駐車可能なスポットであっても、車中泊が禁止されているケースもあります。その事実を知らないで足を運ぶと、トラブルに見舞われて快適にアウトドアを楽しめないことも。
車中泊ができる主な場所としては、大きく分けて6つ挙げられます。各スポットには異なる特徴があるため、事前にメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。
そこで今回は、車中泊ができる代表的な場所、スポットを探す際のポイントを解説します。車中泊を快適に行いたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
車中泊ができる代表的な場所
車中泊を行う場合、1つの場所に長時間滞在することになります。長時間の滞在はほかの利用者の駐車を妨げる行為になることから、駐車は可能でも車中泊を禁止にしているスポットも多くあります。駐車ができるからといって、車中泊を必ずしも行えるとは限らないのです。
パーキングエリアやサービスエリアであっても、車中泊を禁止にしている場合があります。それらを念頭に置いた上で、車中泊スポットを探しましょう。なお、車中泊ができる代表的な場所は以下の通りです。
- RVパーク
- オートキャンプ場
- 道の駅
- サービスエリア
- パーキングエリア
- シェアリングスペース
それぞれのスポットを1つずつ解説します。これから車中泊を実施する予定の方は、ぜひ以下の詳細を事前にご確認ください。
RVパーク
RVパークは、日本RV協会が認定した快適に車中泊を行うためのスポットです。全国各地の温泉や旅館、遊園地などの施設でRVパークの設置が進んでいます。
RVパークの特徴は、ミニバンやキャンピングカーなどの大きい車種でも、スムーズに駐車できるほどのスペースが確保されていることです。車外での調理や直火を使ったアクティビティは原則禁止されていますが、決められたスペース内ならテーブルやイスを外に持ち出し、ゆったりとくつろいで過ごせます。
また、24時間利用可能なトイレや100V電源、ゴミを捨てられる場所などが提供されているのもポイントです。1週間程度なら快適に滞在できます。
オートキャンプ場
オートキャンプ場は車でキャンプを楽しむことが想定されているため、心置きなく車中泊を行えます。キャンプ場のルールに従えば、直火を使って焚き火を楽しんだり、大自然のなかでアクティビティを満喫したりが可能です。
また、宿泊が前提になっている施設なので、トイレやシャワー、調理場なども揃っており、長期間滞在しても快適な生活を送れます。車中泊を自由気ままに楽しみたいなら、オートキャンプ場が最適だと言えます。
しかし、施設を利用するには利用料金を支払う必要があります。またオートキャンプ場は基本的に都心部から離れており、手軽に車中泊を実施できないのも難点です。
道の駅
道の駅は、各地方自治体と道路管理者が連携して提供されている休憩施設です。快適な休憩のための「たまり」空間として利用が想定されているので、トイレやシャワー、食材の売店など、生活をする上で必要となる設備が充実しています。
また道の駅では、その土地特有の食材が楽しめるレストランが併設されていたり、土地の歴史や文化を知れる観光レクリエーション施設が置かれていたりなど、ほかの施設にはない観光要素があります。
なお、道の駅は2022年8月5日時点で全国1,198駅が登録されているので、地方で車中泊を楽しみたい場合でも、比較的見つけやすいと言えるでしょう。
サービスエリア
サービスエリアは、全国の高速道路に設置されている休憩施設です。駐車場やトイレはもちろんのこと、売店や食堂、自動販売機などが設置されています。
サービスエリアは24時間いつでも利用できるほか、人目があるので防犯面でも安全性が高いと言えます。しかし、サービスエリアは道路を利用している人が休憩を取るための施設であり、長時間の駐車を禁止しているスポットが多い点には注意が必要です。
数日間の車中泊は施設に迷惑をかけてしまうため、サービスエリアを利用する場合は仮眠程度に抑えましょう。
パーキングエリア
サービスエリアとよく似たスポットのパーキングエリアでも、仮眠程度なら車中泊を行えます。トイレや自動販売機などの基本設備は充実していますが、売店やガソリンスタンドは備わっていない可能性があります。
サービスや施設が充実しているという点では、サービスエリアのほうが一歩リードしているため、近くに両方の施設がある場合はサービスエリアを選択すると良いでしょう。
シェアリングスペース
シェアリングスペースは、近年新たに登場した車中泊を行えるスポットです。仲介サイトを経由し、全国各地にある使われていない駐車場や空き地を車中泊スポットとして利用します。
本スポットを利用する際の難点は、わざわざサービスを利用してシェアリングスペースを探す必要があることです。また、基本的に料金を支払う必要があるため、ほかのスポットよりも少々ハードルが高いと言えます。
車中泊の場所を探す際に意識すべき3つのポイント
車中泊を行える場所は、ここまで解説したように複数のスポットがあります。しかし、車中泊を行える場所が多すぎて、探すときに迷ってしまう方もいるでしょう。
スポットを探す際は、以下のポイントを意識してみてください。自身の状況に適したスポットを見つけやすくなるはずです。
- すぐに車を移動できる
- 地面が平らである
- トイレや電源が近くにある
各ポイントを順番に見ていきましょう。
ポイント1.すぐに車を移動できる
1つ目は、すぐに車を移動できるという点です。「車中泊に向いてそう」と思っても、人が多すぎてうるさい、設備が整っておらず快適ではない、といったケースが多々あります。
また事前に確認した情報と大きく異なり、車中泊をやめざるを得ないという場合もあるでしょう。このような状況に対応するためにも、車中泊を実施する上ではすぐに車を移動できるのかが重要です。
ポイント2.地面が平らである
