「車中泊しながら旅したい!」と計画している方もいるのではないでしょうか。しかし、道の駅によっては車中泊が禁止されている可能性があります。
日本各地にある道の駅はドライブ客の休憩所の定番ですが、車中泊となると拒否されることも珍しくありません。そのため、車での寝泊まりを考えている方は車中泊禁止リストを把握しておくことが重要です。
この記事では、道の駅の車中泊禁止リスト、道の駅で車中泊が禁止されている理由、道の駅の車中泊で守るべきルール・マナーについて解説します。
車中泊での旅を計画している方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
道の駅の車中泊禁止リスト
道の駅はどこでも車中泊できるわけではないため、車中泊禁止の道の駅を把握しておくことが重要です。ここでは、道の駅の車中泊禁止リストについて解説します。
北日本で車中泊を禁止している道の駅
まずは、北日本で車中泊を禁止している道の駅を見ていきましょう。
名称 | 住所 |
道の駅 パパスランドさっつる | 〒099-4522 北海道斜里郡清里町神威1071 |
道の駅 知床らうす | 〒086-1833 北海道目梨郡羅臼町本町361 |
道の駅さるふつ公園 | 〒098-6222 北海道宗谷郡猿払村浜鬼志別214-7 |
森林公園びふかアイランド | 〒098-2366 北海道中川郡美深町紋穂内 |
北日本では、主に北海道にある一部の道の駅にて車中泊が禁止されています。
北海道はバンライフや日本一周だけでなく、国内旅行で立ち寄る方も多く、車で移動しながら旅する方も少なくありません。
しかし、北海道では一部の道の駅で車中泊が禁止されているため、北日本への旅を計画する際には禁止されている道の駅がないか確認しておきましょう。
北海道の車中泊の魅力については以下の記事で解説しているため、おすすめスポットと併せてご覧ください。
→北海道の車中泊は魅力的!場所の選び方とおすすめのスポット10選を紹介
東日本で車中泊を禁止している道の駅
次に、東日本で車中泊を禁止している道の駅を見ていきましょう。
名称 | 住所 |
道の駅 マリンタウン伊藤 | 〒414-0002 静岡県伊東市湯川571-19 |
道の駅なるさわ | 〒401-0320 山梨県南都留郡鳴沢村鳴沢8532-63 |
道の駅 開国下田みなと | 〒415-0000 静岡県下田市外ケ岡1-1 |
東日本では、主に静岡県や山梨県にある一部の道の駅にて車中泊が禁止されています。
静岡県や山梨県は富士山を見るためにドライブで訪れる方も多く、車で移動しながら旅する方も少なくないです。
しかし、静岡県や山梨県では一部の道の駅で車中泊が禁止されているため、東日本への旅を計画する際には禁止されている道の駅がないか確認しておきましょう。
西日本で車中泊を禁止している道の駅
最後に、西日本で車中泊を禁止している道の駅を見ていきましょう。
名称 | 住所 |
道の駅 てんきてんき丹後 | 〒627-0221 京都府京丹後市丹後町竹野313-1 |
道の駅 馬瀬 美輝の里 | 〒509-2615 岐阜県下呂市馬瀬西村1447-1 |
道の駅 宇陀路室生 | 〒633-0317 奈良県宇陀市室生三本松3176-1 |
道の駅 しんぐう | 〒679-4342 兵庫県たつの市新宮町平野99-2 |
道の駅 奥熊野古道ほんぐう | 〒647-1743 和歌山県田辺市本宮町伏拝904-4 |
道の駅 大歩危 | 〒779-5452 徳島県三好市山城町上名1553-1 |
稲佐山公園駐車場 | 〒850-0066 長崎県長崎市大浜町1200 |
道の駅 恋人の聖地 うたづ臨海公園 | 〒769-0201 香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4 |
長者原駐車場 | 〒879-4911 大分県玖珠郡九重町田野 |
西日本では、主に近畿地方や四国地方や九州地方にある一部の道の駅にて車中泊が禁止されています。
近畿地方や四国地方や九州地方は国内旅行で訪れる方も多く、車で移動しながら旅する方も少なくないです。
他の地域に比べて車中泊が禁止の道の駅が多いため、事前に確認しておきましょう。
道の駅で車中泊が禁止されている理由
