登山は、心身のリフレッシュや新たな趣味として人気を集めています。
しかし、初めて登山を始める方のなかには「何から始めれば良いのか」「安全に楽しむにはどうしたら良いのか」と不安を感じている方も多いでしょう。
この記事では、初心者の方でも無理なく安全に登山をスタートできる5つのステップについて分かりやすく紹介します。
これから登山を始めようと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
登山を始める前に知っておきたい基礎知識

登山の始め方を学ぶうえで、事前に知っておくべき基礎知識があります。初めての登山でも安全かつ快適に楽しむことができるため、計画段階からしっかりと準備しましょう。
登山の魅力や楽しみ方
登山の魅力は、普段の生活では味わえない圧倒的な自然の美しさを体感できる点です。
山頂からの絶景や、四季折々に変化する植物や動物、自然の音に耳を傾けるだけで心が癒やされ、登りきったときの達成感も味わうことができます。
他にも、仲間と共に話しながら歩く時間、自然と向き合うひととき、写真撮影、山頂から見下ろす景色など、目的や楽しみ方は十人十色です。
登山は自然体験や体力向上、人との交流やリフレッシュなど、幅広い楽しみをもたらすアクティビティといえるでしょう。
⇒登山が心身にもたらす健康効果5選!効果を最大限に引き出すポイントも解説
体力や健康状態の確認
健康増進に役立つ登山は、歩きなれていない方には意外と体力を要するスポーツです。
初心者の方は、自分自身の体力や普段の運動習慣を客観的に見直す必要があります。体力を過信せず、無理のない範囲から始めることが重要です。
登山前には健康診断や簡単な体力チェックを行い、ウォーキングや筋トレを取り入れて体調管理や体力向上を図りましょう。
登山は、無理をせず長く続けてこそ楽しさを感じられる活動のため、体力と健康状態を確認したうえで、異変があれば無理せず引き返す勇気も大切です。
登山の難易度を理解する
安全な登山の実現には、行き先となる山やコースの難易度を理解する必要があります。
登山コースには歩行時間や標高差、必要な技術などさまざまな違いがあり、それぞれに適した準備が求められます。
初心者の場合は、コースタイム3〜4時間程度の無理のない山を選び、標高や距離、コース状況を事前に調べておくことが望ましいです。
グレーディング表など客観的な指標も活用しながら、計画段階でリスクを判断しましょう。
また、雨や風、気温の変化など自然条件によって状況は大きく変わるため、当日の天候や自分の体調も加味して柔軟に判断する姿勢が不可欠です。
【5ステップ】登山の始め方ガイド

