忙しくて草刈りを後回しにしていたら、手がつけられないほどに雑草が伸びていた経験がある方も多いのではないでしょうか。草刈りを適切な時期に行わないと、害虫の被害に遭ったり、雑草が一気に成長してしまったりと、かえって作業の負担が増えてしまいます。
そこで本記事では、草刈りの適切な時期について解説します。草刈りの時期に役立つ便利グッズや、草刈りで気を付けたい注意点も掲載しているので、効率的な草刈りが実現するでしょう。これから草刈りをしようか検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
草刈りの適切な時期とは
草刈りの効率を上げて負担を最小限に抑えるためには、草刈りの適切な時期を見計らいましょう。雑草を根から抜き取る場合は、年に3回の草刈りが理想的です。雑草の成長サイクルに合わせて以下の時期に刈れば、長期間綺麗な状態を保てます。
- 6月～7月|雑草が急速に成長する時期
- 9月～10月|病害虫が活発に活動する時期
- 11月～12月|雑草が枯れる時期
それぞれの時期について、詳しく見ていきましょう。
6月～7月|雑草が急速に成長する時期
梅雨明け直後の6月〜7月は、雑草の成長を抑えられる草刈りに適した時期です。雑草は梅雨の期間に栄養を蓄えて、湿度と気温の上昇に伴い成長していきます。
生い茂る前の6月〜7月に草刈りを行えば、雑草が伸びすぎるのを防げます。また、雑草が種を蒔く前に除去できるので、雑草の繁殖自体を抑えられるでしょう。梅雨時期の6月〜7月は雨の影響で地面が柔らかくなっているため、雑草を根ごと引き抜きやすくなっています。
9月～10月|病害虫が活発に活動する時期
9月〜10月は、病害虫の発生を抑えるために草刈りが必要な時期です。この時期は病害虫の活動が活発になるので、雑草が伸びてしまうと病害虫の隠れ場所になってしまいます。
また、9月〜10月は、気温の低下に伴って雑草の成長速度が遅くなり、繁殖力が低下する時期です。草刈りを行えば、雑草の成長を抑えて春の雑草発生を抑制できます。
11月～12月|雑草が枯れる時期
11月〜12月は、雑草が枯れてくる時期です。草刈りを行えば、春に向けて庭の景観を保てます。また、枯れた草や葉が積もって地面が覆われると、春に雑草の発芽を促す可能性があるので、雑草の発生を抑えるためにも重要です。
枯れた葉は比較的刈りやすいので、効率よく作業ができるでしょう。枯草や落ち葉は風の影響を受けやすいため、風が穏やかな日を選んで草刈りを行うのがおすすめです。
【場所別】草刈りに適した時期3選
草刈りを行う場所ごとに考慮すべき点は異なるので、おのずと草刈りに最適な時期も変わってきます。場所によらず同じタイミングで草刈りを行っていると、無駄な労力になってしまうケースもあるでしょう。草刈りに適した時期を、以下の場所別に紹介します。
- 田んぼの草刈り時期
- 畦の草刈り時期
- 庭の草刈り時期
それぞれの時期について、詳しく見ていきましょう。
田んぼの草刈り時期
田んぼの草刈りに最適な時期は、6月下旬、9月〜10月、11月〜12月の年3回です。田んぼの草刈りは稲の出穂時期を考慮する必要があり、出穂時期の10～14日前までには草刈りを終えていなければなりません。草刈りに適した時期別の特徴は、以下のとおりです。
| 草刈りの時期 | 特徴 |
| 6月下旬 | ・雑草の方が稲よりも成長が早いため、栄養を摂られすぎる恐れがある ・草刈りによって田んぼの管理が容易になり、稲の光合成が促進される |
| 9月〜10月 | ・次の植え付け時期に雑草が発生するのを抑制できる ・用水路や排水路の周りの草刈りも行えば、水の流れがスムーズになる |
| 11月〜12月 | ・刈り取った雑草が自然に分解され、田んぼを清潔に保てる ・草刈りによって春の多忙なシーズンの負担を軽減する |
畦の草刈り時期
畦の草刈り時期は、6月下旬、7月下旬、11月下旬の年3回が理想的です。畦にはイネ科の雑草が繁茂しているため、カメムシの発生量が多くなります。
カメムシが大量発生すると稲の穂を食われて、米の食味低下や等級低下につながります。カメムシの餌や隠れ場所となる雑草を適切な時期に刈り、稲の穂を守りましょう。
庭の草刈り時期
庭の草刈り時期は、通常通り6月〜7月、9月〜10月、11月〜12月の年3回が理想的です。適切な時期に草刈りを行わなければ、庭の美観が損なわれ、近隣住民からの評判も悪くなります。また、雑草が生い茂っていると侵入しても気付かれにくく、防犯性が下がります。
家庭菜園をしている場合は、特に雑草が急成長する夏の時期までに草刈りをしておかなければ、雑草に養分を大量に奪われてしまい、植物の成長が悪くなるでしょう。
草刈りの時期に役立つ便利グッズ3選
草刈りに最適な時期を見極めたとしても、扱う道具が充実していなければ、効率的な作業は望めません。草刈りの時期に役立つ便利グッズは、以下のとおりです。
