太陽光発電を導入後、蓄電池を後付けしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、ソーラーパネルやパワーコンディショナーと別途で蓄電池を後付けする場合、価格がどれくらいになるのかを把握しておくことが重要です。
この記事では、太陽光発電の蓄電池を後付けする価格、蓄電池がある場合とない場合のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
太陽光発電の蓄電池について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
太陽光発電の蓄電池を後付けする価格
はじめに、太陽光発電の蓄電池を後付けする価格について見ていきましょう。
価格は条件によって変わる
太陽光発電の蓄電池を後付けする場合、価格は条件によって変わるため、具体的に「いくらかかる」とはいえません。
蓄電池の価格は既存の太陽光発電システムとの互換性や接続方法によって変わる他、種類だけでなく容量や出力、メーカーや設置工事を担当する施工業者によっても変わります。
そのため、具体的にどれくらいの金額になるかは見積もりで確認するのが賢明です。
太陽光発電設備を取り扱っている業者に見積もりを依頼すると、条件に併せて具体的にどれくらいの金額となるのかを教えてくれます。その際、細かな費用についても確認しておくと安心です。
後付けする場合は約100万円~300万円とされる
太陽光発電の蓄電池を後付けする場合の価格は約100万円〜300万円とされています。
ただし、すでに太陽光発電システムを導入している住宅の場合は約100万円〜300万円で蓄電池を後付けできるものの、実際にかかる費用は条件次第で変動するため注意が必要です。
仮に5kWの蓄電池の場合、約125万円〜175万円ほどかかるのが一般的です。基本的に蓄電池は性能が上がるほど価格も上がるため、本体の性能の比較検討を推奨します。
詳しくはメーカーや施工業者に見積もりを出してもらい、具体的にどれくらいの価格なのかを事前に把握しておきましょう。
同時に設置する場合は約250万円~400万円とされる
太陽光発電と蓄電池を同時に設置する場合の価格は約250万円〜400万円とされています。
ゼロから太陽光発電システムを導入する住宅の場合、ソーラーパネルとパワーコンディショナーの他に架台や支柱などが必要となるため、まとまった費用が必要です。
加えて蓄電池も設置するとなると、合計で約250万円〜400万円ほどかかるでしょう。
仮に5kWのソーラーパネルと蓄電池の場合、約250万円〜350万円ほどかかるのが一般的です。ただし、設置するには工事費の他に保証料や申請手数料などもかかるため、全体の費用がどれくらいになるのかを最初に確認しておくのを推奨します。
設置場所が屋根なのか壁なのか、はたまた庭なのかによっても変わるため、詳しくは太陽光発電設備の導入に詳しい専門家や専門業者に相談するのも良いかもしれません。
費用を抑えたい場合は補助金がおすすめ
蓄電池の費用を抑えたい場合は補助金がおすすめです。太陽光発電システムに蓄電池を設置する際、利用できる補助金は次の通りとなります。
- ZEH
- ZEH+
- 次世代ZEH+
- 次世代HEMS
- 自治体の補助金
上記の補助金は、お住まいの地域によって変動する可能性もありますが、日本で適用できる補助金となっています。
ただし、補助金も住宅に搭載する設備によって受けられるものが変わる他、自治体によっても変わるため、該当する条件をあらかじめ調べておくことが必要です。
それでも適用できる補助金があれば大幅な節約になるため、利用できる補助金があればフル活用して予算を補填しましょう。
別途でメンテナンス費用がかかる
太陽光発電を導入する場合、別途メンテナンス費用がかかることも忘れてはなりません。
蓄電池に限らず、ソーラーパネルやパワーコンディショナーは定期的に保守点検が必要となりますし、蓄電池本体も経年劣化や故障・破損がないか定期的にチェックしなければなりません。
太陽光発電設備はその構造上、外に設置するため、雨風の影響をダイレクトに受けます。巨大災害や野生動物、その他の火山灰や雪によってもダメージを受けることが多いです。
そのため、定期的なメンテナンス費用は避けられません。自宅に設置する場合は少なくとも自分自身で管理しなくてはならないため、その他のランニングコストも加味しつつ計算しておきましょう。
