モバイルバッテリーは急速充電対応のものが主流となりつつあり、どのデバイスもすぐに充電できるようになっていますが、急速充電するためには高出力・大容量が前提です。
この記事では、モバイルバッテリーの急速充電の仕組み、高出力・大容量が前提である理由、メリットやデメリット、誤った使用方法をわかりやすく解説します。
モバイルバッテリーの急速充電について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
モバイルバッテリーの急速充電の仕組み
モバイルバッテリーの急速充電を知るためには、仕組みについて知ることが重要です。
USB型のモバイルバッテリーでなぜ急速充電ができるのかというと、PDと呼ばれる高速充電対応規格、USB Power Deliveryに理由があります。
USB Power Deliveryは高速充電対応規格の一つで、機器同士が接続されるとデバイス同士で情報交換が行われ、急速充電をするための電力が選択される仕組みとなっています。
結果的に、迅速な充電が可能となるわけです。
なお、モバイルバッテリーはUSB対応のものが主流でPDが採用されやすいですが、他にも急速充電対応の規格として以下のようなものがあるため、あわせてチェックしておいてください。
- Smart IC(スマートアイシー)
- Super Charge(スーパーチャージ)
- Quick Charge(クイックチャージ)
- Voltage Boost(ボルテージブースト)
もし急速充電対応のモバイルバッテリーをお求めの場合は、PDはもちろん以上で挙げた急速充電対応規格のものを選ぶと良いでしょう。
モバイルバッテリーの急速充電は高出力・大容量が前提
モバイルバッテリーの高速充電では、高出力・大容量であることが前提です。
ここでは、モバイルバッテリーの急速充電は高出力・大容量が前提であることについて詳しく解説します。
高出力でないと給電できる家電が限られる
モバイルバッテリーは、高出力でないと給電できる家電が限られます。
家電は出力が限られているモバイルバッテリーだと給電できないものが珍しくなく、ある程度は高出力のものが求められるため、購入するものは高出力のものが良いです。
大容量でないと充電できるデバイスが限られる
モバイルバッテリーは、大容量でないと充電できるデバイスが限られます。
スマホやタブレットなど小型のデバイスは容量が限られているモバイルバッテリーでも充電できますが、ノートパソコンなど大型のデバイスは大容量のものが求められるため、大容量のものを購入するのが良いです。
急速充電対応モバイルバッテリーのメリット
モバイルバッテリーを購入する場合、メリットについて知っておくことが重要です。ここでは、急速充電対応モバイルバッテリーのメリットについて詳しく解説します。
短時間ですぐに充電できる
急速充電対応のモバイルバッテリーは、短時間ですぐに充電できます。
製品によっては約30分で約70〜80%充電できるものがある他、モデルによっては約1時間でフル充電できるものもあるため、充電のストレスがありません。
寝る前に充電する必要はなく、起きた後に充電したとしても家を出る頃にはある程度充電が貯まっているでしょう。
スマホ・タブレット・パソコンと一緒に充電しておけば、デバイスの充電が切れてもすぐにモバイルバッテリーで給電可能です。
長距離移動で継ぎ足し充電できる
急速充電対応のモバイルバッテリーは、長距離移動で継ぎ足し充電できます。
飛行機・電車・バスなどの公共交通機関での充電が可能となるため、旅行・出張・留学などで長時間充電できない場合でも充電可能です。
公共交通機関によってはコンセントが備え付けてあるものもありますが、すべての乗り物が対応しているわけではないため、予備電源としてモバイルバッテリーを持参すると良いでしょう。
モバイルバッテリーがあればいつでもどこでも充電できるようになる他、急速充電対応のものだとすぐに充電して持ち出せるため、急な予定が入っても対応できます。
アウトドアやリモートワークの他、災害に対しても柔軟に対応できるからこそ、防災用として置いておくだけでも心強いです。
急速充電対応モバイルバッテリーのデメリット
モバイルバッテリーを購入する場合、デメリットについても知っておくことが重要です。ここでは、急速充電対応モバイルバッテリーのデメリットについて詳しく解説します。
機器の寿命に影響を与える
急速充電対応のモバイルバッテリーは、機器の寿命に影響を与えるため注意が必要です。
急激に充電するということはバッテリーにも急激な負荷がかかることを意味するため、何度も急速充電によって充放電を繰り返しているといずれ劣化します。
もちろん、何度も充放電するのがモバイルバッテリーの役目であるため、劣化を気にすると自由に使用できません。
一方、使用方法によってはバッテリーの耐用年数が削られるからこそ、正しい使用方法を知っておくことが求められるでしょう。
以下の記事では、モバイルバッテリーの使い方について詳しく解説しているため、あわせてお読みください。
→モバイルバッテリーの使い方を徹底解説!正しい充電方法、充電時の注意点
初期費用がある程度かかる
急速充電対応のモバイルバッテリーは、初期費用がある程度かかります。
高出力・大容量のポータブル電源と比べると値段は抑えられていますが、最先端の技術や知識が盛り込まれたハイスペックモバイルバッテリーとなるとそれなりの値段です。
モバイルバッテリーは数千円で手に入るのが一般的ですが、製品によっては1万円前後するものもあるでしょう。
基本的にモバイルバッテリーもポータブル電源も高出力・大容量になるほど値段が比例するため、適切な出力・容量のものを選ぶようにしましょう。
急速充電対応モバイルバッテリーの誤った使用方法