登山を安全かつ快適に始めるためには、事前準備が非常に重要です。特に初心者の方は、以下の5つのステップで準備を進めてみてください。
- 山選びと下調べ
- スケジュール作成
- 装備や服装の準備
- 体力づくり
- 当日の持ち物チェック
ここでは、初心者が安心して登山を始められる5つのステップを詳しく解説します。
ステップ1:山選びと下調べ
初心者が登山を始める際は、山選びが非常に重要です。
初心者の場合、標高が低めで歩行時間が3〜4時間程度、登山道がしっかり整備されている山を選びましょう。加えて、以下の情報を調べておくと安心です。
- アクセス方法
- コースタイム
- 道中の注意点
- 季節ごとの難易度
- トイレの有無
- 山小屋の有無
また、目的地の現地情報や天気予報も忘れずに確認し、安全第一で山を選ぶようにしてください。下調べを重ねるほど、安心して当日を迎えられます。
ステップ2:スケジュール作成
事前のスケジュール作成は、登山の成功に直結する重要な要素です。
登山地図やガイドブックのコースタイムを参考にしながら作成し、登山計画書は家族や友人と共有してまとめておくと緊急時に役立ちます。
登山のスケジュール作成時に記載すべき主な項目は、以下の通りです。
- 山の名前
- 日時(出発・到着予定時刻)
- 集合時間&集合場所
- 参加者の氏名と連絡先
- コースタイムの目安
- 主な休憩ポイント
- 緊急時の避難ルート
- 下山予定時刻
正確なスケジュール管理が、安全で気持ちの良い登山を支えてくれます。特に初心者の方は手を抜かず、細かいスケジュール作成を心がけましょう。
ステップ3:装備や服装の準備
安全で快適な登山には、正しい装備選びが不可欠です。
絶対に欠かせないのが登山における三種の神器で、自分に合った登山靴、防水性と透湿性に優れたレインウエア、容量20~30L程度のザックが挙げられます。
服装は脱ぎ着しやすい重ね着が基本で、帽子、グローブ、ヘッドランプ、予備の靴下や手袋も準備しましょう。
登山に不慣れなうちは、アウトドア専門店でスタッフに相談したり、レンタルを活用するのもおすすめです。適切な装備や疲労やトラブルを防ぎ、満足度向上につながります。
⇒登山における三種の神器とは?それぞれの役割と正しい選び方を詳しく紹介!
ステップ4:体力づくり
登山を安全に楽しむには、計画的な体力づくりが欠かせません。
有酸素運動として週2~3回のウォーキングや階段昇降を取り入れ、登山で使う足腰や体幹の筋力を意識的に鍛えておきましょう。
他にも、スクワット、ランジ、軽いジョギングは自宅や公園でも手軽に行え、無理なく続けられるトレーニングです。
日常生活の中で歩く距離を意識的に増やすのも体力向上に役立ち、少しずつ負荷を高めながら無理なく継続することで効果を発揮します。
⇒登山トレーニングおすすめ10選!効果を高める準備方法や適切な頻度を徹底解説
ステップ5:当日の持ち物チェック
登山当日は、事前にリストを作り持ち物に漏れがないか確認してください。登山における主な必須アイテムは以下の通りです。
- 登山計画書
- 飲料水(1~1.5L)
- 行動食
- レインウェア
- 地図やコンパス
- 登山靴
- ヘッドランプ
- モバイルバッテリー
- 応急用医薬品
- 帽子
- グローブ
- タオル
他にも保険証や身分証、ゴミ袋も忘れてはいけません。山の天候は変わりやすいため、防寒や雨対策も徹底しましょう。
しっかりと持ち物を整えることで、心の余裕を持って山登りが楽しめます。登山の持ち物チェックリストは以下の記事も参考にしてください。
⇒登山の持ち物リスト20選!絶対に必要なものからあると便利なものまで徹底解説
初心者が登山を安全に楽しむためのポイント

登山初心者が安全に楽しむには、いくつかの重要なポイントを把握することが重要です。ここでは、安全に楽しむためのポイントを詳しく解説します。
無理のないペース配分で歩く
登山初心者は、無理のないペース配分で歩くことが重要です。
歩き出しは特にゆっくりスタートし、筋肉や心肺の準備運動を兼ねて徐々にペースを上げていくことが理想的。自分の体力を過信せず、ゆとりを持った計画を立てましょう。
標高が上がるにつれ疲れやすくなるため、「登山は競争ではない」と意識し、自分や同行者の会話が無理なく続けられる速度を基準にしてください。
また、1時間歩いたら10分程度の定期的な休憩をはさみ、標高差や傾斜が大きい場所でもリズムを崩さないことが疲労防止につながります。
天候や気温の変化に注意する
山の天気は非常に変わりやすいため、天候や気温の変化に注意が必要です。
出発前には必ず気象情報を入念にチェックし、天候が不安定な場合は計画変更や中止も視野に入れてください。
一般的に標高が100m高くなるごとに気温が約0.6℃低下するため、平地と同じ格好では凍える場面も考えられます。
登山当日は防水性・透湿性のあるレインウェアや、天候や体温に応じて着脱しやすい重ね着(レイヤリング)で備え、冷え込みに対応できるようにしておきましょう。
現地で天候の変化があれば、早めに下山や安全な場所での待機を判断することが大切です。
遭難やケガへの備えを万全に
万が一の遭難やケガに備えることも、安心して登山を楽しむための重要なポイントです。
届出は必ず提出し、行動予定を家族や知人に伝えておきましょう。地図やコンパス、または登山用アプリで現在地を随時確認し、慌てず冷静な判断を心がけることが重要です。
また、救急セットや非常食、ヘッドランプ、携帯電話、モバイルバッテリーなどの緊急用品も必ずザックに収納してください。
登山保険や山岳保険の加入も、救助費用や万一の保険金請求に役立ちます。しっかりと備えておくことで、不測の事態が起きても冷静に対応できます。
⇒登山用救急セットの基本アイテム一覧!使いやすくする収納のポイントも紹介
登山初心者はワイヤレス充電器があると安心!

