- ソーラーパネルとはどんな装置?
- 発電の仕組みや種類について知りたい
- 導入するメリット・デメリットを教えてほしい
このような疑問がある方もいるでしょう。ソーラーパネルとは、太陽光を電気エネルギーに変換する発電機のことです。
一言でソーラーパネルと言っても、発電効率や耐久性、価格など、製品によって特性が大きく異なります。 製品の導入前に、自分のニーズに合ったパネルを知っておくことが重要です。
本記事では、ソーラーパネルの仕組みや種類、選び方のポイント、導入時の注意点について解説します。ソーラーパネルについて深く知りたい方、もしくは製品の導入を検討している方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
ソーラーパネルとは?
ソーラーパネルとは、太陽光を電気エネルギーに変換する発電機のことです。太陽光発電システムの中核を担う重要な機器であり、太陽の光エネルギーを効率的に電力に変えることができます。
ソーラーパネルは、シリコンなどの半導体材料で作られた太陽電池セルを複数枚組み合わせて構成されています。太陽電池セルは、光が当たると電子が流れる性質を持っており、この原理を利用して電気を生み出す仕組みです。
ソーラーパネルは一般的に、住宅の屋根や野立てなど、日当たりの良い場所に設置されます。太陽光が当たることで発電し、その電力を家庭内で使用したり、電力会社に売電したりすることが可能となります。
近年、環境問題への関心の高まりや技術の進歩により、ソーラーパネルの普及が進んでいます。発電時にCO2を排出しない発電方法であるため、地球温暖化対策としても有効です。
ソーラーパネルの仕組み
ソーラーパネルは、太陽光を直接電気エネルギーに変換します。このプロセスは、プラスとマイナスの電極に挟まれた半導体に太陽光が当たると内部の電子が太陽光エネルギーを吸収し、この状態で電極を導線でつなぎ合わせることで、動いた電子のエネルギーが電流を生み出すという仕組みです。
太陽電池セルは、太陽光を受けると電流を発生させる半導体素子です。この太陽電池セルを、ガラスや樹脂でサンドイッチ状に挟み込み、外枠で固定したものがソーラーパネルです。パネル裏面には、発電した電力を取り出すための接続ボックスが取り付けられています。
→ソーラーパネルによって電力が発電される仕組み|発電量の目安や構成要素を解説
ソーラーパネルと蓄電池の組み合わせ
ソーラーパネルで発電した電力を効率的に使うには、蓄電池との組み合わせが有効です。蓄電池に電力を貯めることで、夜間や天候に左右されずに電力を利用できるようになります。
そもそもソーラーパネルは電気を生成することはできますが、内部に蓄えることはできません。ソーラーパネルと蓄電池を組み合わせることではじめて、生成した電気を蓄え、非常用電源として活用したり、夜間や雨天の際に電気を使用したりできるのです。
【ソーラーパネルと蓄電池を組み合わせるメリット】
- 蓄えた電気を利用したい時間帯に使える
- 光熱費の節約や省エネにつながる
- エネルギー自給率が上がり環境へ配慮できる
- 災害時に非常用電源として利用できる
- 携帯性の高い製品ならアウトドアに活用できる
蓄電池の導入により、電力の自給自足率が高まり、電力会社からの電力購入量を減らすことができるでしょう。また、災害時など電力供給が停止した際にも役立ちます。
→ソーラーパネルと蓄電池を組み合わせる理由とは?具体的なメリットと製品の選び方
ソーラーパネルの発電量|計算方法と発電量の目安
ソーラーパネルの発電量は、パネルの仕様や設置環境によって異なります。ここでは、発電量の計算方法と目安について解説します。
発電量の計算方法
ソーラーパネルの発電量は、「パネルの定格出力(W)×日照時間(h)×パネル数」で計算できます。例えば、定格出力300Wのパネルを10枚使用し、日照時間が5時間の場合、発電量は15kWhとなります。
ただし、実際の発電量は、天候や設置角度、周辺環境によって変動するため、計算値はあくまで目安です。曇りや雨の日は発電量が減少し、太陽光が直接当たらない設置角度では、発電効率が下がってしまうでしょう。
また、パネルの経年劣化によっても発電量は徐々に低下していくため、この点も考慮に入れる必要があります。
発電量の目安
日本太陽光発電協会(JPEA)によると、発電容量1kWのソーラーパネルの場合、1日あたり約2.7kWhを発電するとされます。これは、国内の平均的な日照時間を基に算出された数値です。