- 腰掛け用カート
- 三角ホー
- 熊手
それぞれの便利グッズについて、詳しく見ていきましょう。
腰掛け用カート
草刈りはしゃがみ込む姿勢になる場面が多く、腰痛に悩まれている方も多いのではないでしょうか。腰掛け用カートがあれば、座ったままの姿勢で快適に草刈りが行えます。
タイヤが付いているので、場所を移動するたびに立ち上がる必要もありません。座面が回転するタイプを選べば、360℃どの方向に対しても草刈りが行えます。
三角ホー
柄の先には三角形の刃が付いた三角ホーは、土の表面にある雑草を削り取れるアイテムです。根の深い雑草でもテコの原理で簡単に刈れるので、力の弱い方でも安心して作業が行えます。先端が尖っているため、狭い場所や壁に生えている雑草の草刈りにも最適です。
三角ホーでの草刈りは立ったままでも行えるので、腰痛持ちの方には必須アイテムと言えるでしょう。ただし、太い草や枝を刈る場面には向いていないので、注意しましょう。
熊手
柄の先端が扇状に広がった熊手は、複数の爪がついているので、刈った雑草を取り除く際に便利です。複数の爪は内側に曲がった形状をしており、雑草を引っ掛けて手前に引き寄せられます。
刈り取った草を一か所に集められるため、作業効率が向上するでしょう。金属製の熊手は丈夫で耐久性が高く、プラスチック製の熊手は軽く扱いやすいのが特徴です。
草刈機の電源に最適！ポータブル電源とは
「庭の奥まで延長コードが届かない」
「電源がない場所で草刈りがしたい」
草刈り作業の効率化に欠かせない草刈機ですが、上記の悩みを抱えている方も多いでしょう。ストレスなく草刈機を扱うには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄え、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器を指します。
草刈り作業にポータブル電源を持ち込めば、使いたい場所までポータブル電源を持ち運び、こまめにバッテリーを満充電にしておけるので、作業効率が上がります。また、草刈機の充電以外に、水田や庭、畦などにポータブル電源を持ち込むメリットは、以下のとおりです。
- 電子レンジや電気ケトルを使い、簡単な軽食が作れる
- 草刈り作業の休憩中に冷暖房機器で気温対策が行える
- 夜の作業中にLEDランタンで安全を確保できる
- 作業者と連絡を取り合うためのスマホを、常に満充電にしておける
草刈りにポータブル電源を導入して、作業効率を格段に向上させましょう。
草刈りに必要な性能|おすすめの製品
草刈り作業で使うポータブル電源は、高出力なタイプがおすすめです。草刈機の消費電力は最大で1500W前後あるため、最低でも2000W程度の出力を備えている必要があります。また、頻繁に移動しながら作業を行うので、持ち運びやすさも重要です。
本サイトを運営するEcoFlowは、最大2000Wの高出力と小型・軽量設計を兼ね備えたポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。製品の特徴は、以下のとおりです。
- コンセントから56分、ソーラーパネルから70分で満充電できる
- 容量1024Whを最大5kWhまで拡張できる
- 約12.5kgの小型設計により、屋外でも自由に持ち運べる
- LFPバッテリーを搭載し、10年以上も屋外の作業で活躍する
- 出力600W未満の動作時に30dbの動作音に抑えられる
- 高性能なBMSが過電流や発火、爆発を防ぐ
合計13個の多彩な出力ポートを搭載しているので、草刈機以外に調理家電や冷暖房機器などにも給電できます。快適な草刈り作業を実現したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
草刈りの時期に適した服装とは
雑草の成長速度が早まる夏に備えて、梅雨の時期は草刈りに絶好のタイミングです。気温の高さから半袖半ズボンで涼しく作業したいと考えている方も多いでしょう。
しかし、雑草の中には虫や蛇などの生物が潜んでいる上に、刈り取った草や石、草刈機の刃が飛んでくるリスクもあるため、露出を控えた服装が最適です。具体的には、長袖でも体温の上昇を抑えられる空調服や、草や虫が服の中に入りづらいつなぎを選びましょう。
草刈りの時期に気を付けたい3つの注意点
草刈りを無計画に行うと、作業効率が悪くなるばかりか熱中症になりかねません。草刈機を使用する際は、事前の準備も重要です。草刈りの時期に気を付けたい注意点を紹介します。
- 注意点1|こまめに水分補給の休憩を挟む
- 注意点2|作業範囲・順序を決めておく
- 注意点3|作業前に障害物を取り除く
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
