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電気自動車と太陽光発電の併用にはV2Hが不可欠!メリットやデメリットを解説

近年では、脱炭素問題の観点から電気自動車が多くの注目を集めています。

さらに、電気自動車と太陽光発電をV2Hで組み合わせたライフスタイルを導入する家庭が徐々に増えつつあり、電気自動車の動力源である電気を太陽光によって生み出して活用するようになりました。

また、V2Hの導入によって電気自動車に蓄えた電力を家庭内で消費できます。

この記事では、電気自動車と太陽光発電の併用に欠かせないV2Hの特徴、メリットやデメリットについてわかりやすく解説します。

V2Hを用いた電気自動車と太陽光発電について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。

電気自動車と太陽光発電の併用に不可欠なV2Hとは?

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V2Hとは(Vehicle to Home:ビークルトゥーホーム)の略称で、電気自動車専用の充電設備としての機能だけでなく、車に蓄えた電力を自宅に供給できるシステムです。

電気自動車の大型バッテリーに蓄えた電力を家庭に送電して、さまざまな電化製品を使用できるだけでなく、自然災害による停電対策や電気料金の高騰によるリスクを軽減できると注目されています。

V2Hシステムと太陽光発電を併用すれば、ガソリンなどの化石燃料を使用せず、自然エネルギーで発電した電力を利用して電気自動車に乗れるようになるため、2050年までに目的とされている温室効果ガスの排出を実質ゼロにする運動に大きく貢献できます。

電気自動車の仕組みや太陽光発電の仕組みについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

電気自動車(EV)とは?走行の仕組みやメリット・デメリットを徹底解説

太陽光発電とは?仕組みや発電量、簡単に導入する方法を詳しく解説

電気自動車と太陽光発電を併用を可能にするV2Hのメリット

電気自動車 太陽光発電

ここでは、電気自動車と太陽光発電の併用を可能にするV2Hのメリットを解説します。

太陽光によって発電した電力を電気自動車に蓄電できる

従来までは、自宅に設置した充電スタンドや街中のEVスタンド以外には電気自動車を充電する方法はありませんでした。

しかし、V2Hを導入すれば太陽光発電システムで発電した電力を利用した電気自動車の充電方法が新たに追加されます。

自然エネルギーで生み出した電力を活用すれば、ガソリン代が高騰するリスクを回避するだけでなく、石油エネルギーの枯渇問題にも貢献できるでしょう。

また、太陽光発電を併用して車に蓄電した電力を家庭で使用すれば、電気代の節約にも繋がり、電気代高騰の不安を軽減できます。

コンセントからの充電よりも早く充電できる

V2Hを導入して太陽光発電の電力を電気自動車に蓄電する場合、自宅のコンセントから充電するよりも早い速度で充電が可能です。

V2Hシステムの機能や電気自動車の性能によって誤差はありますが、200Vコンセントより早く充電できるメリットがあります。

例えば、60kWhバッテリーの日産リーフを自宅のコンセントから充電するには約23.5時間かかります。しかし、V2Hによる充電では半分の約12.5時間で満充電が可能です。