一般家庭で導入されるソーラーパネルの発電容量は、3~5kW程度が主流です。この場合、1日の平均発電量はおよそ8.1~13.5kWhとなります。
前述した通り、この発電量はあくまで目安であり、地域や季節によって大きく変動します。日本では、北海道から沖縄まで日照時間に大きな差があるため、地域ごとに発電量の目安が異なります。
→ソーラーパネルの1日の平均発電量|蓄電池の寿命や耐用年数も解説
ソーラーパネルを構成する主な要素
ソーラーパネルは、いくつかの要素で構成されています。ここでは、主な構成要素について解説します。
- セル
- モジュール
- ストリング
- アレイ
以下、各要素の詳細について見ていきましょう。
セル
セルは太陽電池の最小単位で、シリコンなどの半導体でできています。このセルが太陽光を受けることで、電流が発生する仕組みです。
セルの種類や品質がソーラーパネル全体の発電効率に影響を与えるため、非常に重要な要素と言えます。セルは、太陽光を効率的に電気に変換するために、表面に電極や反射防止コーティングが施されています。
モジュール
複数のセルを組み合わせて保護材で覆ったものがモジュールです。一般的に、家庭用ソーラーパネルと言えば、このモジュールを指します。
モジュールの大きさや数によって、パネル全体の発電量が決まります。モジュールはセルを外部の衝撃や環境から守る役割を担っており、効率よく太陽光を収集するために設計されています。
ストリング
ストリングは、複数のモジュールを直列に接続したものです。モジュールを直列につなぐことで、高い電圧を得ることができるのです。
一般的にストリングの電圧は、モジュールの枚数に比例して高くなります。ストリングは以下のような名称で呼ばれることがあります。
- ブロック
- グループ
ストリングの電圧は、パワーコンディショナーの入力電圧に合わせる必要があります。適切なストリングの構成により、効率的な発電が可能となるのです。
アレイ
アレイは、複数のストリングを並列に接続したものです。アレイの設計は、利用可能なスペースや日照条件を考慮して最適化されます。
アレイを構成することで、ソーラーパネル全体の出力を高めることが可能です。アレイの出力は、ストリングの数に比例して大きくなります。
ソーラーパネルに使用される代表的な素材
ソーラーパネルには、さまざまな素材が使用されています。それぞれの素材には特徴があり、用途や目的に応じて選択されます。
- シリコン系
- 化合物系
- 有機系
- 量子ドット
以下、各素材の特徴について詳しく解説します。
シリコン系
シリコン系は、最も一般的なソーラーパネルの素材です。以下のように複数の種類があり、いずれも高い変換効率を持っています。
- 単結晶タイプ
- 多結晶タイプ
- アモルファスシリコン
- HIT(ヘテロ接合型)
単結晶シリコンは、純度の高いシリコン結晶が使用されており、変換効率は15〜20%程度に達します。一方、多結晶シリコンは複数のシリコン結晶が使用されているため、変換効率は15%程度とやや劣ります。
シリコン系のソーラーパネルは、耐久性に優れ、長期間安定した発電が可能です。住宅用から大規模発電所まで、幅広い用途で使用されています。
化合物系
化合物系は、銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)などの物質を合成して作ったソーラーパネルです。シリコン系よりも柔軟性があり、設置場所を選ばないという特徴があります。
また、高温や悪天候下でも変換効率が低下しづらい点がメリットです。ただし、変換効率においてはシリコン系に及ばないほか、環境への影響や廃棄処理には注意が必要です。
有機系
有機系は、有機物を使用したソーラーパネルであり、環境にやさしいという特徴があります。透明性や柔軟性に優れているため、建築物の窓や曲面に使用することが可能です。
有機系のソーラーパネルは、有機半導体のpn接合を利用した光起電力効果によって電気を作ります。ソーラーパネルに着色できる、製造のコストが低いなどの利点があります。
量子ドット
量子ドットは、ナノサイズの半導体結晶を使用したソーラーパネルです。量子ドット特有の性質を利用することで、理論上は高い変換効率が期待されています。
しかし、量子ドットを使用したソーラーパネルは、まだ研究段階にあります。安定性や耐久性、製造コストなど、実用化に向けた課題が残されているのです。
ソーラーパネルを導入するメリット
ソーラーパネルを導入することで、さまざまなメリットを享受できます。ここでは、主要な4つのメリットを紹介します。
