- 一般家庭の消費電力はどれくらい?
- 消費電力の内訳や各家電が占める割合を知りたい
- 消費電力と電気代を抑える方法について教えてほしい
このような疑問がある方もいるのではないでしょうか。一般家庭で消費される毎月の電力は、世帯人数によって大きく異なります。
1人世帯と2人世帯を比べた場合、1ヶ月の電気使用量にはかなりの差があります。いずれにしても消費電力と電気代を抑えるためには、各家電が占める割合を理解し、その上で状況に合った効果的な対策を行うことが大切です。
本記事では、一般家庭の消費電力や各家電が占める割合、消費電力と電気代を抑える方法について解説します。最後までご覧になれば、ご自身の電力状況を把握でき、効果的な節電対策を詳しく知ることができます。
一般家庭の消費電力|人数別の平均使用量
一般家庭で消費される毎月の電力は、世帯人数によって大きく異なります。ここでは、世帯人数別の平均電気使用量について見ていきましょう。
東京都環境局が2015年に公表した「東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査」によると、世帯人数別の平均電気使用量は以下のようになります。「戸建住宅」と「集合中宅」によってもそれぞれの電気使用量が異なるため、その点も踏まえて確認するようにしましょう。
属性 | 世帯あたりの平均月間電気使用量(kWh) | 1人あたりの平均月間電気使用量(kWh) | |
戸建住宅 | 1人世帯 | 219 | 219 |
2人世帯 | 331 | 166 | |
3人世帯 | 386 | 129 | |
4人世帯 | 436 | 109 | |
集合住宅 | 1人世帯 | 186 | 186 |
2人世帯 | 272 | 136 | |
3人世帯 | 313 | 104 | |
4人世帯 | 316 | 79 |
上記の通り、1人世帯と2人世帯を比べた場合、1ヶ月の電気使用量にはかなりの差があることがわかります。その一方で2人世帯以上になると、世帯人数が増えてもその増加幅は緩やかです。集合住宅については、3人世帯と4人世帯では電気使用量に大した差はありません。
電気使用量の単位「kWh」とは?
電気使用量でよく用いられる「kWh(キロワットアワー)」とは、1時間に電力をどれだけ使用したかを表す単位のことです。電力を計量する際に使われ、家庭や事業所などでの消費電力を表す基本単位となります。
一方で「kW(キロワット)」は、瞬間に使われる電力を表す単位です。例えば、1kWの電力を1時間使用した場合、その消費電力は「1kWh」と表します。この単位を理解することで、電気使用の実態を把握しやすくなります。
消費電力の内訳|各家電が占める割合
各家電製品が消費する電力の割合は家庭によって異なりますが、一般的な傾向を掴むことは可能です。経済産業省エネルギー庁のデータによると、冷蔵庫、エアコン、照明などが主な消費電力を占めています。
特に冷蔵庫は24時間365日運転し続けるため、消費電力の大きな部分を占めることが多い傾向にあります。次いで、夏場や冬場のエアコンの使用は一時的に電力消費が高くなります。
【家庭における家電製品の1日での電力消費割合(夏季)】
家電 | 割合 |
エアコン | 34.2% |
冷蔵庫 | 17.8% |
照明 | 9.6% |
給湯 | 6.1% |
炊事 | 6.5% |
洗濯機・乾燥機 | 2.3% |
温水便座 | 0.5% |
テレビ・DVD | 4.6% |
パソコン・ルーター | 1.0% |
待機電力 | 6.0% |
その他 | 11.2% |
【家庭における家電製品の1日での電力消費割合(冬季)】
家電 | 割合 |
エアコン | 32.7% |
冷蔵庫 | 14.9% |
照明 | 9.3% |
給湯 | 12.5% |
炊事 | 7.9% |
洗濯機・乾燥機 | 2.2% |
温水便座 | 0.6% |
テレビ・DVD | 4.2% |
パソコン・ルーター | 0.9% |
待機電力 | 5.5% |
その他 | 9.4% |
