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真夏の停電時を乗り切る暑さ対策6選と防災グッズ10選を紹介

近年、日本では猛暑が続いています。とくに夏季には台風や集中豪雨などの自然災害が頻発し、停電のリスクが高まっているのが現状です。

真夏の停電は熱中症や食中毒など、私たちの健康に重大な影響を及ぼす可能性があります。そのため、事前に適切な対策を講じることが重要です。

この記事では、真夏の停電によって発生する危険なリスク、真夏の停電を乗り切る暑さ対策6選、停電時の暑さ対策におすすめな防災グッズ10選をわかりやすく解説します。

真夏の停電のおける暑さ対策や防災グッズについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。

真夏の停電によって発生する危険なリスク

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真夏の停電には暑さがともなうため、熱中症や脱水症状といった健康被害のリスクが発生します。

ここでは、真夏の停電によって発生する3つの危険なリスクについて詳しく解説します。

クーラーの使用ができず熱中症の危険性が高まる

真夏の停電時にもっとも警戒すべきは熱中症のリスクです。

電気が使用できなくなると、エアコンや扇風機などの冷房機器が利用できなくなります。その結果、室内の温度が急激に上昇し、体温調節が困難になります。

たとえば、気温が30度を超える猛暑日には、室温が40度近くまで上昇する可能性が高くなります。このような高温環境下では体内の水分や塩分のバランスが崩れやすく、熱中症の発症リスクが著しく高まります。とくに高齢者や乳幼児、持病のある方は注意が必要です。

また、夜間も室温が下がりにくくなるため、睡眠中の熱中症にも注意しなければなりません。熱中症の初期症状であるめまいや頭痛、吐き気などの症状が現れた場合は速やかに涼しい場所に移動し、水分補給を行いましょう。

熱中症予防対策について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

屋外の暑さ対策とは?熱中症に気を付けて!

冷蔵庫の停止によって懸念される食べ物の保存

停電によって冷蔵庫が停止すると、食品の保存状態が急速に悪化します。冷蔵庫内の温度は停電後約4時間で10度以上上昇するとされているほか、温度上昇によって細菌の増殖が加速し、食中毒のリスクが高まります。

とくに注意が必要なのは生肉や魚、乳製品などの生鮮食品です。これらの食品は細菌が繁殖しやすく、室温に近い状態で長時間放置すると安全な状態を保てません。

また、一度室温に戻った冷凍食品を再凍結すると、食品の品質が著しく低下する可能性があります。

そのため、停電時は冷蔵庫の開閉を最小限に抑え、中の冷気を逃がさないよう注意しましょう。長時間の停電が予想される場合は保冷剤やクーラーボックスを活用し、重要な食品の温度管理を徹底してください。

食品の安全性に疑問がある場合は思い切って処分しましょう。

断水によって引き起こされる脱水症状などの健康被害

停電に伴って断水が発生すると飲料水の確保が困難になり、深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。とくに真夏の高温環境下では体から大量の水分が失われるため、十分な水分補給が欠かせません。

しかし、断水により水道が使用できなくなると必要な水分を摂取できず、脱水症状に陥るリスクが高まります。脱水症状は軽度であっても、めまいや倦怠感、頭痛などの症状を引き起こし、重度になると意識障害や循環器系の機能不全を招いてしまうでしょう。

また、断水によりトイレが使用できなくなると、排泄の我慢による尿路感染症や便秘などの健康問題が生じる可能性があります。加えて、水分摂取を控えようとする心理が働き、さらなる脱水のリスクを高めてしまうでしょう。

これらの健康被害を予防するためには日ごろから飲料水の備蓄を行い、緊急時に備える姿勢が重要です。

真夏の停電を乗り切る暑さ対策6選

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ここでは、真夏の停電を乗り切る暑さ対策6選について詳しく解説します。

通気性の良い洋服に着替える

真夏の停電時における暑さ対策は、通気性の良い洋服に着替えることです。身体を締め付けない、ゆったりとしたデザインの服を選べば、空気の循環が促進され、汗の蒸発を助けます。