電気自動車の充電時間も早くなり、太陽光エネルギーを利用して電気代を節約できる点は、非常に大きなメリットといえるでしょう。

出典:日産リーフ公式サイト

電気自動車の走行コストを抑えられる

電気自動車の動力源となる電力を太陽光発電から得られる場合、自宅のコンセントで充電するよりも走行コスト(燃料代)を抑えられます。

燃料代を自給自足できれば、ガソリン代の高騰や電気料金の値上げなどの不安がなくなるでしょう。

太陽光発電のみで電気自動車を満タンにするには天候の影響もあって時間がかかりますが、コンセントと併用すれば節電しながら急速充電が可能です。

電気自動車を蓄電池として利用できる

V2Hを自宅に導入すれば、電気自動車のバッテリーを蓄電池として活用できます。

電気自動車のバッテリーは大型容量の場合が多いため、自宅の消費電力は電気自動車に蓄えた電力でもまかなえるでしょう。

例えば、日中は太陽光発電で発電した電力を電気自動車に充電して、深夜には夜間電力を使用して充電すれば、大幅な節電対策が期待できます。

もし、あまり乗車しない場合には、電力が満タンになったときに家庭内で消費して、蓄電池の電力が減ったら太陽光発電で充電する使い方がおすすめです。

災害時の非常用電源として代用できる

災害が発生して停電状態になっても、電気自動車の蓄電池を非常用電源として代用できます。

電気自動車のバッテリーは大容量に設定されており、停電中でも照明やスマートフォンの充電、テレビやラジオなどの電力も確保可能です。

また、電気ケトルでお湯を沸かして食事をしたり、冬場などには電気毛布などで体を暖めるなどの防寒対策もできます。

近年では日本中で大きな地震が頻発しているため、蓄電池の購入を検討する方が増えていますが、災害時にはポータブル電源も役立ちます。

ポータブル電源について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

緊急時に災害用バッテリーが大活躍!選ぶ際のポイント、おすすめの大容量バッテリー

太陽光発電や電気自動車、V2Hの導入に補助金が出る場合がある

太陽光発電や電気自動車、V2Hの導入には補助金制度を設けている地方自治体があります。

お住まいの地域によって内容は異なりますが、導入するコストを軽減できるメリットがあるため、購入前に各自治体のホームページなどで確認しましょう。

地球環境にやさしいクリーンエネルギーを使用できる

電気自動車は、ガソリンを燃焼させるときに発生する二酸化炭素を排出しません。

そのため、世界中で問題になっている地球温暖化問題に貢献し、クリーンな地球を目指す活動にも積極的に協力できます。

さらに化石燃料を使用せず、太陽光の自然エネルギーを活用できるV2Hを導入すれば、エネルギー資源の枯渇問題の影響を受けないで電気自動車を利用できます。

2050年までに政府が目標に掲げるカーボンニュートラルでは、世界中の人が環境を守ろうと思う意識改革が必要不可欠です。

電気自動車と太陽光発電の併用を可能にするV2Hのデメリット

電気自動車 太陽光発電

ここでは、電気自動車と太陽光発電の併用を可能にするV2Hのデメリットを解説します。

電気自動車のバッテリー劣化が懸念される

V2Hを使用すると電気自動車の充電と放電を繰り返すため、バッテリー劣化が懸念されます。

本来は、車を走行させる目的で備わっているバッテリーをV2Hの導入によって家庭内でも使用するため、繰り返し使用すると蓄電池の基本性能が低下します。

電気自動車のバッテリー性能が低下すると、満タン状態での最大値が減少するため、走行可能距離が短くなるリスクが考えられます。

V2Hの導入費用が高い

V2Hシステムは、導入費用が高い点がデメリットです。

V2Hを導入する場合はV2H対応車種の購入と家庭内の工事が必要になるため、導入費用が高額になるケースがあります。

設置費用に関しては各メーカーや機種の設置環境によっても異なりますが、施工業者の費用が100万円を超える場合もあるでしょう。

そのため、購入する電気自動車に合ったV2Hを探し、多くの施工業者から相見積もりを取るのがおすすめです。

広い設置スペースが必要になる

V2Hを自宅に導入するには、設置スペースの確保が必要です。

V2Hは電気自動車の駐車スペースに隣接する場所に設置して、充電する際の障害物などを撤去する必要があります。

また、V2Hシステムのメンテナンス時に作業が行えるスペースを確保する必要があるため、カーポートの壁に寄せたり、作業が困難な場所には設置できません。

V2H対応車種が限定される

電気自動車は各メーカーで販売されていますが、すべての車にV2Hが対応しているわけではありません。そのため、V2Hに対応した車種選びが大切です。

国産車の多くはV2Hに対応していますが、輸入車はV2H非対応になっている車種が多いため、選ぶ車種が限定されてしまいます。

また、V2Hシステムのメーカーによっても対応する車種に制限があるため、購入する前は車種とV2Hの対応機種を確認してください。

使用用途によって使い分けたい2種類のV2H連携方式

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V2Hには2種類の連携方式があります。V2Hを導入する際は使用目的に合わせた連携方式の選択が大切です。

ここでは、使用用途によって使い分けたい2種類のV2H連携方式を解説します。

非系統連系

非系統連系とは、電力の供給方法がひとつしか利用できないタイプのV2Hです。

例えば、電気自動車(EV)から家庭へ電力を供給している場合、電力会社から購入する電力や太陽光発電の電力を供給できない仕様になっています。

そのため、停電時には電気自動車に充電してある電力を家庭内に送電できないケースもあるため、V2Hを導入する際には事前の確認が必要です。

系統連系

系統連系とは、3つの系統の電気を同時に使用できるタイプのV2Hです。

電力会社からの電力供給と同時に電気自動車に蓄えた電力を家庭内に送電できます。

また、停電時でも太陽光発電から電気自動車への充電が可能になっており、大きな災害で停電が発生した場合でも数日間は自宅の電力を確保できるでしょう。

電気自動車や太陽光発電と併用する場合は、系統連系タイプのV2Hを選択するのが最適です。

太陽光発電と電気自動車の併用を可能にするV2Hの対応車種

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ここでは、太陽光発電と電気自動車の併用を可能にする、V2Hの対応車種を紹介します。