登山中、スマートフォンや電子機器のバッテリー切れは思わぬトラブルの原因になります。
特に位置情報アプリやカメラ、ライト、気象情報の確認など、安全登山に必要な機器は電力が不可欠です。
そのため、近年では登山中の「モバイルバッテリー携行」が常識であり、特にワイヤレス充電に対応したバッテリーは初心者でも手軽に使えて人気があります。
EcoFlow RAPID Magnetic Power Bank(10,000mAh)は、Qi2対応のワイヤレス充電と、USB-Cによる最大65Wの急速有線充電が可能なモバイルバッテリーです。
マグネット内蔵で端末にピタッと吸着し、登山中もケーブル不要で手間なく充電できます。
さらに、軽量かつコンパクトな折りたたみデザインが特徴のEcoFlow 45Wソーラーパネルも組み合わせれば、電源がない山でも安定した電力供給が可能です。
自然環境で電源確保が容易になれば、登山初心者でも安心して楽しめるでしょう。少しでも興味がある方は、ぜひ以下の商品ページをチェックしてください。


登山の始め方に関するよくある質問

最後に、登山の始め方に関するよくある質問を詳しく解説します。
初心者が一人で登っても大丈夫?
登山初心者の単独登山はリスクが高いため、基本的にはおすすめできません。
経験不足によるルート選択ミスや、道迷い・ケガなどのトラブル発生時に助けを得にくく、救援まで時間がかかる場合も多いです。
グループや経験者と一緒に登ることで、判断ミスの予防や緊急時の対応力が高まり、人の多い人気コースを選べばトラブル時のサポートも得やすくなります。
どうしても一人で登りたい場合は、事前準備を念入りに行い登山計画書を提出し、体調や天候に問題があれば無理をしないといった注意が不可欠です。
どんな服装が安全?
登山時の服装はレイヤリングを基本に、重ね着で体温調節ができることが重要です。
- ベースレイヤー:肌から汗を素早く逃がす速乾性インナー
- ミドルレイヤー:保温性が高く、気温に応じて着脱できる中間着
- アウターレイヤー:防水・防風性を兼ね備えたレインウェアやシェル
- パンツ:動きやすく速乾性のあるロングパンツ(トレッキングパンツ推奨)
- 靴下:厚手で速乾性、足を守るクッション性のあるもの
- 帽子やグローブ:紫外線対策・防寒用
季節や山の標高によっても最適な服装が異なりますが、肌の露出を減らし、冷えや転倒時のケガから身体をしっかり守る仕様にしてください。
初心者でも、登山専用ウェアを1つずつ揃えていくことが安全性を高めるポイントです。
⇒冬登山の服装選びで重視すべき性能!レイヤリング例やあると良い小物も解説
まとめ
登山は自然のなかで心身ともにリフレッシュできる魅力的な趣味ですが、初めての場合は基礎知識や装備、計画が何より重要です。
自分の体力や経験に合った山を選び、無理のない行程と安全を意識した準備、適切なペース配分を心がければ、初心者でも安心して楽しく登山を始められます。
天候や気温の変化、遭難やケガへの備えを万全にして、安全かつ楽しい登山を始めてみましょう。
なお、登山では電子機器のバッテリー切れに備えるワイヤレス充電器があると安心です。