素材は吸湿性と速乾性に優れた綿やリネンが最適です。これらの素材は汗を素早く吸収し発散させる特性があり、肌を乾いた状態に保つのに役立ちます。

また、色選びも重要です。太陽光を反射しやすい白や淡い色を選ぶと、熱の吸収を抑えられます。

他にも、半袖や半ズボンなど、肌の露出面積を増やすのも体温調節に効果的です。ただし、直射日光を浴びる機会が多い場合は、逆に肌を守るために長袖や長ズボンを選ぶなど状況に応じた判断が必要です。

寝具についても通気性の良い素材を選び、身体を締め付けないゆったりとしたものを使用して快適な睡眠環境を確保しましょう。

窓を開けて換気を促す

窓を開けて換気を促すと室内の空気循環が改善され、暑さを和らげられます。複数の窓を開ければ、風の通り道を作り出し、より効果的な換気が可能です。

ただし、外気温が室温より高い場合は、窓を開けると逆に室温が上昇する可能性があります。そのため、朝方や夕方など、比較的気温の低い時間帯を選んで換気を行いましょう。

また、風向きを考慮し、風上側と風下側の窓を開ければ、効率的な空気の流れを作り出せます。さらに扇子やうちわを使用して人工的に風を起こすと、換気効果を高められるでしょう。

ただし、強風や雨の場合は窓を開けると危険な場合もあるため、天候に注意を払う必要があります。

断熱フィルムやすだれを使って窓から入る熱を遮る

窓から入る直射日光は室温を上昇させる主な要因のひとつです。

そのため、断熱フィルムやすだれを使用して、熱の侵入を効果的に防ぎましょう。

断熱フィルムは窓ガラスに直接貼り付けるタイプのものが多く、赤外線を反射させて室内への熱の侵入を抑制します。一般的な断熱フィルムを使用すれば、夏場の室温上昇を2〜3度程度抑えられるでしょう。

すだれは窓の外側に設置すると直射日光を遮断できます。とくによしずなどの自然素材を使用したすだれは、風通しを妨げずに日光を遮るために効果的です。

これらの対策を組み合わせれば、より高い断熱効果を得られます。また、カーテンやブラインドなどの室内側の遮光対策と併用すると、さらに効果を高められるでしょう。

保冷グッズの使用で体を冷やす

保冷グッズを活用して体を直接冷やす行為は、真夏の停電時における効果的な暑さ対策のひとつです。冷却シートや保冷剤を首や脇の下、手首や足首など、血管が皮膚の表面近くを通っている部位に当てれば、効率的に体温を下げられます。

これらの部位を冷やすと血液の温度が下がり、全身に冷却効果が広がります。とくに首の後ろの首筋を冷やせば、脳への血流が冷やされるため、体感温度を下げるのに効果的です。

また、冷たいタオルを体に巻くのも有効です。タオルを水で濡らして首や肩に巻けば、水分の蒸発による気化熱で体を冷やせます。

これらの方法は熱中症の予防だけでなく、すでに症状が出始めている場合の応急処置としても有効です。

ただし、保冷剤を直接肌に当てすぎると凍傷の危険があるため、タオルなどを間に挟むようにしましょう。

冷蔵庫の開閉回数を減らす

停電時は冷蔵庫の扱いに注意が必要です。配電されず機能が停止しても、庫内の温度上昇を最小限に抑えるために工夫する意識をもちましょう。

とくに開閉回数を減らすことは何よりも重要です。

冷蔵庫のドアは開けるたびに冷気が逃げ、庫内温度が上昇します。一般的な冷蔵庫ではドアを閉めたままの状態であれば、停電後約4〜6時間は食品を安全に保存できるとされています。しかし頻繁に開閉すると、安全に保存できる時間は大幅に短縮されるため注意が必要です。

開閉は必要最小限にとどめ、開ける際も素早く行いましょう。また、開閉する前に取り出すものを決めておけば、ドアを開ける時間を短縮できます。さらに冷蔵庫内の食品の配置を工夫し、よく使うものを手前に置けば、開閉時間を最小限に抑えられるでしょう。