なぜ車中泊が禁止されている道の駅があるのでしょうか。ここからは、道の駅で車中泊が禁止されている理由について解説します。
他の利用客の迷惑になるため
道の駅で車中泊が禁止されている理由の1つ目は、他の利用客の迷惑になるためです。
通常、道の駅は宿泊施設ではなく飲食施設や休憩施設として利用されることを目的とした場所となっています。そのため、利用客のなかには他県から訪れた観光客や旅行者だけでなく、地元で働くタクシードライバーやトラックドライバーもいるわけです。
道の駅で車中泊する人が増えてしまうと、仕事で訪れている人たちの行き場が減ってしまうため、道の駅の一部では車中泊を禁止しています。
もちろん、すべての道の駅が禁止しているわけではなく、なかには「禁止」ではなく「遠慮」という形で断っているところもあるため、車中泊の際は十分に注意しましょう。
規則を守らない人がいるため
道の駅で車中泊が禁止されている理由の2つ目は、規則を守らない人がいるためです。
道の駅に限らず、日本の公共施設はルール・マナーを守ることで一定の秩序が保たれています。しかし、なかにはルール違反・マナー違反をしてしまう人もおり、一部の迷惑な人によって道の駅が被害を受けていることも珍しくありません。
規則を守る人がいる一方、違反行為ばかりを重ねる人もいるのが現状です。
- 指定の場所以外にゴミを捨てる
- 公共の洗面所で衣服や食器を洗う
- 駐車場でバーベキューや花火をする
ここで挙げたのは一部の迷惑行為ですが、他にも数々のルール違反・マナー違反が散見されます。
道の駅のなかには、こうした規則を守らない一部の人の影響を受けて「車中泊を全面的に禁止する」と決定したところもあります。
今後車中泊を予定している方は、道の駅ごとの規則を守りましょう。
なお、車中泊を快適にするための車選びについては以下の記事で詳しく解説しているため、併せてご覧ください。
→車中泊を快適にするには車選びが超重要!おすすめの車と選び方を詳しく解説
道の駅の車中泊で守るべきルール・マナー
車中泊を行うなら、最低限のルール・マナーは守らなければいけません。ここでは、道の駅の車中泊で守るべきルール・マナーについて、日本RV協会の情報を参考に解説します。
ゴミの不法投棄はしない
道の駅で発生したゴミは、道の駅のゴミ箱に廃棄しても問題ありません。
しかし、外部で発生したゴミを道の駅に持ち込んで廃棄するのは、不法投棄として扱われることもあるため注意しましょう。
道の駅の管理者からすると、外部からゴミを持ち込むのは迷惑行為でしかありません。
車中泊を伴う旅では何かとゴミが発生しますが、廃棄物や廃棄物は指定の場所で回収してもらうようにしてください。
洗面所で衣服や食器を洗わない
道の駅には洗面所が設置されている場合もあり、トイレ休憩にも便利です。しかし、道の駅に設置されている洗面所で衣服や食器を洗うのは、迷惑行為となります。
あくまでも洗面所はトイレに立ち寄った方が手を洗う場所、もしくはタクシードライバーやトラックドライバーが顔を洗う場所です。
もちろん、車中泊が許可されている道の駅であっても、指定の場所以外で衣服や食器を洗うのは避けるのが賢明です。
バーベキューや花火はしない
道の駅には広々とした駐車場がありますが、バーベキューや花火は原則禁止です。
許可されていないにもかかわらずバーベキューや花火を強行した場合、最悪通報される可能性もあります。
基本的に道の駅に限らず、火を伴うものは細心の注意が必要です。
道の駅のような公共の場では、火を扱う行為そのものが禁止されている可能性もあるため、キャンプファイヤーや焚き火もしないようにしてください。
キャンプ行為を避ける
道の駅は宿泊施設ではないため、キャンプ行為も原則禁止と考えておきましょう。
キャンプ行為とは、主に「テントやサンシェードの設営」「テーブルやチェアの設置」「シュラフでの就寝」などが挙げられます。
ここで挙げた以外にも禁止されているキャンプ行為がいくつかあるため、道の駅ごとの禁止事項を事前に確認しておきましょう。
無駄にアイドリングしない
道の駅では、無駄なアイドリング行為も禁止です。アイドリング行為とは、車のエンジンをかけたまま同じ場所で停止することを指します。
アイドリングは気にならない人もいますが、何十分何時間と行っていると迷惑行為に該当します。人により迷惑行為と判断する境界線は曖昧ですが、無駄なアイドリングは騒音や振動の原因にもなるため避けるのが無難です。
