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ポータブル電源と発電機の違いとは?選び方のポイントや使用時の注意点も解説

「ポータブル電源と発電機は何が違うの?」「どちらを選べば自分の用途に適しているのかわからない」という迷いがある方もいるでしょう。

ポータブル電源は、充電式リチウムイオンバッテリーを内蔵した持ち運び可能な電源装置です。ガソリンやプロパンガスなどの燃料を必要とする発電機とは違い、ポータブル電源は誰でも簡単に使用できるというメリットがあります。

しかし、ポータブル電源には特有のデメリットがあるほか、安全に使用するための注意点も存在するため事前確認が必要です。

本記事では、ポータブル電源と発電機の基本的な違いや選び方のポイント、使用時の注意点について解説します。

ポータブル電源とは?

delta 3 plus

ポータブル電源とは、充電式リチウムイオンバッテリーを内蔵した持ち運び可能な電源装置のことです。家庭用コンセントと同じAC出力やUSB出力を備えており、スマートフォンから家電製品まで幅広い機器に電力供給できる特徴があります。

事前に充電した電気エネルギーをインバーター回路により交流電力に変換し、必要に応じて放出する蓄電システムとして機能します。

燃料を使用しないため排気ガスが発生せず、静音性にも優れた環境にやさしい電源装置です。コンパクトな設計により一般家庭でも手軽に導入でき、メンテナンスフリーで長期間使用可能な利便性を備えています。

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発電機とは?

ポータブル電源 発電機 違い

発電機とは、ガソリンやプロパンガスなどの燃料を燃焼させて機械的エネルギーを電気エネルギーに変換する装置のことです。内部のエンジンを回転させることで発電機(オルタネーター)を駆動し、継続的な発電を行います。

ポータブル電源とは異なり、燃料がある限り長時間にわたって電力を生み出し続けることが可能です。そのため、大容量の電力需要や長期間の使用に適しています。

建設現場や工事現場、災害時の非常用電源として広く利用されており、数百ワットから数千ワット以上まで幅広い出力範囲の製品が存在します。

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ポータブル電源と発電機、どこが違う?

ポータブル電源 発電機 違い

ここでは、ポータブル電源と発電機の具体的な違いについて解説します。

サイズの違い

近年のポータブル電源は様々なニーズに対応したサイズが展開されていますが、一般的にはキャンプやアウトドア、そして災害時などでの利用を想定しており、1人でも持ち運べるコンパクトなサイズが多いです。

一方、発電機は出力や発電量が大きい分、サイズもそれに比例して大きくなりがちです。

重さの違い

上記でも述べた通り、ポータブル電源は持ち運びを前提としているため比較的軽量のものが多く発売されています。

一番軽いタイプで2kg程度、大容量に属するものでも10kg強くらいが一般的なので、災害発生時などで避難所での宿泊や車中泊をするときに持っていくことが可能です。

発電機は最も軽いものでも10kg前後はあります。

エネルギー源の違い

発電機は燃料を使って自力で電気を作ることができますが、発電に使用する燃料は「ガソリン」です。言い換えるとガソリンが入手できれば、発電できますが、可燃性のため取り扱いに注意が必要となります。

また、必ずしも災害用に適したものとは言えません。ただし、最近では家庭用カセットボンベを使用できる機種も登場しています。一方、ポータブル電源は電気を蓄え、その電力を取り出して使用します。家に必ずあるACコンセントを使ってコードを経由すれば、気軽に繰り返し充電できる点が魅力です。

また、災害発生時の火災などを想定すれば、非常に引火しやすい可燃物質を自宅内に保管することは管理上で大きな負担になり得ます。そのため、ご家庭内で災害に備えるものとして、ポータブル電源のほうがガソリンが必要な発電機よりも気軽に利用できると言えます。

出力や発電量の違い

発電機は出力できる電量が、ポータブル電源より多めと言われています。

ただし最近では、ポータブル電源の大容量モデルも増えてきており、なかには20,000Wh超の容量を持つ電源も登場しています。あながち発電機のほうが電量が多いとも言い切れなくなっているのです。

