太陽光発電は、一度導入したら定期的にメンテナンスが必要です。
しかし、具体的にどのようなメンテナンスを行えば良いのかわからない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、太陽光発電のメンテナンスの必要性、種類・費用・頻度、セルフメンテナンスの方法をわかりやすく解説します。
太陽光発電のメンテナンスについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
太陽光発電のメンテナンスの必要性
太陽光発電は、メンテナンスが必要不可欠です。しかし、なぜメンテナンスが必要なのかが理解できないと、保守点検をする意味を見出せないかもしれません。
ここでは、太陽光発電のメンテナンスの必要性について詳しく解説します。
太陽光発電のメンテナンスは必要
太陽光発電のメンテナンスは、必ず必要となります。
地域によっては太陽光パネルがあまり汚れない場合があるかもしれませんが、定期的にメンテナンスしないと本来の性能を発揮できません。
特に、太陽光発電はソーラーパネルやパワーコンディショナーの性能に依存するため、各種設備が正常な状態でないとうまく発電できない可能性があるわけです。
そのため、太陽光発電のシステム・設備は定期的にメンテナンスを行いましょう。
放置すると発電効率が低下する
太陽光発電が汚れているにもかかわらず放置すると、発電効率が低下します。
なかでも、大雨・大雪・火山灰の他、鳥のフンや落ち葉によって汚れると発電効率が低下するため、定期的な掃除が必要です。
仮に10年メンテナンスせずにいると発電効率は95〜97％台、20年メンテナンスせずにいると発電効率は80〜85％台にまで低下するとされています。
上記の数字はあくまでも参考程度ですが、メンテナンス不足で発電効率が低下することはデータが証明しているといえるでしょう。
もちろん毎日掃除する必要はありませんが、半年に一度、数年に一度のペースで掃除することが重要です。
放置すると壊れる原因になる
太陽光発電のシステム・装置を放置すると、壊れる原因になります。本体はもちろん架台やケーブルが劣化することで落下や倒壊の可能性が出てくるため、十分注意が必要です。
基本的にソーラーパネルやパワーコンディショナーは外に設置するため、植物や動物による劣化も避けられません。
放置していると各部品のダメージに気づけないため、定期的に不具合の出ている箇所がないかチェックしましょう。
大規模災害には要注意
太陽光発電を設置する場合、大規模災害には注意が必要です。稀ではあるものの、地震や台風、竜巻や落雷によって本体が壊れる可能性があります。
場合によっては架台やケーブルが損傷し、自分自身はもちろん近隣住民にまで被害が及ぶ場合があるかもしれません。
定期的にメンテナンスを行っていれば被害を防げるものの、架台やケーブルが劣化しているにもかかわらず放置していた場合は設置者の責任となります。
季節や天候の被害による劣化の他、予想だにしない出来事が稀に発生するため、万が一の場合を想定して保守点検が必要です。
なお、太陽光発電のシミュレーションの必要性や発電効率については他の記事で解説しているため、あわせてご確認ください。
→太陽光発電のシミュレーションは必要？計算方法と環境要因を解説
→太陽光発電における発電効率とは？変換効率との違いや効率を高める方法を解説
メンテナンスの種類・費用・頻度
太陽光発電のメンテナンスを行う場合、種類・費用・頻度について理解を深めておくことが重要です。ここでは、メンテナンスの種類・費用・頻度について詳しく解説します。
種類：目視による確認と測定機器による数値測定
メンテナンスの種類は、目視確認による確認と測定機器による数値測定が主です。
目視による確認ではモジュール表面の汚れ、機器の故障、動植物の被害などを確認する他、架台やケーブルの断線、腐食や錆の状態などを確認します。