これらは、夏季及び冬季の一般家庭で電力消費が特に多い日の電力の使用割合を表したものです。電力消費量の5割以上を、エアコンと冷蔵庫、照明が占めていることがわかります。節電を行う際には、これらの家電製品の省エネを図ることがポイントとなります。
消費電力を用いた電気代の計算方法
1日あたりの消費電力を把握すれば、家計に大きく影響する毎月の電気代を算出することができます。電気代を算出することは、一般家庭にとって節約の第一歩とも言えるでしょう。
全国家庭電気製品公正取引協議会によれば、家電製品を使用した際の1時間あたりの電気代は、「1kWhあたりの電力量料金単価×消費電力(kW)」の計算式で算出できます。全国家庭電気製品公正取引協議会が「新電力料金目安単価」としている価格は、1kWhあたり「31円(税込)」です。
この計算式を用いて1時間あたりの電気代を算出したあと、24時間分で再度計算し直せば、1日あたりの電気代を大まかに把握できます。
毎月の電気代を確認する方法
電気代を正確に把握するためには、自宅の電気使用量を確認することが重要です。これは、電力会社から送られてくる検針票で簡単に確認できます。
検針票はWebでも確認できることがあるため、手元にない場合は電力会社のWebサイトにアクセスしてみてください。毎月の電気代は、主に以下の4つの要素を踏まえて計算されています。
- 基本料金:電気を使用するために必要な固定費用
- 電力量料金:実際に使用した電力量に基づく料金
- 燃料費調整額:燃料価格の変動に応じて加算または減算される金額
- 再エネ賦課金:再生可能エネルギーの普及を支援するために徴収される金額
契約している電力会社の料金表を見れば、使用量に応じた単価を確認できるため、そこからご自身の電気使用量をもとに具体的な電気代を算出することが可能です。この方法により、家庭の消費電力を効率的に管理し、電力の無駄使いを効果的に防げます。
一般家庭の消費電力と電気代を抑える方法
一般家庭での電気代の節約には、消費電力を意識した生活習慣が大切です。日常のちょっとした工夫で、消費電力とそれに伴う電気代を大幅に減らすことが可能です。ここでは、具体的な節電方法を7つ紹介します。
- 照明をこまめに消す
- エアコンの使い方を見直す
- 冷蔵庫の使い方を工夫する
- 電気代が高くなる時間帯の使用を避ける
- 省エネ・節電モードを活用する
- 契約中の電力プランを見直す
- 新しい家電製品に買い替える
これらの方法を取り入れることで、無駄な電力消費を抑え、経済的なメリットを実感することができるはずです。以下、各方法について詳しく見ていきましょう。
方法1.照明をこまめに消す
照明をこまめに消す習慣をつけることは、消費電力を抑える最も簡単な方法の1つです。部屋を離れる際や、昼間の明るい時間帯には特に意識しましょう。
さらに家の照明をLEDに切り替えれば、それだけで消費電力を大幅に削減できます。LED照明は従来の電球に比べて消費電力が少なく、長寿命であるため、長期的な節電につながります。
方法2.エアコンの使い方を見直す
エアコンは家庭での電力消費の大きな要因の1つです。設定温度を1度調整するだけでも、消費電力に大きな差が生まれます。
夏場は28度、冬場は20度を目安に設定すると良いでしょう。また、エアコンのフィルターを定期的に掃除することで、空気の流れがスムーズになり、効率的な運転につながります。これにより、無駄な電力を消費することなく快適な室温を保つことが可能になります。
→エアコンの節電方法を徹底解説!省エネエアコンの魅力、製品の選び方
方法3.冷蔵庫の使い方を工夫する
冷蔵庫もまた消費電力が大きい家電の1つであるため、使い方を見直すことで電気代の大幅な節約が図れます。主な工夫としては、以下のような方法が挙げられます。
- 冷蔵庫の周りに物を置かない
- 冷蔵庫の設定温度を適切にする
- 食品を詰め込みすぎない
- 扉の開閉回数を減らす
一度に必要なものを取り出すように心がけることで、内部の温度上昇を最小限に抑えることができます。また、冷蔵庫内の食品を整理し、空気の流れを良くすることも効率的な運転に寄与します。
