「テレビの地震対策は本当に必要?」「対策をしなかった場合のリスクを知りたい」という疑問を持つ方もいるでしょう。結論として、地震発生時に安全を確保し、速やかに避難するためにもテレビの転倒防止対策は必要だと言えます。
もしも対策を怠った場合、体に当たって怪我をする、テレビの下敷きになって避難が遅れるなど、深刻なリスクが発生する可能性があります。これらのリスクを最小限に抑えるために、転倒防止グッズの利用が求められるのです。
本記事では、テレビの地震対策をしないリスク、転倒防止グッズの種類や選び方について解説します。地震発生時のリスクを少しでも減らしたい方は、本記事を最後までご覧ください。
テレビの地震(転倒)対策をしない4つのリスク
地震発生時、テレビが転倒することはよくある現象です。テレビの地震対策を怠ると、テレビが倒れた際にさまざまなリスクが伴います。ここでは、そのような場合に考えられる具体的なリスクを4つ紹介します。
- 体に当たって怪我をする
- テレビの下敷きになって避難が遅れる
- 床に液晶が散乱して避難が困難になる
- テレビが壊れて買い直しになる
各リスクの詳細について見ていきましょう。
リスク1.体に当たって怪我をする
テレビが倒れた際、体に当たって怪我をする恐れがあります。特に大画面で重量のあるテレビや、高い場所に設置されているテレビが倒れた場合、深刻な怪我をするリスクが高まります。
大画面で薄型の形状が多い近年のテレビは、土台がしっかりしていてもバランスが不安定な場合があるため、地震時の転倒は非常に危険です。子どもや高齢者など、怪我のリスクが高い方が近くにいる場合、その危険性はさらに高くなります。
リスク2.テレビの下敷きになって避難が遅れる
テレビが倒れて人が下敷きになると、災害時の避難行動に支障をきたす場合があります。避難行動が遅れると、火災などによって大きなトラブルにつながるリスクさえも考えられます。
特に注意が必要なケースが、子どもがこのリスクに巻き込まれることです。小さい子どもはテレビの転倒を避けることが難しく、それが原因で避難が遅れると非常に危険です。その場からの脱出が困難で、さらなる危険に巻き込まれるリスクが高くなります。
リスク3.床に液晶が散乱して避難が困難になる
3つ目のリスクは、床に液晶が散乱して避難が困難になることです。転倒の衝撃で液晶が割れ、鋭利な破片が床に散らばってしまうと避難行動が難しくなります。
地震発生時は照明器具が故障して破片が見えづらくなることもあり、その場合、破片を踏んで足を切るなどの二次被害につながるリスクがあります。地震発生時は素早く避難する必要があるため、床に散乱した破片を避けながらの移動は危険が伴います。
リスク4.テレビが壊れて買い直しになる
テレビが地震で倒れると、単純にテレビが壊れるリスクもあります。テレビは家電製品のなかで比較的高価なものであり、壊れた場合の買い替えは経済的な負担が大きくなります。
高品質で大画面のテレビは数十万円することも珍しくなく、買い替えはできるだけ避けたいと思うのが一般的です。
また、テレビが壊れることで情報収集の手段が失われるという点も重要です。災害発生時にはテレビからの情報が重要になることも多いため、その手段を失うことはできるだけ避けるべきです。
テレビの地震対策に役立つ転倒防止グッズの種類
テレビの地震対策に役立つ転倒防止グッズには複数の種類があります。地震時のリスクを減らすためには、保有するテレビに適したグッズを選ぶことが大切です。以下、転倒防止グッズの種類とそれぞれの特徴について解説します。
種類1.ベルト・ワイヤー固定式
ベルト・ワイヤー固定式は、テレビを家具や壁に固定するためのグッズです。このタイプは、ベルトやワイヤーをテレビの背面やテレビ台に取り付け、壁や家具などの固定点にしっかりと結びつけることでテレビの転倒を防ぎます。
ベルト・ワイヤー固定式の特徴は、テレビが大きく揺れたとしても、転倒や移動を効果的に防げる点にあります。テレビを傷つけずに使用できる点もメリットの1つです。
設置は比較的簡単で、テレビのサイズや重さに応じて選べるベルトやワイヤーが多数販売されています。
種類2.耐震マット・ジェル
耐震マット・ジェルはテレビの下に敷くことで、マットの粘着力により転倒や滑りを防止します。これらのグッズは粘着性のある素材でできており、テレビとテレビ台の間の摩擦を高め、地震時の揺れによる動きを抑制します。
