ポータブル電源を使った湯沸かしはアウトドアや災害時に重宝します。そのなかでも電気ケトルは安全性と利便性の高さからとくにおすすめです。
火を使わずに素早くお湯が沸かせる電気ケトルは、キャンプや車中泊、停電時などさまざまな状況で活躍します。しかし、使用する際にはポータブル電源の出力や安全機能、電気ケトルの消費電力など、注意すべきポイントがいくつかあります。
この記事では、ポータブル電源で湯沸かしする方法、湯沸かしに電気ケトルがおすすめな理由や注意点、お湯の使用用途についてわかりやすく解説します。また、電力消費の大きな電気ケトルの使用に最適なEcoFlow DELTA 3 Plusも紹介しています。
ポータブル電源での湯沸かしについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
ポータブル電源で湯沸かしする方法
ここでは、ポータブル電源で湯沸かしする方法について解説します。
電気ケトル
電気ケトルはポータブル電源を使った湯沸かしのなかで、もっともポピュラーな方法です。使い方は非常に簡単で、水を入れてスイッチを入れるだけでお湯が沸きます。
一般的な電気ケトルの消費電力は1,200〜1,300Wほどで、短時間で大量のお湯を沸かせます。また、自動電源オフ機能が付いているものが多く、安全性が高いです。
特徴は軽量でコンパクトなため持ち運びやすく、アウトドアや災害時の備えとしても重宝する点です。ただし、ポータブル電源の出力が電気ケトルの消費電力を上回っていることを確認する必要があります。
電気ケトルは効率的で使いやすい湯沸かし方法になるため、多くの場面で活躍するでしょう。電気ケトルの消費電力については、以下の記事をご覧ください。
→電気ケトルと電気ポットの消費電力はどれくらい?電気代や用途を比較して解説
IHコンロ
IHコンロを使用した湯沸かしは、多様性と効率性を兼ね備えた方法のひとつです。電磁誘導加熱を利用しているため、火を使わず安全にお湯を沸かせます。また、温度調節が細かくできるため、さまざまな調理にも使用が可能です。
一般的なIHコンロの消費電力は1,400Wほどで、短時間でお湯を沸かせます。しかし、IH対応の鍋やケトルが必要になり、ポータブル電源の出力が使用機器の消費電力を上回っていなければなりません。
アウトドアや災害時の食事準備など、湯沸かし以外にも使用したい場合には、IHコンロはベストな選択肢です。
トラベルクッカー
トラベルクッカーはコンパクトで持ち運びやすい湯沸かしアイテムです。主に海外旅行用に設計されていますが、アウトドアや災害時の備えとしても適しています。
一般的なトラベルクッカーの消費電力は350Wほどで、ポータブル電源の負荷を抑えられるほか、調理器具としても使用できるのが特徴です。使い方は簡単で、本体に水を入れてスイッチを入れるだけです。
ただし、容量が小さいため大量のお湯を沸かすには時間がかかります。
トラベルクッカーは少量のお湯を沸かす場合や電力消費を抑えたい場合におすすめです。
ポータブル電源で湯沸かしするのに電気ケトルがおすすめな理由
ここでは、ポータブル電源で湯沸かしするのに、電気ケトルがおすすめな理由について解説します。
火を使わないから安全
電気ケトルを使用した湯沸かしがおすすめな理由は、火を使わず安全性が高い点です。ガスコンロなどの火を使う方法と違い、火災のリスクを大幅に低減できます。
そのため、自宅での使用はもちろん、屋外や車内でも安心して使用が可能です。とくにテントの中や狭い車内など、火の使用が危険な場所でも問題なくお湯を沸かせます。
また、火を使わないため一酸化炭素中毒のリスクもないため、子供や高齢者がいる家庭でも安心して使用できる点も魅力といえるでしょう。
火を使わない安全性は、電気ケトルがポータブル電源との組み合わせで選ばれる大きな理由のひとつです。
キャンプやバーベキューなどのレジャーでも利用できる
ポータブル電源と電気ケトルの組み合わせは、キャンプやバーベキューなどのアウトドアレジャーで非常に便利です。火おこしの手間がないほか、素早くお湯を沸かせるため、時間と労力を節約できます。
朝食のコーヒーや紅茶、インスタント食品の調理など、さまざまな場面で活躍するのはもちろん、火を使わないため火災のリスクを抑えられます。そのため、森林保護の観点からも環境に優しい選択肢といえるでしょう。
さらに天候に左右されずにお湯を沸かせるため、雨天時でも快適に過ごせます。
