日本では毎年のように大雨・洪水・台風・津波が発生しており、甚大な被害をもたらすことも珍しくありません。
そのため、水害対策が非常に重要です。ただ、具体的に何をすれば良いのかわからない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、水害対策グッズとは、浸水を防ぐのに役立つアイテム、水害に備えての心構えをわかりやすく解説します。
水害対策について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
水害対策グッズとは
ここでは、水害対策グッズとは何かについて詳しく解説します。
水害対策グッズは浸水被害に備える道具
水害対策グッズとは、浸水被害に備えるための道具を指します。
日本で起こる水害には主に大雨・洪水・台風・津波などがあり、被害の状況によっては火災や震災と並んで甚大になりやすいため、十分な警戒が必要です。
単なる大雨でも、地すべりや土砂崩れに発展するケースがある他、洪水や台風によって床上浸水や床下浸水に発展するパターンも珍しくありません。
津波の規模によっては家が流されたり、全壊・半壊させられたりすることもあるでしょう。
そのため、浸水被害を防げるアイテムが必須となります。普段から備えておくことでいざというときの備えになるため、水害対策グッズを整えておくと安心です。
水害対策の重要性について
水害対策の重要性については、確実に知っておきたいです。
近年、気候変動による異常気象によって水害が頻発していて、水害に対する対策も積極的に講じられるようになってきているものの、まだまだ不足しています。
国全体で浸水被害を軽減するための予防が求められており、自主防災についても強化していく必要があるでしょう。
すべての家庭に対して国がサポートできるわけではないため、各々が危機意識を持って水害に備えることが欠かせません。
水害による被害について
水害による被害についても、着実に把握しておきたいです。
昨今、日本では毎年のように水害による被害が発生しています。
2015年に発生した関東・東北豪雨では数名の死者に加え、全壊した建物が約80棟、半壊した建物が約6,450棟、一部損壊した建物が約30棟ありました。
床上浸水や床下浸水に至っては、約11,150棟にも及んだほどです。他にも、日本では定期的に水害が発生しているため、十分に注意が必要となります。
なお、他の記事では災害の種類一覧、企業の防災対策の基礎知識、地方自治体の防災事例6つについて解説しているため、あわせてご確認ください。
→災害の種類一覧|被害の特徴と安全性を確保する備え・対策とは?
→企業の防災対策の基礎知識!用意しておきたい備蓄や企業のBCP事例を紹介
→地方自治体の防災事例6つ!災害時の役割・取り組み、備蓄品も紹介
浸水を防ぐのに役立つアイテム
浸水は事前に備えを徹底しておくことで、防災・減災が可能です。ここでは、浸水を防ぐのに役立つアイテムについて詳しく解説します。
雨樋クリーナー
雨樋クリーナーは、雨樋の詰まりを防げる掃除用具です。雨樋の詰まりを防げば一定の排水機能を確保できるため、大雨や台風などの災害で重宝します。
逆に、何も対策せずに雨樋が詰まるとうまく排水できず自宅の劣化・老朽化につながりやすくなるからこそ、雨樋クリーナーは備えておきましょう。
吸水土のう
吸水土のうは、水に浸すと膨張する土のうを指します。
普段はコンパクトに収納できて邪魔にならず、それでいて洪水や津波の際には防災・減災に役立つため、一定量を備えておいて損はありません。
置いておくだけで吸水して水の侵入を防げるからこそ、水害対策に効果的です。
しかし、再利用はできないため、注意が必要となるでしょう。
土のう袋
土のう袋は、砂や土が入っていて水に浸すと固まる袋を指します。
簡単かつ手軽に使用できる心強い道具で、洪水や津波などの災害のときには防災・減災に役立つため、吸水土のうと同じく一定量備えておきたいです。
水が入るだけで勝手に固まるからこそ、水害対策にも有効でしょう。
ただし、一定の保管場所が必要となるため、ご注意ください。
排水ポンプ
排水ポンプは、水を除去するためのポンプです。浸水した住居などから排水するのに便利な道具で、水害そのものを防ぐのにも役立ちます。
