自転車キャンプに初めて挑戦する方のなかには、何を持参すべきなのかわからない方もいるのではないでしょうか。
自転車でキャンプする場合、持ち物は必要最低限に抑えなければいけません。あれこれと持参すると装備や荷物だけでかさばる他、スペース的にも邪魔になるため注意が必要です。
この記事では、自転車キャンプにおすすめの持ち物、装備・荷物を軽量化するコツ、自転車キャンプのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
自転車キャンプについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
自転車キャンプにおすすめの持ち物
自転車キャンプは持ち込める装備や荷物が限られるからこそ、持参する持ち物の精査が重要です。ここでは、自転車キャンプにおすすめの持ち物について解説します。
小型のテント
自転車キャンプには、小型のテントがおすすめです。
ソロキャンプであれば1人用の小型テントで十分でしょう。広さを重視するなら2~3人用のテントでも構いませんが、中型~大型のテントはかさばるため注意が必要です。
なお、自転車キャンプで使用するテントはシンプルな構造のものを選んでください。複雑な構造のテントはポールやペグだけでかさばるため、極力シンプルなものが良いでしょう。
小型のシュラフ
自転車キャンプには、小型のシュラフもおすすめです。
シュラフは主に「封筒型」や「マミー型」がありますが、自転車キャンプで使用するなら軽いものや暖かいものを中心に選ぶようにしましょう。
コンパクトなシュラフは持ち運びにも便利で、かさばることがないため自転車キャンプにも最適といえます。まずは、実際にアウトドアショップに足を運んで選んでみてください。
ウェア・シューズ
自転車でキャンプへ行くなら、ウェアやシューズが必要不可欠です。
自転車にテントやシュラフを載せたまま走る場合、雨風の影響をダイレクトで受けるため防風性・防水性のあるものから選ぶことを推奨します。
ウェアやシューズが濡れると快適なキャンプを送れないため、どちらも撥水加工されたものから選ぶのも良いでしょう。
一部のホームセンターでは、ウェアやシューズに使用できる撥水スプレーを取り揃えているところもあるため、自転車キャンプに備えて購入しておきましょう。
カトラリー・バーナー
自転車キャンプでは持ち物を最小限すべきですが、カトラリーやバーナーは必要です。
カトラリーは食器、バーナーは火器を指します。キャンプする際、カトラリーやバーナーなどの調理器具は食事に必要不可欠な道具となるため、ぜひ持参しましょう。
食料品や飲料水は現地でも手に入りますが、カトラリーやバーナーはなかなか手に入りません。キャンプ用品店が併設された場所もありますが稀です。
そのため、カトラリーやバーナーは自宅から持参するのがおすすめ。その他の調理器具も小型のものを中心に選び、現地では食料品や飲料水のみの調達で済ませることを推奨します。
テーブル・チェア
自転車キャンプには、テーブルやチェアもあると便利です。
食事以外にも使用できるテーブル・チェアは、調理台や炊事場としてだけでなく持ち物を置く台にもなりますし、キャンプ道具を並べるのにも役立ちます。
中型~大型のテーブルやチェアとなると邪魔になるためおすすめはできませんが、小型のテーブルやチェアであればとりあえず持参しておくだけで重宝するでしょう。
ただし、自転車キャンプにそれほど必要ないと判断した場合、かさばりやすいテーブル・チェアはカットしても問題ありません。
LEDライト
自転車キャンプは、LEDライトを持参するのもおすすめです。
自転車で夜間に移動するのはおすすめできませんが、キャンプ場は照明が限られていることもあるため、LEDライトの持参を推奨します。
ライトはガス式やキャンドル式などがありますが、燃料が必要な照明器具は持ち物がかさばる原因となるため燃料の必要ないLEDライトを持参しましょう。