なお、蓄電池の費用相場や必要性、メリット・デメリットについては他の記事でも解説しているため、導入を検討中の方はぜひ併せてご確認ください。
→蓄電池の費用相場や必要性を解説
→家庭用蓄電池とは?導入するメリット・デメリット、簡単に設置できる方法を解説
蓄電池ありのメリット・デメリット
蓄電池の導入を検討中の方は、導入することによるメリット・デメリットを知っておくことが重要です。ここからは、蓄電池ありのメリット・デメリットについて解説します。
メリット
太陽光発電に蓄電池を導入するメリットは次の通りです。
- 電気代の節約効果が期待できる
- 生み出した電力が無駄にならない
- 停電時も難なく電力が使用できる
- 単体で導入するよりも財布に優しい
蓄電池を導入すると、電気代の節約効果が期待できます。日本では昼間より夜間の電気代の方が高く設定されているため、そのまま電力を使用すると割高です。
しかし、蓄電池があれば比較的電気代が安く設定されている日中に電力を生み出し、夜中に使用することが可能です。特にピークタイムの電気代の節約に適しています。
また、蓄電池があれば生み出した電力が無駄になることもありません。
発電した電力を蓄電しておけるため、使用しない分をそのまま溜めておいて後々使用することも可能です。もちろん、停電時も難なく電力が使用できるため、大規模災害によって停電が発生した場合も安心できます。
その他、太陽光発電とセットで導入可能な製品もあり、単体で導入するよりも財布に優しいのも嬉しいポイントではないでしょうか。
デメリット
太陽光発電に蓄電池を導入するデメリットは次の通りです。
- 初期費用が負担となる
- メンテナンス費用がかかる
蓄電池を導入すると、数十万円〜数百万円単位で初期費用がかかります。ソーラーパネルやパワーコンディショナーも導入するとなると、より初期費用の負担が大きいです。
加えて、メンテナンス費用もかかるため、お金の面でどうしても負担となる点は出てくるでしょう。
ただし、蓄電池があれば電気代が節約できるだけでなく、溜めておいた電力を売電して副収入を得ることも不可能ではないため、長期的に運用すれば初期費用との相殺も可能です。
自治体によっては手厚い補助金を用意しているところもあり、フル活用すれば一定の費用を削減しつつ導入できます。
そのため、費用を抑えて導入する方法を検討してみましょう。なお、太陽光発電システムと蓄電池の組み合わせについて詳しく知りたい方は、次の記事もチェックしてみてください。
→ソーラーパネルと蓄電池を組み合わせる理由とは?具体的なメリットと製品の選び方
→ソーラーパネルと蓄電池(ポータブル電源)はセットで導入すべき?導入が推奨される家庭
蓄電池なしのメリット・デメリット
蓄電池の導入を検討中の方は、導入しないことによるメリット・デメリットも知っておくことが重要です。ここからは、蓄電池なしのメリット・デメリットについて解説します。
メリット
太陽光発電に蓄電池を導入しないメリットは次の通りです。
- 本体代を節約できる
- 設置スペースの邪魔にならない
蓄電池を導入しない場合、本体代をそのまま節約できます。蓄電池の本体代は数十万円〜数百万円するため、予算に余裕がない場合は無理に導入を検討しなくても良いでしょう。
蓄電池があれば便利なのは確かですが、まとまった予算が必要となる他、長期的な運用が必要となります。その点を加味すると、あえて導入しないというのも選択肢の1つです。
また、蓄電池がなければ、その分の設置スペースの邪魔にもならないため、限られた敷地しかない住宅の場合も無理に導入する必要はないかもしれません。
こればかりは自宅の状況によって変わるため、予算も含めて考えてみてみましょう。
デメリット
太陽光発電に蓄電池を導入しないデメリットは次の通りです。
- 自家消費できない分が無駄になる
- 天候の影響をダイレクトに受ける
- 停電時に電気が使用できない
蓄電池を導入しない場合、自家消費できない分が無駄になります。ソーラーパネルやパワーコンディショナーだけだと発電はできても蓄電はできないため、自家消費できない分が無駄になるでしょう。
また、蓄電池があれば晴れている間に蓄電して雨が降っている間に蓄電した電力を使用できますが、そもそも蓄電池がなければそれもできません。ゆえに、天候の影響をダイレクトに受けるといえるでしょう。
蓄電池がなければ蓄電ができないため、停電時も電気を使用できません。