床上浸水・床下浸水すると手作業で水を掻き出さなくてはいけないのですが、スコップやバケツだけでは効率的に排水できません。
一方、排水ポンプがあれば簡単に水を取り除けるため、水害対策に欠かせないアイテムといえるでしょう。
防水シート
防水シートは、水に耐えられるシートです。
取り付けが簡単で老若男女問わず扱える他、コンパクトで収納しやすいため、水害対策グッズとして備えておくのに便利なアイテムといえます。
取り付けには若干時間がかかるものの、水害の発生に備えてあらかじめ準備するなど、うまく応用することで水害を防げるでしょう。
防水バッグ
防水バッグは、水を通さないバッグです。
家具家電や貴重品、重要書類を水没の危機から守るのに便利な他、避難生活で必要な防災用品を入れておくのにも役立つアイテムとなっています。
防水バッグには、以下のようなものを入れておきましょう。
- 飲料水
- 食料品
- 衣料品(軍手・上着・下着)
- 医療品(薬・絆創膏・包帯)
- 衛生用品(歯ブラシ・歯磨き粉)
- 貴重品(財布・通帳・身分証明書)
- 懐中電灯(電池式のライト)
- 携帯電話(スマートフォン)
- 携帯ラジオ
- 使い捨てカイロ
- 使い捨てタオル
- 筆記用具(ペン・ノート)
- 防災頭巾(ヘルメット)
- マッチ・ろうそく
飲料水や食料品、衣料品や医療品、衛生用品の類いは水に濡れるとダメになってしまうものがあるため、水を通さない素材のバッグに入れておくのが望ましいです。
他にも貴重品をはじめ懐中電灯や携帯電話、携帯ラジオ、使い捨てカイロ、使い捨てタオルも水に濡れると使い物にならなくなるため、防水バッグに入れておくことを推奨します。
あわせて筆記用具や防災頭巾、マッチ・ろうそくなども入れておきましょう。
以上のものを防水バッグに入れておけば、万が一水害が発生しても安心です。
入れられるものには限りがありますが、食べ物・飲み物は3日分〜1週間分を目安に入れておくと比較的安心できます。
防水ラジオ
防水ラジオは、水に濡れても大丈夫なラジオです。
ラジオは災害時の情報収集に便利な他、避難生活にも何かと役立つため、防水機能があるものを持っていて損はないでしょう。
むしろ、ラジオによっては濡れると故障して動かなくなるものがあるからこそ、ある程度防水性能に優れたものの持参が推奨されます。
ただ、防水ラジオは充電や電池が必要となるため、状況に合わせてすぐに使えるよう用意しておくことが欠かせません。
なお、他の記事では防災リュックに最低限入れるべき中身10選、おすすめの手作り防災グッズ16選について解説しているため、あわせてご参照ください。
→防災リュックに最低限入れるべき中身10選!女性・子供におすすめの中身も紹介
→防災グッズは手作りできる!おすすめの手作り防災グッズ16選を紹介
水害に備えての心構え
水害に備えるためには、普段の生活で意識しておきたいことを理解しておきたいです。ここでは、水害に備えての心構えについて詳しく解説します。
気象状況や天気予報に注目しておく
水害に備えるなら、気象情報や天気予報に注目しておくことが重要です。
常に気象状況や天気予報をチェックしておくことで、ある程度は水害に備えられます。
どれくらいの規模の大雨なのか、洪水や台風がどこで発生しているのか、いつ津波が到達するのかなど、具体的な情報を調べておくことで幅広い水害に備えられるでしょう。
もちろん気象状況や天気予報を見るだけでは不十分で、自分自身で水害対策グッズを備える必要がありますが、何も情報がないよりは何らかの情報があった方が良いです。
まずはインターネットやテレビを通じて、日頃から情報収集することを推奨します。
自宅周辺の設備を点検しておく
水害に備えるなら、自宅周辺の設備を点検しておくことも重要です。
自宅周辺の設備が劣化・老朽化している場合、浸水によって倒壊したり崩落したりする他、支柱や土台が壊れて流される可能性があります。
エアコンの室外機やカーポート、ソーラーパネルなどを自宅周辺に置いている人は、浸水しないよう対策が必要となるでしょう。
外に置くことを前提としているものはある程度濡れても大丈夫な設計となってはいるものの、想定を超える水害が発生すると耐えられないことも珍しくありません。
