「軽自動車でも車中泊(ソロキャンプ)は行えるの?」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。結論、工夫をすれば問題なく、軽自動車でも快適に車中泊を楽しめます。
しかし、収納スペースが少なく、車内空間が狭い軽自動車で車中泊を実施する場合、一部デメリットも考えられます。メリット・デメリットの両方を理解した上で、軽自動車での車中泊を検討しましょう。
本記事では、軽自動車での車中泊がおすすめな理由、軽自動車の選び方やおすすめの車を解説します。最後までご覧になれば、軽自動車で車中泊を行うべきかどうかを理解でき、その上で状況に適した車を見つけることができるでしょう。
軽自動車で車中泊(ソロキャンプ)はできる!


軽自動車は車内空間が狭く、パワー不足を感じることが多いため、車中泊には不向きだと思われがちです。しかし、工夫をすれば、軽自動車でも問題なく車中泊やキャンプを行えます。
デメリットがあるのは事実ですが、軽自動車なら身軽に行動できるため、少人数の車中泊ならむしろ手軽に取り組めるというメリットがあります。具体的に、軽自動車での車中泊が推奨される状況は以下の通りです。
- 人数が少なくて持っていく荷物が少ない場合
- ソロで車中泊を気軽に楽しみたい場合
- 自分の時間やスタイルを大切にしたい場合
これらの状況に当てはまる場合は、軽自動車での車中泊をおすすめします。
軽自動車での車中泊がおすすめな理由


本項では、軽自動車での車中泊がおすすめな理由を3つに分けて解説します。以下の詳細を確認すれば、軽自動車を使った車中泊が魅力的だと理解できるはずです。
- 駐車スペースが見つかりやすい
- 自動車の維持費が安い
- 小回りがきいて運転しやすい
それぞれの理由を1つずつ解説します。
理由1.駐車スペースが見つかりやすい
軽自動車を使った車中泊は、駐車スペースが見つかりやすいという魅力があります。車中泊として車を停める場所は、大自然のなかやオートキャンプ場だけとは限りません。
遠出をしない場合や都会で観光をする場合、街中の駐車スペースに車を停めてそこで一晩過ごすこともあります。街中では狭い道を通ることが多いほか、駐車スペースが極端に狭い場所がありますが、車体が小さい軽自動車ならスムーズに走行・駐車を行えます。
理由2.自動車の維持費が安い
2つ目の理由は、自動車の維持費が安いことです。車中泊を実施する上では、タープやLEDライト、ポータブル電源など、さまざまなアイテムを用意する必要があります。そこに自動車の維持費や税金を含めると、トータルコストが高額になってしまいます。
その点、軽自動車は税金や維持費が安く、ほかの車種に比べてトータルコストを抑えられるのが強みです。交通トラブルが起こりやすい車中泊において、自動車の修理費が安いところも利点です。
理由3.小回りがきいて運転しやすい
小回りがきいて運転しやすいことも、軽自動車が車中泊に向いている理由の1つです。大自然のなかで車中泊を実施する場合、道が入り組んで運転しづらかったり、道が細くてなかなか進めなかったりする場面があります。
そんな状況でも、小回りがきいて運転しやすい軽自動車であれば、ストレスなくスイスイ運転することが可能です。特に車の運転に慣れていない方は、車体の大きいミニバンを使用するよりも、車体の小さい軽自動車を使ったほうがストレスを感じにくい傾向にあります。
軽自動車で車中泊を行うメリット・デメリット