なお、自転車キャンプだけでなく「車中泊キャンプにも挑戦してみたい」という方は、次の記事も併せてご確認ください。
→冬の車中泊には暖房器具が必要?使用する際の注意点とおすすめ製品を紹介
→車中泊を快適にする具体的なアイデア10選!あると便利なものも紹介
装備・荷物を軽量化するコツ
自転車キャンプは荷物の積載量が限られているため、装備・荷物を軽量化するコツを知っておくことは重要です。ここでは、装備・荷物を軽量化するコツについて解説します。
必要なものと不要なものを取捨選択する
自転車キャンプでは、必要なものと不要なものを取捨選択することが重要です。
まずは必要なものと不要なものをリスト化し、実際に自転車キャンプに持参している自分自身の姿をイメージしてみてください。
具体的なところまで想像すると、本当に必要なものと不要なものが見えてきます。
自転車キャンプでは、あれこれと持ち物を詰め込むと装備・荷物がかさばるだけでなく、持参したものの「現地でほとんど役立たなかった」という状況にもなりかねません。
持ち物を選ぶ際は、「小型」「軽量」「省スペース」の3つを重視しましょう。
ただし、快適性を削ってまで軽量化する必要はありません。持ち物を削ったことで現地で困るのは本末転倒なため、ある程度の快適性を保てる持ち物を選びましょう。
現地で購入できるものは現地調達する
自転車キャンプでは、現地で購入できるものは現地調達するのが基本といえます。
例えば、食料品や飲料水などは現地で手に入るため、原則は移動中に立ち寄ったスーパーやコンビニで調達するのがおすすめです。
家から持参するのも間違いではありませんが、積載量の限られる自転車に大量の食料品や飲料水を積むと他の装備・荷物が積めなくなる可能性も否めません。
特に食料品や飲料水は持ち物がかさばる原因となるため、現地調達しましょう。
ただし、自転車キャンプはキャンプ場までの移動で体力・気力を消費するため、カロリーメイトやスポーツドリンクなど手軽に栄養補給できるものは持参しても良いかもしれません。
パッキングは1~2つに抑える
自転車でキャンプする場合、パッキングは1〜2つに抑えるようにしましょう。
バックパックは3つ以上になると持ち運びが大変なだけでなく重量の面でも負担となるため、メインパッキング・サブパッキングの1〜2つに抑えるようにしてみてください。
荷造りはやり慣れた方法で構いませんが、メインはテントやシュラフ、サブはクッカー用品やライトなどで構成するなど用途に分けて収納するとわかりやすいです。
ただし、サドルバッグ・スタビライザー・ステムバッグ・トップチューブバッグ・フレームバッグなど、それぞれ個別に分けて持ち運ぶという方法もあります。
どちらの方法が適しているかは何度か自転車でキャンプを体験するなかで見えてくるため、適宜調節しつつ持ち物の圧縮方法を学んでいきましょう。
着替えは着回しできるものにする
自転車でのキャンプは着替えがかさばるため、極力は着回しできるものを選びたいです。
一般的に自転車キャンプの着替えは上着と下着の他、雨風を凌げるウェアやシューズが必要となりますが、宿泊日数分すべての衣服を持参すると非常にかさばります。
そのため、下着は宿泊日数分確保しておいて問題ありませんが、上着は着回しできるものを選んで削ると良いでしょう。
ただし、自転車キャンプの場合は車やバイクでの移動と比べて汗をかきやすいため、吸水性のある衣服を選ぶなど工夫してみてください。
自転車本体を軽量化する
自転車キャンプでは、自転車本体を軽量化することを推奨します。自転車本体が軽ければ持ち運びしやすくなり、キャンプ場への乗り入れも簡単です。
フレームによっては軽量タイプのものもあり、特に軽くて乗り心地の良いカーボン素材の自転車はキャンプにも最適といえるでしょう。
他にもアルミ素材のものなど軽量化できるものがあるため、自転車選びの段階で工夫してみるのも良いかもしれません。
その他のキャンプ用品を探している方は次の記事も併せてご確認ください。
→必見!キャンプ用品ブランド20選
→車中泊で便利な携帯型バッテリー
自転車キャンプのメリット・デメリット
