アウトドアをするからには、ぜひ知っておきたいのがロープの扱い方です。
いわゆるロープワークを知っておけば、柱に固定したい状況や物を吊るしたい状況、はたまたロープ同士をつなげたい状況などにも対応できるでしょう。
この記事では、アウトドアで活用すべきロープワーク7選、購入場所、種類、注意点、よくある質問をわかりやすく解説します。
アウトドア用ロープについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
アウトドアで活用すべきロープワーク7選

アウトドアでは、いくつかのロープワークを知っておくと安心です。ここでは、アウトドアで活用すべきロープワーク7選について詳しく解説します。
自在結び:柱に固定する結び方
自在結びは、柱に固定する結び方です。
金具なしでテンションをかけられる結び方で比較的シンプルなため、アウトドア初心者でもやりやすいロープワークとなっています。手順は、以下の通りです。
- ロープをペグなどのアンカーに通し、先端側を50cm以上引き伸ばす
- 軸となるロープを跨ぎ、アンカーへ向かって反時計回りに巻きつける
- 一周巻きつけたらロープを引き伸ばし、結び目から30cmほど距離を取る
- 再び軸のロープを跨ぎ、アンカーへ向かって反時計回りに巻きつける
- もう一周巻きつけたらロープを跨ぎ、手前側へ移動する
- 合計で4回ほど反時計回りに巻きつける
- 結び目を締め付けたら完成
自在結びはシンプルながらも金具なしでテンションをかけられるため、汎用性のあるロープワークといえます。
トラッカーズヒッチ:強度のある結び方
トラッカーズヒッチは、強度のある結び方です。
テンションをかけてがっちりと固定できる結び方で、強度のあるロープワークとなっています。手順は、以下の通りです。
- ロープの途中に輪を作り、輪を半回転ひねる
- ひねった輪と末端の間をU字に摘まんで輪に通す
- 末端を対象物に回した後、再び輪に通す
- 末端を左右に引っ張ってテンションをかける
- ロープの末端を下から回し、上にできた輪に通す
- もう一度下から上に輪を通す
- 結び目を締め付けたら完成
トラッカーズヒッチは対象物を頑丈に固定できるため、アウトドアでも応用しやすいロープワークの一つといえます。
バタフライノット:物を吊るす結び方
バタフライノットは、物を吊るす結び方です。
ただのロープが物干しになる結び方で、物を吊るすロープワークとなっています。手順は、以下の通りです。
- ロープを手のひらに3回巻きつける
- 3本並んだロープの真ん中を左側のロープの下に通す
- 通したロープを右側のロープの上に重ねる
- 重ねたロープを二つのロープにくぐらせる
- 結び目を締め付けたら完成
バタフライノットは調理に使用した道具や濡れた衣服を吊るして乾かせるため、アウトドアでの応用として知っておきたいロープワークの一つといえます。
八の字結び:ストッパーとなる結び方
八の字結びは、ストッパーとなる結び方です。
穴に引っ掛けたい場面で重宝するロープワークの一つで、ストッパーとして使用できる結び方となります。手順は、以下の通りです。
- ロープを折り返して持ち、余り部分を30cm以上確保する
- 先端をロープに重ね、下の方で一周させる
- 上にできた輪に一周させた先端を通す
- 結び目を締め付けたら完成
八の字結びをマスターすれば、何かに引っ掛けたい場面で重宝します。
一重継ぎ結び:ロープをつなげる結び方
一重継ぎ結びは、2本のロープを1本につなげる結び方です。
ロープ同士を接続したい場面で重宝するロープワークの一つで、二つのロープを一つにできる結び方となります。手順は、以下の通りです。
- 片方のロープを曲げた状態にする
- 曲げていない方のロープを下に入れ、上を通してから下に通す
- 上にできた輪に一周させた先端を通す
- 結び目を締め付けたら完成
一重継ぎ結びをマスターすれば、紐同士を接続したい場面で重宝します。
巻き結び:石や木などにくくりつける結び方
別名クローブヒッチと呼ばれるのが、石や木などにくくりつけられる巻き結びです。
結ぶのも解くのも簡単なため、初心者が覚えておくべきロープワークといえるでしょう。
結び方は、以下の手順をご参考ください。
- ロープの先端を対象物に巻きつける
- 下から上を通るようX字にロープを交差させる
- 先端をX字の裏側へ巻きつけ、交差部分に通す
- 結び目を締め付けたら完成
なお、巻き結びは先端が短いと途中で外れる可能性があるため、必ず10cm以上の長さを残しておきましょう。
もやい結び:タープやテントを固定する結び方
別名ボーラインノットと呼ばれるのが、タープやテントを固定できるもやい結びです。
輪を作って結ぶため、比較的安定した万能ロープワークといえるでしょう。
結び方は、以下の手順をご参考ください。
- タープやテントにあるループ部分にロープ先端を通す
- 通していない側のロープに輪を作り、ループに通した先端を入れる
- 入れた先端をもう片方の下からくぐるように巻きつけ、再び輪を通す
- 結び目を締め付けたら完成
なお、もやい結びも先端が短いと途中で外れる可能性があるため、必ず10cm以上の長さを残しておきましょう。
以下の記事では、キャンプで活躍するロープの結び方について詳しく解説しているため、あわせて参考にしてみてはいかがでしょうか。
→キャンプで役立つロープの結び方8選!種類や選ぶポイントを解説
アウトドア用ロープの種類

