地震発生時にやってはいけないことを知ることは、命を守ることにつながるといっても過言ではありません。
巨大地震が起こると誰しもパニックに陥るものですが、何をやってはならないのか知っておくことで冷静に行動可能です。
この記事では、地震発生時にやってはいけないこととその理由、震災によって発生しやすい二次災害、災害によって横行しやすい犯罪をわかりやすく解説します。
被災時に避けたいことについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
地震発生時にやってはいけないこととその理由
地震が起こったら、屋上や屋根に登ったり、海や川の様子を見に行ったりするのは避けたいです。エレベーターで避難したり、マイカーで避難したりするのも避けましょう。
他にもいくつかの禁止事項があるため、本番に備えて理解しておいてください。ここでは、地震発生時にやってはいけないこととその理由について詳しく解説します。
屋上や屋根に登る
地震が起こった際、屋上や屋根に登るのはNGです。
揺れは1回で終わりではなく、前震・本震・余震と数回に分けて訪れることがあるため、足場が不安定な屋上や屋根に登ると最悪命を落とします。
被害状況を知るために登る人もいますが、一時的に揺れが収まったとしてもしばらくは登らないようにしましょう。
海や川の様子を見に行く
地震が発生したとき、海や川の様子を見に行くのもNGとなります。
揺れの規模によっては、洪水や津波など二次災害へと発展することがあるため、水害には十二分に警戒しておきたいです。
船や港が心配で見に行く漁師の人、畑がどうなっているか不安で見に行く農家の人もいるかもしれませんが、揺れが完全に収まるまでは避難を優先してください。
エレベーターで避難する
エレベーターで避難するのは避けるようにしましょう。
アパートやマンションにお住まいの人はエレベーターで逃げたくなるかもしれませんが、緊急停止や停電によって閉じ込められるケースがあります。
途中で止まると脱出できなくなるため、極力階段で避難するのが望ましいです。
マイカーで避難する
マイカーで避難するのも避けましょう。
車やバイクで逃げたくなる気持ちもわかりますが、みんなが一斉に逃げると交通事故や渋滞によって身動きできなくなるパターンが珍しくないです。
負傷すると避難どころではなくなるため、原則は徒歩で逃げることが推奨されます。
被災状況を記録せずに片付ける
被災状況を記録せずに片付けると損をする可能性があるため、ゴミや破片を掃除するのは後回しで構いません。
地震保険に加入していても被災直後の写真がないと「証拠不十分」との理由で保険金が支払われない場合があるため、可能な限り記録を残しましょう。
画像や動画などより被害状況が鮮明にわかるよう記録を残しておくと安心かもしれません。もちろんすぐに逃げなければならないなど、記録を残している暇がなければその限りではありません。
火をつける・ブレーカーを上げる
地震発生中は、火をつけたりブレーカーを上げたりするのは厳禁です。
二次災害として火災を引き起こす可能性があるため、火を消して身の安全を確保します。
停電から復旧後、通電によって漏電する場合もあるため、すぐにブレーカーを上げるのではなく様子を見ながら対応するようにしてください。
不要不急の外出・連絡をする
不要不急の外出・連絡をするのも我慢しましょう。
安否確認で連絡を取ったり、避難するために外出したりするのは問題ありませんが、不要不急の外出・連絡は避けます。なぜなら、回線や道路が混雑するためです。
巨大地震など災害の規模によっては大混乱を招くこともあるからこそ、国や地方自治体から発表される情報を参考にしながら冷静に対処してください。
部屋のなかを裸足で歩き回る
大規模な災害ともなると倒れた家具家電や割れたガラスで怪我をすることがあるため、部屋のなかを裸足で歩き回るのは避けてください。
就寝中で裸足だった場合は足を切って避難に支障が出る可能性があるため、靴を履いてから行動しましょう。
なお、他の記事では防災・減災のためにできること、地震が起きたときに取るべき17の行動について解説しているため、あわせてご確認ください。
→防災・減災のためにできること!身の周りに潜んでいる災害の種類を解説
