「車を使わずにキャンプをするのは難しいのでは?」と思われる方も多いでしょう。実は徒歩キャンプという、必要な装備を背負って歩きながらキャンプ場へ向かうスタイルが注目されています。
自分の足で一歩一歩進む道のりも含めて楽しむこの方法は、通常のキャンプとは一線を画す魅力があります。渋滞に悩まされることなく、自分のペースで自然を五感で感じられる点が大きな特徴です。
本記事では、徒歩キャンプの魅力や始める際の注意点、基本的な装備について詳しく解説します。この記事を読めば、初心者でも安全に徒歩キャンプを楽しむ準備が整うでしょう。
初心者にもおすすめの徒歩キャンプとは?

徒歩キャンプとは、必要な装備を背負って歩きながらキャンプ場へ向かうキャンプスタイルのことです。自分の足で一歩一歩進みながら目的地を目指すことで、道中の風景や自然をより深く感じられる点が大きな特徴となります。
すべてを徒歩で完結するのではなく、最寄り駅まで電車やバスを使って移動するのが基本です。徒歩キャンプでは持ち運べる量に制限があるため、本当に必要なものだけを厳選する必要があります。
この「ミニマム思考」が身につくことも、徒歩キャンプならではの学びと言えるでしょう。初心者にとっても、最小限の道具から始められる点が魅力的です。
徒歩キャンプの魅力

徒歩キャンプには、車でのキャンプとは一線を画す独自の魅力がたくさんあります。特に身軽さと自由度の高さは、キャンプの新たな楽しみ方を発見できる貴重な体験となるでしょう。
魅力1.旅をする感覚を味わえる
徒歩キャンプの最大の魅力は、移動そのものが旅の一部となる点です。車では見過ごしてしまうような道端の小さな花や、風の音、土の匂いなど、五感を使って自然を全身で感じられます。
一歩一歩進みながら変わっていく景色を楽しむことで、目的地までのプロセスが特別な思い出となるのです。地図を見ながら道を探したり、ときには道に迷ったりする経験も、旅の醍醐味として心に残ります。
魅力2.渋滞に巻き込まれることがない
週末や連休のキャンプといえば、車での長時間の渋滞が悩みの種になることが少なくありません。一方で徒歩キャンプなら、そうした混雑とは無縁のアウトドアを楽しめます。
高速道路や観光地周辺の渋滞に巻き込まれることなく、自分のペースで移動できるため、時間に追われるストレスから解放されます。予定より早く目的地に着けば、その分だけ長くキャンプを楽しめるほか、途中で興味を引かれた場所があれば立ち寄ることも可能です。
天候や体調に合わせて休憩を取ったり、歩くスピードを調整したりできるのも大きなメリットと言えるでしょう。
魅力3.達成感を得られる
重い荷物を背負って自分の足で歩き、目的地のキャンプ場にたどり着いたときの達成感は、徒歩キャンプならではの魅力です。この感覚は車で行くキャンプでは決して味わえないものです。
山道や長い距離を克服した先に広がる景色は、苦労した分だけ格別に美しく感じられます。テントを設営して一息つくときの充実感や、頑張った自分へのご褒美として楽しむ食事の美味しさは格別です。
魅力4.少ない荷物で始められる
徒歩キャンプの大きな特徴は、すべての荷物を自分で背負って移動するため、必然的に持ち物を厳選する必要がある点です。これは一見デメリットのように思えますが、実は大きなメリットをもたらします。
必要最小限の装備だけで過ごすことにより、物の本質的な価値や使い道を見直すきっかけとなります。多機能なアイテムの便利さや、軽量コンパクトな道具の重要性を実感できるでしょう。
また、道具の取捨選択がうまくなる点もメリットの1つです。徒歩キャンプを継続することで、道具選びの技術も少しずつ向上するでしょう。
徒歩キャンプを始める際に意識すべきポイント