キャンプやバーベキューには、ぜひポータブル電源と電気ケトルを持参しましょう。従来よりも快適で効率的なアウトドアを楽しめるようになります。
停電してても電源を入れるだけで簡単に沸かせる
停電時における電気ケトルとポータブル電源の組み合わせは非常に効果的です。停電が発生してもポータブル電源に電気が貯まっていれば、接続して電気ケトルのスイッチを入れるだけで簡単にお湯を沸かせます。
これは災害時や長期的な停電時に大きな助けとなってくれるでしょう。とくに冬場の停電時には温かい飲み物やスープを作って体を温められるほか、健康維持にも役立ちます。
また、赤ちゃんのミルク作りや非常食の調理にも使用可能です。停電時でも簡単にお湯が沸かせるメリットは、電気ケトルとポータブル電源の組み合わせが災害対策として優れている理由のひとつといえるでしょう。
電気ケトルを使って湯沸かしする際の注意点
ここでは、電気ケトルを使って湯沸かしする際の注意点について解説します。
ケトルの消費電力以上の出力が備わったポータブル電源を使用する
電気ケトルを使用する際は、出力が消費電力を上回っている必要があります。
一般的な電気ケトルの消費電力は1,200〜1,300Wほどになるため、ポータブル電源の定格出力がこれを上回っていなければなりません。
例えば、1,300Wの電気ケトルを使用する場合は、少なくとも1,300W以上の定格出力を持つポータブル電源が必要です。
条件を満たしていない場合、電気ケトルが正常に動作しないか、ポータブル電源に過度の負荷がかかる可能性があります。
ポータブル電源の購入時、または電気ケトルを選ぶ時には定格出力と消費電力を確認するようにしてください。
大容量ポータブルバッテリーが活躍するシーンについては、以下の記事をご覧ください。
→1500wクラスのポータブル電源が活躍する場面とは?おすすめ製品や選び方も解説
定格出力が少なければ消費電力の少ないケトルを選ぶ
所有するポータブル電源の定格出力が低い場合は、消費電力の少ない電気ケトルを選ぶようにしましょう。
例えば、500Wの定格出力を持つポータブル電源であれば、300〜400Wの消費電力の電気ケトルを選ぶのが適切です。
ただし、消費電力の低い電気ケトルはお湯が沸くまでの時間が長くなる傾向があります。1,300Wの電気ケトルが4分程度でお湯を沸かすのに対し、300Wの電気ケトルでは10分以上かかる場合があるでしょう。
時間と電力消費のバランスを考慮し、自分のニーズに合った電気ケトルを選ぶようにしてください。
熱暴走を防ぐBMS管理システム搭載製品を選ぶ
電気ケトルを使用する際は、安全性の高いポータブル電源を選ぶ必要があります。とくにBMS(Battery Management System)管理システムを搭載した製品がおすすめです。
BMSはバッテリーの状態を常時監視し、過充電、過放電、過熱などのリスクから保護する機能を持っています。電気ケトルは大きな電力を消費するため、適切な管理システムがないと熱暴走を起こす危険性が高いです。
熱暴走は最悪の場合、ポータブル電源の故障やショート、さらには火災につながる可能性があります。BMS搭載のポータブル電源を使用すれば、これらのリスクを大幅に軽減し、安全に電気ケトルを使用可能です。
ポータブル電源✕電気ケトルで沸かしたお湯の使用用途
ここでは、ポータブル電源と電気ケトルで沸かしたお湯の使用用途について解説します。
コーヒーやお茶を入れる
ポータブル電源と電気ケトルで沸かしたお湯は、コーヒーやお茶に使用できます。とくにキャンプや車中泊などのアウトドア活動で重宝するでしょう。
朝起きてすぐにコーヒーを飲めることは、アウトドアでの快適さを大きく向上させます。また、寒い季節には温かい飲み物が体を温めてくれるでしょう。
その他、インスタントコーヒーやティーバッグを使えば、手軽に美味しい飲み物を楽しめます。お茶の場合は緑茶やほうじ茶などの日本茶はもちろん、紅茶やハーブティーなどさまざまな種類を楽しめます。
コーヒーやお茶を入れる用途は、リラックスタイムの創出や水分補給にも役立ち、アウトドアや非常時の生活の質をどこまでも高めてくれるでしょう。
カップラーメンの調理
ポータブル電源と電気ケトルで沸かしたお湯は、カップラーメンの調理に最適です。キャンプやアウトドア活動、また災害時の非常食として、カップラーメンは重宝します。
電気ケトルで沸かしたお湯を使えば、数分で簡単に温かい食事の用意が可能です。カップラーメンは種類が豊富で、好みに合わせて選べます。また、長期保存が可能なため、災害時の備蓄食としても最適です。