アウトドア用ロープは、使用されている素材の種類を知っておくとより扱いやすいです。ここでは、アウトドア用ロープの種類について詳しく解説します。
麻
麻は天然繊維の一つで、紫外線や熱、摩擦に強い素材となっています。
伸び縮みしにくいなど柔軟性の面では弱いものの、吸水性があるのはもちろん静電気の発生も抑えられるため、アウトドアで使用するのに良いです。
ナイロン
ナイロンは、合成繊維のなかで伸縮性や耐摩耗性に優れ、衝撃吸収性に優れています。
一定の圧力や衝撃に耐えられる構造で多種多様な場面で活用できるため、アウトドアに持参するならナイロン製のロープがおすすめです。
ビニロン
ビニロンは、扱いやすさの面で優れています。
水に濡れて乾くと固くなるという性質を持っているため、雨風などに晒される可能性のあるアウトドアにはビニロン製のロープを持参しても良いです。
ポリエステル
ポリエステルは、アルカリ性や酸性にある程度の耐性を持つ素材です。
海水などにも対応できるため、アウトドアで使用しやすいのはもちろん、耐候性や耐水性もあるなど、レジャー全般で使用できる優れものとなっています。
ポリエチレン
ポリエチレンは、軽くて水に強い一方、硬くて滑りやすい素材です。
扱いは若干大変ですが、携帯性や耐水性があります。
ポリプロピレン
ポリプロピレンは、軽くて値段が安い反面、紫外線に弱い素材です。外での使用は避けるべきですが、比較的リーズナブルに手に入ります。
綿
綿も天然繊維の一つで、紫外線や熱、摩擦に強いのが特徴となっています。静電気を抑えられるのはもちろん、環境に優しく地球環境への負担も抑えられる素材です。
合成繊維と比べると耐久性は弱いですが、何かを結んでおくには十分な強度を持っているため、アウトドアで使用するのにも良いでしょう。
アウトドア用ロープの注意点