これらの点を加味して、蓄電池を導入するかどうかを考えることが必要となるでしょう。なお、なぜ太陽光発電に蓄電池が必要なのかについては他の記事でも解説しているため、併せてご覧ください。
→太陽光発電の蓄電池はなぜ必要か
→今注目の「家庭用蓄電池」は本当に必要?メリット・デメリットを総ざらい
蓄電池を後付けする際の注意点
蓄電池を後付けする際はいくつかの注意点があるため、併せて確認しておきましょう。
まず、蓄電池を後付けする場合は周辺機器を含めた設置スペースを確保しなければなりません。別途で新たな設置スペースが必要となるため、具体的に設置する場所を想定してから購入しましょう。
また、蓄電池によっては騒音・振動が発生する場合もあるため、近隣住民とトラブルにならないよう配慮したいです。工事の際も騒音や振動に気を付けるなど配慮が必要となります。
設置後もソーラーパネルによる反射光や反射熱に気を付ける他、パワーコンディショナーの故障や破損にもお気を付けください。
蓄電池を含め、大規模な設備を導入する場合は知らないうちに迷惑をかけている可能性もあるため、設置する段階でどのような場所に設置するのが最適なのか見極めましょう。
持ち運び可能なポータブル電源は後付けも楽々
大規模な蓄電池を設置するとなるとまとまった費用だけでなく工事を含め時間と手間が掛かりますが、持ち運び可能なポータブル電源であれば後付けも楽々です。
太陽光発電は太陽の光を受け止めることで電力を生み出せますが、蓄電池がないとせっかく生み出した電力も溜めておけません。
そのため、太陽光発電システムを導入するなら蓄電池も設置するのが賢明といえます。
蓄電池には大きく分けて据え置き型と持ち運び型があり、据え置き型は自宅に設置するタイプの蓄電池、持ち運び型は外にも携帯できるタイプの蓄電池となります。
どちらを導入するかによって工事が必要か不要かが変わるため、目的を加味しつつ選ぶのが賢明です。
なお、持ち運び型のポータブル電源は据え置き型の蓄電池として使用できないものもありますが、中型〜大型のもののなかには使用可能なものもあります。
一方で、小型のものは据え置きには向かないものの外に持ち出してアウトドアや避難所でも使用できることから、両者のメリット・デメリットを考慮して選ぶのが賢明です。
なお、EcoFlowでは据え置き型としても持ち運び型としても使用できるDELTA Pro Ultraを取り扱っているため、両方の用途で使用したい場合はぜひご検討ください。
DELTA Pro Ultraがあれば、自宅に設置して停電に備えるのはもちろん、キャンプなどのレジャーに持ち込んで家電を使用することも可能です。家電の約80%に対応できる他、出力も容量も高性能なため、スマホ・タブレット・パソコンの起動・充電にも使用できます。
出先で使用しない場合は自宅に設置して蓄電池としても活用できるなど、幅広いシチュエーションに応用できます。気になる方は次のリンクからご検討いただけますと幸いです。
まとめ
太陽光発電の蓄電池を後付けする価格、蓄電池がある場合とない場合のメリット・デメリットを解説しました。
太陽光発電の蓄電池を後付けする場合、価格は約100万円〜300万円ほどかかります。太陽光発電設備と同時に設置する場合も約250万円〜400万円ほどかかるのが一般的です。
ただし、設置条件によって工事費用などが大幅に変わるため、一概に「いくらかかる」とは断言できません。この点はメーカーや施工業者に相談しながら判断しましょう。
ちなみに、太陽光発電設備を導入する場合、ポータブル電源があると便利です。ポータブル電源があれば太陽光発電で生み出した電力を蓄電しておき、場所を選ばずに使用できます。
EcoFlowでもポータブル電源を取り扱っており、小型をはじめ中型〜大型のものまで取り揃えています。小型のものはアウトドアや避難所に携帯して使用するのに最適で、中型〜大型は自宅に設置して使用するのも可能です。
ポータブル電源があれば電源が取れない場所でも難なく家電が使用できる他、停電などを伴う大規模災害の際も継続して電力を使用できるため、心強いのではないでしょうか。
据え置き型にできるポータブル電源は限られますが、EcoFlowのDELTA Pro Ultrであればいつでもどこでも使用できるため、ぜひ一度ご検討ください。
その他にもEcoFlowでは、携帯できるポータブル電源やソーラーパネルを取り扱っているため、目的や用途に併せてご検討いただけますと幸いです。詳しくは次のリンクからご覧いただけます。