モバイルバッテリーから音がすると、故障を考えてしまうものです。聞きなれない音は不安を募らせますが、必ずしも故障を意味するわけではありません。
音を確認するポイントと対処法を理解すれば、正しい行動を選択できます。
この記事では、モバイルバッテリーから音がする理由や確認すべきポイント、気になる場合の対処法や処分方法をわかりやすく解説します。
モバイルバッテリーから音がする理由について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
モバイルバッテリーから音がするのは故障の前兆？
モバイルバッテリーを充電していると、「キーン」や「ジー」という音がする場合があります。
これはコイル鳴き（電子機器内部のコイルが振動して発生する音）と呼ばれ、本体内部のコイルが電流によって振動することで発生する現象です。
購入当初から音がする場合もありますが、基本的には使用に支障はありません。ただし、使用している最中で急に音が大きくなった場合は、本体の劣化が疑われます。
コイル鳴きは必ずしも故障の前兆ではありませんが、音の変化には注意が必要です。バッテリーの性能や安全性に影響を与える可能性があるため、音の変化を感じたら使用状況を見直したほうがよいでしょう。
また、異常な発熱や膨張がある場合は直ちに使用を中止し、メーカーに問い合わせてください。
モバイルバッテリーから音がする際に確認すべきポイント
モバイルバッテリーから音がする際は、本体やケーブル類、接続する機器の確認が必要です。
ここでは、モバイルバッテリーから音がする際に確認すべきポイントを解説します。
モバイルバッテリーの状態
モバイルバッテリーから音がする場合は、まず本体の状態を確認しましょう。
正常に電源が入るか、他の機器への充電ができるかなどをチェックします。
また、購入当初から音があったのかを思い出してみてください。もし当初はなかった音が後から発生したのであれば、経年劣化の可能性があります。
さらに、充電や放電の際の動作に異常がないか、LEDインジケーターの表示は正常かなども確認しましょう。本体の外観に変形や膨らみがないかも注意深く観察してください。
これらの確認を済ませば、モバイルバッテリーの全体的な状態を把握できます。
接続するケーブルや機器
モバイルバッテリーから音がする原因は、接続するケーブルや機器にある場合があります。
まずは使用しているケーブルに、折れや断線がないか確認しましょう。ケーブルの状態が悪いと正常な充電ができず、音が発生する原因になる場合があります。
次に、接続する機器を変えても同じ音がするかをチェックしましょう。特定の機器との組み合わせでのみ音がする場合は、その機器との相性の問題かもしれません。
また、純正のケーブルと他社製のケーブルで音の違いがあるかも確認してみてください。
これらをチェックすれば、音の原因がモバイルバッテリー本体にあるのか、周辺機器にあるのかを特定できます。
モバイルバッテリーの正しい充電方法については、以下の記事をご覧ください。
→モバイルバッテリーの正しい充電方法を解説！充電時の注意点や長く使うための工夫を紹介
異常に発熱していないか
モバイルバッテリーから音がする際は、本体の温度にも注意を払わなければいけません。
音の発生とともに、本体が異常に発熱していないかをチェックしましょう。
通常の使用時よりも明らかに熱くなっている場合は、内部の故障や劣化が疑われます。特に、充電中や放電中に急激な温度上昇が見られる場合は要注意です。
異常発熱が確認された場合は直ちに使用を中断してください。発熱が続く場合は発火や爆発のリスクがあるため、安全な場所に移動させ、メーカーに相談しましょう。
膨張していないか
モバイルバッテリーの膨張は、危険な状態を示すサインです。
音の発生とともに本体が膨らんでいる場合は、すぐに使用を中断しましょう。
膨張したモバイルバッテリーは内部のリチウムイオン電池が劣化し、ガスが発生している状態です。
発火や爆発のリスクが高まるため、膨張に気づいたら接続しているケーブルや機器を慎重に外してください。その後、モバイルバッテリーを安全な場所に移動させ、使用を完全に停止します。
膨張したモバイルバッテリーは、絶対に充電したり使用したりせず、適切な方法で処分しなければいけません。安全性を最優先に考え、速やかに対処しましょう。
モバイルバッテリーからする音が気になる場合の対処法
ここでは、モバイルバッテリーからする音が気になる場合の対処法を解説します。
充電ケーブルを変えてみる
モバイルバッテリーから気になる音がする場合は、充電ケーブルを変えてみるのが効果的です。
充電ケーブルを変えられるタイプの製品であれば、別のケーブルに交換してみましょう。
純正品以外のケーブルは、モバイルバッテリー本体に予期せぬ負荷をかけてしまう場合があります。そのため、できる限り純正ケーブルを使用すべきです。
純正ケーブルに交換すると、音が軽減したり、完全に消えたりする場合があります。
また、ケーブルの状態も確認しましょう。傷や折れ、断線がないかチェックし、必要に応じて新しいケーブルへの交換も検討してみてください。
