された数値よりも遙かに高い事例が多くあり、津波によって大きな被害が発生しました。
津波発生時には、高台や2階以上の建物に避難すること、被災地域に戻らないことが大切です。余震により再度津波が発生するケースもあるため、安全が確認されるまで油断できません。
噴火
火山がマグマやガス、火山灰を噴出する現象のことを噴火と言います。内閣官房内閣広報室によると、日本には111の活火山があり、世界でも有数の火山国として知られています。噴火の具体的なリスクは以下の通りです。
- 火山灰の降下
- 火砕流
- 火山ガス
- 溶岩流
- 小さな噴石
特に噴火によって発生する大きな噴石、火砕流などは、生命に対する危険性が高いとされています。火砕流の進行方向を避けること、火山灰を吸引しないためのマスクやゴーグルを使用すること、通信手段を確保しておくことが大切です。
台風
北西太平洋または南シナ海に存在し、低気圧域内の最大風速がおよそ毎秒17メートル以上のものを台風と呼びます。7月から10月にかけて接近することが多く、台風によって以下のような被害が発生します。
- 強風による建物の損壊
- 豪雨による河川の氾濫や土砂崩れ
- 交通機関の停止
浸水した道路で側溝の境界が見えにくくなり、転倒する事故なども発生しています。避難時の注意点としては、風向きや雨量を確認しながら最寄りの避難所に向かうこと、夜間や視界が悪いときは無理に外出せず安全な場所で待機すること、この2点が挙げられます。
土砂災害
土砂災害とは、長雨や大雨により土砂が崩れることで、人命が奪われたり建物が押しつぶされたりする災害のことです。長雨や大雨以外にも、地震や噴火の二次災害としても発生します。
土砂災害の主なリスクは、住宅の埋没、交通路の寸断、農地の損害などです。土砂災害が予想される際は、気象庁の「キキクル（危険度分布）」や土砂災害警戒情報を活用し、早めの避難や情報収集が求められます。
また、事前に国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で、自宅が土砂災害警戒区域かどうかを確認しておくことも重要です。
竜巻
竜巻とは、発達した積乱雲による強い上昇気流から発生する激しい渦巻きのことです。台風やハリケーンとは異なり、竜巻は局所的に発生します。竜巻が発生する主な原因は以下の通りです。
- 台風
- 寒冷前線
- 低気圧
竜巻のリスクには、家屋の損壊、飛散物による怪我、車両の移動や損害などがあります。竜巻が接近する兆候を感じたら、頑丈な建物のなかに避難し、飛散物から身を守るようにしましょう。
雪害
雪害は積雪量が急激に増加し、日常生活や交通に影響を及ぼす災害です。雪害が起こると、屋根の崩落、道路の閉鎖、生活インフラの停止などのリスクがあります。
特に湿った重い雪が降る場合、建物の屋根や構造に大きな負荷がかかります。積雪が予想される前に、雪下ろしの準備や物資の備蓄、車両の点検を行うことが大切です。
事前にやっておくべき防災対策5選
災害のリスクを軽減するには、事前の防災対策が非常に重要です。効果的な防災対策として、以下の5つをそれぞれ解説します。
- 家具・家電の置き方の工夫
- 家具・家電の転倒防止
- 防災グッズの用意
- 避難場所・避難経路の確認
- 家族同士の安否確認方法の取り決め
各対策を順番に見ていきましょう。
対策1．家具・家電の置き方の工夫
1つ目の対策は、家具・家電の置き方を工夫することです。家具が転倒すると、下敷きになったり、避難経路が塞がれたりするリスクがあります。
例えば、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震では、倒れてきた家具の下敷きになって亡くなった人、もしくは大怪我をした人がいました。
これらのリスクを避けるためには、家具・家電の置き方を工夫することが大切です。具体的には、寝室や子ども部屋にはできるだけ大きな家具を置かない、出入り口の近くに家具を置かない、などが挙げられます。
対策2．家具・家電の転倒防止
家具・家電の転倒防止も重要な対策の1つです。家具や家電が転倒すると、命の危険だけでなく、ものが壊れたり壁に穴が空いたりする恐れがあります。
転倒したテレビや冷蔵庫によって怪我をする可能性もあるため、以下のような対策が重要となります。
- L字型の金具で壁に固定する
- 突っ張り棒を使う
- 耐震ジェルマットを使う
- ベルトで壁と家具を固定する