- 電気代を削減できる
- 非常用電源として機能する
- 余剰電力を売却できる
- 環境にやさしい生活が送れる
ソーラーパネルの導入を検討している方は、以下のメリットをぜひご確認ください。
メリット1.電気代を削減できる
ソーラーパネルで発電した電力を自家消費することで、電気代を削減できます。日中の日差しが強い時間帯に発電した電力を、家電製品の運転などに使用すれば、電力会社からの購入量を抑えられます。
また、ソーラーパネルの導入費用は年々下がってきており、長期的な経済メリットが期待できるでしょう。初期投資を回収したあとは、ほとんど無料で電気を生成して使用できるため、大幅な電気代の節約につながります。
メリット2.非常用電源として機能する
2つ目のメリットは、非常用電源として機能することです。自然災害によって停電が起こり、電力会社からの電力供給が途絶えたとしても、ソーラーパネルがあれば電力を生成して自由に使用できます。
また、ソーラーパネルと蓄電池を併用すれば、夜間や悪天候時でも電化製品を好きなタイミングで動かせるため、より安心感が得られるでしょう。ソーラーパネルの導入は、災害対策として有効な手段だと言えます。
→緊急時に非常用電源が求められる理由とは?選び方やおすすめ製品を紹介
メリット3.余剰電力を売却できる
発電した電力が自家消費量を上回る場合、余剰電力を電力会社に売却できます。固定価格買取制度(FIT)を利用することで、一定期間高い価格で電力を売却することが可能です。
毎月一定の売電収入を得られるため、ソーラーパネルの投資回収を早められるでしょう。ただし、FITの買取価格は年々下がっているため、長期的な収支計画を立てることが重要です。
→太陽光発電における売電の仕組みとは?設置費用や売電価格を詳しく解説
メリット4.環境にやさしい生活が送れる
太陽光発電は、化石燃料を使わないクリーンなエネルギーです。ソーラーパネルを用いて自家発電すれば、CO2排出量の削減に貢献し、環境負荷の低減につなげられます。
地球温暖化や気候変動が深刻化するなか、再生可能エネルギーの普及は急務となっています。太陽光発電を活用することは、持続可能な社会の実現に向けた一歩だと言えるでしょう。
ソーラーパネルにおけるデメリット・注意点
ソーラーパネルの導入にはメリットがある一方で、複数のデメリットも存在します。ここでは、主なデメリットを3つ紹介します。
- 導入コストが高額になりやすい
- 定期的にメンテナンスが必要となる
- 発電量が天候に左右される
それぞれのデメリットを1つずつ見ていきましょう。
デメリット1.導入コストが高額になりやすい
ソーラーパネルの導入コストは高額になる傾向があります。なぜなら、パネルや周辺機器の購入費、設置工事費など、複数のコストがかかるためです。
住宅用のソーラーパネルの場合、導入費用は数十万円から百万円程度が相場です。中古のソーラーパネルを取り付ける場合でも、数十万円のコストがかかってしまいます。
また、屋根の強度不足や形状の問題で、追加工事が必要となる場合もあるでしょう。ソーラーパネルを導入する際は、初期費用を十分に見積もり、長期的な投資回収計画を立てることが重要です。
デメリット2.定期的にメンテナンスが必要となる
ソーラーパネルを導入したあとも、定期的にメンテナンスを行う必要があります。具体的には、以下のようなメンテナンスが求められます。
- 発電量の確認
- 破損やホットスポットの確認
- パネルの清掃
- 部品の交換
- パワーコンディショナーの点検・交換
パネルの表面に汚れやホコリが付着すると、発電効率が低下します。そのため、ソーラーパネルの発電効率を高く保ち続けるには、定期的な点検や清掃が求められるのです。
デメリット3.発電量が天候に左右される
3つ目のデメリットは、発電量が天候に左右されることです。曇りや雨の日は発電量が低下し、安定した電力供給が難しくなる傾向にあります。
発電量が天候に左右される影響により、理想としている電力量に到達しないこともあるでしょう。特に天候が悪く、日照時間が短い地域では発電量の低下が見られます。
安定した電力供給を求める場合、ソーラーパネルシステムだけでは不十分と言えます。蓄電池を併用したり、系統電力と組み合わせたりするなど、電力供給の安定化を図る工夫も必要となるでしょう。
ソーラーパネルの寿命
ソーラーパネルの寿命は、種類や使用環境によって異なります。ここでは、折りたたみ式と設置型のソーラーパネルの寿命について解説します。
折りたたみ式ソーラーパネルの寿命