カップラーメンは栄養バランスに気を付ける必要がありますが、手軽に温かい食事を取れるという点ではアウトドアや非常時に効果的といえるでしょう。加えて、調理時間が短く、片付けも簡単なため、忙しい時や疲れているときにも便利です。
アルファ米の調理
アルファ米はポータブル電源と電気ケトルで沸かしたお湯を使って、簡単に調理できる非常食のひとつです。お湯を注いで15分ほど待つだけで食べられます。
長期保存が可能なうえに栄養価が高いため、災害時の備蓄食として最適です。災害時だけでなく、キャンプなどのアウトドア活動でも重宝します。
また、アルファ米は白米だけでなく、五目御飯やドライカレーなどさまざまな種類があり、飽きずに食べ続けられます。さらにアレルギー対応の商品もあるため、幅広い人々が利用できるのがメリットです。
赤ちゃんのミルクを作る
ポータブル電源と電気ケトルの組み合わせは、赤ちゃんのミルク作りに非常に役立ちます。粉ミルクを溶かすには70℃以上のお湯が必要ですが、電気ケトルを使えば適温のお湯を簡単に用意できます。
外出先や災害時など、通常の方法でお湯を沸かすことが難しい状況でとくに重要です。また、電気ケトルは火を使わないため安全性が高く、赤ちゃんのいる家庭でも安心して使用できます。
湯たんぽに使う
ポータブル電源と電気ケトルで沸かしたお湯は、湯たんぽを作るのに最適です。湯たんぽは寒い季節の就寝時や、体を温める必要がある時に重宝します。
とくにキャンプや車中泊など、暖房設備が十分でない場所での使用に最適です。電気ケトルで沸かしたお湯を使えば、火を使わずに安全に湯たんぽを作れます。
また、災害時の避難所など、暖房が十分でない環境でも体を温められます。
湯沸かしにポータブル電源を使うならEcoFlow DELTA 3 Plusがおすすめ
湯沸かしにポータブル電源を使うなら、EcoFlow DELTA 3 Plusがおすすめです。ここでは、EcoFlow DELTA 3 Plusの特徴を解説します。
DELTA 3 Plusの詳しい製品情報については、以下のページをご覧ください。
最大2,000Wの出力で電気ケトルの使用も問題なし
EcoFlow DELTA 3 Plusは最大2,000Wの出力に対応しています。
そのため、ほとんどの電気ケトルを問題なく使用可能です。一般的な電気ケトルの消費電力は1,200〜1,300W程度のため、この出力は十分といってよいでしょう。
また、X-Boost技術により、一時的に3,000Wまで出力を上げられます。これにより、電気ケトル以外の高出力の電化製品も使用可能です。
静音設計によって騒音の影響が少ない
EcoFlow DELTA 3 Plusは、600W以下ならわずか30dbの静音設計になっています。つまり、騒音による影響が少ない点が魅力です。
キャンプや避難所に持ち込んだとしても、周りに迷惑をかける可能性はきわめて低いといえます。また、夜間や赤ちゃんが寝ている近くで使用する際でも音が気になる心配はありません。
電子レンジサイズで持ち運びがしやすい
EcoFlow DELTA 3 Plusは電子レンジ程度のサイズのため、持ち運びが非常に便利です。キャンプやバーベキューだけでなく、避難所、車内への持ち込みも簡単にできます。
さらに家庭内での移動も容易で、必要な場所に素早く移動させられます。
電気ケトルとの組み合わせで使用する場合も、両方を同時に持ち運べるほか、どこでも簡単にお湯を沸かせます。
まとめ
ポータブル電源で湯沸かしする方法、湯沸かしに電気ケトルがおすすめな理由や注意点、お湯の使用用途について解説しました。
ポータブル電源を使った湯沸かしは、アウトドアや災害時に非常に便利です。とくに電気ケトルとの組み合わせは安全性と効率性の面で優れています。
火を使わずに短時間でお湯を沸かせる電気ケトルは、キャンプや車中泊、停電時などさまざまな状況で活躍します。ただし、使用する際はポータブル電源の出力や安全機能、電気ケトルの消費電力などに注意が必要です。
ポータブル電源はEcoFlow DELTA 3 Plusのような高性能な製品を選ぶことで、より安全かつ快適に湯沸かしを行えます。コーヒーやお茶、カップラーメン、アルファ米の調理、赤ちゃんのミルク作り、湯たんぽなど、用途はさまざまです。
ポータブル電源を用意しておけば、アウトドアレジャーはもちろんのこと、非常時にも役立つでしょう。