モバイルバッテリーは急速充電できて仕事でもプライベートでも活躍しますが、方法を間違うとバッテリーの劣化につながるため、注意が必要です。
ここでは、急速充電対応モバイルバッテリーの誤った使用方法について詳しく解説します。
高温になった状態で充電している
高温になった状態で充電しているとモバイルバッテリーに負荷がかかるため、熱くなるようなところに置かないのが望ましいです。
急速充電対応のモバイルバッテリーは普通のモバイルバッテリーと比較して熱くなりやすいため、高温になったらすぐに冷やすことを推奨します。
手で持てないほど熱くなっているにもかかわらず使用を続けると、バッテリーが劣化して充電できなくなることがあるため、意識的にクールダウンさせるようにしましょう。
以下の記事では、モバイルバッテリーで充電できない原因とその対処法、正しい充電方法について詳しく解説しているため、あわせてお読みください。
→モバイルバッテリーで充電できない原因とその対処法!長く使うためのコツも紹介
→モバイルバッテリーの正しい充電方法を解説!充電時の注意点や長く使うための工夫を紹介
充電中に何らかのアプリを使用する
充電中に何らかのアプリを使用するのもモバイルバッテリーに負荷がかかるため、機器を接続している間は不必要に操作しないようご注意ください。
よくあるのが、充電しながら映画を観たり音楽を聴いたりすることです。充電中はやることがなく、スマホでエンターテイメントを楽しむ人がいますが、充電と同時進行するとダメージにつながります。
ゲームなど激しくバッテリーを消費するアプリもモバイルバッテリーの劣化につながるため、充電中は何も起動させず置いておくのが良いでしょう。
バックグラウンドでアプリが起動している場合も、知らず知らずのうちにバッテリーを消費する原因となるため、無駄なアプリを起動していないか確認しましょう。
充電量が極端になっている
モバイルバッテリーは、過充電の状態でも過放電の状態でもバッテリーが劣化しやすくなるため、適度な充電量を保つことが重要です。
- 過充電:電池残量100%の状態で充電すること
- 過放電:電池残量0%の状態で放置すること
モバイルバッテリーのように電気を一時的に貯められる充電池は、常にフル充電しておくのが理想のように思えますが、極端な充電量は毒となります。
電池残量100%で充電する過充電、電池残量0%で放置する過放電、どちらもモバイルバッテリーの劣化を引き起こす原因となるため、十分にご注意ください。
あくまでも目安ですが、充電量は常に30〜80%を維持するようにしましょう。
EcoFlowの急速充電対応のモバイルバッテリー
EcoFlowでは、急速充電対応のモバイルバッテリーを販売中です。
代表的なところだと、強力マグネットでくっつく最先端のワイヤレス充電機能付きモバイルバッテリー、EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (5000mAh)などがあります。
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (5000mAh)は急速充電対応となっているため、すぐに充電できるモバイルバッテリーをお求めの人に良い製品となっています。
具体的にはわずか33分で0%から70%まで充電できるため、他のモデルと比べても急速充電性能が充実しているといえるでしょう。
ある程度のモバイル機器であればあっという間に充電できるため、急にアウトドア・リモートワークが必要となった場合や旅行・出張・留学が必要となった場合も安心です。
急ぎでない場合はワイヤレス充電、急ぎの場合はケーブル充電などを駆使することで場面に適した充電ができるのも便利です。
どちらの方法でも素早く充電できるため、適切な方法をお選びください。
なお、EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (5000mAh)は急速充電でも低温を維持する独自の構造となっている他、温度センサーが1日432万回リアルタイムで監視しているため、バッテリーの急速な劣化を防げます。
正しい使用方法を守れば平均的なモバイルバッテリーの寿命を超えて使用できる場合もあるため、気になる人は一度EcoFlowにお問い合わせください。
当社は2年の保証付きとなっているため、初めてモバイルバッテリーをお求めの人も安心してご利用いただけます。
まとめ
モバイルバッテリーの急速充電の仕組み、高出力・大容量が前提であること、メリット、デメリット、誤った使用方法を解説しました。
USBタイプのモバイルバッテリーはUSB Power Deliveryという仕組みによって急速充電できるようになっており、最近では急速充電標準装備がスタンダードです。
一方、急速充電を行うためには高出力・大容量が前提となるため、これからモバイルバッテリーを購入する予定の人は、どれくらいの出力・容量なのかを知っておくことが求められます。
デバイスの充電にしか使用しない場合はある程度の出力・容量で十分ですが、家電への給電にも使用する場合は高出力・大容量のものを選びましょう。
なお、EcoFlowではアウトドアやリモートワークなど、多種多様な場面で使用できるモバイルバッテリー、EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (5000mAh)を販売中です。
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (5000mAh)は急速充電で、わずか33分で0%から70%まで充電できるため、忙しい人でも安心してお使いいただけます。
出力・容量の関係で用いられるシーンは限定されますが、フル充電しておけばいくつかの電化製品・電子機器に対応できるため、ぜひ購入をご検討ください。