→地震が起きたときに取るべき17の行動|避難時に重要となる5つのポイントも紹介
震災によって発生しやすい二次災害
地震が起こると二次災害を引き起こすことがあるため、しばらくは警戒が必要です。
ただ、具体的にどのような二次災害があるのか知らない人もいるため、ここでは震災によって発生しやすい二次災害について詳しく解説します。
液状化
震災が起こると二次災害として液状化が発生しやすくなるとされています。
液状化とは、地震の振動によって地盤が液体状態になる現象です。
液状化が起こると建物の傾斜が沈下したり水道管やマンホールが浮上したりと、被害が拡大しやすいため、十分に気を付けておきたい二次災害の一つといえるでしょう。
火災
震災によって、火災に発展するケースは決して稀ではありません。
災害の規模によっては電気系統の故障や通電による漏電から火災へと発展することがあるため、警戒が必要です。
停電から復旧した段階で火災が発生するパターンもあるからこそ、地震から火災へとつながらないよう適切な対処が求められます。
地割れ
震災が起こると二次災害として地割れが発生しやすいです。
地割れとは、地面に亀裂やひびが入って割れる現象となります。
崖付近では地すべりが起こったり土砂崩れを引き起こしたりと、被害が拡大しやすいため、十分に注意しておきたい二次災害の一つといえるかもしれません。
通信障害
大規模な災害だった場合、通信障害につながる可能性があるでしょう。
インターネットや電波の管理を任されている拠点が潰れると通信が行えなくなり、携帯電話・固定電話ともに使えなくなることがあります。
スマホ・タブレット・パソコンを用いての安否確認や情報収集もできなくなるなど、今や通信障害も甚大な二次災害の一つといえるのではないでしょうか。
一時的なアクセスの集中によって通信が影響を受けることもあるからこそ、複数の通信手段を確保しておくのが望ましいです。
津波
震災によって、津波に発展するパターンも珍しくありません。
災害の規模によっては数m〜十数mの津波が到達することがあるため、迅速な避難が必須となります。
プレートのずれによって生じた波に飲まれて行方不明になるケースもあるからこそ、地震から津波へとつながることを想定して動きたいです。
停電
地震とセットで発生しやすいのが停電です。日本では停電しても1〜2日で復旧することがほとんどですが、発電所が破壊されると長期間に及ぶ可能性があります。
場合によっては完全にインフラが回復するまでに数日〜数週間かかることもあるため、停電に備えて防災バッグを備えておきましょう。
入れておくものには、以下のようなものがあります。
- 飲料水
- 食料品
- 衣料品(軍手・上着・下着)
- 医療品(薬・絆創膏・包帯)
- 衛生用品(歯ブラシ・歯磨き粉)
- 貴重品(財布・通帳・身分証明書)
- 懐中電灯(電池式のライト)
- 携帯電話(スマートフォン)
- 携帯ラジオ
- 使い捨てカイロ
- 使い捨てタオル
- 筆記用具(ペン・ノート)
- 防災頭巾(ヘルメット)
- マッチ・ろうそく
以上のものを防災バッグに入れておけば、長時間の停電も安心です。
なお、他の記事では食器棚・テレビ・冷蔵庫の地震対策について解説しているため、あわせてご参照ください。
→食器棚の地震対策は必須!食器の収納方法と防災方法を解説
→テレビの地震対策は必要?対策をしないリスクや転倒防止グッズの選び方を解説
→冷蔵庫の転倒防止対策を徹底解説!いますぐできる効果的な地震対策
災害によって横行しやすい犯罪
日本では稀ですが、残念なことに災害によって横行しやすい犯罪が一定数存在します。代表的なところだと、以下の3つが災害時に行われやすいです。
- 火事場泥棒
- 性犯罪
- 暴力行為
災害などの混乱時には、金品を狙う火事場泥棒をはじめ、性犯罪や暴力行為が発生しやすくなるとされています。
世界的に見ると日本は災害時に罪を犯す人があまりいないとされますが、ゼロというわけではありません。被災地に便乗した犯罪に巻き込まれたり、避難所で詐欺や窃盗に遭ったりする人もいるでしょう。
あからさまな性犯罪や暴力行為はなくとも、小競り合いやちょっとした言い合いになる例もあるため、人としての尊厳を忘れないことが必要なのかもしれません。
