蓄電池の購入を検討しようにも「蓄電池メーカーがたくさんあってどこを選べばいいかわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
蓄電池メーカーはそれぞれ独自の強みを持っており、購入の際にはその強みを把握して選ぶことが重要です。
この記事では、蓄電池とは、日本の蓄電池メーカー7選、世界の蓄電池メーカー4選、よくあるトラブル、選ぶポイントをわかりやすく解説します。
蓄電池メーカーについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
蓄電池とは?
蓄電池とは、電気を蓄えられる機能を持つ充電設備のことです。
一般家庭ではソーラーパネルなどと一緒に導入されるのが一般的で、発電した電力を蓄電しておくための装置として認識されています。
ただし、最近では充放電性能や制御機能に優れた蓄電池が開発され、軽量化や小型化も進んでいることから、持ち運びできるポータブル電源なども人気といえるでしょう。
携帯型の蓄電池があれば太陽光によって生み出した電気を蓄えて場所を選ばず使用できるなど、電力会社に依存するライフスタイルからも脱却できます。電気代の節約にもなるなど現代の生活をより良くしてくれるのが強みです。
なお、家庭用蓄電池については次の記事でも解説しているため、併せてご覧ください。
→家庭用蓄電池とは?導入するメリット・デメリット、簡単に設置できる方法を解説
→今注目の「家庭用蓄電池」は本当に必要?メリット・デメリットを総ざらい
日本の蓄電池メーカー7選
では、日本にはどのような蓄電池メーカーがあるのでしょうか。ここからは、日本の蓄電池メーカー7選について紹介します。
1.オムロン
オムロンは省スペースで設置できる蓄電池に定評のあるメーカーです。
ライフスタイルに応じて蓄電ユニットやパワーコンディショナーの組み合わせが選べるのが強みで、幅広いニーズに対応できます。
製品は他のメーカーと比べてやや高価ですが、大きさや重さを抑えた省スペースの蓄電池を幅広く取り扱っていて、製品自体のポテンシャルも申し分ないといえるでしょう。
代表的な製品 | 価格帯 |
・KPBP-A-SET-AC65-N ・KP-BU164-S | 200万円〜600万円 |
2.京セラ
京セラは太陽光発電設備の老舗として知られているメーカーです。
古くから蓄電池の開発事業に注力しており、長時間稼働できる蓄電池の開発に成功している他、安全面だけでなくコスト面やメンテナンス面で優れた製品を扱っています。
初期費用も比較的抑えられるだけでなく、維持費も抑えられることで知られているため、節約重視の方におすすめのメーカーといえるでしょう。
代表的な製品 | 価格帯 |
・EGS-LM0500 ・EGS-LM1500 | 120万円〜250万円 |
3.シャープ
シャープは太陽光発電設備の開発に力を入れているメーカーです。
蓄電池の販売も行っており、家電製品の開発で培った技術・知識に定評があります。
電力を有効活用するためには高性能な蓄電池が必要ですが、安定した性能を持つ製品を揃えているメーカーであるため、場所を選ばずに使用できるのが強みといえるでしょう。
代表的な製品 | 価格帯 |
・JH-WB2021 ・JH-WB1621 | 260〜500万円 |
4.ダイヤゼブラ電機
ダイヤゼブラ電気は旧「田淵産業」の名で知られるメーカーです。
発電性能・蓄電性能ともに優れた製品を取り扱っていて、太陽光発電にも強いメーカーとなっています。
太陽光発電を効率よく運用できる製品を販売していることで注目されており、価格帯も他社と比べて抑えられているため、比較的手が届きやすいメーカーといえるでしょう。
代表的な製品 | 価格帯 |
・EOF-LB70-TK | 100万円〜150万円 |
5.長州産業
長州産業はハイブリッド型蓄電池の性能に長けているメーカーです。
大きさや重さを改良した製品を取り扱っており、限られたスペースにも設置できる製品に定評があります。
蓄電ユニットやパワーコンディショナーがセットになった製品も取り扱っているため、1つで複数の役割を持たせられるのも強みといえるでしょう。