測定機器による数値測定では、モジュールのセルフラインチェックや赤外線センサーによるサーモグラフィー発熱、ブレーカー作動テストなどを行います。
ただし、上記のメンテナンスは素人だと難しいため、プロに依頼するのが一般的です。
費用：定期検査で1回1万円前後が相場
メンテナンスの費用は、定期検査で1回1万円前後が相場です。
1回1万円という金額はFIT制度での買取価格算定の基礎となっているのですが、すべての機器を検査する場合は2〜3万円の費用がかかります。
その他、機器の交換や修理に別途でコストがかかるため、注意が必要となるでしょう。
定期検査は「お金をかけたくない」との考えからなかなか実施しない人がいますが、本体や部品が故障して交換・修理が必要となった場合はより費用がかかります。
定期検査でメンテナンスしておけば交換・修理にかかる費用を抑えられるため、あらかじめ保守点検しておいた方が経済的です。
太陽光発電を導入する以上はどうしてもランニングコストがかかるため、必要経費と捉えておきましょう。
頻度：4年に一度前後の定期検査を推奨
メンテナンスの頻度は、4年に一度前後の定期検査を推奨します。
保守点検に関しては法定義務がないため、何もせずに放置しても問題になることはありませんが、放置することで発電効率の低下やシステム・設備の故障を招くかもしれません。
太陽光発電がダメになると本体・部品の交換・修理が必要となり、無駄に出費が必要です。
そのため、4年に一度は定期検査を行い、正常な状態を保てるようにしましょう。
ただし、地域によっては1年に一度、環境によっては2年〜3年に一度が理想となります。周辺の状況によって保守点検の理想的な頻度が変わるため、柔軟に対応することが重要です。
太陽光発電の種類によってメンテナンスの頻度が変わる場合もあるため、他の記事もあわせてご参照ください。
→太陽光発電の種類とは？太陽光パネルと蓄電池の特徴・仕組みを徹底解説
→太陽光発電設備には産業用と家庭用がある！費用相場を詳しく解説
セルフメンテナンスの方法
太陽光発電のメンテナンスはプロに代行してもらうのが主流ですが、日常的にセルフメンテナンスを行うことも重要です。
ここでは、セルフメンテナンスの方法について詳しく解説します。
定期的にプロにメンテナンスしてもらう
まずは、定期的にプロにメンテナンスしてもらうようにしましょう。
太陽光発電を屋根に設置している場合、高所作業が必要となります。住宅には梯子が設置してあって家主が屋上まで行けるようになっているものの、高所作業は想像以上に危険です。
最悪の場合は転落し、大怪我をしたり命を落としたりするかもしれません。
そのため、大々的なメンテナンスはプロにお任せください。プロに任せれば迅速かつ丁寧に対応してくれて、素人が行う何倍もの早さで終わらせてくれるでしょう。
危険を避けるのはもちろん手間や面倒を省くためにも、まずはプロにご相談ください。
自分自身でメンテナンスする
太陽光発電は、自分自身でメンテナンスすることも欠かせません。
ソーラーパネルはプロに任せるのが安心ですが、パワーコンディショナーなどの各部品は自力で確認できます。主に確認すべき項目は、以下の通りです。
- 変な振動や騒音が発生してないか
- 目詰まりが発生してないか
- 異臭が発生していないか
本体から変な揺れや音が出ている場合、故障している可能性があります。異常がなくても太陽光発電は一定の揺れや音が発生しているのですが、明らかにおかしい場合は要注意です。
あわせて、目詰まりが発生していないかどうかもチェックしておきましょう。
何らかの事情で配線が焼けた場合は焦げ臭いような匂いが発生するため、すぐにメンテナンスを実行します。手遅れになると火事になるため、すぐに対応することが重要です。
太陽光発電はプロに一任すると安心ですが、普段から自分自身でもセルフチェックを行うことでより安心して使用できるでしょう。
セルフチェックすることでシステム・設備の異常を早期発見・早期対応できるため、数ヶ月に一度検査してみてください。