軽自動車で車中泊を行う場合、メリットだけでなくデメリットも考えられます。良い点と悪い点の両方を理解した上で、軽自動車での車中泊をご検討ください。
軽自動車で車中泊を行うメリット
軽自動車で車中泊を行う主なメリットは、車中泊のスケジュールを自由に立てやすい点です。軽自動車なら駐車スペースを見つけやすく、小回りがきいて運転がしやすいという観点から、自身の好きなタイミングで車中泊を実行しやすいと言えます。
外部の要因に左右されず、自分都合で車中泊を手軽に実行できるため、スケジュールを自由に立てやすいのです。また、維持費や車体価格を抑えて、低コストで車中泊を実施できるという利点もあります。
【軽自動車で行うメリット】
- 狭い道でも楽々運転できる
- 駐車場所を見つけやすい
- 手軽に車中泊を実施できる
- 費用面の負担が少ない
- スケジュールを立てやすい
軽自動車で車中泊を行うデメリット
軽自動車で車中泊を行う主なデメリットは、車内のスペースが十分に確保できず、快適な睡眠環境を作れない可能性があることです。座席を倒してフルフラットにしたとしても、やはりミニバンなどに比べると自由に生活できるスペースが少ないため、人によっては窮屈に感じてしまいます。
また、車内のスペースが少ないということは、持っていけるアウトドアグッズの量も少なくなるということなので、実施する人数によっては快適な車中泊が実現しない場合があります。
さらにステーションワゴンなどと比べると走行性能が劣り、長時間のドライブが不快に感じやすいのも難点です。
【軽自動車で行うデメリット】
- 車内スペースが狭くて快適な睡眠環境を作れない
- 収納スペースが狭くてアウトドアグッズをたくさん積めない
- 走行性能が劣るため長時間のドライブに向いていない
車中泊で使う軽自動車の選び方


軽自動車と一言で言っても、その種類は多岐にわたります。軽自動車でも車体が大きく、収納スペースを十分に確保できるものもあれば、コンパクトで車中泊にまったく向かないものまであります。
車中泊で使う軽自動車を選ぶ際は、以下5つのポイントを意識してみてください。自身に適した軽自動車を見つけやすくなるはずです。
- 寝床の広さ
- 天井の高さ
- 床の平坦さ
- シートのアレンジ具合
- 燃費性能
各ポイントを順番に見ていきましょう。
ポイント1.寝床の広さ
軽自動車を選ぶ際は、寝床の広さを確認することが大切です。軽自動車で車中泊を行う場合、助手席を倒して寝床を確保するパターンが多いので、自身の身長程度のスペースが確保できるのかを事前にチェックしましょう。
寝床のスペースが十分に確保できず、窮屈に感じてしまうと、楽しいはずの車中泊でかえってストレスになってしまいます。できれば実際に横になり、スペースを確保できるのか試した上で検討しましょう。
ポイント2.天井の高さ
2つ目のポイントは、天井の高さです。オートキャンプ場などで寝泊まりする場合でも、車中泊では車内で過ごすことが多くなります。
天井が低いと背中を丸めて過ごさなくてはならなくなり、車中泊での生活が窮屈に感じてしまいます。また天井が高い車であれば、天井に収納ネットを設置して快適に過ごすことが可能なので、購入時には天井の高さを確認しましょう。
ポイント3.床の平坦さ
車中泊に使う軽自動車を選ぶ上では、床の平坦さも重要になります。車内の床が平坦であれば、寝転がって快適に睡眠をとることが可能です。
公式サイトに「フルフラット」という記載があっても、完全に床が平坦になるとは限らないため、できれば購入前に一度実物を確認しておきましょう。
とはいえ仮にフルフラットにならなかったとしても、厚手のマットレスを車内に敷けば、快適な睡眠環境を実現できます。乗用車は若干の段差があることがほとんどなので、そこまで神経質になる必要はないかもしれません。
ポイント4.シートのアレンジ具合
シートのアレンジ具合も事前に確認しておきましょう。シートを移動させたり、シートを収納できたりすれば、過ごし方の選択肢が広がります。
また、純正品や社外品の充実度も重要です。オプションや製品が充実していれば、カスタマイズの幅が広がり、車中泊をさらに快適なものにできます。
ポイント5.燃費性能
軽自動車でも車によって燃費性能が異なります。車中泊は長距離のドライブが想定されるため、この燃費性能の違いがトータルコストに大きく影響します。
軽自動車でもマイルドハイブリッドシステムが採用されていることがあり、この場合は燃料費を大幅に抑えられます。燃料費を気にせずドライブを楽しむためにも、燃費性能を意識してみてください。
車中泊に向いているおすすめの軽自動車3選


