太陽光発電は電気代の節約になったり、非常用電源となったり、何かと便利です。
しかし、ソーラーパネルやパワーコンディショナーを設置しなくてはならないため、状況によっては近所の人とトラブルに発展する可能性がゼロではありません。
この記事では、太陽光発電の近隣トラブル事例、周囲への影響、トラブルにならないための予防対策をわかりやすく解説します。
太陽光発電でよくあるトラブルについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
太陽光発電の近隣トラブル事例
太陽光発電でよくあるトラブルは、主に近隣住民とのトラブル・故障破損によるトラブル・自然災害によるトラブル・設置業者とのトラブルが主です。
ここでは、太陽光発電の近隣トラブル事例について詳しく解説します。
近隣住民とのトラブル事例
太陽光発電では、近隣住民とのトラブルがよく起こります。主なトラブル事例は、以下の通りです。
- 振動が気になる
- 騒音がうるさい
- 反射が眩しい
- 落雪が危ない
太陽光発電は、システムを設置する関係から振動が気になる・騒音がうるさいとの理由でトラブルになりやすいです。
設置している装置の本体が揺れたり、音が出たりするため、振動や騒音を気にする人にとっては迷惑となりやすいのかもしれません。
太陽光パネルの位置や角度によっては太陽光を反射し、眩しいとの苦情が入るケースも珍しくありません。
降雪地帯では太陽光パネルに積もった雪が落ちることで被害を被るパターンもあるため、十分に注意が必要といえます。
太陽光発電を設置する場合は近隣住民との争いを避けるよう、未然にトラブルに発展しないような工夫が求められるでしょう。
故障破損によるトラブル事例
太陽光発電を設置する場合、故障破損によるトラブルに注意が必要となります。主なトラブル事例は、以下の通りです。
- ソーラーパネルの落下
- パワーコンディショナーの出火
ソーラーパネルの落下やパワーコンディショナーの出火は、頻繁に発生するわけではありませんが、特定の条件が重なるとリスクが増大します。
定期的なメンテナンスを行っていない場合や経年劣化を放置している場合、寿命を迎えている場合などは、故障破損によるトラブルに要注意です。
状況によっては自分自身だけでなく他人にまで被害が及ぶ可能性があるため、常に保守点検は徹底しましょう。
自然災害によるトラブル事例
太陽光発電を設置する場合、自然災害によるトラブルにも注意が必要です。主なトラブル事例は、以下の通りとなります。
- 地震や台風による被害
- 植物による発電効率の低下
- 動物による回線のショート
地震や台風による被害、植物による発電効率の低下、動物による回線のショートは頻繁に発生するわけではありませんが、忘れた頃に発生します。
油断しているときほど災害に見舞われたり、動植物による被害に逢ったりしやすいため、常に警戒が必要です。
自然災害は誰も予想できないためあらかじめ対処するのは難しいですが、いつどこで被害に遭っても対応できるよう準備しておくのが良いでしょう。
設置業者とのトラブル事例
稀に、以下のような設置業者とのトラブルに発展する場合があるため、太陽光発電を設置する際はご注意ください。
- 悪質な訪問販売だった
- 工事後に雨漏りしていた
- 手抜き工事されていた
- 助成金が出なかった
太陽光発電の設置業者のなかには、悪質な訪問販売を行っているところがあります。
「特別キャンペーン」「モニター価格」「工事代無料」など甘い誘い文句を並べ、判断する時間を与えず契約に持ち込む手法が横行しているため、警戒が必要です。
悪徳業者はとにかく契約できれば良いと考えており、工事後に雨漏りしていたり、手抜き工事されていたりするケースが後を絶ちません。
助成金を受けられるといっていたにもかかわらず、何かと条件を提示して受け取らせないようにするパターンもあるため、十分に気を付けておきましょう。
もちろん、設置業者のほとんどは真面目に運営されているものの、太陽光発電の急激な普及に伴って悪徳業者も出てきているため、ご注意ください。
なお、屋上や庭でのバーベキューが迷惑になるのかについて解説した記事もあるため、あわせてトラブル事例の参考にしてみてください。
→屋上バーベキューは自宅だと迷惑?屋外で抵触する可能性のある法律を解説
→庭でバーベキューは最高?迷惑?その魅力や注意点&ご近所対策を紹介
太陽光発電の周囲への影響
太陽光発電を設置する場合、周囲への影響を考えなければなりません。何も考えずに設置すると近所とトラブルになりやすいため、注意が必要です。
ここでは、太陽光発電の周囲への影響について詳しく解説します。