停電が長引く場合はクーラーボックスに保冷剤と共に重要な食品を移し、冷蔵庫の開閉をさらに減らす工夫も効果的です。これらの対策を実施すれば、食品の劣化を防ぎ、食中毒のリスクを軽減できます。

涼しい場所へ移動する

室内の温度が極端に上昇し、危険な状態になった場合は涼しい場所への移動を検討してください。自宅内で涼しい場所が見つからない場合は、外出して涼を取るのも選択肢のひとつです。

たとえば、近隣の公共施設や商業施設など、冷房の効いた場所に一時的に避難すれば、体温の上昇を抑えられます。とくに高齢者や乳幼児、持病のある方など熱中症のリスクが高い人は、積極的に涼しい場所への移動を検討すべきです。

また、屋外でも日陰や風通しの良い場所を選ぶと、室内よりも快適に過ごせる可能性があります。公園や河川敷などの緑地は気化熱による冷却効果があり、比較的涼しく感じられるはずです。

さらに車を所有している場合は、車内エアコンの利用も一時的な対策として有効です。ただし、長時間の車中待機は熱中症のリスクがあるため、短時間の利用にとどめてこまめに水分補給を行いましょう。

停電時は状況に応じて柔軟に行動し、安全な環境を確保する意識をもってください。

停電時の暑さ対策におすすめな防災グッズ10選

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停電時の暑さ対策は防災グッズの備えが大切です。ここでは、とくにおすすめの防災グッズを10個を紹介します。

着替え

着替えは停電時の暑さ対策において非常に重要な防災グッズです。通気性と吸湿性に優れた素材の服を選べば、体温調節がしやすくなり快適に過ごせます。

とくに綿やリネンなどの天然素材は、汗を素早く吸収し蒸発させるためおすすめです。

また、ポリエステルなどの化学繊維も、速乾性に優れた機能性素材を選ぶと効果的です。デザインはゆったりとしたものを選び、体を締め付けないようにしましょう。

色は太陽光を反射しやすい白や淡い色が適しています。着替えは複数セット用意し、汗をかいたらすぐに着替えられるようにしておきましょう。

帽子や日傘

帽子や日傘は直射日光から身を守る重要な防災グッズです。頭部や顔、首筋への日光の直接的な照射を防ぎ、体温の上昇を抑制する効果があります。

帽子はつばの広いものを選べば、より広い範囲を日差しから守れます。とくに首筋まで覆えるタイプのものは熱中症予防に効果的です。

また、素材は通気性の良い綿やリネンなどが適しています。メッシュ素材を使用した帽子は頭部の蒸れを防ぎ、快適さを保つのに役立つでしょう。

日傘はUVカット機能付きのものを選ぶと、有害な紫外線からも身を守れます。さらに、遮熱効果の高い日傘を使用すれば、体感温度を数度ほど下げられるでしょう。色は太陽光を反射しやすい白や淡い色が効果的です。

飲料水や塩分タブレット

飲料水と塩分タブレットは停電時の暑さ対策において最も重要な防災グッズです。高温環境下では体から大量の水分と塩分が失われるため、これらを適切に補給すれば熱中症予防ができます。

飲料水は1人1日あたり最低3リットルを目安に備蓄しておくとよいでしょう。

塩分タブレットは汗で失われた塩分を効率的に補給するのに役立ちます。また、スポーツドリンクのパウダータイプも水分と電解質を同時に補給できる便利なアイテムです。

保冷剤や冷却シート

保冷剤や冷却シートは停電時に体温を部分的に下げる防災グッズです。血管が皮膚表面近くを通る部位に当てれば、効率的に体温を低下させられます。

保冷剤は事前に冷凍庫で凍らせておき、停電時にクーラーボックスなどで保管して使用します。首や脇の下、手首や足首など、血流の多い部位に当てると、全身の冷却効果を期待できるでしょう。