【耐震マット・ジェルの主な特徴】
- 工具不要で簡単に設置できる
- 耐震ジェルは透明で目立たずインテリアを損なわない
- 壁を直接傷つけないため賃貸でも使用できる
手軽に設置できる点が耐震マット・ジェルの大きな特徴です。
種類3.壁面設置金具
壁面設置金具は、テレビを壁に固定するための金具です。テレビを壁面にしっかりと固定し、地震の揺れによる転倒を防ぐことができます。特に60インチ以上の大型液晶テレビを使用している場合に適しています。
主な特徴は、テレビを壁に固定することで、地震時にテレビが前方に倒れるリスクを大幅に軽減できる点です。また、テレビと壁の隙間を有効活用でき、部屋の見た目もスッキリとします。
ただし、設置には専門の知識や工具が必要になる場合があります。壁に穴を開ける工事を行うため、事前にその旨を理解しておくことが大切です。
テレビの地震対策に役立つ転倒防止グッズの選び方
テレビの転倒防止グッズにはさまざまな種類があるため、「どの種類を選べばいいかわからない」と迷ってしまう方もいるでしょう。本項では、転倒防止グッズを選ぶ際に意識すべきポイントを3つ解説します。
- テレビのサイズに合わせて選ぶ
- 設置のしやすさで選ぶ
- 耐震性・耐荷重で選ぶ
各ポイントを1つずつ見ていきましょう。
選び方1.テレビのサイズに合わせて選ぶ
テレビのサイズは、転倒防止グッズを選ぶ際の重要なポイントです。テレビのサイズによっては使用できるグッズが限られることがあります。
特に大画面のテレビでは、その重さや大きさに対応した耐震性の高いグッズが必要です。例えば、壁面設置金具や強力なベルト・ワイヤー固定式の使用が向いています。
これらのグッズは重量のあるテレビでもしっかりと固定できるため、地震時の転倒リスクを大幅に減らすことが可能です。
選び方2.設置のしやすさで選ぶ
設置のしやすさで選ぶという方法もあります。「テレビの転倒防止対策は面倒」と感じる方は、できるだけ設置しやすいシンプルなグッズを選ぶようにしましょう。
設置作業が複雑な壁面設置金具などのグッズは敬遠されがちです。大掛かりな設置作業を避けたい場合は、耐震マットや耐震ジェルの使用を検討しましょう。
テレビのスタンド部分に貼り付けるだけで済むため、特別な工具や技術を必要としません。地震対策を素早くかつ簡単に行うことができます。
選び方3.耐震性・耐荷重で選ぶ
より確実な地震対策を目指すなら、耐震性や耐荷重を重視してグッズを選ぶことが推奨されます。耐震試験でその効果が実証されているグッズを選べば、より信頼性の高い安全対策を行えます。
【信頼性の高い転倒防止グッズ】
- 耐震性が高いベルト・ワイヤー固定式
- 壁にしっかりと固定できる壁面設置金具
複数の転倒防止グッズを併用してテレビを固定する方法も1つの手です。設置するまでに多少の手間がかかりますが、強い地震の揺れにも耐えることができ、テレビの転倒リスクを最小限に抑えられます。
グッズを選ぶ際は耐震性の実証データや耐荷重の情報を確認し、テレビのサイズや重さに適した商品を選ぶことが大切です。
テレビの転倒防止以外の効果的な地震対策
テレビの転倒防止は重要な地震対策の1つですが、そのほかにも効果的な対策が複数存在します。地震時の安全性を高めるために、以下の地震対策を検討してください。
- 冷蔵庫の転倒防止対策を行う
- 防災グッズを用意する
- 避難行動を家族で決める
- 防災知識を身につける
- ポータブル電源を導入する
効果的な地震対策を順番に解説していきます。
対策1.冷蔵庫の転倒防止対策を行う
テレビ同様、冷蔵庫の転倒防止対策も非常に重要です。冷蔵庫は大型で重い家電製品であるため、地震時に転倒すると大きな被害を引き起こす可能性があります。
冷蔵庫内には食品を多く保存していることからも、転倒による食品の損失や漏電のリスクが高まります。具体的な対策方法は以下の通りです。
- 突っ張り棒を使う
- 耐震ジェルマットを使う
- ベルトで壁と冷蔵庫を固定する
- ストッパーでドアを固定する
これらの対策により、冷蔵庫が地震の揺れによって動いたり倒れたりするリスクを防ぐことができます。
→冷蔵庫の転倒防止対策は必要?いますぐできる効果的な地震対策
対策2.防災グッズを用意する
