車中泊に潜む危険とは? 安全に楽しむために押さえるべきポイントを解説

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車中泊に潜む危険とは? 安全に楽しむために押さえるべきポイントを解説

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手軽なレジャーのスタイルとして増えつつある車中泊。車での長距離移動の際には、ホテル代を節約できるなど利点も多い反面、注意しておくべきことも多くあります。「車中泊は人気になっているけど安全に行えるのか」「どんな危険性があるのか」「安全に楽しむ方法が知りたい」などの不安や疑問を抱えている方もおられるでしょう。十分な備えをして臨むために、どういったリスクがあり、また回避するためにはどうするべきかをひとつひとつ見ていきましょう。

車中泊におけるリスク

車中泊におけるリスクとしては、次の6つが挙げられます。
・エコノミークラス症候群
・エンジンのかけっぱなしによる一酸化炭素中毒
・夏場の熱中症
・冬場の凍死
・防犯面でのリスク
・傾斜による発進

これらのリスクについて説明していきます。

エコノミークラス症候群

長時間同じ姿勢を取り続けることで起こるエコノミークラス症候群は、血流の滞りによって生じた血栓が心臓や肺へ流れ込むことで、死に至ることもある病気です。エコノミークラスの名前の通り、飛行機を利用した際に起こることでしられていますが、車中泊でも起こる可能性があります。
まともに横になれず寝返りも打てないような狭い車内での車中泊においては、座った姿勢を取りがちであることから、血の巡りが悪くなりやすく、エコノミークラス症候群のリスクが高いといえます。

エンジンのかけっぱなしによる一酸化炭素中毒

エンジンをかけっぱなしの車内においては、一酸化炭素中毒のリスクが伴います。なんらかの原因で車内に排気ガスが入り続けることにより、車内に一酸化炭素が充満し、一酸化炭素中毒となる可能性があります。一酸化炭素中毒になると血中に酸素を取り込めなくなり、窒息死に至ることも。死亡に至らないまでも後遺症が残ることもあるため、注意して避けるべきリスクです。
特に、積雪の多い地域における車中泊では、雪によってマフラーがふさがれることで、排気ガスが車内へ逆流するおそれがあり危険です。一酸化炭素は無色で無臭の気体であり、車内にガスが充満していても気付かないことから、危険性が高いといえます。

夏場の熱中症

夏場の車内温度は40度以上になることもあり、車内は熱中症のリスクが高い環境となります。暑くなり始める梅雨は体が暑さに慣れていないことに加えて、真夏ではないことから熱中症への警戒心も薄くなりやすいので、特に注意が必要です。

冬場の凍死

凍死というと大げさに聞こえるかもしれませんが、冬場における車中泊ではそのリスクが十分にあります。エンジンを切った車内の温度は、徐々に外の気温に近づいていきます。つまり、エンジンを切った車での車中泊は、真冬の外で寝ているのと変わらない環境といえるでしょう。

参考:首相官邸 防災の手引き

防犯面でのリスク

無防備に車中泊をしていると、犯罪の被害に遭うリスクがあります。カバンや財布が外から見える状態だと、金品を目当てにした車上荒らし等に襲われかねません。また、起きているときにドアのロックをかけていないからといって、ロックをかけずに寝てしまうことも、犯罪に巻き込まれるリスクを高めてしまうでしょう。

傾斜による発進

傾斜のある場所に駐車しての車中泊は、寝ている間に車が動き出してしまうおそれがあり危険です。車中泊においては、後ろの席で寝転がっていたり、寝ていて気付かなかったりと、動き出してもすぐにブレーキを踏めない状況になりやすいため、注意が必要です。

車中泊のリスクを回避する方法

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車中泊で考えられるリスクを抑える方法は、次の5つです。
・フルフラットにする
・エンジンはかけっぱなしにしない
・気温対策を万全にする
・シェードやカーテン、カメラなどを利用する
・車中泊の場所に注意する

これらの方法を実践することで、安心して車中泊を行うことが可能です。それぞれの方法を詳しく説明します。

フルフラットにする

車中泊において、血流が悪くなるエコノミークラス症候群を防ぐには、可能な限り体を水平にすることが必要です。フルフラットシートなら体を水平に保つことが可能で、寝返りもうちやすいため、通常の就寝に近い血流状態にすることができます。
締め付けの強い衣服は避け、ベルトを緩めることも血流を良くするポイントです。また、血流を促すには水分の摂取も必要なので、こまめに水分を取るように心がけましょう。フルフラットシートでも段差がある場合には、マットを敷くことが望ましいです。

エンジンはかけっぱなしにしない

凍死や熱中症のリスクを下げるためにエアコンで車内を適温に保ちたいところですが、車中泊ではエンジンを切りましょう。特に雪が積もる地域では、たとえ駐車時に積雪がなかったとしても、天候の変化により雪が積もり、マフラーがふさがれてしまう可能性もあります。エンジンを切り、エアコン以外の防寒対策を行うことが必要です。また、車中泊をする場所によってはマナーの面からもエンジンを切る必要があります。