メンテナンスの違い

ポータブル電源には細かいメンテナンスは不要ですが、日常的に使用していない場合は自然放電が発生するため、半年に一度の充電が必要となります。

また長期保管の場合、電池残量を60~80%にした状態で、高温多湿を避けた風通しの良い場所での保管を推奨します。

発電機だと、1か月以上使用しない場合は、エンジン内部に目詰まりを起こさないよう、内部のガソリンを全て抜いておく必要があります。また、長期間使用しない時でも、定期的にメンテナンスを行うことが推奨されています。

使用可能時間の違い

ポータブル電源は、運転時間というよりは蓄電した電気を使い切るまで使用可能で、使用する機器の消費電力によって使用できる時間は変わります。

また貯めた電気を使い切った後は、再充電することで使用できます。

一方、機種や使い方にもよりますが、発電機の場合は燃料さえあれば10時間以上の連続運転が可能なものも珍しくなく、途中で燃料を補充すればさらに運転時間を伸ばすことができます。

騒音の違い

ポータブル電源は、蓄えた電気を家電製品に給電する際、特に大きな音が出ることはありません。

弊社で2021年夏に実施した騒音テストの結果に基づくと、DELTA miniは正面から1m離れた場所の騒音レベルは約40~60dBでした。これは、最も大きい60dBでは普通の会話くらいに該当しますので、室内でも夜間でも問題なく使用することができます。

一方、発電機は燃料を使ってエンジンを駆動するため、どうしても騒音が発生します。たとえエンジン発電機よりも音がうるさくないカセットガス式であっても、1mの距離で騒音レベルを測定すると、90dB以上あると言われます。

この90dBというのは、大声や犬の鳴き声、騒々しい工場内と同じくらいの大きさに値しますので、静音タイプであってもある程度の駆動音は防げません。室内や夜間など、近隣の迷惑を考えると使用しにくい場面が多々あります。

室内での使用の違い

発電機は燃料を燃やして発電することから「排気ガス」が発生します。閉め切った室内での使用では酸欠や一酸化素中毒に注意が必要となりますし、臭いの問題も軽視できません。

ポータブル電源は、排気ガスや臭いの問題が全くないため、使用する場所を選びません。

寒冷地や高温多湿での使用の違い

発電機は燃料を燃やして発電するため、気温や湿度にあまり影響を受けずに使用することができますが、ポータブル電源はリチウムイオン電池の特性上、-10度以下の低温下などでは電池残量が急激に減少することもあります。

SDGs(持続可能な開発目標)の観点

化石燃料を使う発電機は、SDGs(持続可能な開発目標)に適う発電方法とは言いかねます。

ポータブル電源であっても家庭用100Vコンセントからの充電では火力発電の電気が含まれる可能性がありますが、ソーラーパネルによる充電であれば、100再生可能エネルギーによる充電となり、SDGsに適った充電方法と言えるでしょう。

ポータブル電源と発電機はどっちがいい?

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用途や使用環境によって適している製品が大きく異なるため、具体的な使用目的に応じた適切な選択が重要となります。ここでは、それぞれの製品が最も力を発揮する使用者の特徴について解説します。

ポータブル電源がおすすめの人

静音性を重視して屋内外問わず手軽に電源を使いたい人には、ポータブル電源の利用がおすすめです。メンテナンス不要で即座に使用開始したい初心者や女性ユーザーにも向いています。

住宅地やキャンプ場での使用では騒音規制があるため、静音設計のポータブル電源なら時間帯を気にせず自由に利用可能です。災害時の備蓄電源として考えている家庭では、燃料の確保や保管の心配がない点も大きなメリットとなります。

発電機がおすすめの人

長時間の連続使用や大出力が必要な作業を頻繁に実施する人には、発電機が有効な選択となります。燃料補給により数日間の連続運転を求める建設現場や農業従事者には、発電機の高い出力と持続性が不可欠です。