災害時に必要な生活用品を確保するために、適切な防災グッズを準備しておきましょう。基本的な防災グッズには、水や食料、懐中電灯、予備の電池、救急セットなどが含まれます。
防災グッズの種類 | 内容 |
携帯用 | 常に持ち歩く簡易的な防災グッズ |
避難用 | 避難所での生活に必要な防災グッズ |
備蓄用 | 災害時に自宅で生活するための防災グッズ |
これらのグッズを用意しておけば、災害発生直後から一定の生活水準を保ち、安心して過ごすことができます。それぞれの状況に適した防災グッズを用意しておくことが大切です。
→本当に必要な防災グッズリスト!携帯用・避難用・備蓄用に分けて解説
対策3.避難行動を家族で決める
家族で事前に避難行動を決めておくことも効果的な対策です。特に家族に高齢者や小さな子どもがいる場合は、それぞれの状況に応じた避難計画を立てておく必要があります。
具体的には、避難場所や避難時の連絡方法を事前に決めたり、家族ごとの役割分担を定めたりなどが挙げられます。事前に避難行動を決めておくことで、実際に災害が起きた際の混乱を最小限に抑えられます。
対策4.防災知識を身につける
基本的な防災知識を身につけておくことは、災害発生時に大きな助けとなります。地震の揺れを感じたときの行動として、初期消火の方法、応急手当のやり方など、災害時に知っておくべき知識は多岐にわたります。
消防署などが実施する講演会や座談会に参加し、地震に関する教訓を学んでおくことも1つの方法です。正しい知識を身につけておけば、災害発生時に落ち着いて対処することができ、自身や家族の安全を守るための行動を取ることができます。
対策5.ポータブル電源を導入する
ポータブル電源を導入することも、効果的な地震対策の1つです。地震によって停電が起きても家電製品に電力を供給し、一定の生活水準を保つことができます。
例えば、電力会社から電力の供給が絶たれている状況でも、冷蔵庫やエアコン、照明器具を使って快適に過ごせます。また、ソーラーパネルと併用すれば自家発電が可能となり、長期間の停電にも対応できるようになります。
緊急時に役立つポータブル電源を探している方は、ポータブル電源「EcoFlow DELTA」シリーズをご検討ください。非常用電源として利用できるほか、アウトドアのお供としても活躍します。
→大容量でパワフル!ポータブル電源「EcoFlow DELTA」シリーズはこちら
まとめ
本記事では、テレビの地震対策をしないリスク、転倒防止グッズの種類や選び方について解説しました。
テレビの地震対策を怠ると、テレビが倒れた際にさまざまなリスクが伴います。大きなトラブルに発展する恐れもあるため、転倒防止グッズを購入し、事前に対策を講じておくことが大切です。
テレビの転倒防止対策のほかにも、冷蔵庫の転倒防止対策を行う、防災グッズを用意する、ポータブル電源を導入するなど、安全を確保する上では欠かせない対策が複数あります。ポータブル電源の導入を考えている方は、以下のEcoFlow製品の購入を検討してみてください。
EcoFlow DELTA Pro | EcoFlow DELTA 2 Max | EcoFlow DELTA 2 | |
容量 | 3,600Wh | 2,048Wh | 1,024Wh |
定格出力 | 3,000W | 2,400W | 1,500W |
AC充電入力 | 最大1,500W | 最大1,500W | 最大1,200W |
サイズ | 63.5×28.5×41.6cm | 49.7 × 24.2 × 30.5 cm | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm |
重量 | 約45kg | 約23kg | 約12kg |
出力ポート | 合計:15 AC×5 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 アンダーソン×1 | 合計15 | 合計15 ACx6 USBx6 DCx2 シガーソケットx1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-max-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station |