冷却シートはいつでも手軽に使用できるメリットがあります。額や首筋に貼れば、効果的に体温を下げられます。

扇子やうちわ

扇子やうちわは電気を必要としない伝統的な冷房器具のため、停電時の暑さ対策に欠かせない防災グッズです。手動で風を起こし、体表面の汗を蒸発させ、体温を効果的に下げられます。

扇子はコンパクトで持ち運びやすく、手首の動きだけで操作できるため、長時間の使用でも疲れにくい点がメリットです。うちわは扇子よりも大きな面積で風を起こせるほか、より強い風を生み出せます。

クーラーボックス

クーラーボックスは停電時の暑さ対策において多目的に活用できる防災グッズです。食品や飲料水の保冷が主な用途ですが、冷蔵庫が使用できなくなった際に食品を移し替えて保存できます。

保冷剤を適切に配置すれば、長時間にわたり低温を維持できるのがメリットです。また、保冷剤や氷を保管する場所としても活用でき、体を冷やすために使用する際の保管庫にもなります。

充電式もしくは乾電池式のポータブルファン

充電式または乾電池式のポータブルファンは、停電時の暑さ対策に効果的な防災グッズです。

電源が遮断された状況でも使用できるため、継続的に風を得られます。充電式タイプと乾電池式をそれぞれ使い分ければ、効果的な利用ができるでしょう。

とくに真夏の暑さ対策には首掛けタイプが便利です。両手が自由に使えるため、作業しながらでも涼を取れます。

汗ふきシート

汗ふきシートは停電時の暑さ対策において、衛生面と快適さを保つために重要な防災グッズです。

汗や皮脂を効果的に拭き取れるほか、肌を清潔に保てます。これにより、雑菌の繁殖を防ぎ、皮膚トラブルのリスクを軽減できます。

また、アルコールフリーや無香料のタイプを選べば、肌への刺激を最小限に抑えられます。

モバイルバッテリー

モバイルバッテリーは停電時に小型電子機器の電源を確保するために重要な防災グッズです。とくにスマートフォンは情報収集や緊急連絡の手段として欠かせないため、充電手段の確保にモバイルバッテリーが有効になります。

選ぶ際は容量と出力、対応機器の種類を考慮しましょう。一般的に10,000mAh以上の容量があれば、スマートフォンを複数回充電できます。また、複数のUSBポートを持つモデルを選べば、同時に複数の機器を充電可能です。

モバイルバッテリーの正しい充電方法や注意点を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

モバイルバッテリーの使い方を徹底解説!正しい充電方法・充電時の注意点

ポータブル電源

ポータブル電源は停電時に大容量の電力を供給できるおすすめの防災グッズです。モバイルバッテリーよりも大容量で、さまざま電化製品を稼働できます。

とくにEcoFlowのDELTA 3 Plus(デルタ3 プラス)は、1,024Whの大容量バッテリーを搭載し、最大1,900Wの出力が可能です。これにより、扇風機やサーキュレーター、小型冷蔵庫などの家電製品を長時間稼働させられます。

また、UPS機能を搭載しているため、停電時に自動で電源供給に切り替わります。充電速度も速く、AC電源からわずか56分で0%から100%まで充電可能です。さらにソーラーパネルを接続すれば、太陽光発電による充電も実現できます。

EcoFlowのDELTA 3 Plusを導入すれば、停電時でも必要最小限の電化製品を使用可能です。暑さ対策を実現するためには必要不可欠な防災グッズといえるでしょう。

DELTA 3 Plusの詳しい製品情報については、以下のページをご覧ください。

EcoFlow DELTA 3 Plus

まとめ

真夏の停電によって発生する危険なリスク、真夏の停電を乗り切る暑さ対策6選、停電時の暑さ対策におすすめな防災グッズ10選を解説しました。

真夏の停電は健康や生命を脅かす深刻な事態を引き起こしかねません。熱中症や食中毒のリスク、断水による健康被害など、さまざまな危険が潜んでいます。

しかし、適切な準備と対策を講じれば、リスクを大幅に軽減できます。6つの暑さ対策と10種類の防災グッズを有効活用し、効果的な冷却を実現してみてください。

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