→冷蔵庫の電気代は1ヶ月いくらが相場?電気代の計算方法や節約方法を解説
方法4.電気代が高くなる時間帯の使用を避ける
ピークタイム、つまり電気代が高くなる時間帯の使用を避けることは、電気代を節約する有効な手段です。多くの電力会社では、使用する時間帯によって料金が変わる時間帯別料金プランを提供しています。
このプランを上手く利用することで、電気代を大幅に削減できる場合があります。例えば、洗濯機や食器洗い機などの大きな電力を消費する家電製品は、夜間や早朝などの料金が安い時間帯に使用すると良いでしょう。
方法5.省エネ・節電モードを活用する
省エネ・節電モードを活用するという節電方法もあります。現代の家電製品には、消費電力を減らすための省エネモードや節電モードが搭載されていることが多く、そのモードを使用するだけで電気代の節約が見込めます。
例えば、エアコンや洗濯機、テレビなどでこの機能を積極的に使うことで、電気使用量を大幅に減らすことが可能です。この小さな工夫が、月々の電気代に大きな差を生むこともあります。
方法6.契約中の電力プランを見直す
契約中のプランが使用状況に合っていないなら、電力プランの変更を検討しましょう。現在加入している電力会社だけでなく、さまざまな会社が提供するプランを比較検討することが重要です。
特に太陽光発電など再生可能エネルギーを活用したプランや、時間帯別料金プランなど、自宅のライフスタイルに合ったプランを選ぶことが節約への近道となります。
方法7.新しい家電製品に買い替える
使用している家電製品が古い場合、新しいモデルに買い替えることで消費電力を減らし、電気代を節約できる可能性があります。最新の家電製品は省エネ性能が高く設計されているため、同じ使用条件でも電気消費量が少ない傾向にあるのです。
エアコンや冷蔵庫などの大型家電は特に、定期的な買い替えを検討することがおすすめです。投資としての初期費用はかかりますが、長期的に見れば電気代の節約につながります。
電気代を長期的に節約したいなら太陽光発電がおすすめ
電気代を長期的に節約したいと考えているなら、自宅での発電が可能となる太陽光発電がおすすめです。初期投資は必要ですが、長期的に見ると電気代を大幅に削減できます。
そもそも太陽光発電とは、太陽光のエネルギーを太陽電池(ソーラーパネル)を介して電気に変換する発電方法のことです。この発電方法では、環境にやさしいエネルギーを生み出せます。
→太陽光発電とは?仕組みや発電量、簡単に導入する方法を詳しく解説
太陽光発電システムを利用すれば、自宅で消費する電力を自分たちで発電できるようになり、電力会社から購入する電力量を減らすことが可能です。さらに、発電した電力の一部を自宅で使用し、余った電力を電力会社に売却して売電収入が得られます。
また、自然災害による停電時には非常用電源として活躍するなど、太陽光発電システムを構築しておけば多彩なメリットが見込めます。太陽光発電システムの導入を考えている方は、EcoFlowが販売するポータブル電源とソーラーパネルのセット商品をご検討ください。製品の詳細は以下のサイトから確認できます。
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まとめ
本記事では、一般家庭の消費電力や各家電が占める割合、消費電力と電気代を抑える方法について解説しました。
1人世帯と2人世帯を比べた場合、1ヶ月の電気使用量にはかなりの差があります。戸建住宅と集合住宅によっても電気使用量に差があるため、その点も考慮する必要があります。
一般家庭の消費電力と電気代を抑えたい場合は、照明をこまめに消す、エアコンの使い方を見直す、冷蔵庫の使い方を工夫するなどの方法を検討しましょう。電気代の長期的な節約を図りたいなら、ポータブル電源とソーラーパネルを用いた太陽光発電システムの構築がおすすめです。
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