車を一定時間停止させるなら、エンジンは切っておくのが暗黙の了解といえるでしょう。
公共の電源を使用しない
道の駅には公共の電源が整備されている場所もありますが、使用は禁止されています。
自身でポータブル電源とソーラーパネルを持参して発電・蓄電する分には問題ないものの、公共の電源を無断で使用するのは避けましょう。
場合によっては盗電扱いとなるため、指摘されても文句はいえません。
発電機の使用に注意する
バンライフや日本一周に限らず、車中泊できるような車で旅する場合、ポータブル電源やソーラーパネルを持参する方も珍しくありません。
しかし、発電機を使用する場合は騒音や振動に注意しましょう。
一般的な蓄電池や太陽光発電であればそこまで騒音・振動も発生しませんが、人によっては動作音が気になってしまうこともあるかもしれません。
騒音や振動は迷惑行為の代表格となるため、発電機を使用する際は周辺に気を配ることが重要です。
EcoFlowでは、比較的騒音・振動を抑えたポータブル電源・ソーラーパネルを取り扱っています。車中泊を伴う旅を計画している方は、ぜひポータブル電源・ソーラーパネルの購入もご検討ください。
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→EcoFlow ソーラーパネル
排泄物の処理は控える
旅の最中に発生した排泄物の処理を道の駅で済ませようとする方もいますが、外部から持ち込んだ排泄物を道の駅で処理するのは禁止です。
場合によっては、排泄物も不法投棄として扱われます。
専用のRVパークのなかには、車中泊の方に向けて排泄物の回収を行っているところもありますが、一般的な道の駅では原則禁止であるため、適切な方法で処理しましょう。
グレータンクの排水はしない
グレータンクは、生活排水を貯めておけるタンクのことを指します。道の駅でグレータンクの排水を行う人もいますが、原則禁止されているのが一般的です。
排泄物と同じ原理で、外部から持ち込んだ生活排水を道の駅で処分することは禁止されているため注意しましょう。
オフ会の待ち合わせは慎重にする
道の駅は、しばしばオフ会の待ち合わせ場所とされます。原則、道の駅でのオフ会は禁止されていないこともありますが、一部の道の駅では禁止となっています。
例えば、車愛好家が夜中に道の駅で集会を開くのは、騒音や振動の観点から禁止されているのが一般的です。車中泊も同様に、愛好家が集まって騒ぐという行為は禁止です。
あくまでも道の駅は休憩や飲食をする場所であって、集会を開く場所ではありません。
優先駐車場に止めない
車中泊に限らず、健常者が優先駐車場に車を止めることは禁止されています。優先駐車場はあくまでも体の不自由な方や高齢の方、妊婦の方などに向けて設けられた場所です。
車中泊の人が優先駐車場を埋め尽くすというのは迷惑行為でしかないため、車中泊が禁止されていない道の駅であっても優先駐車場には止めないようにしましょう。
長期滞在しない
車中泊の禁止の有無にかかわらず、長期滞在はNGとされています。大型の車で長時間駐車場を占拠するのは、他の利用客の迷惑となってしまうでしょう。
そのため、道の駅では用が済んだら早めに退去するのが暗黙の了解です。
車中泊を快適にする具体的なアイデアについては以下の記事で解説しているため、併せてご覧ください。
→車中泊を快適にする具体的なアイデア10選!あると便利なものも紹介
まとめ
本記事では、道の駅の車中泊禁止リスト、守るべきルール・マナーを解説しました。
道の駅は、車中泊が禁止されているところもあります。車中泊が禁止されている道の駅で宿泊した場合、ルール違反・マナー違反となるため十分に気を付けましょう。
車中泊は利用客の迷惑になったり、規則を守らない人がいたりすることで禁止とされている場合が多く、車中泊が完全禁止の道の駅も少なくありません。
車中泊が許可されている道の駅であっても最低限のルール・マナーを守る必要があるため、この記事でも紹介した日本RV協会の決まりに目を通しておきましょう。
EcoFlowでは車中泊にも便利な軽量でコンパクトなポータブル電源や折りたたみ式のソーラーパネルを取り扱っているため、車中泊を伴う旅を計画中の方はぜひ一度ご検討ください。