徒歩キャンプは通常の車でのキャンプとは異なる準備や心構えが必要です。ここでは、徒歩キャンプを始める際に意識すべきポイントを5つ紹介します。
- キャンプ場までの距離を事前に調べておく
- キャンプ場周辺の情報をチェックしておく
- キャンプグッズを厳選する
- テントに荷物を置いて離れる際は注意する
- 防災対策や虫除けを徹底する
以下のポイントを押さえておくことで、より安全かつ快適な徒歩キャンプを実現できるでしょう。
ポイント1.キャンプ場までの距離を事前に調べておく
徒歩キャンプを初めて体験する場合、適切な距離設定が成功の鍵となります。初心者の方には、最寄り駅やバス停から3〜5km程度の距離にあるキャンプ場を選ぶことをおすすめします。
この距離であれば、装備を背負っていても無理なく1〜2時間程度で到着でき、体力的な負担も最小限に抑えられます。地図アプリなどで実際の道のりを確認し、急な坂道や険しい山道がないかもチェックしておくと安心です。
ポイント2.キャンプ場周辺の情報をチェックしておく
徒歩キャンプでは荷物の量に制限があるため、キャンプ場の設備状況を事前に把握しておくことが重要です。公式サイトやキャンプ場予約サイトの情報をしっかりと確認しましょう。
特に水場やトイレの位置、炊事場の有無、シャワー施設の状況などは必ずチェックしておくべきポイントです。これらの情報によって、持参すべき水の量や調理器具、衛生用品などが大きく変わってきます。
ポイント3.キャンプグッズを厳選する
徒歩キャンプの成功は、持ち物の厳選にかかっていると言っても過言ではありません。すべての装備を背負って移動するため、各アイテムの重量と必要性を厳しく吟味する必要があります。
まずは、天候や季節、滞在日数を考慮して本当に必要なものをリストアップしましょう。テント、寝袋、マット、調理器具など、ベーシックな装備から始め、余裕があれば快適性を高めるアイテムを追加していくアプローチが有効です。
→キャンプに必要な持ち物リスト!状況別・季節別・目的別にアイテムを紹介
ポイント4.テントに荷物を置いて離れる際は注意する
キャンプ場を離れて観光や買い物に出かける際は、十分な注意が必要です。現金やスマートフォン、カメラなどの貴重品は常に身につけておくことをおすすめします。
小型のサコッシュやウエストポーチがあれば、必要最小限の貴重品を安全に携帯できるでしょう。
常駐スタッフがいる管理の行き届いたキャンプ場なら比較的安心ですが、誰でも自由に出入りできる無人キャンプ場では、より慎重な対応が求められます。
ポイント5.防災対策や虫除けを徹底する
徒歩キャンプでは、突然の天候変化や予期せぬトラブルに対応するため、安全対策を万全にしておくことが重要です。特に救急セットや防虫グッズは必須アイテムとなります。
救急セットには最低でも以下のようなグッズを入れておきましょう。
- 絆創膏
- 消毒液
- 痛み止め
- 手袋
- ウェットティッシュ
- 虫刺され用の薬
道中で足に痛みを感じたら、早めに処置することで悪化を防げます。虫除け対策としては、忌避スプレーや虫刺され後のかゆみ止めに加え、長袖・長ズボンの着用も効果的です。
徒歩キャンプで最低限用意したいキャンプグッズ

徒歩キャンプは荷物の軽量化が最重要ですが、安全で快適なキャンプ体験のためには必要な装備があります。ここでは、初心者が最初に揃えておきたい基本的なアイテムを紹介します。
グッズ1.テント
徒歩キャンプの核となるテントは、軽量かつコンパクトに収納できるモデルを選ぶことが最優先です。2〜3kg以内の軽量テントが理想的で、バックパックに収まるサイズのものが移動の負担を減らします。
グッズ2.ペグ・ペグハンマー
テントやタープを地面に固定するためのペグは、軽量なアルミ製やチタン製を選ぶと持ち運びの負担が大幅に軽減されます。重量差は歩く距離が長くなるほど体感できるでしょう。
ペグハンマーは小型で持ち運びやすいものを選ぶことがポイントです。多機能タイプのものなら、ペグ打ちだけでなく、緊急時の護身用や薪割りにも活用できるため便利です。
グッズ3.タープ
タープは急な雨や強い日差しから身を守る重要な装備です。特に徒歩キャンプでは、軽量で設営が簡単なミニサイズのタープを選ぶことで、荷物の増加を最小限に抑えられます。
シンプルな方形タープならさまざまな張り方ができるため、天候や設置場所に応じて柔軟に対応できるメリットがあります。
グッズ4.シュラフ
シュラフ(寝袋)は、季節や気候に合わせた適切な保温性能を持つものを選ぶことが何よりも重要です。春秋用の3シーズンモデルが最も汎用性が高く、気温が5℃程度まで対応できるものがおすすめです。
グッズ5.ランタン
夜間のキャンプサイトを明るく照らすランタンは、LED式の小型タイプが徒歩キャンプに最適です。電池式や充電式など、使用環境に合わせて電源タイプを選ぶことがポイントとなります。
グッズ6.グランドシート
グランドシートはテントの下に敷き、地面からの湿気や汚れからテントを保護する重要なアイテムです。薄手で軽量なポリエチレン製やナイロン製のものを選べば、荷物の重量増加を最小限に抑えられます。
グッズ7.マット
マットは、キャンプ場で寝る際に地面の冷気や凹凸から体を守ります。空気注入式の軽量タイプが理想的で、収納時はコンパクトになり荷物のかさばりを抑えられます。厚さ2.5cm以上あれば、ある程度の地面の凹凸を吸収できるため快適に眠れるでしょう。
グッズ8.テーブル・チェア
徒歩キャンプでは、超軽量な折りたたみ式テーブルやロールアップ式のテーブルが適しています。重量500g以下のものを目安に選ぶと、長距離移動でも負担になりにくいでしょう。イスも同様に軽量コンパクトなものを選ぶことをおすすめします。
グッズ9.調理器具
徒歩キャンプの調理器具は、軽量でコンパクトなものを選ぶことが鉄則です。例えば、以下のような調理器具が推奨されます。
- 小型の単機能クッカー
- 入れ子式の多機能調理セット
- 小型のシングルバーナー
作りたい料理に応じて調理器具を調整すれば、荷物の負担を最小限に抑えられます。
グッズ10.カトラリー
食事に使用するカトラリーは、軽量なチタン製やアルミ製のセットがおすすめです。フォーク、スプーン、ナイフの基本セットがあれば、ほとんどの食事に対応できます。複数の機能を備えたマルチツールは、荷物を削減したい徒歩キャンパーに特に適しています。
グッズ11.水筒
徒歩キャンプでは水分補給が何よりも重要です。移動中はもちろん、キャンプ場での調理や飲料用として、適切な容量の水筒を用意しましょう。1日あたり最低2リットル程度の水を確保できる容量が理想です。
グッズ12.大きめのバックパック
徒歩キャンプのすべての装備を収納するためには、50〜70リットル程度の大型バックパックが基本となります。背負い心地と重量配分が良いモデルを選ぶことで、長時間の移動でも疲労を軽減できます。
ポータブル電源があれば徒歩キャンプがさらに快適に!