折りたたみ式のソーラーパネルは、持ち運び可能で利便性が高い点が特徴です。アウトドアや災害時の非常用電源としても活用できるでしょう。
しかし、頻繁に折りたたむことで、パネルに負荷がかかり、寿命が短くなる傾向があります。実際、折りたたみ式のソーラーパネルは、使用開始から2〜3年程度で発電効率が低下します。
折りたたみ式のソーラーパネルの寿命は、使用頻度や取り扱い方によって大きく異なりますが、おおむね5年から10年程度と言えるでしょう。
設置型ソーラーパネルの寿命
設置型のソーラーパネルは、屋根や地面に固定して使用するタイプです。住宅用や発電所用として広く普及しています。
設置型のソーラーパネルは、一般的に25年から30年程度の長い寿命を持つとされています。パネルを構成する太陽電池セルの性能劣化は避けられませんが、長期間安定した発電が可能です。
ただし、パネルの寿命を最大限に引き出すためには、適切な設置と定期的なメンテナンスが求められます。パネルの角度や方角、周辺環境を考慮した設置を行い、定期的な清掃や点検を怠らないことが大切です。
→ソーラーパネルの寿命は何年?劣化の原因と長持ちさせるコツを徹底解説
ソーラーパネルが劣化する原因
ソーラーパネルは、時間の経過とともに性能が徐々に低下していきます。ここでは、ソーラーパネルが劣化する主な原因を5つ挙げます。
- 経年劣化
- ホットスポット
- 層間剥離
- 汚れや破損
- 配線トラブル
それぞれの原因を1つずつ解説していきます。
原因1.経年劣化
ソーラーパネルは、長年の使用で自然に劣化していきます。特に紫外線や熱による影響が大きく、昼夜の温度差や季節の変化による熱の影響も、パネルの寿命を縮める要因となるでしょう。
特に日本は年間を通して気候が変わりやすく、地震などの災害も起こりやすい国であるため、「急に劣化してしまった」といったことが起こり得ます。
原因2.ホットスポット
ホットスポットは、ソーラーパネルが長期間発電できないときに、流れなくなった電気が熱として放出される現象です。この現象により、発電量が低下したり、火災のリスクが生じたりします。
【ホットスポットの主な原因】
- ソーラーパネル表面の汚れやゴミ
- ソーラーパネルのひび割れ
- 周囲にある建物や木などの影
ホットスポットは、パネルの寿命を大幅に縮めてしまう危険な現象です。定期的な点検と清掃で、影の発生を防ぐことが重要となります。
原因3.層間剥離
層間剥離は、ソーラーパネルの層間に空気や水分が侵入し、パネルを構成する層が剥がれる現象です。湿気や温度変化によって起こり、発電効率の低下を招きます。
ソーラーパネルは、ガラスや樹脂、金属などの層で構成されています。これらの層が湿気や熱によって膨張・収縮を繰り返すことで、接着面が剥がれてしまうのです。
原因4.汚れや破損
パネル表面の汚れや破損は発電効率を低下させるだけでなく、ソーラーパネルの故障の原因にもなります。特に屋根に設置されたソーラーパネルは、外部の影響を直接受けるため注意が必要です。
パネル表面に付着したホコリや鳥の糞、樹液などは、太陽光を遮ってしまいます。また、強風で飛ばされた砂利や木の枝によって、パネル表面が傷つくこともあるでしょう。これらの汚れや破損は、放置すると発電量の低下につながります。
原因5.配線トラブル
配線の劣化やショートは、パネルの性能低下や安全性の問題につながります。接続不良や断線は発電効率の低下を招くほか、発火のリスクも高めます。
配線トラブルは目視での確認が難しい場合もあるため、専門知識を持った技術者による定期的な点検が求められます。
ソーラーパネルを長持ちさせるメンテナンス方法
ソーラーパネルを長持ちさせるには、適切なメンテナンスが欠かせません。本項では、具体的なメンテナンス方法を3つ紹介します。
方法1.日常的に目視点検を行う
日常的に目視でパネル表面の汚れや破損、配線の状態を確認しましょう。異常があれば、早めに対処することが大切です。
具体的には、パネル表面にひび割れや変色がないか、配線に被覆の破れやねじれがないかなどをチェックします。また、パネルの取り付け部分のゆるみや破損も見逃さないようにしましょう。
方法2.定期的に清掃する
パネルの故障を予防するために、パネル表面を定期的に清掃するようにしましょう。水と中性洗剤、柔らかいブラシを使って丁寧に汚れを落とします。
清掃の頻度は、設置場所の環境によって異なります。鳥の糞が多い場所や、砂ぼこりが舞いやすい場所では、こまめな清掃が必要です。清掃の際はパネルを傷つけないよう、細心の注意をはらいましょう。
