- なぜ冬は電気代が高くなるの?
- 節電対策で重要となるポイントは?
- 冬の電気代を節約したい!
このような疑問や悩みがある方もいるでしょう。冬はエアコンの暖房機能を多く使用するため、ほかの季節に比べてどうしても電気代が高くなってしまいます。
そこで重要となるのが、エアコンの使用方法です。主にエアコンの使用方法を改善するだけで節電効果を高められます。また、加湿器を利用したり、ほかの暖房器具をうまく活用したりなどもポイントとなります。
本記事では、冬の電気代が高くなる仕組み、節電対策の重要点、効果的な節電方法について解説します。冬の電気代を節約したい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
冬はエアコン(暖房)を使うため電気代が高くなりがち!
冬の季節に入ると、室内を快適に保つためにエアコン(暖房)を使用する頻度が増えます。快適に過ごすためには暖房の利用が必須ですが、それが原因で電気代が大きく跳ね上がります。
エアコンの暖房にかかる1時間あたりの電気代は54.2円が目安です。これは、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の「31円/kWh(税込)」を基に、「消費電力(kW) × 1kWhあたりの電気料金単価」の計算式を用いることで算出できます。
経済産業省の資源エネルギー庁が公表している「省エネ性能カタログ2022 年版」では、15〜23畳用のエアコンの場合、暖房の消費電力は平均1,748Wとされています。1時間・24時間・1ヶ月あたりのそれぞれの電気代は以下の通りです。
1時間 | 24時間 | 1ヶ月 |
54.2円 | 1,300.8円 | 39,024円 |
→冬に使用するエアコン(暖房)の電気代はどれくらい?効果的な節電対策も紹介
冬は照明やテレビ、冷蔵庫などの基本的な家電製品の使用量に加え、暖房器具の消費電力も重なります。エアコンの暖房機能は特に消費電力が大きいため、冬季の電気代増加の大きな要因となるのです。
家庭でできる冬の節電対策の重要点
冬の節電対策において、最も考慮すべきポイントはエアコンの使用方法です。経済産業省・資源エネルギー庁の調査によれば、冬の暖房にエアコンを利用している家庭では、夕方から夜にかけて最も多くの電力を消費している家電製品はエアコンという結果が出ています。
また、一般的にエアコンの暖房は冷房に比べて消費電力が大きく、結果として電気代が高くなりがちです。その点からも、冬の節電対策ではエアコンの使い方を工夫する必要があります。
なお、暖房にガスや石油のストーブを使用する場合は、照明に多くの電力を使用しているとされます。そのため効果的な節電を図るためには、エアコンや照明など、消費電力が大きい家電製品から優先的に対策を進めることが重要です。
冬の効果的な節電対策4選【エアコン】
冬は特にエアコンを使用する機会が増えるため、効果的な節電対策が求められます。まずはエアコンを対象とした節電対策を4つ紹介します。
- 暖房温度を20度に調節する
- サーキュレーターを併用する
- フィルターと室外機を定期的に掃除する
- エアコンを買い替える
各対策を1つずつ見ていきましょう。
対策1.暖房温度を20度に調節する
最も基本的な節電対策は、暖房の温度設定です。温度を20度に設定すれば、十分な暖かさを保ちつつ、無駄な電力の消費を抑えることができます。
暖房は設定温度を高くすればするほど、電力を多く消費し、電気代が高くなります。そのため、できるだけ暖かい服装をして、暖房の設定を20度に調節するようにしましょう。
なお、エアコンは温度を1度下げるだけで、消費電力を約10%抑えられると言われています。この点を踏まえて暖房温度を調節しましょう。
対策2.サーキュレーターを併用する
エアコンの暖房効果を高める方法として、サーキュレーターの併用が挙げられます。サーキュレーターを使用することで、部屋全体にエアコンの空気を循環させ、暖房効果を高めることができます。
エアコン単体での使用では、室内の上部は暖かく、下部は冷えているという温度差が生じやすくなります。そこでサーキュレーターを使用すれば、これらの温度差を解消し、部屋全体を均一な温度に保つことが可能です。
→扇風機の電気代は1ヶ月いくら?エアコンとの違いや効果的な節電方法を解説
対策3.フィルターと室外機を定期的に掃除する
3つ目の節電対策は、エアコンのフィルターと室外機を定期的に掃除することです。定期的に掃除することで、エアコンの性能維持につながり、結果として消費電力を抑えられます。