コンセントの差し込み口を変えてみる
モバイルバッテリーから音がする原因は、接続しているコンセントが問題になっている可能性があります。
コンセントの差し込み口を変えると、音がなくなるケースは珍しくありません。
まずは現在接続しているコンセントから抜き、別の差し込み口に接続してみましょう。建物の配線状態や電圧の安定性によって、何らかの影響を受けている可能性があります。
特に、古い建物や電気系統に問題がある場合は、特定のコンセントで音が発生しやすいです。
また、別の部屋や階のコンセントも試してみるとよいでしょう。この方法で音が消えれば、モバイルバッテリー自体には問題がない可能性が高くなります。
離れた場所のコンセントに接続する
モバイルバッテリーから発生する音は、さまざまな方法を試しても完全に軽減できないケースがあります。
そのようなケースでは、離れた場所のコンセントに接続するのがおすすめです。
例えば、普段は寝室で充電している場合、リビングやキッチンなど別の部屋のコンセントを使用してみましょう。モバイルバッテリーから物理的に離れれば、音が気にならなくなる可能性があります。
また、電気的なノイズが原因で音が発生している場合は、場所を変えることで影響を受けにくくなる可能性があります。就寝時など静かな環境が必要な時間帯は、離れた場所での充電を検討するとよいでしょう。
他の製品への買い替えを検討する
モバイルバッテリーは特性上、何をしても音が消えないケースも少なくありません。
あまりにも音が気になる場合は、他の製品への買い替えを検討するのも有効です。
新しい製品を選ぶ際は、音の発生が少ないモデルや、静音設計を謳っている製品を探してみましょう。
また、購入前に店頭で実際に動作音を確認できるか問い合わせてみたり、製品レビューなどで、音に関する評価を確認するのも効果的です。
異音がするモバイルバッテリーの処分方法
異音の発生原因が故障だった場合、モバイルバッテリーを適切な方法で処分しなければいけません。
ここでは、異音がするモバイルバッテリーの処分方法を詳しく解説します。
処分する前の準備
モバイルバッテリーを処分する際は、いくつかの準備が必要です。
まずは、本体の状態を確認しましょう。破損や変形、膨張、発熱がある場合は、通常の回収ボックスでの処分ができないため注意が必要です。
問題がなければ、次のステップとして充電残量をゼロにするまで使用し、完全に放電させます。これは安全性を高めるために欠かせない手順です。
最後に、モバイルバッテリー本体の絶縁処理を行います。絶縁処理が行われていないモバイルバッテリーは発火の恐れがあるため、必ず実施してください。
端子部分をビニールテープなどの電気を通さない素材で覆えば、簡単に絶縁処理ができます。
4つの処分方法
モバイルバッテリーの処分には、以下4つの方法が挙げられます。
メーカーに回収を依頼する
モバイルバッテリーの処分には、メーカーに回収を依頼する方法があります。
多くのメーカーは、自社製品のリサイクルプログラムを実施しています。
このプログラムを利用するメリットは、製品にもっとも詳しいメーカーが適切に処理してくれる点です。
まずは使用しているモバイルバッテリーのメーカーのWebサイトや顧客サポートに問い合わせ、回収サービスの有無を確認しましょう。
回収方法は、郵送や指定の回収場所への持ち込みなど、メーカーによって異なります。なかには無料で回収してくれるメーカーもあるため、事前に確認しておきましょう。
自治体のルールに従って処分する
モバイルバッテリーの処分には、自治体のルールに従って処分する方法があります。
多くの自治体では、小型家電リサイクル法に基づいて回収ボックスや回収場所を設置しています。
まずはお住まいの自治体のWebサイトや環境課に問い合わせ、具体的な処分方法を確認しましょう。回収ボックスが設置されている場合は、指定の場所に持ち込んでください。
また、定期的に回収イベントを開催している自治体もあります。そういった機会を利用するのもよいでしょう。
ただし、自治体によっては粗大ごみとして扱うケースもあるため、処分する際は正確な情報を得るようにしてください。
地域のルールに従って適切に処分すれば、環境保護にも貢献できます。
家電量販店に設置されている回収ボックスに入れる
家電量販店に設置されている回収ボックスを利用すれば、モバイルバッテリーを簡単に処分できます。
小型家電リサイクル用の回収ボックスは、多くの店舗で設置されているため、簡単に利用できるでしょう。
回収ボックスを利用するメリットは、買い物のついでに手軽に処分できる点です。ただし、利用する前にモバイルバッテリーの状態を確認する必要があります。破損や膨張がある場合は、店員に相談してください。
また、一部の店舗では回収できる製品に制限がある場合もあります。
なお、回収ボックスを利用する際は、他の電子機器と一緒に入れないよう注意してください。必ずモバイルバッテリー単体で投入しましょう。
不用品回収業者へ依頼する
モバイルバッテリーの処分方法には、不用品回収業者への依頼もあります。