できれば自宅周辺の設備を見直し、古くなっていないかをご確認ください。
非常食を定期的に備蓄しておく
水害に限らず、災害全般に備えるなら非常食を定期的に備蓄しておくことが欠かせません。
非常食を備蓄しておくことで、水害によって自宅が被害にあっても数日間は生き延びられます。国からの物資が届くまでのつなぎとして、ある程度の非常食は必須です。
家族がいる人は人数分の非常食を備蓄し、いつどこで水害が発生しても耐えられるよう備えておきましょう。
ただ、買い占めなどの行為は控えてください。みんなが買い占めに走ると本当に必要な人の手に渡らなくなるため、節度を持って備蓄しましょう。
避難経路・避難場所を確認しておく
避難経路・避難場所を確認しておくことも、忘れてはなりません。
家族間でどのように避難するか、どこに避難するか共有しておきたいです。お子さんやお年寄りがいる家庭は、一度みんなで避難訓練しておくことを推奨します。
地域によっては防災週間など、避難に関するイベントを開催しているところがあるため、積極的に参加するのが良いでしょう。
防災は危機意識を持つだけでも役立つため、普段から「災害にあったらどう行動する」と家族間で話し合っておくのも良いかもしれません。
場合によっては災害によって家族がバラバラになる可能性があるため、緊急連絡先も共有しておいてください。
ポータブル電源を導入しておく
水害が発生すると電気系統が故障する可能性があり、状況によっては停電する場合があるため、ポータブル電源を導入しておきたいです。
ポータブル電源とは、持ち運びできる蓄電池を指します。
蓄電池は事前に充電しておくことで数日分〜10日分の電気を貯められる装置で、製品によっては約1時間でフル充電可能となっています。
最近のポータブル電源は家電のほとんどに対応できるため、仮に電力供給がストップしてもいつも通り生活を続けられるでしょう。
ポータブル電源があればデバイスを難なく充電でき、スマホ・タブレット・パソコンが使えなくなるという状況を防げます。
エアコンをはじめテレビやラジオ、炊飯器に電子レンジ、冷蔵庫なども動かせるため、災害時も安心して生活が可能です。
そのため、水害に備えるならぜひポータブル電源を導入しましょう。
なお、EcoFlowではEcoFlow DELTA Pro 3、EcoFlow DELTA 2 Max、EcoFlow DELTA 3 Plusなどの高性能なポータブル電源をいくつか販売しています。
当社の製品は、高速充電対応で幅広い家電に対応できるため、水害による電気系統の故障や停電の備えとして効果的です。
床上浸水や床下浸水していない限りは有効活用できるため、災害全般への備えとして置いておくのはいかがでしょうか。
詳しくは、当社の公式ホームページからお問い合わせください。
まとめ
水害対策グッズとは、浸水を防ぐのに役立つアイテム、水害に備えての心構えを解説しました。
日本では大雨・洪水・台風・津波などの水害が度々発生しており、地域によっては甚大な被害をもたらすことがあるため、水害対策グッズが欠かせません。
具体的には、雨樋クリーナー・吸水土のう・土のう袋・排水ポンプ・防水シート・防水バッグ・防水ラジオなどがあると良いでしょう。
普段から浸水を防ぐのに役立つアイテムを備えておけば、いざ災害が発生しても安心です。
なお、より安心したいならポータブル電源を備えておくことを推奨します。
ポータブル電源は一定期間・一定量の電気を貯めておける装置で、非常用電源として役立つ他、水害によって停電が発生しても普段通りの生活が可能です。
製品によっては高出力・大容量で幅広い状況に対応できるため、緊急時に備えておくのが良いでしょう。
特にEcoFlowで取り扱っているEcoFlow DELTA Pro 3、EcoFlow DELTA 2 Max、EcoFlow DELTA 3 Plusなどのポータブル電源は災害時に本領を発揮します。
コンセントに接続するだけで充電でき、コンパクトで持ち運びも簡単なため、水害が発生してもある程度は安心できるのではないでしょうか。
普段は電気代の削減や自家消費、売電による収入を得るのに役立てられるため、災害以外の場面でも役立つでしょう。