UPS(無停電電源装置)は、予期せぬ異常や停電が発生した際に一定時間電力を供給することで機器やデータを保護する装置のことです。
電源障害が発生した場合でも、蓄電しておいたエネルギーを使用して重要な機器やデータを守れる装置となります。
しかし、UPS(無停電電源装置)については「どのような仕組みなのか」「必要性があるのか」など気になることもあるのではないでしょうか。
この記事では、UPS(無停電電源装置)の仕組みや必要性、選び方や使い方、非常用発電機との違いをわかりやすく解説します。
UPS(無停電電源装置)について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
UPS(無停電電源装置)とは?
UPS(無停電電源装置)は電気系統に問題が発生しても、蓄電しておいた電力で機器やデータを保護できる装置です。
ここでは、基本的な仕組みや必要性について詳しく解説します。
UPS(無停電電源装置)の仕組み
UPS(無停電電源装置)の仕組みは、次のようになっています。
- 電源からUPS(無停電電源装置)に送電
- 接続している機器にはストレートに電気が流れる
- 同時にUPS(無停電電源装置)内の蓄電池にも電気を蓄える
イメージとして「延長コードに蓄電機能が備わったもの」と想像するとわかりやすいです。
延長コードはコードの先に複数の差し込み口があり接続機器に電力を供給しますが、UPSは、この延長コードに蓄電機能が備わったものというイメージです。
蓄電機能が備わっているため、電気系統に異常や停電が発生しても一定期間電力を供給できます。その結果、仮に電気が途絶えても機器やデータを保護できるわけです。
UPS(無停電電源装置)の必要性
UPS(無停電電源装置)は、民間企業・行政機関を問わず必要不可欠なものです。
例えば、常に動かさなければならないシステム、手順通りに起動しなければ故障してしまう機器、顧客データや金銭データを取り扱う場合は必須となります。
他にも産業の基盤や生活のインフラなど、常に電気を必要とするものにはUPS(無停電電源装置)が欠かせません。
特にUPS(無停電電源装置)が必要となるタイミングは、電気系統の異常時や停電時です。日本は災害大国であるため、いつどこで地震や津波が発生するかは分かりません。
万が一の事態に備えて、UPS(無停電電源装置)を用意しておく必要があるでしょう。特に現代では、主に次の用途で活用されています。
- 停電対策装置として
- 予備電源装置・非常電源装置として
UPS(無停電電源装置)は停電対策装置として利用されます。
日本では、数時間以上の長時間にわたって停電することは稀です。一方で「瞬停(瞬時電圧低下)」と呼ばれる0.02秒〜2秒ほどの短時間の電圧低下は、定期的に発生しています。
また「瞬停(瞬時停電)」と呼ばれる1分未満の電力停止も定期的に発生しているため、停電対策としてUPS(無停電電源装置)が必要となるわけです。
他にも地震や津波、台風や火災といった災害時の予備電源装置・非常電源装置としてもUPS(無停電電源装置)は利用可能となっています。
インターネットを介するパソコン・タブレット・スマホを使用する民間企業・行政機関は、UPS(無停電電源装置)が欠かせないものといえるでしょう。
→無停電電源装置(UPS)とは?仕組みや利用シーン、選び方を徹底解説
UPS(無停電電源装置)の選び方
UPS(無停電電源装置)はいくつかの製品が開発・販売されているため、選び方を知っておくことが重要です。ここでは、UPS(無停電電源装置)の選び方について解説します。
UPS(無停電電源装置)の種類
UPS(無停電電源装置)を選ぶ前に、どのような種類があるか把握しておきましょう。
- 常時商用給電方式UPS:電力の変換ロスが少なく監視カメラの作動に適している
- 常時インバータ給電方式UPS:給電品質に優れ通信基地局や通信サーバに適している
- パラレルプロセッシング給電方式UPS:双方向インバータの力率補正やノイズ吸収によって電力品質を改善する製品で、生産設備に適している
UPS(無停電電源装置)には主に、「常時商用給電方式UPS」「常時インバータ給電方式UPS」「パラレルプロセッシング給電方式UPS」の3種類があります。
それぞれの種類によって最適な機器が変わるため、ニーズに合った適した種類を選ぶことが重要です。
UPS(無停電電源装置)の比較
UPS(無停電電源装置)を選ぶ際は、次の要素を比較することが重要です。
- 使用環境
- バックアップ対象
- バックアップ時間
- バックアップ容量
- 入出力電圧・周波数
- 配線方式・給電方式
- バッテリーの種類
- バッテリーの寿命
- オプションの機能
- スペースの確保
- 認証マーク
一般的にUPS(無停電電源装置)は、使用環境によって適した製品が変わります。そのため、どのような環境下で使用するのか比較しながら選ぶのが賢明です。
併せてバックアップ対象・バックアップ時間・バックアップ容量も加味して選びましょう。
製品によっては入出力電圧・周波数が変わるだけでなく、配線方式・給電方式も変わるため、製品ごとの特性も把握してから選ぶのが良いでしょう。
その他にはバッテリーの種類やバッテリーの寿命、オプションの機能、スペースの確保、認証マークなど、多角的な観点から選ぶのが最適です。
UPS(無停電電源装置)の使い方
UPS(無停電電源装置)は、使用する現場ごとに用途が変わるため注意が必要です。ここでは、使用と用途について解説します。
UPS(無停電電源装置)の使用
UPS(無停電電源装置)は、パソコンやサーバーに使用するのが一般的です。
パソコンに保存されたデータは、電気系統の異常や停電によって破損する可能性があります。一度消失したデータの復元は難しく、場合によっては復元できない場合も多いです。
