モバイルバッテリーの容量を表す単位はmAh(ミリアンペアアワー)で表記され、仮に容量が5,000mAhだと1時間あたり5,000mAの電流を流せる計算です。
一方、実容量はスペックに表記されている容量の5〜7割とされるため、使用の際には注意が必要となります。
この記事では、モバイルバッテリーの容量の見方、容量の目安、容量が減る理由、選び方をわかりやすく解説します。
モバイルバッテリーの容量の見方について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
モバイルバッテリーの容量の見方
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モバイルバッテリーの容量はmAh(ミリアンペアアワー)という単位で表され、容量5,000mAhのものは1時間に5,000mAの電流を流せる計算です。
ここでは、モバイルバッテリーの容量の見方について詳しく解説します。
容量を表す単位はmAh(ミリアンペアアワー)
モバイルバッテリーの容量を表す単位は、mAh(ミリアンペアアワー)とされます。
mAh(ミリアンペアアワー)はバッテリーの容量を表す単位で、別名で放電容量とも呼ばれるものです。
バッテリーの容量とは、残量が100%の状態から0%の状態になるまでに放出される電気量のことで、言い換えるとバッテリーの容量=電気を貯められる量となるわけです。
仮に容量が5,000mAhだと5,000mAの電流を1時間流せることを意味するため、バッテリーの容量がそのまま電力を充電できる量と考えて差し支えありません。
各単位の意味については、以下をご覧ください。
- mA(ミリアンペア):電流を表す単位
- h(アワー):1時間に流せる電流
通常、電流を表す単位はA(アンペア)ですが、スマホに使用されるバッテリーは容量が限られているため、1,000分の1の単位であるmA(ミリアンペア)が使用されます。
以上のことからもわかるように、mAh(ミリアンペアアワー)は1時間に流せる電流の量を示す単位ということです。
実容量はスペックに表記されている容量の5~7割
モバイルバッテリーにはmAh(ミリアンペアアワー)が表記されていますが、実容量はスペックに表記されている容量の5〜7割程度とされます。
実容量が5〜7割ほどになる理由は、以下の通りです。
- 昇圧による出力容量が低下するため
- 本体自体が電力を消費するため
モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池などの充電池が搭載されていますが、充電に使用されるUSBでは出力電圧が変わります。
仮にリチウムイオン電池の出力電圧が3.7Vで、USBの出力電圧が5Vだった場合、3.7Vから5Vに昇圧(電圧が上昇)することで、出力容量が約75%まで目減りするわけです。
要するに、理論上はスペック値の5〜7割までしか出力が得られないのです。
加えて、本体自体が電力を消費することでさらに実容量は失われるため、実際の出力容量は約60%ほどまで目減りします。
モバイルバッテリーを購入する際は、求めている容量よりもやや余裕のある容量のものを購入しましょう。
モバイルバッテリーの容量の目安
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モバイルバッテリーの容量の目安は、具体的な数字を見るとわかりやすいです。
仮に5,000mAhのモバイルバッテリーの場合、スマホなどのデバイスを1〜5回ほどフル充電できるのが目安となります。
単純計算で、5,000mAhのモバイルバッテリーで1回フル充電できる機種だと、10,000mAhで2回フル充電できる計算、20,000mAhで4回フル充電できる計算となるでしょう。
容量が多いほど充電できる回数が増えるため、所有している機種に合わせて何回フル充電できるのかを知っておくと安心です。
モバイルバッテリーを購入する際は、スマホの機種も考慮するとより快適に使用できます。
モバイルバッテリーの容量が減る理由
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モバイルバッテリーは使用する頻度や保管する環境によって容量が減るため、注意が必要です。ここでは、モバイルバッテリーの容量が減る理由について詳しく解説します。
高温多湿の場所で保管している
モバイルバッテリーは高温多湿の場所で保管するとバッテリーが劣化し、容量が減ります。
リチウムイオン電池を内蔵しているモバイルバッテリーは、高温多湿の場所に置いておくと本体が熱くなり、発火・発熱する恐れがあります。
暖房のある場所や直射日光が当たる場所に置くと、爆発する可能性もあるため、必ず高温多湿になる場所はさけて保管してください。
充放電を何度も繰り返している
充放電を何度も繰り返すと、バッテリーが劣化して容量が減ることがあります。
モバイルバッテリーが何回使用できるかは製品によって変わりますが、高性能モバイルバッテリーで約500回とされています。
残量100%から0%まで充放電を繰り返すとバッテリーに負荷がかかるため、結果的にモバイルバッテリーの容量が減るわけです。
使用せずに放置している
使用せずに放置しても、バッテリーが劣化して容量が減ることがあります。
モバイルバッテリーは残量100%の状態で充電し続けると過充電を引き起こし、残量0%の状態で放置し続けると過放電を引き起こすとされています。
どちらもバッテリーに負荷がかかるため、モバイルバッテリーの寿命を維持するためには定期的に使用することが求められるわけです。
モバイルバッテリーの使い方に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
→モバイルバッテリーの使い方を徹底解説!正しい充電方法、充電時の注意点
モバイルバッテリーの選び方
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モバイルバッテリーは安全性・耐久性、サイズ・デザイン、充電の性能で選ぶことが重要です。ここでは、モバイルバッテリーの選び方について詳しく解説します。
安全性・耐久性で選ぶ
モバイルバッテリーは、安全性・耐久性でお選びください。