最近だとSNSで嘘の情報を故意に流すなど、悪質な行為から逮捕に至ることも多いです。
なかには、心配や不安を煽って騙り商法・点検商法を行う者も少なくないため、警戒心を持っておくことが自衛の手段となります。
善意を利用した義援金詐欺・募金詐欺もあるため、怪しい組織や団体だと感じたらすぐに寄付するのではなく一度調べましょう。
なお、他の記事ではキャンプ場で襲われる危険性、車中泊に潜む危険とは、車中泊の危険な場所と安全な場所について解説しているため、あわせてご覧ください。
→キャンプ場で襲われた!?キャンプで襲われる危険性とその対策方法を詳しく解説
→車中泊に潜む危険とは? 安全に楽しむために押さえるべきポイントを解説
→車中泊の危険な場所と安全な場所|快適に楽しむための対策方法も解説
被災から生活を守るポータブル電源
災害から生活を守る手段として考えておきたいのが、ポータブル電源の導入です。
ポータブル電源は持ち運びできる蓄電池で、あらかじめ電気を充電することで数日分〜10日分の電力を確保できる装置となっています。
日本の停電は1〜2日で復旧することがほとんどであるため、数日分〜10日分のエネルギーがあればいつもの生活と変わらずに過ごせるでしょう。
製品によっては地震発生時に自動で電力源が切り替わり、ストレスなく電気を使い続けられるものもあるため、普段と変わりない生活を送りたい人は導入しておいて損はありません。
ポータブル電源は家から持ち出して外でも使えるため、避難生活にも役立ちます。
避難所によっては大型~中型モデルは持ち込めない可能性がありますが、小型モデルであれば持ち込める場合があるため、できる限りコンパクトなものがあると便利です。
なお、EcoFlowではEcoFlow DELTA 3 Plusなど、高出力・大容量でありながら持ち運びが容易なポータブル電源を取り扱っています。
EcoFlow DELTA 3 Plusは幅広いシーンで活躍する製品で、業界トップクラスの充電性能を持つ他に高耐久LFPバッテリーを搭載しているため、将来への備えにも良いです。
稼働音も約30dBと超静音運転となっているため、騒音や振動も気になりません。
30dBは木の葉が触れ合う音や鉛筆で書いている音、囁き声や寝息など耳を澄ましてようやく聞こえるほどの音であるため、近所迷惑になることもないでしょう。
災害の備えはもちろん普段使いも可能なため、1台導入してみてはいかがでしょうか。詳しくはEcoFlowの公式ホームページをご覧ください。
まとめ
地震発生時にやってはいけないこととその理由、震災によって発生しやすい二次災害、災害によって横行しやすい犯罪を解説しました。
地震発生時はちょっとした行動が命取りになる可能性があるため、やってはいけないことを自分自身はもちろん家族で共有しておくことが大切です。
巨大地震がやってきても冷静に行動できるよう、屋上や屋根に登らない、海や川の様子を見に行かないなど、基本的な注意事項は守りましょう。
その他、エレベーターで避難する、マイカーで避難する、被災状況を記録せずに片付ける、火をつける・ブレーカーを上げるなどの行為はしないようお気を付けください。
不要不急の外出・連絡は避け、部屋のなかを裸足で歩き回らないなど、一般的に言われている災害時の行動についても知っておくことを推奨します。
なお、より巨大地震が来ても耐えられるよう備えておきたいなら、ポータブル電源の導入の導入をご検討ください。
EcoFlowで販売しているEcoFlow DELTA 3 Plusは、業界トップクラスの高速充電に対応しており、約56分で100%充電可能です。
家電の約99%に対応できるため、いざ巨大地震によって停電しても安心できます。
もちろん、ポータブル電源があればすべての災害に耐えられるわけではありませんが、停電で生活基盤が遮断されるのは防げるでしょう。
EcoFlowの製品は安全性・耐久性にも配慮しているため、家で使用する際も外で使用するときも壊れる心配はありません。
災害時は何かと不安なものですが、電気が使えるだけでほっとするものです。
当社はEcoFlow DELTA 3 Plus以外のポータブル電源もいくつか取り扱っているため、まずは予算に合わせてご判断ください。