生活への影響
太陽光発電は、生活に影響を与える場合があります。システムの導入によって光が反射してしまったり、雪が落ちてしまったりする場合は注意が必要です。
設置する位置や角度によっては近隣住民から苦情が入る可能性があるため、近所の人の生活にどのような影響を与えるか考えて設置しましょう。
健康への影響
健康に与える影響も、太陽光発電では注意が必要です。設備の導入によって振動や騒音が発生し、健康被害を与える可能性があります。
設置する本人はあまり気にならなくても周囲の人は気にする場合があるため、近所との距離を十分に確保しましょう。
場合によっては「肉体的・精神的にストレスを与えられた」と訴えられる例もあるかもしれなないため、健康への影響は十分にご配慮ください。
なお、太陽光発電を設置する場合はシミュレーションや出力制御について考える必要が出てくるため、他の記事も参考にしつつ準備を進めましょう。
→太陽光発電のシミュレーションは必要?計算方法と環境要因を解説
→太陽光発電の出力制御とは?概要・必要性・影響をわかりやすく解説
トラブルにならないための予防対策
太陽光発電を設置する場合、あらかじめ近所迷惑にならないよう予防対策が必要です。ここでは、トラブルにならないための予防対策について詳しく解説します。
近隣住民の気持ちになって計画する
太陽光発電を設置する際は、近隣住民の気持ちになって計画するのが望ましいです。主に、以下の点についてはあらかじめ考えておくことを推奨します。
- 振動・騒音があまり伝わらない距離を保てているか
- システム・設備の位置や角度は適切に置かれているか
- 降雪地帯で設置する場合は屋根から落雪しないか
まずは、振動・騒音があまり伝わらない距離を保てているかご確認ください。
装置が稼働している間、ずっと振動・騒音が発生していると近所迷惑になります。装置の関係上、防ぎきれない揺れや音はあるものの、伝わらない距離を保つのが設置者の役目です。
また、システム・装置の位置や角度は適切に置かれているかも確認しましょう。
設置する位置や角度によっては光を反射し、近所迷惑になります。太陽光パネルが採光の邪魔になる可能性もあるため、適切な場所に置くのが重要です。
その他、降雪地帯で設置する場合は屋根から落雪しないかを確認しましょう。
斜めに設置した太陽光パネルから雪崩のように雪が落ちると、最悪の場合は近隣住民に怪我をさせたり、住宅を破壊してしまったりします。そのため、落雪の影響がない場所に設置することが重要です。
故障破損しないよう保守点検する
太陽光発電は、故障破損しないよう保守点検しましょう。特に、以下の点にはご注意ください。
- ソーラーパネルが適切に固定されているか
- パワーコンディショナーが劣化していないか
ソーラーパネルやパワーコンディショナーは外に設置するため、適切に固定されていなかったり、劣化していたりすると危険です。
最悪の場合は本体が落下したり出火したりするため、定期的なメンテナンスが必要となります。
自然災害に備えて準備する
太陽光発電は、自然災害に備えて準備することも忘れてはなりません。なかでも、以下の点には注意しましょう。
- 地震・台風に耐えられるか
- 植物が生えているか
- 動物がいないか
太陽光発電の装置は地震・台風にある程度耐えられるよう設計されているのですが、被害状況によっては耐えられない場合があります。
植物や動物の影響でダメージを受ける場合があるため、自然災害の被害に遭わないよう備えることが重要です。
設置業者を吟味する
太陽光発電はプロに任せるのが一般的ですが、もし設置業者に依頼する場合は十分に吟味することが重要です。選ぶ際は、以下の点に注目することを推奨します。
- 悪徳な商法をしていないか
- 実績が充実しているか
- 保証内容は十分か
- 見積書は明確か
- アフターフォローはあるか
太陽光発電の設置業者は、悪徳な商法をしているところはほとんどありません。しかし、稀に契約重視で顧客の立場を考えていない業者もあるため、十分注意しましょう。
設置業者を精査する場合は、実績が充実しているか、保証内容は十分か、見積もりは明確か、アフターフォローはあるかをご確認ください。
口コミやレビューも参考にしながら、より信頼できそうなところを見つけましょう。
なお、他の記事では太陽光発電の点検義務について詳しく解説しているため、すでに設置を決めている人はあわせてご覧ください。
→太陽光発電システムに点検義務はあるの?点検の必要性や費用と頻度、点検内容を解説
→日本で太陽光発電が普及しない9つの理由|導入する7つのメリットも併せて解説
太陽光発電を導入するなら蓄電池も一緒に!