業務用途では複数の電動工具を同時稼働させる場面が多く、ポータブル電源では対応困難な大容量電力需要にも発電機なら余裕で対応できます。

エンジンメンテナンスの知識がある機械操作に慣れた人なら、発電機の持つポテンシャルを最大限活用できるでしょう。

災害時に活躍するポータブル電源の選び方

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緊急時に必要な機能や性能を備えたポータブル電源を選定するには、災害特有の使用条件を考慮した製品評価が不可欠です。ここでは、災害対策として機能するポータブル電源のチェックポイントを解説します。

  1. 蓄電容量から選ぶ
  2. 充電速度を確認する
  3. 携帯性を重視する
  4. 耐久性をチェックする
  5. 電源自動切り替え機能の有無

以下、各ポイントについて順番に見ていきましょう。

蓄電容量から選ぶ

停電時に使用したい電化製品の消費電力・使用時間からポータブル電源の容量を選択しましょう。

冷蔵庫や照明など生活必需品の電力確保には最低500Wh以上が目安となり、より長時間の電力供給を求める場合は1,000Wh以上の大容量モデルが安心です。

スマートフォンの充電なら約15Wh、LED照明で約10W、小型冷蔵庫で約100〜150Wの電力が必要となります。災害時でも最低限の生活を維持できる容量を確保しておくことが重要です。

充電速度を確認する

急速充電機能の有無が製品選択の重要な判断基準となります。2時間以内でフル充電可能な機種であれば、緊急時の準備時間を大幅短縮できます。

台風接近などの予測可能な災害では、事前準備の時間が限られるため充電速度の速さが実用性を大きく左右するのです。

最新のAC急速充電技術を搭載したモデルでは1時間程度で満充電が完了するため、突然の災害警報発令時でも慌てることなく準備を完了できるでしょう。

携帯性を重視する

ハンドル付きデザインなら緊急避難時でも素早い移動が可能となり、災害時の機動性を確保できます。避難時の持ち運びを考慮して、重量10kg以下のコンパクトモデルが理想的です。

屋外で使用する目的の非常用電源においては、女性や高齢者でも1人で楽に運搬できる設計が求められます。階段の昇降や狭い通路での移動を想定すると、片手でも持ち上げられる軽量性が災害対応には必要です。

耐久性をチェックする

災害時に安心して電力供給するためにも、ポータブル電源の耐久性をチェックすることが大切です。IP65以上の保護等級があれば雨天時でも安全に使用を継続でき、避難所や屋外での長期使用にも十分対応可能です。

災害時は通常とは異なる厳しい条件での使用が予想されるため、頑丈な構造設計が製品選択の重要な指標となります。落下テストや振動テストをクリアした製品なら、避難時の衝撃や長期間の移動にも耐える堅牢性を備えています。

電源自動切り替え機能の有無

停電時に自動で家庭電源からポータブル電源に切り替わる機能があると、手動操作の手間がなく非常に便利です。手動操作なしで瞬時にバックアップ電源として動作するため、深夜の突然の停電でも確実に電力供給が継続されます。

電源自動切り替え機能付きの製品なら0.1秒以内での切り替えが可能で、データの損失なく安全に電力供給を続けられます。

ポータブル電源を使用する際の注意点

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安全かつ長期的にポータブル電源を使用するためには、適切な使用方法と環境配慮が不可欠です。バッテリー寿命を延ばし、トラブルを防ぐための注意点について解説します。

  1. 高温環境での使用を避ける
  2. 過放電状態を防ぐ
  3. 水濡れや湿気に注意する

ポータブル電源を利用する前に、これらの注意点を理解しておきましょう。

高温環境での使用を避ける

直射日光下や車内など40℃以上の高温環境では、リチウムイオンバッテリーの劣化が急激に進行するため使用を避けてください。最悪の場合、発火のリスクもあるため細心の注意が必要です。

夏場の屋外使用時は日陰に設置し、ファンによる強制冷却を実施することでバッテリー寿命を延ばすことができます。可能な限り涼しい環境での使用を心がけ、風通しの良い場所での保管を行いましょう。

過放電状態を防ぐ

過放電状態が長期間続くと、バッテリー部分にダメージが入るリスクがあるため、可能な限り避けることが重要です。

残量20%程度で使用を停止し、速やかに充電を開始することが長寿命化の秘訣となります。完全に放電された状態での長期保管は特に危険で、バッテリーの劣化が長期保管で進む恐れがあります。

