日々の忙しさや移動・準備の大変さから、なかなかキャンプができないと悩まれている方は多いのではないでしょうか。そんな方には、自宅で手軽にアウトドア気分を味わえるベランピングがおすすめです。最小限の準備で、思い立ったらすぐに楽しめます。
そこで本記事では、ベランピングとは何かについて詳しく解説します。ベランピングを楽しむためのコツや注意点も掲載しているので、狭いベランダでも十分に楽しめるでしょう。アウトドアをもっと身近にしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
ベランピングとは

ベランピングとは、自宅のベランダでキャンプを楽しむスタイルを指します。ベランピングという言葉は「ベランダ」と「グランピング」が合わさった造語です。
グラマラスとキャンピングが合わさったグランピングでは、ホテルのような施設でキャンプを楽しむ一方で、ベランピングでは自宅で気軽にキャンプが楽しめます。
通常のキャンプでは、事前に準備を行い、時間と労力をかけてキャンプ場に向かいます。設営・撤収が面倒だったり利用料が高かったり、なかなか気が進まない方も多いでしょう。ベランピングでは、準備・片付けの手間や時間、お金がほとんどかかりません。
ベランピングに最低限必要なグッズ3選

キャンプと異なり、場所を移動しないベランピングでは、以下のグッズを用意するだけで気軽に楽しめます。持ち運ぶ大変さがないので、快適さを重視して、重量のあるタイプを選んでも問題ありません。こだわりのグッズを揃えれば、贅沢なアウトドア空間が完成します。
- テント
- 椅子
- テーブル
それぞれのグッズについて、詳しく見ていきましょう。
テント
キャンプ気分を味わう上で、マストアイテムと言えるのがテントです。まずは、ベランダで設置する場所を決め、サイズの合うテントを選びましょう。
ただし、ベランダは室内のような専有部分ではなく、共有部分に該当するため、避難経路の妨げにならない大きさにしてください。狭いスペースでの設営・撤収を考慮すると、簡単な構造をしているポップアップ式やワンタッチ式がおすすめです。
椅子
ベランピングで飲み物を片手にくつろぐには、椅子が欠かせません。デザインや座り心地にこだわった椅子でゆったり過ごす時間は、ベランピングの醍醐味と言えます。ベランピングで使用する椅子は、以下のタイプを選ぶのがおすすめです。
- 肘置きやドリンクホルダーが付いている
- リクライニングになる
- 防水性に優れている
- 折りたたみ式で室内に収納しやすい
テーブル
キャンプのように飲み食いを楽しむには、テーブルも必要です。見慣れた日常をアウトドアの雰囲気に変えるために、自然を彷彿とさせるおしゃれなデザインを選びましょう。
上質なテーブルの上にランタンを置けば、ベランピングの満足度が各段に上がります。野外でも自宅でも使いやすい軽量コンパクトなテーブルが重宝します。
安全なベランピングに必須!ポータブル電源とは

近隣住民への考慮が欠かせないベランピングにおいて、火気の使用は望ましくありません。内部に大量の電気を溜めたポータブル電源があれば、電化製品を駆使して安全かつ快適なベランピングが実現します。
ベランピングでポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
- 電気毛布や扇風機を使い、快適な気温で過ごせる
- 電子レンジや電気式グリルを使い、近隣に迷惑をかけずに調理が行える
- LEDランタンを点灯させて、アウトドアの雰囲気を演出できる
- ポータブル冷蔵庫を常備し、部屋を経由せずに食材や飲み物を保存しておける
ポータブル電源は、ベランピングだけでなく、普段のキャンプや登山、釣り、車中泊などのアウトドアでも大活躍します。本体にはAC出力以外にUSBやDCなど、幅広い出力ポートを搭載しているので、使用する家電を選びません。
ベランピングに必要な性能|おすすめの製品
ベランピングで使用するポータブル電源は、自宅にあるほとんど全ての家電を動かせるよう高出力のタイプがおすすめです。例えば、ベランピングで以下の家電を同時に動かすには、1600W以上のポータブル電源を用意する必要があります。
- 卓上IHクッキングヒーター(1400W)
- 電気毛布(80W)
- ポータブル冷蔵庫(120W)
EcoFlowは、最大2000Wの高出力を誇るポータブル電源「DELTA 3 1500」を販売しています。「DELTA 3 1500」の主な特徴は、以下のとおりです。
- わずか90分で満充電できる業界最速クラスの急速充電を誇る
- リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用し、10年以上もアウトドアで活躍する
- 1536Whの容量を最大5.5kWhまで拡張できる
- スマホアプリ一つで消費電力や出力のオンオフを管理できる
- IP54防水バッテリーと高度なBMSで、ベランダでも安全に使用できる
合計15個の出力ポートを搭載しているので、複数台の家電を駆使して快適なベランピングが実現します。ベランダやキャンプ場など、あらゆる場所に電気を持ち運びたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