最悪の場合はパソコンのシステム自体が破壊され、データが永久的に消滅することもあります。そのため、パソコンにはUPS(無停電電源装置)が必要不可欠です。
サーバーも同様に、あらゆるデータが保存されているのでUPS(無停電電源装置)が必須です。最近はサーバーをLANで接続し、データの安全を測る仕組みが構築されています。
UPS(無停電電源装置)はパソコンやサーバーの本体を守ることはもちろん、保存されているデータを守るためにも欠かせないものといえるでしょう。
UPS(無停電電源装置)の用途
UPS(無停電電源装置)は、主に医療現場や金融現場、生産現場で使われています。
- 医療現場
- 金融現場
- 生産現場
医療現場に導入されている医療機器は、電源が落ちると大変です。救えたはずの命も電源が入らないことで救えなくなることもあります。
そのため、医療現場など緊急を要する現場ではUPS(無停電電源装置)が必須です。
同じく、金融現場や生産現場などでも電源が入らないことで取り引きが滞ったり、稼働が滞ったりすると大規模な損害につながります。
災害によって電源が長期間落ちるだけで損失が発生する現場では、UPS(無停電電源装置)が欠かせません。
UPS(無停電電源装置)と非常用発電機の違い
UPS(無停電電源装置)は非常用発電機とは別物です。ここでは、UPS(無停電電源装置)と非常用発電機の違いについて解説します。
まずは、UPS(無停電電源装置)と非常用発電機の簡単な仕組みを比べてみましょう。
- UPS(無停電電源装置):蓄電池を内臓
- 非常用発電機:発電機を内臓
基本的にUPS(無停電電源装置)は蓄電池に電力を蓄電し、停電時に電力供給する仕組みとなっています。対して、非常用発電機は非常時に発電機によって発電します。
UPS(無停電電源装置)は停電時に自動で切り替わるため、途切れることなく電気を送り続けられます。
一方で、非常用発電機は停電が発生してから発電するため一時的に送電がストップします。
ただし、UPS(無停電電源装置)は一時的に電力を供給するものであるため、長時間の停電には耐えられません。
反対に非常用発電機は一時的な電力の供給には適していないものの、燃料さえあれば長時間の発電も可能で、それぞれメリット・デメリットがあります。
その点を踏まえ、UPS(無停電電源装置)と非常用発電機の両方を実装しておくことを推奨します。両方あれば急な災害時にも、大切な機器やデータを守ることが可能です。
→電源装置(電源回路)とは?代表的な種類や分類、その役割を詳しく解説
2024年発売のDPUの魅力
停電すると日常生活が送れなくなるだけでなく、大切な機器やデータが失われることもあります。そのため、停電時にも役立つポータブル電源があると安心です。
ポータブル電源とは、持ち運び可能な電源のことで、電源が取れない場所でも電力を供給できます。アウトドアや車中泊はもちろん、災害時にも便利です。
UPS(無停電電源装置)や非常用発電機と同様に常備しておくことで万が一の事態にも備えられるため、災害を懸念する方は導入しておいて損はありません。
EcoFlowでは、最新式のポータブル電源を取り扱っています。なかでもDPU(DELTA Pro Ultra)は核心的なポータブル電源です。
EcoFlow DELTA Pro Ultraは、停電・緊急時と普段使いの両方に適したポータブル電源で、6kWh容量、6,000W出力、5.6kWのソーラー入力と、業界最高峰のスペックを誇ります。
かつてない大容量とパワフルな入出力のスマートホームパネル2(米国版、日本発売日は未定)と併用すれば、最大90kWhまで容量拡張可能。
スマートホームパネル2と併用する場合は最大18kW、90kWhまで拡張可能で、単体では最大6kW、30kWhです。
6,000Wの純正弦波出力で高出力家電も楽々動かせるため、一般家庭にも最適といえます。0ms瞬時切り替え・オンラインUPS機能付きなので、停電時のストレスもゼロです。
防塵防水保護等級IP54で-20°C~45°Cの動作温度にも対応。5年メーカー保証付きで10年以上安心して使用可能です。2,000W以下稼働時の騒音ゼロの静音設計も魅力といえます。
災害が多い日本で暮らすなら必須の製品といえるため、ぜひ一度ご検討ください。商品の詳細については次のリンクをご参照ください。
UPS機能付きのEcoFlowポータブル電源おすすめ
まとめ
UPS(無停電電源装置)の仕組みや必要性、選び方や使い方、非常用発電機との違いをわかりやすく解説しました。
電気系統の異常時や停電時は、大切な機器やデータの破損が懸念されます。そのため、一定期間電力供給を止めない仕組みが必要です。
その仕組みとして最適なのがUPS(無停電電源装置)です。UPS(無停電電源装置)があれば、電力供給が途絶えても一定時間まで電気を送り続けられます。
併せて、非常用発電機も導入しておけば、長期的な停電に陥っても重要な機器やデータを守れます。特にパソコンやサーバーにデータを保管している場合は、データの消失を防ぐ仕組み作りが必要です。
電源の取れない場所で電気を使用したい場合は、ポータブル電源がおすすめです。
EcoFlowでは最新式のポータブル電源を取り扱っており、改良を重ねたDPU(DELTA Pro Ultra)は核心的なポータブル電源となっています。
スマートホームパネル2と併用すれば、最大90kWhまで容量拡張可能なだけでなく、6,000Wの純正弦波出力で高出力家電も動かせます。
0ms瞬時切り替え・オンラインUPS機能付きなので停電時のストレスもゼロ。防塵防水保護等級IP54で-20°C~45°Cの動作温度にも対応可能です。
2,000W以下稼働時の騒音ゼロの静音設計なので、近隣住民とのトラブルも防げるでしょう。
当社でご購入いただければ、5年メーカー保証付きで10年以上安心して使用可能なので、ぜひ一度お問い合わせください。