過放電保護機能付きの製品でも、頻繁な深放電は避けるべきです。

水濡れや湿気に注意する

防水機能がない機種では水分侵入により内部回路がショートし、修理不能な故障を引き起こす危険性があります。雨天時や湿度の高い場所では、防水カバーを使用して本体をしっかり保護してください。

海辺での使用では塩分を含んだ湿気が金属部分の腐食を促進するため、使用後の清拭が欠かせません。結露対策も重要で、急激な温度変化により内部に水滴が発生する場合があります。

屋外から室内への移動時は徐々に温度に慣らし、結露の発生を防ぐ配慮が必要です。

ポータブル電源の保管方法

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長期間安全にポータブル電源を保管するためには、温度管理と充電状態の維持が最重要となります。理想的な保管環境は15〜25℃の涼しい場所で、湿度は50〜70%程度に保つことが推奨されています。

直射日光が当たらない風通しの良い室内が最適で、地下室や押入れなどの密閉空間は避けるべきです。また、バッテリー寿命の観点から、本体の充電は50〜60%程度を維持することを心がけてください。

完全充電や完全放電状態での長期保管は劣化を加速させる原因となります。3ヶ月に一度程度の定期充電により、適切なバッテリー残量を維持しましょう。

ポータブル電源の保管方法を徹底解説!保管場所の選び方や長持ちさせる5つの工夫

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ポータブル電源と発電機の違いに関するよくある質問

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最後に、多くのユーザーが抱くポータブル電源と発電機の比較に関する疑問について、実用的な観点から詳しく解説します。

ポータブル電源と発電機はどちらが経済的?

初期費用では発電機が安価な傾向にありますが、燃料代とメンテナンス費用を含めた総所有コストで比較すると差は大きく縮まります。

年間使用時間が短い場合は、メンテナンス不要のポータブル電源のほうが総費用を抑えられるケースが多くなります。発電機は燃料費が継続的に発生し、オイル交換やプラグ交換などの定期メンテナンス費用が必要になるためです。

一方で、ポータブル電源は電気代のみで運用でき、メンテナンス費用もほとんどかかりません。長く使えば使うほど、ポータブル電源の経済的メリットが際立つでしょう。

停電時の対応力はどちらが上?

短期間の停電ならポータブル電源が手軽で確実な対応力を発揮します。一方で、長期停電では燃料補給可能な発電機が圧倒的に有利となるのが実情です。

発電機は数日から数週間の連続使用が可能で、大規模災害時の長期停電にも十分対応できる持続性があります。ポータブル電源は蓄電容量に制限があり、使用時間が限られる点がデメリットとなります。

しかし、住宅地での使用では騒音規制や排気ガスの問題で発電機の使用が制限される場合が多く、実質的にはポータブル電源のほうが使いやすいケースも少なくありません。大容量ポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせなら、長期停電にもある程度対応できます。

初心者でも使いやすいのはどっち?

操作の簡単さと安全性を重視するなら、ポータブル電源のほうが圧倒的に扱いやすいと言えます。

発電機は燃料の取り扱いや定期メンテナンス、エンジン始動手順などの専門知識が求められ、操作ミスによる事故リスクもあるため扱いには注意が必要です。

それに対し、ポータブル電源なら電源ボタン1つで即座に使用でき、危険な燃料や排気ガスを扱う必要がありません。重い燃料を運ぶ必要もなく、直感的に操作できる点も特徴の1つです。

女性や高齢者にとって、ポータブル電源は扱いやすい非常用電源として重宝するでしょう。

まとめ

本記事では、ポータブル電源と発電機の基本的な違いや選び方のポイント、使用時の注意点について解説しました。

ポータブル電源は蓄電システムによる静音性と安全性が特徴で、発電機は燃焼システムによる高出力と長時間運転が主な特徴です。災害対策では蓄電容量や充電速度、携帯性を重視し、使用時は高温環境の回避や過放電防止が重要な管理ポイントとなります。

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