日本での国内生産にこだわっているメーカーだけあって、純粋な日本製品をお求めの方にとってはより魅力的なメーカーといえるかもしれません。
代表的な製品 | 価格帯 |
・スマートPV Multi ・スマートPV plus | 100万円〜320万円 |
6.ニチコン
ニチコンは蓄電池メーカーとして日本トップクラスのシェアを誇るメーカーです。
販売台数は国内でも指折りで、利用者の多岐にわたるニーズをカバーしているだけでなく、製品の品質自体も優れていて多方面から定評があります。
大容量かつ高出力の大型~中型、軽量で持ち運びできる小型も揃えているのが強みで、用途に合わせた製品を見つけたい方におすすめのメーカーといえるでしょう。
他社と比べても価格帯が幅広く、予算に合わせて選べるのも魅力ではないでしょうか。
代表的な製品 | 価格帯 |
・ESS-U2X1 ・ESS-P1S1 | 60万円〜450万円 |
7.パナソニック
パナソニックは蓄電池だけでなく家電なども幅広く手掛けているメーカーです。
蓄電池を先駆けて開発したメーカーだけあって蓄電の効率を高めるシステムに定評があるなど、安定した品質を求めている方に最適なメーカーとなっています。
保証も充実していて10年保証〜15年保証のものもあるため、長い目で見て安心して利用できるメーカーといえるでしょう。
代表的な製品 | 価格帯 |
・LJB1156 ・LJ-SF50B | 150万円〜250万円 |
世界の蓄電池メーカー4選
では、世界にはどのような蓄電池メーカーがあるのでしょうか。ここからは、世界の蓄電池メーカー4選について紹介します。
1.EcoFlow
EcoFlowはポータブル電源やソーラーパネルなどの太陽光発電設備に強い企業です。
中国の深圳で2017年に設立された比較的新しい企業でありながら、業界でもトップクラスのポータブル電源やソーラーパネルを取り扱っています。
大容量・高出力の製品から持ち運びに便利な製品まで取り扱っていて、互換性のある製品同士をセットで販売しているため、ユーザビリティにも優れているといえるでしょう。
高性能な製品を多数取り揃えており、条件に合わせた製品が見つけやすいため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
代表的な製品 | 価格帯 |
・DELTA Pro Ultra ・DELTA Pro ・DELTA 2 Max ・DELTA 2 | 数万円~150万円 |
2.サムスンSDI
サムスンSDIは韓国が誇る最大規模のメーカーで、電子機器の開発に優れているなど、世界を牽引する技術・知識を有しているメーカーです。
世界各国と業務提携を行いながら蓄電池の販売も手掛けるなど、グローバルな活動に定評があり、蓄電池のみならず他の電子機器も優れた製品が揃っています。
デバイスの開発などにも優れているだけあり、蓄電池のポテンシャルにも期待できるメーカーといえるでしょう。
3.CATL
CATLは中国で成長を遂げている大型蓄電池メーカーで、再生可能エネルギー分野に強いのが特徴となっています。
特に太陽光発電設備の製品は群を抜いていて、蓄電性能だけでなく生産数にも優れているため、今後も業界を牽引する存在として注目されているメーカーです。
日本ではあまり知られていないメーカーですが、中国ではかなりのシェア率を誇るメーカーだけに今後の活躍にも注目といえるでしょう。
4.LGエネルギーソリューション
LGエネルギーソリューションも韓国で活躍の場を広げているメーカーで、電気自動車などのエネルギー分野を得意としている他、蓄電池にも定評があります。
なかでも、蓄電池の設置からメンテナンスまで一元管理に対応しているのが特徴で、最初から最後まで任せられる手軽さが強みです。
日本にも参入しており、今後の活躍が期待されているメーカーといえるでしょう。
蓄電池のよくあるトラブル
蓄電池は自宅に設置することでさまざまな恩恵を得られる製品ですが、トラブルには注意が必要です。ここでは、蓄電池のよくあるトラブルについて解説します。