なお、太陽光発電の点検義務や太陽光パネルの処分方法については他の記事でも解説しているため、あわせてご覧ください。
→太陽光発電システムに点検義務はあるの？点検の必要性や費用と頻度、点検内容を解説
→太陽光パネルを処分する方法とは？処分費用や撤去に伴う課題点を解説
ポータブル電源はメンテナンスが簡単
太陽光発電を導入する際、一緒にポータブル電源も導入する場合があると思いますが、ポータブル電源は比較的メンテナンスが簡単です。
ポータブル電源は持ち運びできる蓄電池だけに砂や土、泥で汚れる場合があるものの、基本的には汚れを拭き取るだけで綺麗になります。
難しいメンテナンスは一切必要ないため、初心者でも扱いやすい装置といえるでしょう。
ポータブル電源自体、ケーブルに挿して電源を入れるだけですぐに使える装置であるため、初めて導入する人でもすぐに慣れます。
アウトドアやリモートワークなど電源が取れない場所でスマホ・タブレット・パソコンの充電ができる他、緊急時の電力源にも用いられるなど用途は多種多様です。
災害大国日本では定期的に停電が発生しますが、あらかじめポータブル電源に充電しておけば数日間の停電に備えられるでしょう。
もちろん、日本は停電復旧までの平均日数が1日〜2日とされているため、ポータブル電源が一つあるだけで復旧までのライフラインを維持できます。製品によっては停電時に自動で補助電源に切り替わり、ストレスなく電気を使い続けることが可能です。
まさに、ポータブル電源は防災グッズとしても役立つ製品といえるのではないでしょうか。
なお、EcoFlowでは高性能なポータブル電源を販売しています。
従来のポータブル電源から改良を重ねて開発されたEcoFlow DELTA Pro 3など、高速充電に対応していて1時間弱でほぼ満タンになる製品が豊富です。
当社の製品はケーブルに挿して電源を入れるだけで使用でき、毎月およそ30％もの電気代を削減できる他、大容量・高出力でほぼすべての家電製品に対応できます。
1日1回使用しても約11年間の寿命を誇るなど、安全性・耐久性も十分です。
緊急時にすぐ充電して非常用電源にするなど防災グッズとしても役立つため、太陽光発電を導入する際に当社のポータブル電源を導入してみてはいかがでしょうか。
まとめ
太陽光発電のメンテナンスの必要性、種類・費用・頻度、セルフメンテナンスの方法を解説しました。
太陽光発電を導入するなら、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると故障の原因となるだけでなく、予想だにしない被害が及ぶ可能性があります。
保守点検せずに放置すると発電効率が低下する場合もあるため、半年に一度もしくは数年に一度はメンテナンスを行いましょう。
メンテナンスは4年に一度が推奨されていますが、周辺の環境によっては2〜3年に一度、1年に一度行った方が良い場合もあります。保守点検の回数に正解・不正解はないため、気づいた段階で行うのが望ましいです。
もし「変な揺れや音がする」「目詰まりがある」「異臭がする」という場合はシステム・設備に異常が発生している可能性があるため、すぐにメンテナンスを行いましょう。
ただし、屋根に設置していて高所作業が必要な場合はプロにお任せください。
なお、太陽光発電と一緒に導入しやすいポータブル電源は、保守点検が簡単です。持ち運びする蓄電池は汚れやすいものの、拭き掃除だけで綺麗になります。
そのため、メンテナンスを最小限に抑えたい人にはポータブル電源が向いているでしょう。
EcoFlowでは、EcoFlow DELTA Pro 3など大容量・高出力のポータブル電源を揃えているため、もし購入を検討しているなら一度お問い合わせください。
当社の製品は手入れが簡単で長寿命なため、最低限の保守点検で済みます。本体は小型かつ軽量なため、セルフメンテナンスも楽々です。
それでいて電気代の節約や緊急時の非常用電源になるため、節約グッズや防災グッズとして導入するのも良いでしょう。