太陽光発電を導入するなら、蓄電池も一緒に導入するのが望ましいです。
太陽光発電は太陽の光から電気を生み出せるクリーンエネルギーの一つですが、生み出した電力は貯めておけません。
装置によっては一時的に貯められるのですが、蓄電池のように一定期間・一定量の電気を貯めるのには向いていません。
一方、蓄電池は製品によって10日分のエネルギーを蓄電できるモデルがあるため、太陽光発電を導入するなら蓄電池を一緒に導入しないともったいないです。
同時に導入すれば効率的に自家消費できる他、FIT制度で売電できます。
日々の電力消費を工夫して電気代の節約も可能で、緊急時には非常用電源になるなど、幅広い用途があるといえるでしょう。
何より災害大国日本ではいつどこで大規模災害が発生するかわからないため、電気などのライフラインをいかに確保しておくかが重要です。
蓄電池があれば太陽光発電を稼働させて発電&蓄電の両方を賄えるため、仮に長期間の停電にも備えられます。
ポータブル電源なら場所を選ばず使用できるなど、導入の魅力は十分といえるでしょう。
なお、EcoFlowではEcoFlow DELTA Pro 3などの高性能なポータブル電源を用意しており、平時はもちろん災害時にも役立つ製品を取り扱っています。
EcoFlow DELTA Pro 3は、ケーブルを挿して電源を入れるだけで導入できるポータブル電源で、毎月約30%の電気代を削減可能です。
電気代の値上げが頻繁に発生している現代では、心強い味方となってくれるでしょう。
日中に生み出した電気を一時的に貯めて夜中に使用し、電気代を節約するなど工夫しだいでさまざまな用途が可能です。
まとめ
太陽光発電の近隣トラブル事例、周囲への影響、トラブルにならないための予防対策を解説しました。
太陽光発電は電気代の節約になったり、非常用電源になったりと何かと役立つシステムです。しかし、設備による振動や騒音は近所とのトラブルにつながります。
そのため、太陽光発電の導入を検討している人はトラブルにならないよう予防対策が必要となるでしょう。
一方、近所とトラブルにならないように配慮さえすれば何も問題はないため、積極的に導入して大規模災害や電気代高騰に備えましょう。
なお、太陽光発電を導入する場合は、ポータブル電源の導入を推奨します。
ポータブル電源は持ち運びできる蓄電池で、太陽光発電で生み出した電気を一定期間・一定量貯めておける装置です。
EcoFlowでは、高速充電に対応したポータブル電源を取り扱っており、アウトドアやリモートワークなど幅広いシーンで使用できる製品が豊富です。
当社の製品は安全性・耐久性に優れている他、静音性にも優れているため、近所とのトラブルを避けたい人にも適しています。
高速充電ですぐに充電できるなど利便性にも優れているため、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。