モバイルバッテリーは持ち運びが前提となる分、過度な圧力・衝撃が加わることで発火・発熱することがあるため、安全性・耐久性に優れたものを選びます。
電気用品安全法で定められた安全性・耐久性を満たしているかを確認するためには、PSEマークの有無をチェックするとわかりやすいです。
PSEマークが入っているものは厳しい検査基準をクリアした証拠であり、2019年からはモバイルバッテリーもPSEマークの対象となりました。
PSEマークの表示がない特定のモバイルバッテリーの販売は法律で規制されていため、種類が豊富で何を選ぶべきか迷った場合はマークの有無で判断しても良いでしょう。
他にも通信キャリアやハードウエアメーカーが参画する団体、MCPCが認証試験を行っているMCPCモバイル安全認証マークの有無についても調べておくとなお安心です。
MCPCマークも安全性・耐久性を測る指標となるため、記載があるかを確認しておくと安心できます。
サイズ・デザインで選ぶ
モバイルバッテリーは、サイズ・デザインで選ぶのも良いでしょう。
容量が大きいほどサイズが大きく、容量が小さいものほどサイズが小さくなるため、どれくらいの本体サイズなのかを一度確認してから購入するのが望ましいです。
旅行などで持ち運ぶことを前提とするなら、コンパクトデザインのものを選びます。
スマホの枠内に収まるものを選ぶと持ち運びやすいため、サイズ・デザインが適切なものをお選びください。
充電の性能で選ぶ
モバイルバッテリーは、充電の性能で選ぶのも手です。
充電性能は充電速度の出力とバッテリーの容量に左右されるため、急ぎで充電しなければいけない人は急速充電対応のものを選ぶことが求められます。
最近では急速充電対応の高性能モバイルバッテリーが各メーカーから販売されているため、充電の性能に関してはどの製品も優れているといえるでしょう。
一方、メーカーによっては充電性能がやや劣るものもあるため、1回のフル充電でどれくらいの速度でスマホを充電できるのか、何回スマホを充電できるのかをご確認ください。
どのケーブルやポートに対応しているかも調べておきましょう。
なお、防災アイテムとしてモバイルバッテリーを導入する場合は、急速充電に対応しているだけでなく、長寿命のものを選ぶと良いです。
日本ではいつどこで災害が発生するかわからないことから、最近ではモバイルバッテリーを導入して備えている人もいます。
しかし、緊急時にモバイルバッテリーが寿命を迎えて使用できなくなっては本末転倒です。ゆえに、長寿命のものを選ぶ必要があります。
モバイルバッテリーで充電できない原因とその対処法、正しい充電方法に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
→モバイルバッテリーで充電できない原因とその対処法!長く使うためのコツも紹介
→モバイルバッテリーの正しい充電方法を解説!充電時の注意点や長く使うための工夫を紹介
急速充電対応のモバイルバッテリーならEcoFlowがおすすめ
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急速充電対応のモバイルバッテリーが必要な場合は、EcoFlowにご相談ください。
EcoFlowではEcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (5000mAh)など、急速充電に対応しているモバイルバッテリーをラインナップしています。
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (5000mAh)は強力マグネット搭載で、スマホにくっつく最先端モバイルバッテリーで、急速充電が可能です。
わずか33分で0%から70%まで充電できるため、急に充電が必要となる被災時でも安心してご持参いただけます。
地震や津波などは予想不可能ですが、台風など襲来することがあらかじめ予測できる災害については事前に充電して対応できるため、防災グッズとして備えておくと安心ではないでしょうか。
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (5000mAh)は、独自の特許技術X-Streamテクノロジーが採用されており、旗艦モデルのスマホと同じレベルのエネルギー密度とハイスピード充電が可能です。
加えて、PD3.0規格に対応しており、多種多様なデバイスに急速充電が可能となっているため、スマホはもちろんそれ以外のデバイスを充電したい際にも安心です。
Qi2認証ワイヤレス充電と内蔵型充電ケーブルを備えた仕様となっているからこそ、いざというときの備えに一ついかがでしょうか。
該当商品については、公式ホームページをご覧ください。
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まとめ
モバイルバッテリーの容量の見方、容量の目安、容量が減る理由、選び方を解説しました。
モバイルバッテリーの容量の見方は、単位となるmAh(ミリアンペアアワー)を確認するとわかりやすいです。仮に5,000mAhと表記されていた場合は、1時間に5,000mAの電流を流せる計算となります。
ただし、実容量に関しては実際の5〜7割となるため、やや余裕のあるものを購入すると安心ではないでしょうか。
また、モバイルバッテリーは使用し続けることでバッテリーが劣化し、最終的には容量が失われていくため、寿命を維持できるよう丁寧な扱いが求められます。
なお、防災用品としてモバイルバッテリーを備える場合は、EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (5000mAh)などの高速充電対応の商品を導入するのが良いです。
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank (5000mAh)は、最新の知識で開発されたモバイルバッテリーで、約33分で残量0%から70%まで充電できます。
当社の製品は安全性・耐久性に優れている他、長寿命でもあるため、将来のリスクに備えるのはもちろん旅行・出張・留学などに備える意味でも購入をご検討ください。
スマホだけでなくタブレットやパソコンなど多種多様なデバイスの充電にも使用できるため、外出先の電源確保にも良いのではないでしょうか。
商品については公式ホームページをご覧いただけると幸いです。