トヨタ

車種名バッテリー容量
bZ4X71.4kWh
レクサス RZ71.4kWh
レクサス UX300e72.8kWh

トヨタのbZ4Xはスバルのソルテラと共同開発された車種で、バッテリー容量や急速充電口の位置が同様の位置に設計されています。

2023年に発売されたレクサスは四輪駆動を搭載しており、フロントモーターとリアモーターの2つで原動力を生み出しているのが特徴です。

日産

車種名バッテリー容量
リーフ40kWh/60kWh
アリア66kWh
サクラ20kWh

電気自動車と聞くと日産のリーフを思い浮かべる方が多くいるくらい、日本の電気自動車普及のきっかけとなった代表的な車種です。

リーフは40kWhと60kWhの2種類のバッテリー容量を搭載したモデルを展開しており、家庭の使用頻度によって選べます。

三菱

車種名バッテリー容量
eKクロスEV20kWh
ミニキャブEV20kWh

三菱のeKクロスは軽自動車ですが、車内空間も広く、ファミリー層や主婦でも充実した走行ができる電気自動車です。

普通充電時間は約8時間(2.9kW)となっており、街乗りや買い物などのあらゆる場面でも小回りが効くことから、幅広い層から人気を集めています。

ホンダ

車種名バッテリー容量
Honda e35.5kWh

ホンダがリリースしている電気自動車は、国内だとHonda eのみです。

北米ではGMと共同開発したEVプロローグが発売を予定しており、2024年5月から先行発売されたN-VAN e:は2024年の秋頃から納車予定となります。

スバル

車種名バッテリー容量
ソルテラ71.4kWh

ソルテラはトヨタと共同開発したSUVモデルの電気自動車です。駆動方式は前輪駆動と4輪駆動の2パターンを提供しています。

一充電航続距離は487〜567kmで、150kWの急速充電にも対応しています。

マツダ

車種名バッテリー容量
MX-30 EV MODEL35.5kWh

マツダは古くから電気自動車の開発に挑戦しており、初めて発売した電気自動車がMX-30 EV MODELです。

特徴的なクロスオーバーSUVをモデルを採用しており、アウトドア好きな方にぴったりのデザインです。

BYD

車種名バッテリー容量
ATTO 358.56kWh
DOLPHIN44.9kWh/58.56kWh

BYDは世界中でシェアを拡大している、中国の電気自動車メーカーです。

もともとは、バッテリーメーカーの歴史を持つBYDが技術を最大限に活かして開発しており、国内で販売されているATTO 3やDOLPHIN以外にセダンタイプの車種を発売予定です。

ヒョンデ

車種名バッテリー容量
KONA48.6kWh/64.8kWh

ヒョンデは、韓国で実績の高い自動車メーカーです。

2023年11月にヒョンデ初のEV自動車であるKONAを発売し、一充電走行距離は最大625kmも走れる点に注目を集めました。

バッテリー容量は48.6kWhと64.8kWhの2種類を選べる形となっており、ライフスタイルに合わせて選べるでしょう。

メルセデス・ベンツ

車種名バッテリー容量
EQS107.8kWh
EQS SUV107.8kWh
EQE90.6kWh
EQE SUV89kWh

高級ラグジュアリーカーの代表でもあるメルセデスベンツは、4種類のEV車を販売しており、Sクラスと同等の価値観を持っています。

EQSには、107.8kWhという巨大なバッテリー容量が搭載されており、走行可能距離は国内最長クラスの700kmを実現しています。

まとめ

この記事では、電気自動車と太陽光発電の併用に欠かせないV2Hの特徴、メリットやデメリットについて解説しました。

電気自動車のバッテリーを蓄電池として利用したり、太陽光発電システムで発電した電力を電気自動車に充電するためには、V2Hシステムの導入が必要です。

電気自動車を蓄電池として活用できれば電気代の節約だけでなく、大規模災害が発生して停電状態になった場合でも、非常用電源として代用できます。

今後、太陽光発電の導入を検討している方は、電気自動車とV2Hを導入してオフグリッドの生活を目指してみましょう。

もし、手軽に太陽光発電を取り入れた生活を始めたいのであれば、EcoFlowポータブル電源と専用ソーラーパネルのセットでの利用がおすすめです。

折りたたみ式で持ち運びが簡単なだけでなく、ソーラーパネルの太陽光発電の変換率は21~22%を誇り、効率よく太陽光を電気に変換できます。また、変換した電気をポータブル電源に蓄電すれば、日々の電力や緊急時の非常用電源としても利用可能です。

製品に関する詳しい内容は、以下のページをご覧ください。

EcoFlowポータブル電源

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