カーポートにソーラーパネルを設置したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
実際にエコやSDGsなど環境への配慮が叫ばれるなか、太陽光発電など自然のエネルギーを活用した発電方法を取り入れる家庭も少なくないです。
この記事では、カーポート・ソーラーパネルとはどのようなものなのか、ソーラーカーポートのメリット・デメリット、設置費用をわかりやすく解説します。
ソーラーカーポートについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
カーポート・ソーラーパネルとは
ソーラーカーポートはカーポートとソーラーパネルを組み合わせた設備です。ここでは、カーポート・ソーラーパネルとはどのようなものなのかについて解説します。
カーポートとは?
カーポートは、簡易的な屋根と支柱から構成される車庫です。
一般的には壁に覆われておらず屋根と支柱のみで構成されており、自動車を保管しておくというよりは駐車しておく感覚の設備となります。
ガレージよりは簡易的な車庫だけにコストを抑えられる一方、耐久性や利便性を考えるとやや限定されるため、用途に併せて導入を検討する必要があるでしょう。
ソーラーパネルとは?
ソーラーパネルは、太陽光で発電を行うための設備です。
基本的には屋上や庭などに設置して発電するもので、一定の大きさや広さを必要とします。
設置まではある程度のコストがかかる一方、最近では将来的な電気代の節約や環境への配慮ができることから積極的に取り入れるよう取り組みがより一層強化されています。
カーポートだけでなく自宅の屋上やベランダ、ウッドデッキや庭に設置できるため、比較的他の発電方法よりも取り入れやすい設備です。
両者を組み合わせたソーラーカーポートとは?
カーポートとソーラーパネルを組み合わせたものは「ソーラーカーポート」と呼ばれます。
ソーラーカーポートは両者の欠点を補いながら利点を活かせるのが魅力で、限られたスペースでも設置できるため、太陽光発電の導入を検討中の方に最適です。
カーポートの屋根部分はデッドスペースとなりやすいですが、ソーラーパネルを設置することで車の収納と発電を一手に行える設備として活用できるでしょう。
なお、ソーラーカーポートについては他の記事でも解説しているため、より詳しく情報収集したい方は併せてご覧ください。
→ソーラーカーポートとは?設置する費用やメリット・デメリットを徹底解説
ソーラーカーポートのメリット
ソーラーカーポートを導入する前に、メリットを熟知しておくことが重要です。ここでは、ソーラーカーポートのメリットについて解説します。
デッドスペースを有効活用できる
ソーラーカーポートは、デッドスペースを有効活用できるのがメリットです。
普段は愛車を停めておく簡易的な車庫として使用できる他、日除けとしてはもちろんキッズスペースやバーベキュースペースとしても活用できます。
そこに追加で太陽光発電を組み込めば、発電もできて一石二鳥となるでしょう。
カーポートの上部はデッドスペースになりやすいですが、ソーラーパネルを設置することで他の場所を圧迫せずに太陽光発電が可能です。
太陽光発電は天候に左右されるものの、晴れている間は一定の電力を生み出せるため、電力会社に頼りっきりなライフスタイルからも脱却できます。
太陽光発電の強みを活かせる
ソーラーカーポートは、太陽光発電の強みを活かせるのもメリットです。主な太陽光発電の強みは次の通りとなります。
- 環境に配慮できる
- 災害時に備えられる
- 電気代の節約できる
- 蓄電池と相性が良い
太陽光発電は自然エネルギーを活用するため環境に優しい他、停電時でも自宅で発電できて家具家電も使用可能です。発電量を一定以上に保てば電気代の節約にもなります。
蓄電池と組み合わせれば電気をいつでもどこでも使用できるため、ポータブル電源を導入すればさらに用途は充実するでしょう。
なお、EcoFlowではポータブル電源とソーラーパネルのセットを取り扱っているため、自宅のカーポートがデッドスペースとなっている場合はぜひ導入を検討してみてください。
→EcoFlow DELTA Pro+400Wソーラーパネル
→EcoFlow DELTA 2+220W両面受光型ソーラーパネル
→EcoFlow RIVER 2 Pro + 220W両面受光型ソーラーパネル
屋根以外に設置できる
ソーラーカーポートは、屋根以外に設置できるのもメリットです。
本来、ソーラーパネルは自宅の屋上や庭に設置するものですが、住宅の屋根の大きさや広さによっては設置が難しい場合もあります。
単に自宅の屋根にソーラーパネルを設置したくない方もいるかもしれません。
しかし、ソーラーカーポートであればカーポートにそのまま設置可能です。すでにソーラーパネルを設置している場合でも、ソーラーカーポートを増設することでさらなる発電量が見込めます。
より効果的に発電したい場合は、ぜひ屋根以外の設置も検討してみましょう。
EV車と相性が良い
ソーラーカーポートは、EV車と相性が良いのもメリットです。EV車とは電気自動車(電気で走る車)を指します。
太陽光発電はEV車の充電にも応用できるため、電力を効率的に使用したい場合はEV車を積極的に取り入れてみるのも良いでしょう。
日々のガソリン代に悩まされている方も、ソーラーカーポートを設置して電気自動車に乗り換えるだけで、ランニングコストの削減につながるかもしれません。
ソーラーカーポートの設置や電気自動車への乗り換えは初期費用がかかるため最初は負担がかかるものの、長期的なスパンで考えると生活費の削減にも貢献してくれます。
蓄電池と併用することで電気の自給自足も実現可能な他、災害発生に伴う停電時の非常用電源としても活用可能です。
なお、太陽エネルギーや太陽光発電については次の記事でも詳しく解説しているため、導入を検討している方は併せてご確認ください。