また、家電の電源コードやケーブルを固定しておく対策も有効です。災害が起きてからでは遅いため、事前に転倒防止対策を進めておきましょう。
→冷蔵庫の転倒防止対策は必要？いますぐできる効果的な地震対策
対策3．防災グッズの用意
災害に備えて、防災グッズも用意しておきましょう。災害発生時には、外出や買い物が困難になり、生活必需品が手に入らない可能性があります。そのため、事前に以下のような防災グッズを用意しておくことをおすすめします。
- 飲料水
- 食料品
- 充電器・モバイルバッテリー
- 貴重品
- 携帯トイレ
- 予備の衣類
- ライト・ランタン
また、避難先は学校の体育館などが多く、気温が極端に偏る可能性があるため、寒さ・暑さ対策のグッズも準備しておきましょう。
→【2023年】防災グッズで本当に必要なものランキング！グッズの選び方も紹介
対策4．避難場所・避難経路の確認
4つ目の対策として、避難場所・避難経路の確認が挙げられます。事前にこれらを確認しておけば、迅速に避難することが可能となります。
災害発生時、迅速に避難することが安全性に直結します。迷わず避難することで、助けを必要とする高齢者や近隣住民の支援も可能となるため、近くの公園や学校など、指定されている避難場所を把握しておきましょう。
実際に家から避難場所までの経路を歩き、荷物を持って通れるのか、大雨で浸水しそうな場所はないか、などを確認しておくことも大切です。
対策5．家族同士の安否確認方法の取り決め
家族の安全を確認する手段を決めておくことも対策の1つです。災害時には通信手段が途絶することがあり、家族間で連絡が取れないと不安を感じてしまうでしょう。
その点、以下のような安否確認方法を事前に取り決めておけば、災害時の不安や心配を軽減することが可能です。
- 災害用伝言ダイヤル（171）
- 災害用伝言板（web171）
- 各携帯会社の災害用伝言板
家族用の緊急連絡カードを作成、もしくはSNSやメッセージアプリを有効活用し、事前に確認箇所を決めておくと良いでしょう。
防災対策として太陽光発電システムの導入が有効
災害が起こると停電が発生し、家電製品が使えなくなる場合があります。電気の復旧までに、1週間以上かかるケースもあるでしょう。
そんな状況では、電気の自給自足を行える太陽光発電システムが活躍します。太陽光発電システムとは、ソーラーパネルと蓄電池（ポータブル電源）を使った発電システムのことです。システムを構築することで、以下のようなメリットが見込めます。
- 冷暖房器具を利用して寒さ・暑さ対策ができる
- 照明器具を使って不安を軽減できる
- 電子レンジを利用して温かいご飯を食べられる
- スマートフォンをはじめとする電気機器の充電ができる
避難所や車内に持ち運んで使用したい場合は、携帯性の高いポータブル電源の導入をおすすめします。携帯性の高い製品なら、災害時だけでなくアウトドア活動でも活躍します。
→ポータブル電源は防災グッズとして必要なのか？用意すべき5つの理由
太陽光発電システムの選び方｜おすすめの製品
一言で太陽光発電システムと言っても、その種類は多岐にわたります。導入する製品の種類が違えば、蓄電量や寿命、機能性、携帯性などが大きく異なります。製品を選ぶ際は、以下5つのポイントを意識してみてください。
- バッテリー容量
- 導入費用
- 携帯性
- 便利機能
- 寿命
これらのポイントを考慮すれば、自身の状況や目的に適した製品を見つけやすくなります。
なお、本サイトを運営するEcoFlowは、携帯性に優れたソーラーパネルとポータブル電源を販売しております。太陽光発電システムを導入して防災対策を万全にしたい方は、以下のEcoFlow製品の導入をご検討ください。
→大容量バッテリー「DELTA」シリーズとソーラーパネルのセット商品はこちら
→携帯性抜群の「RIVER」シリーズとソーラーパネルのセット商品はこちら
まとめ
本記事では、防災対策の重要性、事前にやるべき防災対策について解説しました。
災害時に正しい行動を取るためには、普段からの防災対策が重要となります。具体的な対策としては、家具・家電の置き方の工夫、家具・家電の転倒防止、防災グッズの用意などが挙げられます。
効果的な防災対策を行いたい場合は、太陽光発電システムの導入がおすすめです。電気の自給自足を図ることで、長期間の停電にも対応することができます。
本サイトを運営するEcoFlowでは、以下のような太陽光発電システムを販売しております。導入を考えている方は、ぜひ製品の情報をチェックしてみてください。