他の不要な電子機器や家具などと一緒に処分したい場合におすすめです。
ただし、信頼できる業者を選ぶ必要があります。適切な許可を持つ業者を選び、処分方法や料金について事前に詳しく確認しましょう。
また、コストが想像以上にかかる場合があります。納得のいく処分をするためにも、見積もりは複数の業者から取るべきです。
買い替えの際に後悔しないモバイルバッテリーの選び方
モバイルバッテリーを処分後に買い替える場合は、用途に合った製品選びが必要です。
ここでは、買い替えの際に後悔しないモバイルバッテリーの選び方を解説します。
容量から選ぶ
モバイルバッテリーを選ぶ際は、容量を考慮する必要があります。
使用目的や頻度によって、適切なものを選びましょう。
例えば、スマートフォンを1回充電するだけなら5,000mAh程度で十分です。タブレットやノートPCも充電したい場合は、20,000mAh以上の大容量モデルが適しています。
ただし、容量が大きいほど本体も大きくなるため、持ち運びの頻度も考慮に入れましょう。
急速充電可能な製品を選ぶ
急速充電に対応したモバイルバッテリーを選ぶと、充電時間を大幅に短縮できます。
最新のスマートフォンやタブレットの多くは急速充電に対応しているため、それに合わせたモバイルバッテリーを選ぶと便利です。
特に、USB Power DeliveryやQuick Chargeなどの規格に対応した製品を探しましょう。これらの規格は安全性が考慮されているため、信頼性が高いです。
ただし、急速充電対応の製品は一般的に価格が高くなる傾向があるため、コストとのバランスを考えて選ぶようにしてください。
また、急速充電可能なモバイルバッテリーの性能を最大化するためには、アダプター部分も急速充電対応製品を選ぶ必要があります。急速充電器を選ぶポイントについては以下の記事をご覧ください。
→携帯性抜群な急速充電器とは？充電器選びのポイントやおすすめの製品も紹介
Qi対応の有無で選ぶ
Qi対応のモバイルバッテリーを選ぶと、ワイヤレス充電が可能です。
Qi規格に対応したスマートフォンやワイヤレスイヤホンなどを持っている方に適しています。
特徴はケーブルを接続する手間が省け、複数のデバイスを同時に充電できる点です。ただし、Qi対応のモバイルバッテリーは一般的に価格が高く、サイズも大きくなる傾向があります。
また、ワイヤレス充電は有線充電に比べて効率が落ちるため、長めの充電時間が必要です。
持ち運ぶならコンパクトな製品を選ぶ
モバイルバッテリーを頻繁に持ち運ぶ予定がある場合は、コンパクトな製品を選びましょう。
小型軽量タイプの製品はバッグやポケットに入れやすく、日常的な携帯に適しています。特に、5,000mAhから10,000mAh程度の容量のものは、スマートフォンサイズで携帯性に優れています。
ただし、コンパクトさを追求すると容量や機能性が制限される場合があるため、使用目的とのバランスを考える必要があるでしょう。
過熱を防止する機能が搭載された製品を選ぶ
安全性を重視するなら、過熱を防止する機能が搭載された製品を選びましょう。
高品質なモバイルバッテリーには、過充電保護、過放電保護、短絡保護などの安全機能が搭載されています。
これらの機能はバッテリーの寿命を延ばすだけでなく、発火や爆発のリスクを低減します。特に、温度管理機能が搭載されたモデルは使用中の温度上昇を抑えるほか、安全性が高いです。
また、一部の製品では異常を検知すると、自動的に電源をオフにする機能が搭載された製品もあります。
モバイルバッテリーの買い替えなら急速充電と安全性を両立するEcoFlow RAPID Magnetic Power Bankがおすすめ！
モバイルバッテリーの買い替えなら、急速充電と安全性を両立できる製品がおすすめです。
特に、EcoFlow RAPID Magnetic Power Bankは、それぞれを兼ね備えたハイスペックモデルです。
コンパクトなサイズながら5,000mAhの容量を持ち、急速充電に対応しているため、短時間で充電が完了します。さらに、マグネット吸着機能により、iPhoneなどの対応機器にぴったりと装着できます。
過熱防止機能も搭載されており、安全性も高いです。持ち運びに便利なサイズ感と高性能を兼ね備えている点も魅力といってよいでしょう。
RAPID Magnetic Power Bankは、日常使いからアウトドアまで幅広いシーンで活躍します。急速充電と安全性を重視する方には、理想のモバイルバッテリーといえるでしょう。
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bankの詳しい製品情報は、以下のページをご覧ください。
まとめ
この記事では、モバイルバッテリーから音がする理由や確認すべきポイント、気になる場合の対処法や処分方法を解説しました。
モバイルバッテリーから音がする現象は、必ずしも故障しているわけではありません。
しかし、適切な対処や確認を怠ると、性能低下や安全性の問題につながる可能性があります。
まずはモバイルバッテリーやケーブル類、接続する機器の状態を確認し、原因となる箇所を探りましょう。