→太陽エネルギーとは?太陽光発電の応用
→太陽光発電とは?仕組みや発電量、簡単に導入する方法を詳しく解説
ソーラーカーポートのデメリット
ソーラーカーポートを導入する前に、デメリットを理解しておくことも重要です。ここでは、ソーラーカーポートのデメリットについて解説します。
初期費用がかかる
ソーラーカーポートは、初期費用がかかるのがデメリットです。
カーポートとソーラーパネルを設置するには数百万円単位の予算が必要となるため、一般の方が「ちょっと取り入れてみるか」と気軽に導入できるものではありません。
すでにカーポートがある場合はソーラーパネルの設置費用だけで済みますが、どちらにしても導入後のメンテナンスなどランニングコストは避けられません。
そのため、初期費用と併せてランニングコストがどれくらいかかるのかを計算してから導入することを推奨します。
建築確認申請が必要となる
ソーラーカーポートは、建築確認申請が必要となるのもデメリットです。
既存の土地や建物の他にカーポートとソーラーパネルを設置するとなると、建ぺい率や容積率によっては増築許可が必要となります。
日本ではその土地ごとに建ぺい率・容積率が決められており、制限を超える建物を建てるのが禁止されているため、ソーラーカーポートを導入する際も申請が必要です。
建築確認申請自体はそこまで難しいものではありませんが、設置する際には一度確認しておくことを推奨します。
積雪量や防風圧に影響される
ソーラーカーポートは、積雪量や防風圧に影響されるのもデメリットです。
雪が多い地域や風が強い地域では特に注意が必要で、天候によってはカーポートに設置したソーラーパネルが本来の機能を発揮できない可能性もあります。
例えば、大雪に見舞われれば発電効率が低下する他、強風で倒壊すれば発電そのものが不可能となる可能性もゼロではありません。
積雪量や防風圧に影響されるのはどうしても仕方ないですが、設置する場合は周辺環境とどのように向き合うかも考えなければいけません。
発電量が天候に左右される
ソーラーカーポートは、発電量が天候に左右されるのもデメリットです。
天気が良いと発電効率が良いものの天気が悪いと発電効率も悪いため、「常に100%の力で発電できるわけではない」と理解する必要があります。
これは他の風力発電なども同様で、自然エネルギーを応用した発電方法はどうしても環境に左右されるため、あらかじめ理解しておかなければいけません。
なお、電力不足については他の記事でも解説しているため、気になる方は併せてご覧ください。
→電力不足はなぜ起きる?電力不足原因と家庭でできる対策とは
→「太陽光発電は7割が損をする」は本当?損をする原因や効果的な対策を解説
ソーラーカーポートの設置費用
ソーラーカーポートを導入する場合、設置費用を知っておくことが重要です。ここでは、ソーラーカーポートの設置費用について解説します。
設置費用は180万円~380万円ほど
ソーラーカーポートの一般的な設置費用は180万円〜380万円ほどとなります。ただし、設置する台数によって必要となる費用も変わるため、注意が必要です。
- 2台用:180万円~250万円
- 3台用:250万円~300万円
- 4台用:300万円~380万円
なお、カーポート部分とソーラーパネル部分でそれぞれメーカーが異なるため、組み合わせによって合計金額が違ってくる点にも注意が必要となります。
すでにカーポートが設置されていてソーラーパネルだけ導入する場合も費用が変わるため、一度業者に見積もりを出してもらうのが賢明です。
固定資産税がかかる場合もある
ソーラーカーポートには固定資産税がかかる場合があります。固定資産税は、土地や建物などの固定資産にかかる税金です。
カーポートにソーラーパネルを設置する場合、次の条件を満たすと固定資産税がかかるため、一度確認しておきましょう。
- 屋根がある
- 基礎が地面に固定されている
- 三方以上が壁に囲われている
- 居住・作業・貯蔵できる状態にある
基本的なカーポートが以上の条件をすべて満たす可能性は稀であるため、通常は固定資産税がかからないパターンが一般的です。
しかし「発電量が10kW以上である」「屋根と一体型である」など、一定の条件を満たす場合は固定資産税がかかる場合もあるため注意が必要となります。
なお、固定資産税の計算方法は「購入額×(1-原価率)=評価額」で算出できますが、ソーラーカーポートの評価額が150万円以下の場合は課税されないため、条件次第では税金が免除される可能性もあるかもしれません。
詳しくは、設置するソーラーカーポートごとに計算しておきましょう。
なお、太陽光発電については他の記事でも解説しているため、併せてご確認ください。
→太陽光発電は中古のソーラーパネルでも行える?中古品のメリット・デメリットを解説
→太陽光発電と蓄電池をセットで導入するメリットを詳しく紹介
まとめ
カーポート・ソーラーパネルとはどのようなものなのか、ソーラーカーポートのメリット・デメリット、設置費用を解説しました。
ソーラーカーポートは、カーポートのデッドスペースとなる屋根にソーラーパネルを設置することでより効率的に太陽光発電を行うシステムです。
太陽光発電は自然エネルギーを活用した発電方法であるため、導入するだけでエコやSDGsへの意識改革になる他、単純に電気代の節約や停電時の備えとなります。
初期費用こそかかるものの数年〜数十年の単位で見ると経済的ではないでしょうか。
なお、発電した電力を蓄電池に溜めておけばタイミングを選ばず使用できます。特にポータブル電源があればいつでもどこでも電気が使用できて便利です。
EcoFlowではポータブル電源とソーラーパネルのセットも販売しているため、検討中の方はぜひ一度お問い合わせください。
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→EcoFlow RIVER 2 Pro + 220W両面受光型ソーラーパネル