- 本体代を相場より高く購入した
- 電気代が想定より安くならなかった
- 必要な出力や容量を間違った
- 設置場所を考えていなかった
- 導入後に発電量が低下した
蓄電池のよくあるトラブルとして挙げられるのが、本体代を相場より高く購入してしまうパターンです。メーカーによって本体代が変わるのはもちろん、各販売店によっても本体代が変わるため、比較検討せずに購入すると失敗します。
他にも「電気代が想定より安くならなかった」「必要な出力や容量を間違った」という声が散見されるため、よくシミュレーションしてからの購入が賢明です。
なお、購入する際は設置場所のスペースをよく確認し、導入後の発電量についてもある程度シミュレーションしておくと良いでしょう。
→蓄電池の費用相場や必要性を解説
→太陽光発電の蓄電池はなぜ必要か
蓄電池を選ぶポイント
蓄電池はメーカーによって取り扱っている製品が変わるため、選び方を知っておくことが重要です。ここでは、蓄電池を選ぶポイントについて解説します。
- 蓄電池メーカーを比較する
- 過去と将来の電力使用量を把握する
- 契約中の電力会社のプランを把握する
- 太陽光発電設備との互換性を確認する
- 蓄電池のサイズやパフォーマンスを確認する
- 蓄電池の寿命と保証を確認する
蓄電池を選ぶ際は、蓄電池メーカーを比較するだけでなく過去と未来の電力使用量や契約中の電力会社のプランを把握することが重要といえるでしょう。
ポータブル電源やソーラーパネルを合わせて導入する場合は、製品同士の互換性も確認しておくことが重要です。他にも蓄電池のサイズやパフォーマンス、寿命や保証を確認するのも重要となります。
わからないことがある場合はメーカーの担当者に相談するなど、よく比較検討しながら選ぶようにしましょう。
→ソーラーパネルと蓄電池の組み合わせとは?
→ソーラーパネルと蓄電池(ポータブル電源)はセットで導入すべき?導入が推奨される家庭
ポータブル電源の導入でより便利に!
ソーラーパネルや蓄電池は自宅に設置して使用するのも便利ですが、持ち運びできるポータブル電源を導入するとより一層便利になります。
ポータブル電源があれば電源の取れない場所でも電気が使用できるため、キャンプ場や避難所で快適な生活を送ることが可能です。
太陽光発電設備は自宅に設置するだけで電気代の節約や売電で経済的な恩恵を受けられますが、持ち運べる製品を選ぶことでよりその恩恵を受けやすくなるでしょう。
なお、EcoFlowでは出力や容量ごとに豊富なポータブル電源を取り扱っており、場所を選ばずに使用できる製品を販売しています。当社の製品は家電の約80%に対応できるだけでなくスマホやタブレット、パソコンの充電にも活用できるため、1台あるだけで安心です。
日本には優秀な蓄電池メーカーが多数ありますが、EcoFlowでは世界に目を向けて世界基準の製品を多数取り揃えており、ユーザー様からも定評をいただいています。
もしポータブル電源の導入をご検討中の方は、ぜひ当社の製品もご検討いただけますと幸いです。
→EcoFlow DELTA Pro
→EcoFlow DELTA 2 Max
→EcoFlow DELTA 2
まとめ
蓄電池とは、日本の蓄電池メーカー7選、世界の蓄電池メーカー4選、よくあるトラブル、選ぶポイントを解説しました。
日本には優秀な蓄電池メーカーが多数存在しますが、世界にも優秀な蓄電池メーカーは存在します。どのメーカーも再生可能エネルギーに対する関心が強く、太陽光発電設備の製品開発にも強いです。
ただし、高価な蓄電池をよく考えずに購入すると後悔することもあるため、よくあるトラブルや選ぶポイントについては熟知してから購入するのが良いでしょう。
なお、EcoFlowでは太陽光発電設備は幅広く取り揃えており、初めて蓄電池を購入する方にも最適な製品を取り扱っています。用途に合わせて軽量かつ小型のものも選べる他、中型〜大型の本格的な蓄電池のご相談にも対応可能です。
数ある蓄電池メーカーのなかでも業界トップクラスの性能を誇る製品をラインナップしているため、まずは次のリンクから詳細をご確認ください。