ベランピングを楽しむためのコツ5選

ベランピングを最大限楽しむためには、アウトドアの雰囲気作りが重要です。アウトドアグッズを揃えるのはもちろんのこと、少しの工夫で贅沢な空間が作り出せます。ベランピングを楽しむためのコツは、以下のとおりです。
- ランタンでおしゃれな雰囲気を演出する
- 目線を下げて空間を広くする
- 視界から生活用品を隠す
- カトラリー類もアウトドア用品を揃える
- ベランダでお酒を嗜む
それぞれのコツについて、詳しく見ていきましょう。
ランタンでおしゃれな雰囲気を演出する
ベランピングで夜を照らすのに、ランタンは欠かせないアイテムです。ランタンの暖かみのある柔らかな光は、まるで自然の中にいるような雰囲気を演出してくれます。
火を使ったオイルランタンやガソリンランタン、ガスランタンは、火災のリスクがあるため、ベランピングでは電気を使ったLEDランタンがおすすめです。長時間の連続点灯ができる上に、自宅のコンセントからいつでも充電できます。
目線を下げて空間を広くする
背の低い椅子を使ったり、レジャーシートの上に座ったりして目線を下げれば、狭いベランダでも空間を広く感じられます。キャンプでは、テントの中や焚き火など、低い目線で楽しむシーンが多いので、ベランダでも地面に近い目線を意識してみてください。
視界から生活用品を隠す
視界から生活用品を隠せば、アウトドアの雰囲気はより高まるでしょう。ベランダには、洗濯物や物干し竿、室外機など、生活感のある物で溢れています。
いくらアウトドアグッズをベランダに用意したとしても、視界に生活用品が入ってきては日常を忘れられません。ベランダの生活用品はできるだけ室内に入れて、固定されている物は、観葉植物や目隠しでカバーするのがおすすめです。
カトラリー類もアウトドア用品を揃える
ベランピングを満喫するなら、食器やコップ、カトラリーなどもアウトドア用品を揃えましょう。せっかくダッチオーブンやスキレットで料理を作ったとしても、普段のカトラリー類を使ってしまえば、アウトドアの雰囲気は台無しです。
アウトドア用の食器やコップ、カトラリーは、100円ショップでも気軽に揃えられます。ベランピングで使う物の中から、日常生活で使っている物をできるだけ排除しましょう。
ベランダでお酒を嗜む
心地よい夜風を感じながらこだわりのお酒を嗜む時間は、ベランピングの醍醐味と言っても過言ではありません。座り心地抜群の椅子に座り、おしゃれなテーブルの上に置いたランタンの灯りに照らされながらお酒を飲んで、非日常を満喫しましょう。
複数人でベランピングを楽しむ場合、お酒は場を盛り上げるための起爆剤にもなります。各々がお気に入りのお酒を持ち寄り、会話に花を咲かせましょう。
ベランピングを楽しむ際の注意点5選