徒歩キャンプでは荷物の重量が常に課題となりますが、最近の小型ポータブル電源は驚くほど軽量化されています。なかでも「EcoFlow RIVER 3 Plus」は、徒歩キャンプにも持っていけるほど軽量な製品です。
300Whクラスの容量でありながら、最大600Wの定格出力を搭載。X-Boost機能を活用すれば最大900Wまでパワーアップし、一般的な家電製品の90%以上を動かせる能力を備えています。
また、本体には明るいライトが内蔵されているため、夜間のテント内での作業や周囲の照明として大活躍します。停電を想定した防災用としてだけでなく、アウトドアでの電力源として重宝するでしょう。
徒歩キャンプにポータブル電源を持参することで、スマートフォンやヘッドライト、カメラなどの充電が自由にできるようになり、安心感と快適性が大幅に向上します。特に複数日にわたるキャンプでは、その価値を実感できるはずです。
徒歩キャンプを快適にしたい方は、EcoFlowが販売するポータブル電源の導入を検討してみてください。

徒歩キャンプに関するよくある質問

最後に、徒歩キャンプに関するよくある質問を3つ紹介します。これらの情報は、初めての徒歩キャンプを計画する際の参考になるでしょう。
初心者の1人徒歩キャンプは危険?
徒歩キャンプを1人で始める場合、安全面での不安は誰もが感じるものです。確かに初心者が1人で行くことには、いくつかのリスクが伴います。道に迷ったり、怪我をしたりした場合に助けを求めにくいという難点があります。
しかし、適切な準備と計画があれば、1人でも安全に徒歩キャンプを楽しめるのも事実です。初心者の方は、最初のうちは管理の行き届いた人気キャンプ場を選ぶことをおすすめします。
徒歩キャンプの適切な荷物の総重量はどれくらい?
徒歩キャンプで快適に移動するための荷物の重量は、自分の体重の20%程度を目安にするのが基本です。具体的には、一般的な成人男性なら10〜12kg、女性なら8〜10kg程度に抑えることが望ましいでしょう。
この重量を超えると歩行時の負担が増加し、疲労や怪我のリスクが高まります。特に初心者は重い荷物に慣れていないため、最初は控えめな重量から始めて、徐々に調整していくことをおすすめします。
雨天時の徒歩キャンプはどう対処すべき?
雨天時の徒歩キャンプでは、装備の防水対策がすべての基本となります。バックパックにはレインカバーを装着し、内部の荷物はビニール袋やドライバッグに入れて二重三重の防水対策を施すことが重要です。
特に寝袋やリュックのなかの着替えなど、濡れると大きな不快感につながるアイテムは、防水性の高いスタッフバッグに入れておきましょう。カッパやタオルも忘れずに準備してください。
まとめ
本記事では、徒歩キャンプの魅力や始める際の注意点、基本的な装備について解説しました。
徒歩キャンプは、移動そのものが旅の一部となる点が最大の特徴です。渋滞とは無縁で自分のペースで進み、目的地に到着したときの達成感は格別です。
また、荷物を厳選する必要があるため、物の本質的な価値を見直すきっかけにもなります。初めて挑戦する方は、最寄り駅から3〜5km程度の距離にあるキャンプ場を選び、キャンプ場の設備情報を事前にチェックしましょう。
徒歩キャンプをより快適にしたい方は、ポータブル電源の導入を検討してみてください。EcoFlowでは、徒歩キャンプに適したポータブル電源「EcoFlow RIVER 3 Plus」を販売しております。ぜひご確認ください。