注意点1|こまめに水分補給の休憩を挟む
草刈りの作業は長時間行わず、適切に水分補給の休憩を挟みましょう。30分の作業ごとに、5〜10分の休憩が適切です（※1）。特に夏季の高温環境課で草刈り作業を行う場合は、気付かないうちに体温調節が乱れて熱中症にかかりやすくなります。
※1参考：大牟田市中央安全衛生委員会「草刈作業の安全作業マニュアル」
注意点2|作業範囲・順序を決めておく
草刈りを複数人で行う場合は、作業範囲・順序をあらかじめ決めておきましょう。エンジン式の草刈機はチップソーが高速で回転しているので、制御を失う可能性があります。
作業範囲や順序を決めずに作業していると、気付かないうちに草刈機を持った人が近づいてきて、大怪我を負いかねません。草刈機を持った人の半径5m以内に人が近づかないよう、計画を立ててください。
注意点3|作業前に障害物を取り除く
安全のために作業範囲の中に障害物がある場合は、取り除いておきましょう。高速回転するチップソーが小石に当たると、飛散して人の体内に入り込む可能性があります。
小石が目に入った場合は、失明するケースもあるでしょう。硬い障害物に当たった場合は、刃が欠けて飛散し、大事故につながりかねません。また、障害物につまずいて転倒した際に、刃が体に触れて怪我をする恐れもあります。
草刈りの時期に関するよくある質問
最後に、草刈りの時期に関するよくある質問を紹介します。
- カメムシ対策の草刈り時期はいつ？
- 草刈り禁止の時期はいつですか？
- 草刈りの時期は年に何回あるか？
- 草刈機の刃を交換する時期は？
- 草刈りの時期に上手に刈るコツは？
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
カメムシ対策の草刈り時期はいつ？
カメムシ対策に最適な草刈りの時期は、7月下旬です。カメムシが水田に侵入するのを防ぐには、水稲の出穂の10日前までには畦畔の草刈りをしておかなければなりません。
カメムシはイネ科植物の穂を餌や産卵場所にしているので、畦畔にあるイネ科雑草は早々に草刈りする必要があります。1,000粒に2粒、カメムシによる斑点米が入っただけで、1等から2等へ格落ちです。
草刈り禁止の時期はいつですか？
草刈り禁止の時期は、稲の出穂期の14日前以降（自治体によっては10日前以降）です。稲の出穂期の14日前または10日前までであれば、万が一カメムシの成虫が水田に追い込まれたとしても、定着する稲穂がありません。
また、産卵されても卵期間は10日に満たず、ふ化幼虫は餌不足で生きられないとされています。そのため、禁止の期間に草刈りをしてしまうと、幼虫がふ化した時に餌となる稲穂があり、出穂した稲に定着してしまうのです。
草刈りの時期は年に何回あるか？
草刈りの時期は、6月〜7月、9月〜10月、11月〜12月の年に3回です。6月〜7月に草刈りを行うと、湿度と温度の上昇に伴って雑草が成長する前に刈り取れます
9月〜10月は雑草の成長が遅くなる時期なので、春の成長を抑えるために必要です。11月〜12月は雑草が枯れてくる時期なので、草刈りによって景観を保てます。
草刈機の刃を交換する時期は？
草刈機の刃を交換する時期は、以下の条件を満たした時です。
- 刃の切れ味が悪くなった
- チップが摩擦で丸くなった
- 刃が欠損している
- チップソー本体が変形している
悪くなった刃で草刈りをし続けると作業効率が下がり、本体の故障にもつながります。
草刈りの時期に上手に刈るコツは？
草刈りの時期だとしても、晴天が続いた後や雨の直後はおすすめできません。晴天が続いた後は、草がしなっとしているため道具に絡みやすく、スムーズに刈るのは困難です。
一方、雨の直後は足元がぬかるんでいたり、草が水で重くなっていたりするので、作業効率は悪くなります。雨が降ってから草が乾いたタイミングで、草刈りを実施しましょう。
まとめ
本記事では、草刈りに適した時期について解説してきました。
草刈りに最適な時期は、6月〜7月、9月〜10月、11月〜12月の年3回です。雑草が急速に成長する6月〜7月に草刈りを行うと、雑草が伸びすぎるのを防ぎ、繁殖を抑えられます。
病害虫が活発に活動する9月〜10月の草刈りは、病害虫の駆除や、雑草発生の抑制に効果的です。11月〜12月は枯れ草が多くなるので、草刈りによって景観を保ちましょう。
本サイトを運営するEcoFlowは、芝刈り機の充電に困らなくなる高出力のポータブル電源を販売しています。草刈りの時期に草刈機をフル稼働して、効率よく作業を終わらせたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。
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