汚れたフィルターや室外機が原因で冷暖房の効率が下がると、エアコンが余分な電力を消費してしまいます。定期的なメンテナンスを心がけることで、エアコンの性能を最大限に引き出し、電気代の節約を図ることが可能です。
具体的には、2週間に1度のフィルター掃除を、年に1度の室外機の掃除を心がけましょう。環境省によると、2週間に1度のフィルター掃除で、冷房使用時で4%、暖房使用時で約6%の節電効果があるとされます。
対策4.エアコンを買い替える
新しいエアコンに買い替えるのも節電対策の1つです。新しいエアコンは省エネ性能が高いため、利用時の消費電力を抑え、電気代の削減が図れます。古いエアコンと新しいエアコンの比較は以下の通りです。
年間の消費電力 | 年間の電気代 | |
2012年製のエアコン | 901kWh | 27,931円 |
2021年製のエアコン | 768kWh | 23,808円 |
上記の場合、2012年製と2021年製のエアコンでは1年間で約4,120円の差が生まれています。特に10年以上使用しているエアコンの場合、新しいモデルに交換することで大きな節電効果が見込めます。
→エアコンの節電方法を徹底解説!省エネエアコンの魅力、製品の選び方
冬の効果的な節電対策5選【その他】
より効果的な節電を目指すなら、エアコン以外の対策も行うべきです。以下、エアコン以外の節電対策を5つ紹介します。
- カーテンを厚手にして断熱効果を高める
- 加湿器を利用する
- ほかの暖房器具をうまく活用する
- 照明器具をLEDに切り替える
- 冷蔵庫の使用方法を見直す
冬の節電を徹底的に行いたい方は、ぜひ以下の詳細を参考にしてください。
対策1.カーテンを厚手にして断熱効果を高める
カーテンを厚手のものに変えて断熱効果を高めましょう。厚手のカーテンを利用すれば、外からの冷気の侵入を防ぎ、室内の暖かさを保つことができます。
窓からの冷気は冬の室温低下の大きな原因となるため、冷気をカットし、暖房器具の使用時間を減らすことが大きな効果につながります。カーテンを厚手にする以外にも、以下のような断熱対策が効果的です。
- 遮熱シートをを窓に貼り付ける
- 日よけのシェードを設置する
- 雨戸やシャッターを閉める
すぐに効果が見込める方法なので、積極的に対策を進めることをおすすめします。
対策2.加湿器を利用する
加湿器を利用するのも1つの方法です。室内の湿度を適切に保つことで、体感温度が上がり、暖房の使用時間が短くなります。
乾燥した空気は肌の水分を奪い、体感温度を下げる要因となるため、加湿器を使って湿度を適切に保つことが大切です。ただし、過度な湿度はカビの原因となるので、適切な湿度管理を心がけましょう。
対策3.ほかの暖房器具をうまく活用する
冬の暖房はエアコンだけに頼らず、ほかの暖房器具もうまく活用することが節電の鍵となります。ほかの暖房器具を活用すれば、消費電力の大きいエアコンの使用時間を減らすことが可能です。
おすすめの暖房器具としては、電気ストーブ、石油ファンヒーター、こたつ、ホットカーペットなどが挙げられます。それぞれの電気代の目安は以下の通りです。
【1時間あたりの電気代目安】
- エアコンの暖房:約54円
- 電気ストーブ:約24〜32円
- 石油ファンヒーター:約10〜44円
- こたつ:約3〜8円
- ホットカーペット:約5〜13円
例えば、デスクワーク中は足元をホットカーペットを使用する、寝るときは小型の電気ストーブを使用する、といった使い方をすれば電気代の節約につながります。
対策4.照明器具をLEDに切り替える
節電を実現するための1つの方法として、照明器具をLEDに切り替える対策が挙げられます。経済産業省資源エネルギー庁によると、LED電球に切り替えるだけで、年間約2,790円の節約につながるとのことです。
従来の白熱灯や蛍光灯と比較してLEDは消費電力が少なく、長寿命であるため電気代の削減に期待できます。また、LEDは発熱が少ないので、室内の温度上昇を抑えることにも寄与します。
対策5.冷蔵庫の使用方法を見直す
冷蔵庫は電力を多く消費する家電製品であるため、使用方法を見直すことで大きな節電効果が生まれます。具体的な対策方法は以下の通りです。
- 冷蔵庫の周りに物を置かない
- 食品を詰め込みすぎない
- ドアの開閉時間を短くする
冷凍庫の霜取りを定期的に行うことで、冷蔵庫の効率を維持することができます。これらの工夫は冷蔵庫の過度な稼働を防ぎ、節電対策として機能します。
→冷蔵庫の電気代は1ヶ月あたりいくらが相場?電気代の節約方法や買い替えのタイミング
太陽光発電システムを構築すれば長期的な節電対策に!