車中泊に使う軽自動車の選び方は理解できたでしょうか?続いて、車中泊に向いているおすすめの軽自動車を3通り紹介します。軽自動車の購入を考えている方は、ぜひ以下の詳細をご確認ください。
- ホンダ|N-VAN
- ホンダ|NBOX
- スズキ|エブリイワゴン
これらの軽自動車を1つずつ解説します。
ホンダ|N-VAN
ホンダの「N-VAN」は、軽自動車のなかでも床が低く、天井が高いため収納スペースを十分に確保できます。また、「Honda SENSING」が全タイプに搭載されているのもメリット。予防安全性能がバッチリなので、長期間の車中泊でも安心してドライブを楽しめます。
室内長×室内幅×室内高 |
1,510×1,390×1,365 mm |
最大積載量 |
350kg |
乗員定員 |
2名(4名) |
参考価格 |
1,276,000〜1,629,100円 |
公式サイト |
ホンダ|NBOX
発売以来、高い人気を維持し続けるホンダの「NBOX」。室内空間が広いため、車中泊やソロキャンプに向いていると言えます。室内長だけでなく、室内高も1,400mmと十分なスペースを誇ります。
室内長×室内幅×室内高 |
1,535×1,120×1,205 mm |
最大積載量 |
140(150)kg |
乗員定員 |
4名 |
参考価格 |
1,448,700〜2,039,400円 |
公式サイト |
スズキ|エブリイワゴン
スズキの「エブリイワゴン」は、前席、後席、荷室、それぞれにゆとりのある広さが設けられています。4人乗ってもゆったりと座れ、たくさんのアウトドアグッズを積むことが可能です。シートを倒せばフルフラットになるところも利点。
室内長×室内幅×室内高 |
2,240×1,355×1,420 mm |
最大積載量 |
350kg |
乗員定員 |
4名 |
参考価格 |
1,783,100〜1,929,400円 |
公式サイト |
軽自動車を使った車中泊で活躍する便利アイテム


最後に、軽自動車を使った車中泊で活躍する便利アイテムを3つ紹介します。軽自動車の確認とともに、便利アイテムの確認も済ませておきましょう。
- スリーピングマット
- カーテン・サンシェード
- ポータブル電源
それぞれを順番に解説します。
アイテム1.スリーピングマット
1つ目のアイテムは、スリーピングマットです。スリーピングマットはフルフラットにしたときに生じる、段差や隙間を埋めるのに便利なアイテムです。床を完全なフラットにすることで、車中泊において快適な睡眠が実現します。
アイテム2.カーテン・サンシェード
プライバシーを守るためにも、カーテンやサンシェードを導入しましょう。車内にカーテンやサーシェードを設置すれば、周囲の人の視線を遮断できるだけでなく、盗難や車上荒らしなどのトラブルを防げます。これらのアイテムは製品によってサイズが違うため、よく確認してから購入しましょう。
アイテム3.ポータブル電源
ポータブル電源があれば、車内で電気機器を使って快適に過ごせます。例えば、電気ストーブや電気ケトル、LEDランタン、小型冷蔵庫などに電力を供給できます。
最近はコンパクトでスペースを占領しない製品も販売されているため、収納スペースを十分に確保できない場合でも安心です。
なお、本サイトを運営するEcoFlowは、車中泊に適したポータブル電源を多数販売しております。ポータブル電源の購入を検討されている方は、ぜひ以下の詳細をご確認ください。
→携帯性と機能性を兼ね備えた「RIVER2」シリーズはこちら
→大容量で高出力なポータブル電源「DELTA」シリーズはこちら
まとめ
本記事では、軽自動車での車中泊がおすすめな理由、メリット・デメリット、軽自動車の選び方を解説しました。
軽自動車でも工夫をすれば、車中泊やソロキャンプを快適に行えます。自動車の維持費が安く、小回りがきいて運転しやすいため、状況によっては車中泊に向いているとも言えます。
しかし、軽自動車で車中泊を行う場合、一部デメリットも考えられるので注意が必要です。ぜひ本記事の内容を参考にし、良い点と悪い点の両方を理解した上で、軽自動車での車中泊をご検討ください。
なお、車中泊で活躍する便利アイテムとして、ポータブル電源が挙げられます。興味があり、購入を検討している方は、以下の詳細をチェックしてみてください。