自宅で行うベランピングでは、近隣住民への配慮が欠かせません。一歩間違えれば、事故やご近所トラブルにまで発展する恐れがあります。ベランピングを楽しむ際の注意点は、以下のとおりです。
- 注意点1|マンションではベランダに物を置けない
- 注意点2|周囲からの目隠しを設置する
- 注意点3|ベランダで焚き火はできない
- 注意点4|近隣の迷惑になる臭い・煙・音に注意する
- 注意点5|小さな子供から目を離さない
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
注意点1|マンションではベランダに物を置けない
マンションでベランピングを行う場合には、避難の妨げになるような物をベランダに置いてはいけません。消防法に基づく省令では、ベランダや廊下、非常階段などを用いた二方向避難の必要性が定められています(※1)。
ベランダやバルコニーは共用部分にあたるので、災害時に二方向避難を妨げるような大型の椅子やテーブルなどは、ベランダに置かないようにしましょう。
※1参考:e-Gov 法令検索「特定共同住宅等における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令」
注意点2|周囲からの目隠しを設置する
周囲からの目線を気にせず、ベランピングを満喫するには、目隠しの設置が必要です。隣のベランダから丸見えだと常に視線が気になり、プライバシーは守られません。
サンシェードやタープで目隠しを行えば、雨除けや紫外線防止にも役立ちます。室外機や物干し竿などの生活用品を隠す用途でも、目隠しは必要不可欠です。
注意点3|ベランダで焚き火はできない
安全面や規約の観点から、ベランダでの焚き火は望ましくありません。2025年3月時点でベランダでの焚き火を直接禁止する法律や条例はありませんが、マンションやアパートの規約違反に該当する可能性があります。
万が一、通報されて規約違反が発覚した場合には、強制退去や損害賠償請求を命じられるリスクがあります。規約に焚き火禁止の記載がなかったとしても、ベランダで焚き火を行うとスプリンクラーの作動や火災など、近隣住民に迷惑を与えかねません。
注意点4|近隣の迷惑になる臭い・煙・音に注意する
キャンプ場に来た気分でつい騒ぎすぎると、近隣住民の迷惑になる恐れがあります。ベランダで調理する際には、煙が出ない調理器具を使用しましょう。
隣のベランダに人がいなかったとしても、干してある洗濯物に煙の臭いが移ると、トラブルになる可能性があります。また、周囲が静かな早朝や夜間のベランピングでは、小さな声でも響くので、日中帯を選ぶのがおすすめです。
注意点5|小さな子供から目を離さない
家族でベランピングを楽しむ場合は、小さな子供から目を離さないでください。東京消防庁の調査によると、令和元年から令和5年までの5年間で、5歳以下の子供が65人も窓やベランダから転落して救急搬送されています(※2)。
ベランダの柵が子供の身長より高かったとしても、クーラーボックスやテント、テーブル、椅子などによじ登って転落する危険があるので、注意しましょう。
※2参考:東京消防庁「こどもが住宅等の窓・ベランダから墜落する事故に注意!」
【シーン別】狭いベランダでもOK!便利グッズ3選

ベランピングで使う道具は、アウトドアの雰囲気を醸しつつ、安全で近隣に迷惑をかけないものを選ばなければなりません。狭いベランダでも使える便利グッズを紹介します。
- 【料理】ダッチオーブン
- 【夜】LEDランタン
- 【冬】電気毛布
それぞれの便利グッズについて、詳しく見ていきましょう。
【料理】ダッチオーブン
キャンプ料理を一段と盛り上げる調理グッズが、鋳鉄製の鍋であるダッチオーブンです。焼く・炒める・煮る・蒸す・揚げる・燻すの6役を1台で担います。
分厚い構造をしており、熱を均等に食材へと伝えるので、焼きムラを少なくできます。IH対応のダッチオーブンであれば、火を使わないため、ベランダでも安心です。
【夜】LEDランタン
アウトドアの雰囲気を盛り上げるための必須アイテム「ランタン」。電気を使っているLEDランタンは安全性に優れているため、ベランピングの灯りに最適です。
ポータブル電源をベランダに常備しておけば、充電の度に普段の生活空間へと戻る必要はありません。連続点灯時間は、ガスやガソリンを燃料にするランタンよりも遥かに長い、90時間に達するタイプも存在します。
【冬】電気毛布
冬のベランピングでは、寒さ対策として電気毛布が活躍します。膝にかけたり、くるまったりするだけで、体はポカポカです。ガソリンやガスを燃料としたストーブのように、火災の心配もありません。
室内からコンセントを引くのは利便性が悪いので、充電式の電気毛布にするか、コンセント式の電気毛布でポータブル電源から給電する方法がおすすめです。
まとめ

本記事では、ベランピングとは何かについて解説してきました。
ベランピングとは、自宅のベランダで行うキャンプを指します。キャンプのように荷物を持って移動する手間がかからず、準備も最小限で済みます。最低限用意すべきアイテムは、テント、椅子、テーブルのみです。
ただし、マンションでベランピングを行う場合、避難経路の妨げになるような物はベランダに置けないので注意しましょう。キャンプ場と異なり、近隣住民の迷惑になるような音・煙・臭いにも注意が必要です。
EcoFlowでは、事故や近隣トラブルの元になる火を一切使わずにベランピングができるようになるポータブル電源を販売しています。アウトドア気分をより気軽に感じたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。