ここでは、自転車キャンプのメリット・デメリットについて解説します。
自転車キャンプのメリット
自転車キャンプのメリットには、次のようなものがあります。
- ガソリン代がかからない
- .駐車場代がかからない
- 人力でも長距離移動できる
- サイトまで乗り入れできる
- 旅の充実感がある
- 健康になる
自転車キャンプの移動手段は自転車であるため、車やバイクのようなガソリン代はかかりません。もちろん、駐車場代もかからないため移動費や宿泊費を大幅に削減できるでしょう。
徒歩ではないため人力とはいっても長距離移動できますし、時間こそかかるものの自分自身の力だけでキャンプ場に行けるというのはメリットです。
キャンプ場によってはサイトまで乗り入れられるため、相棒と一緒にキャンプに興じるという粋な楽しみ方もできます。
自転車キャンプは車やバイクと比べると疲れるものの、旅の充実感はひとしおといえるでしょう。運動不足の方は健康促進にもなるため、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
自転車キャンプのデメリット
自転車キャンプのデメリットには、次のようなものがあります。
- 積載できる道具が限られる
- 移動が天候に左右される
- 道路状況の影響を受ける
- 水分補給が欠かせない
- 体力・気力を消費する
- 日焼けする
自転車キャンプは自転車にすべての持ち物を積まなければいけませんが、積載できる道具が限られるのは難点といえるでしょう。
移動も天候に左右されるだけでなく、道路状況の影響を受けるため、車やバイクと比べても過酷な旅となることは間違いありません。
炎天下で移動する場合は水分補給が欠かせませんし、氷点下ではそもそも自転車の移動もままなりません。キャンプする前に、体力・気力を消費するのもデメリットとなるでしょう。
アウトドア好きはあまり気にしないかもしれませんが、日焼けするのも一部の人にとってはデメリットと感じてしまうかもしれません。
→e-bike(イーバイク)とは?代表的な4つの種類、メリット・デメリットを解説
電動自転車でのキャンプならポータブル電源
電動自転車でキャンプする場合は、ポータブル電源を持参するのがおすすめです。
ポータブル電源は平均重量7kg〜10kgほどあるため、自転車キャンプに持参するのは大変ですが、小型かつ軽量のポータブル電源であればより持ち運びしやすいものもあります。
特に電動自転車は定期的にバッテリーの充電が必要となるため、長距離移動が前提のキャンプではポータブル電源があると非常に重宝するでしょう。
滞在先でスマホ・タブレット・パソコンを使用したい場合も、ポータブル電源があれば問題なく使用できます。その他、電気毛布やドライヤーも使用可能です。
自転車キャンプは持ち物を最小限に抑えたいためポータブル電源を持参する方は稀ですが、より快適にキャンプしたい場合はぜひ一度ご検討ください。
EcoFlowでは小型かつ軽量のポータブル電源だけでなく、持ち運び可能なソーラーパネルも取り揃えているため、購入をご検討中の方は一度お問い合わせください。
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まとめ
自転車キャンプにおすすめの持ち物、装備・荷物を軽量化するコツ、自転車キャンプのメリット・デメリットを解説しました。
自転車キャンプは持ち物を人力で運ばなくてはいけないため、想像以上に体力・気力を削られます。しかし、装備・荷物を軽量化できれば、さほど苦になりません。
自転車キャンプは自然を肌で感じることができ、人力でどこまでも行けるのが魅力です。
車やバイクと比べてもガソリン代や駐車場代がかからないため、浮いた予算で温泉に入ったり、自転車本体のメンテナンスをしたりするのも良いでしょう。
電動自転車でキャンプする場合は、バッテリーが充電できるポータブル電源もあると便利です。EcoFlowではソーラーパネルも取り扱っているため、併せてご検討ください。