太陽光発電システムを導入すれば、長期的に電気代の節約効果が生まれます。特に冬の節電を重視する方におすすめの方法です。
太陽光発電システムとは、太陽の光エネルギーを直接電気エネルギーに変換するシステムのことです。このシステムを構築することで、継続的に電力を発電し、電力会社から購入する電力量を減らすことができます。
太陽光発電システム構築の初期費用を抑えたい方には、ソーラーパネルとポータブル電源を用いた方法が向いています。初期費用が抑えられ、設置工事や専門知識も不要です。
【ソーラーパネルとポータブル電源を併用する利点】
- 災害時に非常用電源として避難所や車内に持ち運べる
- 娯楽目的でアウトドアに利用できる
- 導入までのハードルが比較的低い
特にEcoFlowのポータブル電源は機能性と携帯性を両立し、リン酸鉄リチウムイオン電池の採用により長寿命も実現しています。持ち運びが可能なため、アウトドアや緊急時の利用にも向いています。
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ポータブル電源単体での購入も可能
EcoFlowでは、ポータブル電源単体での販売も行っております。「ソーラーパネルは必要ない」「初期費用を抑えたい」という方は、ポータブル電源のみの購入をご検討ください。
EcoFlowのポータブル電源は、機能性と携帯性を両立しています。また、リン酸鉄リチウムイオン電池の採用により、長寿命と高い安全性を実現。幅広い充電方法に対応している点もメリットの1つです。
【EcoFlow製品の特長】
- 携帯性と機能性を両立している
- 使用状況に合わせて好みのタイプを選択できる
- エクストラバッテリーを導入すればあとから容量を拡張できる
- スマホアプリの連動など機能性に優れている
- スタイリッシュなデザインを採用している
ポータブル電源のシリーズとして、「EcoFlow DELTA」シリーズと「EcoFlow RIVER」シリーズの2種類があります。状況や利用用途に合わせて各シリーズを検討しましょう。
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まとめ
本記事では、冬の電気代が高くなる仕組み、節電対策の重要点、効果的な節電方法について解説しました。
冬はエアコンの暖房機能を多く使うため、必然的にほかの季節に比べて電気代が高くなります。冬の電気代を安く抑える上で、最も重要となるのがエアコンの使用方法です。
具体的には、暖房温度を20度に調節する、サーキュレーターを併用する、フィルターと室外機を定期的に掃除するなどの対策が挙げられます。長期的な節電対策を行いたい方は、ソーラーパネルとポータブル電源を用いた太陽光発電システムの構築がおすすめです。
本サイトを運営するEcoFlowは、機能性と携帯性を両立したポータブル電源を多数販売しております。ポータブル電源の導入を考えている方は、以下の製品情報を確認してみてください。
EcoFlow DELTA Pro | EcoFlow DELTA 2 Max | EcoFlow DELTA 2 | |
容量 | 3,600Wh | 2,048Wh | 1,024Wh |
定格出力 | 3,000W | 2,400W | 1,500W |
AC充電入力 | 最大1,500W | 最大1,500W | 最大1,200W |
サイズ | 63.5×28.5×41.6cm | 49.7 × 24.2 × 30.5 cm | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm |
重量 | 約45kg | 約23kg | 約12kg |
出力ポート | 合計:15 AC×5 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 アンダーソン×1 | 合計15 | 合計15 ACx6 USBx6 DCx2 シガーソケットx1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-max-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station |