方法3.メーカーや業者に依頼する
専門的な知識が必要な点検や修理は、メーカーや業者に依頼しましょう。定期的な専門家のチェックが、パネルの長寿命化につながります。
具体的には、発電量の測定や赤外線カメラを使った熱画像診断などが行われます。目視では確認できない劣化や不具合を発見し、適切な処置を施すことができるのです。
また、パネルの清掃や部品の交換など、専門的な作業も依頼できます。自身で行うと危険が伴う場合もあるため、プロの手を借りることをおすすめします。
ソーラーパネルの値段相場
ソーラーパネルの値段は、種類や容量、ブランドによって異なります。一般的な家庭用ソーラーパネルの値段相場は、1枚あたり20~40万円であり、1kW単位では20~30万円が相場となっています。
例えば、4kWのシステムを導入する場合、本体価格は80万円から120万円ほどになるでしょう。ただし、これには工事費や諸経費は含まれていないため、トータルの初期費用はさらに高くなる傾向があります。
また、ソーラーパネルの種類によっても価格は大きく変わります。全体のバランスを考慮した上でソーラーパネルを選ぶことが大切です。
→ソーラーパネルの値段相場はいくら?内訳と推移、導入費用を抑えるための方法
ソーラーパネルの値段内訳と推移
ソーラーパネルの設置費用には、本体価格や工事費、パワーコンディショナー代、架台費などが含まれます。それらを含めて相場を算出すると、設置費用の相場は1kWあたり30万円前後となります。
内訳 | 内容 |
ソーラーパネル | 太陽光を電力に変換する機器 |
パワーコンディショナー | 生成電力の品質を整える機器 |
架台 | ソーラーパネルを支える土台 |
モニター | 発電量を確認する装置 |
ケーブル | 電力を伝送するための配線材 |
工事 | 設置に必要な施工作業 |
ソーラーパネルを導入する際は、各種内訳を理解しておくことが大切です。以下、ソーラーパネルの値段推移について解説します。
ソーラーパネルの値段推移
ソーラーパネルの値段は、2010年代から急速に下がっています。特に2012年以降は、年々値下がりが進み、いまでは一般家庭でも手が届く値段になっています。
10年前は1kWあたり50万円以上していたソーラーパネルが、現在では20万円から30万円程度で導入できるようになりました。これは、太陽電池の製造技術が向上し、量産効果が働いたためです。
また、国や自治体の補助金制度も、ソーラーパネルの普及を後押ししています。初期費用の負担を軽減できることで、より多くの家庭で導入が進んでいるのです。
ソーラーパネルの補助金制度
ソーラーパネルの導入には、国や自治体の補助金制度が用意されています。補助金をうまく活用することで、初期費用の負担を軽減できるでしょう。
国の補助金
ソーラーパネルを導入する際、国から補助金を受け取れる場合があります。この補助金について、2024年1月22日に環境省が行う補助金の「補助事業者」が決定し、情報が公開されました。
具体的には、「一般財団法人 環境イノベーション情報機構」や「一般社団法人 環境技術普及促進協会」などが補助金を提供しています。補助金額や条件は制度の種類によって異なり、半分以上の補助金が出るものから、一部だけ補助金が出るものまでさまざまです。
国の補助金制度は、年度によって内容が変わる場合があります。最新の情報を確認し、活用することが大切です。
→【2024年】太陽光発電・ソーラーパネルの補助金一覧|地域ごとの制度内容も解説
自治体の補助金
自治体の補助金は、地域によってさまざまな制度があります。都道府県や市区町村が独自の補助金制度を設けているケースが多く、内容は提供する地域によって異なります。
例えば、東京都では「太陽光発電設備の設置に対する助成事業」という制度が、長野県では「既存住宅エネルギー自立化補助金」という制度が提供されています。自分の住む地域の制度を確認した上で、補助金の活用を検討しましょう。
ソーラーパネルを選ぶ際に意識すべきポイント
ソーラーパネルを選ぶ際は、いくつかの重要なポイントがあります。これからソーラーパネルを導入する方は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 発電効率
- 値段
- 出力ポート
- 寿命
- 携帯性
各ポイントの内容について触れていきます。
ポイント1.発電効率
発電効率の高いパネルを選ぶことで、全体の発電量を増やせます。同じ面積でより多くの電力を得られるため、コストパフォーマンスを高めることが可能です。