気温対策を万全にする

エンジンを切って車中泊をするにあたり、特に冬場や真夏には車内の温度を保つための工夫が欠かせません。できるだけ車内の温度を保つためには、断熱効果のあるシェードやマットの活用が有効です。窓を覆うことで防犯にも役立ちます。
断熱する箇所は窓と床で、車種ごとにフィットする形状のものが販売されています。ドアと車本体との間のすき間からは冷気が流れ込んでくるので、布などで遮断するなどの対策が必要です。車内環境を整えたら、衣服と寝袋の準備を行います。衣服は体にフィットしたものを選ぶことで、冷気の侵入を防ぎ保温につながります。寝るときは体温調節がしやすいように脱ぎ着のしやすい服装を選びましょう。車内であっても相当冷え込みますので、冬用の寝袋を用意しましょう。

冬の車中泊での防寒対策について、詳しくは「【防寒】車中泊の寒さ対策! ポイントは車と身体の防寒にあり」をご覧ください。

夏場の気温対策は、熱中症にならないように気を配ります。こまめに水分と塩分を取ることはもちろん、外からの日差しを避けることが重要です。サンシェードや車内用の扇風機、冷風機を準備しておき、車内の温度が高くならないようにしましょう。冷却シートによって体温を下げることも効果的です。

シェードやカーテン、カメラなどを利用する

車中泊での防犯対策のポイントは、外から車内の様子が見えないようにすることです。サンシェードやカーテンなどを取り付けることで目隠しを行うとともに、カバンや財布などを外から見えにくい位置に置いておきましょう。また、ドアを開けられることがないように、必ずドアロックをかけておきましょう。
ドライブレコーダーや防犯カメラなどを装着しておくと、中から外の様子を確認できたり、万が一犯罪に遭った場合に証拠を残せたりします。防犯対策として装備しておくと安心でしょう。

車中泊の場所に注意する

車中泊においては駐車する場所選びも重要なポイントです。防犯の観点から、人気のない場所や治安の悪い場所、街灯などの灯りのない場所は避けることが賢明でしょう。傾斜のある場所は、不意に車が動き出すことも考えられるので避けましょう。
冬場の車中泊において、標高の高い場所や積雪が予想される場所は、車内温度の低下や雪によって動けなくなるおそれのあることから、避けることが望ましいです。夏場の車中泊では、日差しのない日陰を選ぶようにしましょう。

車中泊のトラブル回避! 守るべきマナーとは

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車中泊では、マナーを守ることで無用なトラブルに遭わずに済みます。車中泊において守るべきマナーは以下の6つです。
・騒音に気を付ける
・駐車場でバーベキューをしない
・ごみは持ち帰る
・盗電をしない
・長時間滞在は避ける
・認められている場所で車中泊をする
これらのマナーは基本的なものです。周りの迷惑にならないように配慮することを心がけましょう。

騒音に気を付ける

夜間は音が響きやすく、自分が思っている以上に周囲に音を出している可能性があります。駐車したらエンジンを切り、オーディオの音量をできるだけ下げるように配慮しましょう。音楽と同様に、話し声も周囲に響きやすいです。数人で車中泊をする際は、騒ぐことなく静かに過ごすようにしましょう。

駐車場でバーベキューをしない

駐車場でのバーベキューはやめましょう。駐車場はフリースペースではなく駐車のための公共の場所です。焚き火やコンロの使用なども同様にNGです。バーベキューをするのであれば、キャンプ場などの認められている場所で行いましょう。

ごみは持ち帰る

車中泊で出たごみは持ち帰るのがマナーです。ポイ捨てはもちろんのこと、駐車場のごみ箱へ家庭ごみを捨てることは不法投棄とみなされます。持ち込んだごみは持って帰るようにしましょう。

盗電をしない

他人や公共の場のコンセントを許可なく使用することは窃盗罪にあたります。コンセントが必要な場合は借りられる施設を探しておくか、ポータブル電源を用意しておきましょう。

長時間滞在は避ける

道の駅や高速道路の駐車場においては、長期間に渡る駐車は利用者の迷惑になりますので避けましょう。道の駅や高速道路の駐車場は、あくまでも休憩したり、施設を利用したりするための公共の駐車スペースです。連泊をするなら可能な場所をリサーチしておきましょう。

認められている場所で車中泊をする

公共の駐車場は車中泊のためのスペースではないので、場所によっては車中泊が禁じられているところもあります。公園などの駐車場は夜になると閉まってしまうこともあるので注意が必要です。車中泊をする前に、車中泊が可能な場所であるかを確認しておきましょう。

まとめ

車中泊には、エコノミークラス症候群や一酸化炭素中毒など生死に関わるものや、防犯面でのリスクなどがあります。これらのリスクを理解した上で、しっかりと準備して車中泊を行うことが大切です。公共の場で行う車中泊は、マナーを守って楽しみましょう。

また、車中泊ではエアコンを使ったりスマホを充電したりと、電源を使いたい場面が多いでしょう。そんな時にUSBやAC、DCなど複数の出力ポートが備えられた持ち運びができるポータブルバッテリーがあれば便利です。エコフローのポータブル電源があれば、安全で快適な車中泊を過ごすことができるでしょう。また、製品によってはバッテリーを拡張して後から容量を増やすことも可能です。さらに、ソーラーパネルとポータブル電源をセットで使用すれば自分で使用する電気を太陽光発電でまかない、自給自足な生活をすることもできなくはありません。この機会にぜひポータブル電源と太陽光パネルセットの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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