アウトドアでロープを使用する場合、いくつかの注意が必要です。ここでは、アウトドア用ロープの注意点について詳しく解説します。
粗い面や鋭い角を持つものと結ばない
アウトドア用ロープは、粗い面や鋭い角を持つものと結ばないのが鉄則です。粗い面や鋭い角を持つものに触れると、ロープが切れる可能性があります。
使用している最中にロープが切れると、アウトドアどころではありません。載っている荷物や人間が落ちると怪我の原因となるため、接する部分には十分注意が必要となるでしょう。
素手で触れないようにする
アウトドア用ロープは、素手で触れないようにしてください。
繊維によっては手を切ることがあるため、ロープを結ぶ際は手袋を着用すべきです。手袋はゴム手袋のような簡易的なものではなく、アウトドア用の頑丈なものを選びます。
体重をかけないようにする
アウトドア用ロープは、体重をかけないようにしましょう。
体重をかけるとロープが切れることがあるため、許容量を超える荷物や人間は載せないようにすべきです。もし何か載せる場合は、耐荷重を考慮して調節することが求められます。
火元に近づけない
可燃性のあるものは燃えやすいため、火元に近づけてはいけません。
ロープの素材によってはすぐに引火するものもあるため、焚き火や調理で使用する火元には近づけないようにしてください。
無理に引っ張らない
伸縮性のあるものは跳ね返りやすいため、無理に引っ張ってはなりません。
ロープの素材によっては反発して顔や手足にぶつかることがあるため、無理に引っ張らないようにしましょう。
ロープワークは防災でも必要なテクニック

ロープワークは防災でも必要なテクニックとなります。
一度ロープワークを習得すれば、災害時の救助や避難に応用できるため、単にアウトドアだけでなく防災スキルの一つとして学んでおくと良いです。
なお、より防災を強化するならポータブル電源もあると良いでしょう。
ポータブル電源は一時的に電力を貯めておける蓄電池で、小型のものだと約1日分、中型〜大型のものだと約数日〜10日分の電力を確保できます。
地震や台風によって停電が発生するとライフラインが停止する可能性があるため、EcoFlowのEcoFlow RIVER 3 Plusなどを常備しておくと安心です。
EcoFlow RIVER 3 Plusは瞬時に充電できるのはもちろん、1日分の電力をいつでもどこでも持ち運べるため、ぜひ防災用品の一つとして自宅に置いておきましょう。
気になる人は一度、EcoFlowにお問い合わせください。

アウトドア用ロープのよくある質問

アウトドアでロープを使用したことがない人は、よくある質問を知っておくと安心です。ここでは、アウトドア用ロープのよくある質問について詳しく解説します。
別のもの同士を併用しても問題ない?
アウトドア用ロープは伸び縮みするものとしないものがあるため、同じ種類であれば問題ないものの、別の種類だと併用は危険です。
力の加わり方が部分的に変わることで、不意に外れる可能性があるため、併用するなら統一された素材のものを選ぶと良いと思います。
保管はどのように行うのが良い?
アウトドア用ロープは、高温多湿を避けて保管します。空気が乾いているところで保管するのが良く、雨水や潮風は避けるべきです。
場合によってはロープグリースを塗布して腐食を防ぐなど、確実な保守点検を行うことでより寿命を維持できるでしょう。
まとめ
アウトドアで活用すべきロープワーク7選、購入場所、種類、注意点、よくある質問を解説しました。
アウトドアではロープを使用する場面がいくつかあるため、ある程度のロープワークについては知っておくと安心です。
ロープワークは一度身につければ幅広い場面に応用でき、災害にも備えられます。
もちろん、ロープワークだけで災害のすべてに対応できるわけではありませんが、扱い方を熟知しておけば救助や避難にも応用できるでしょう。
なお、より防災を徹底したい人はポータブル電源も導入しておくと安心です。
EcoFlowではアウトドアに持参しやすいEcoFlow RIVER 3 Plusなどの小型の製品から、自宅のライフラインを守る中型〜大型の製品までラインナップしています。
EcoFlow RIVER 3 Plusは、互換性のあるソーラーパネルがあれば太陽光発電にも対応できるため、停電に備えたい人はぜひあわせて導入しておきましょう。
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