例えば、最新の単結晶シリコンパネルであれば、最大20%の発電効率を維持できますが、一方で発電効率の低いアモルファスシリコンパネルの場合、発電効率が10%程度にとどまることがあります。長期的な視点で見て、投資効果が高い製品を導入するようにしましょう。
ポイント2.値段
予算に合ったパネルを選ぶことが重要です。ただし、安すぎるパネルは品質や性能に不安があるため、バランスを考えて導入するようにしましょう。
ソーラーパネルの値段は、ワット単価で比較するのが一般的です。長期的な使用を考えると、多少高くても信頼できるメーカーの製品を選ぶことをおすすめします。
ポイント3.出力ポート
パネルの出力ポートは、接続する機器に合ったものを選びましょう。USB、DC、ACなど、用途に応じた出力ポートを備えたパネルがおすすめです。
スマートフォンの充電にはUSBポートが便利で、キャンプ用の電化製品を動かすならACポートが必要になります。また、ポータブル電源と組み合わせる場合は、DCポートの電圧が合っているかどうかも確認が必要です。
ポイント4.寿命
長く使えるパネルを選ぶことで、ランニングコストを抑えられます。パネルの素材や構造、防水性能などが寿命に大きく影響するため、製品を購入する際はこれらの点を確認するようにしましょう。
また、メーカーの保証期間や耐久性の確認も大切です。長期的な使用を考えるなら、保証期間が長く、耐久性に優れたパネルを選ぶことが賢明です。
ポイント5.携帯性
持ち運びが必要な場合は、折りたたみ式や軽量なパネルを選びましょう。設置場所が限られる場合も、コンパクトなパネルがおすすめです。
アウトドアでの使用を考えるなら、手軽に持ち運べる折りたたみ式のパネルが便利です。車中泊やキャンプ、ハイキングなど、幅広いシーンで活躍します。
用途や設置場所に合わせて携帯性の高いパネルを選ぶことで、ソーラーパネルの活用の幅が広がるはずです。
ソーラーパネルの導入ならEcoFlowにお任せ!
ソーラーパネルの導入を検討している方は、EcoFlowの製品を検討してみてください。EcoFlowでは、高品質で信頼性の高いソーラーパネルを提供しており、用途や目的に合わせた最適な選択が可能です。
EcoFlowのソーラーパネルでは、高い発電効率を誇る単結晶シリコンを採用しています。コンパクトながら大容量の発電が可能なため、限られたスペースでも効果的に太陽光発電を行えます。
また、頑丈で防水機能付きなので、過酷な環境下でも長期間安定して発電できます。キャンプや車中泊など、さまざまなシーンで活躍してくれるはずです。
→持ち運び簡単!EcoFlowソーラーパネルシリーズはこちら
ポータブル電源とソーラーパネルのセット商品も販売
EcoFlowでは、ポータブル電源とソーラーパネルのセット商品も販売しています。ポータブル電源を利用した太陽光発電を行いたい方は、セット商品の導入をご検討ください。
EcoFlowのポータブル電源は、大容量のバッテリーを搭載しており、スマートフォンやノートパソコン、家電製品など、さまざまな機器に電力供給できます。ソーラーパネルとの組み合わせで、電力を効率的に貯めておくことが可能です。
キャンプや車中泊での使用はもちろんのこと、災害時の非常用電源としても頼りになります。「ローコストで太陽光発電システムを構築したい」「外出先で発電して効率的に電力供給したい」という方は、以下のセット商品をぜひご確認ください。
→「EcoFlow DELTA 2 Max」+「EcoFlow 400Wソーラーパネル」のセット商品はこちら
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→「EcoFlow RIVER 2 Pro」+「EcoFlow 220W両面受光型ソーラーパネル」のセット商品はこちら
まとめ
本記事では、ソーラーパネルの仕組みや種類、選び方のポイント、導入時の注意点について解説しました。
ソーラーパネルは、太陽電池セルを複数枚組み合わせた装置で、太陽光を電気エネルギーに変換する役割があります。メリットだけでなくデメリットも含まれるため、事前に良い点と悪い点の両方を確認することが大切です。
ソーラーパネルを導入する際は、発電効率や耐久性、価格を比較検討することをおすすめします。携帯性の高い折りたたみ式ソーラーパネルをお探しの方は、EcoFlowが販売するソーラーパネルシリーズをご検討ください。ポータブル電源がセットになった商品も販売しております。