スポットを探す際は、地面が平らであるのかを確認しましょう。設備が整っているスポットであっても、足場が悪く、地面が傾いていると車内で落ち着いて過ごせません。
安心してくつろげないのはもちろんのこと、少しの衝撃でガタガタと揺れ、楽しいはずの車中泊がかえってストレスになってしまいます。実際に車中泊を行う場所の画像を確認しておくことをおすすめします。
ポイント3.トイレや電源が近くにある
車中泊を行うスポットの近くに、トイレや電源があるのかも確認しましょう。「車中泊が可能」という記載があっても、トイレや電源が近くにあるとは限りません。
トイレが近くにない場合は、日が沈んで暗くなってから車を出して、その周辺を詮索する必要があります。また車を出さずとも、徒歩でトイレまで向かう場合も距離が極端に離れていれば、防犯面や安全面を考慮すると大変危険です。
車中泊できるおすすめの場所・スポット3選
ここまで、車中泊の場所を探す際のポイントを解説しました。続いて、車中泊を行えるおすすめの場所・スポットを3通り紹介します。
- 山形県|白い森オートキャンプ場
- 静岡県|RVパーク伊豆黒根岬
- 山梨県|RVパークサクラリゾート
各スポットの特徴、住所、アクセスなどを詳しく解説します。
山形県|白い森オートキャンプ場
山形県にある「白い森オートキャンプ場」は、車中泊に便利な温水シャワー、ランドリー、売店、炊事場などが備わっています。
施設近くの橋をわたって徒歩5分のところに入浴施設もあるため、快適な車中泊を実現できるでしょう。なお、積雪状況によって営業期間が変更される場合があるので、訪れる際は事前に確認しておきましょう。
住所:山形県西置賜郡小国町五味沢511-8
アクセス:「福島飯坂」I.Cを降りてから小国町まで車で約2時間
公式サイト:http://www.siroimori.co.jp/auto-camp/
静岡県|RVパーク伊豆黒根岬
AC電源、ダンプステーション、ゴミ処理場が用意されている「RVパーク伊豆黒根岬」。施設から眺める景色がとにかく綺麗なので、夜景や絶景を楽しみたい方におすすめです。
月〜木曜の平日は1泊1,500円、金土日祝前日は2,000〜3,000円です。ペットOKのスポットなので、大好きなペットと一緒に車中泊を満喫できます。
住所:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3009-1
アクセス:熱海方面から下田方面へ東伊豆道路135号線「稲取高校入口」手前、徳造丸・ココカラファインの近く
公式サイト:https://www.kurumatabi.com/park/rvpark/862.html
山梨県|RVパークサクラリゾート
中央高速「韮崎」I.Cから約15分でアクセスできる山梨県の「RVパークサクラリゾート」。ゴルフやテニス、登山の拠点として利用できます。
施設にはトイレや電源はもちろんのこと、水道や入浴施設も備わっています。テニスコートやフットサルコート、卓球場などがあるのも利点。
住所:山梨県甲斐市亀沢6949
アクセス:中央高速「韮崎」I.Cから車で約15分
公式サイト:https://www.kurumatabi.com/park/rvpark/651.html
車中泊をする上で知っておくべき注意点
車中泊をより快適に行うためには、電気ストーブや電気ケトル、小型冷蔵庫などの電気機器を用いる必要があります。車中泊では車を停止させている時間も長く、エンジンを切っている状態ではスマホの充電はおろか、あらゆる電気機器が使用できなくなります。
そこで活躍するのがポータブル電源です。ポータブル電源があれば、備え付け電源がないスポットでも、さまざまな電気機器に電力を供給し、どんな場所でも快適に電気機器を扱えます。
最近はコンパクトなポータブル電源も販売されているため、収納スペースを十分に確保できない場合でも持ち運ぶことが可能です。なお、本サイトを運営するEcoFlowは、車中泊に適したポータブル電源を多数販売しております。ポータブル電源に興味がある方は、ぜひ以下の製品を確認してみてください。
製品名 |
DELTA 2 |
DELTA Pro |
RIVER 2 Max |
容量 |
1,024Wh |
3,600Wh |
512Wh |
定格出力 |
1,500W |
3,000W |
500W |
AC充電入力 |
最大1,200W |
最大1,500W |
660W |
サイズ |
40.0 x 21.1 x 28.1 cm |
63.5×28.5×41.6cm |
26.9 x 25.9 x 19.6cm |
重量 |
12kg |
45kg |
約6.1kg |
出力口 |
合計15 ACx6 USBx6 DCx2 シガーソケット x1 |
合計:15 AC×5 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 アンダーソン×1 |
合計11 |
公式サイト |
https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station |
https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station |
https://jp.ecoflow.com/products/river-2-max-portable-power-station |
まとめ
本記事では、車中泊ができる代表的な場所、場所を探す際のポイントを解説しました。
車中泊ができる主な場所としては、RVパーク・オートキャンプ場・道の駅・サービスエリア・パーキングエリア・シェアリングスペースが挙げられます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、足を運ぶ前に各スポットの特徴を確認しておきましょう。
なお、車中泊はポータブル電源を持っていけばより快適に過ごせます。車中泊での生活を充実させたい方は、ぜひEcoFlowが販売するポータブル電源をご確認ください。