「冷凍庫の電気代は節約できるのかな?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。結論を先にいうと、冷凍庫の電気代は節約可能です。
ただし、節約する方法を知らないと無駄に電気代がかかるため、的確な方法を知っておくことが重要です。最適な方法で節約すれば、冷凍庫の電気代を年間1万円ほど抑えられるケースもあります。
この記事では、冷凍庫の電気代の相場、冷凍庫の電気代を節約する方法、電気代節約に太陽光発電・蓄電池がおすすめの理由について解説します。
冷凍庫の電気代を節約したい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
冷凍庫の電気代の相場
冷凍庫の電気代を節約する前に、一般的な冷凍庫がどれくらいの電気代なのかを把握しておくことが重要です。ここでは、冷凍庫の電気代の相場について解説します。
サイズ別の平均的な電力消費量と電気代
まずは、サイズ別の平均的な電力消費量と電気代について見ていきましょう。
定格内容積 | 年間の電力消費量(平均) | 年間の電気代(平均) |
100l未満 | 183kWh | 4,931円 |
100l超~150l未満 | 328kWh | 8,848円 |
150l超~200l未満 | 308kWh | 8,304円 |
200l超~250l未満 | 301kWh | 8,135円 |
250l超~300l未満 | 344kWh | 9,296円 |
300l超 | 506kWh | 13,678円 |
サイズ別の平均的な電力消費量と電気代を見てみると、定格内容積がアップするほど電力消費量・電気代ともにアップする傾向にあることが分かります。
ただし、100l〜300lまでの冷凍庫に大差はありません。
小型冷凍庫で約5,000円、中型冷凍庫で年間8,000円〜9,000円、大型冷凍庫で13,000円〜14,000円ほどが年間でかかる計算です。
省エネ対応の平均的な電力消費量と電気代
次に、省エネ対応の平均的な電力消費量と電気代について見ていきましょう。
定格内容積 | 年間の電力消費量(最小値) | 年間の電気代(最小値) | 年間の電力消費量(最大値) | 年間の電気代(最大値) |
100l未満 | 111kWh | 3,000円 | 284kWh | 7,670円 |
100l超~150l未満 | 183kWh | 4,940円 | 490kWh | 13,200円 |
150l超~200l未満 | 249kWh | 6,720円 | 460kWh | 12,400円 |
200l超~250l未満 | 241kWh | 6,510円 | 388kWh | 10,500円 |
250l超~300l未満 | 250kWh | 6,750円 | 420kWh | 11,300円 |
300l超 | 390kWh | 10,500円 | 623kWh | 16,800円 |
冷凍庫は同サイズでも、省エネ対応の製品なのかどうかで電力消費量・電気代ともに変化するのが特徴です。
特に150l未満の冷凍庫では2.5倍以上の差があるため、省エネ対応の製品によっては大幅な電気代の節約が可能といえるでしょう。
改良による電力消費量の推移
最後に、改良による電力消費量の推移について見ていきましょう。
定格内容積 | 年間の電力消費量(2016年) | 年間の電力消費量(2021年) |
100l未満 | 223kWh | 187kWh |
100l超~150l未満 | 335kWh | 325kWh |
150l超~200l未満 | 423kWh | 320kWh |
200l超~250l未満 | 371kWh | 305kWh |
300l超 | 547kWh | 506kWh |
冷凍庫は年々改良が進んでおり、年間の電力消費量を抑えることに成功しています。電力消費量の削減は、そのまま電気代の削減を意味します。
今後はメーカーの企業努力により、さらに電力効率に優れた冷凍庫が登場するかもしれません。つまり、今後もメーカー次第で電気代は変わる可能性があるといえるでしょう。
冷凍庫の電気代を節約する方法
冷凍庫の電気代を節約するには、優れた性能の冷凍庫を選ぶことが重要です。しかし、工夫次第では自分で節約することも可能です。
ここからは、冷凍庫の電気代を節約する方法について解説します。
太陽光発電(ソーラーパネル)を活用する
冷凍庫の電気代を節約するには、太陽光発電(ソーラーパネル)の活用がおすすめです。
冷凍庫だけに限った話ではありませんが、自宅で発電した電力を蓄電しておけば電力会社から電気を購入する必要がなくなります。厳密には完全に自家発電のみで賄うのは難しいですが、発電した分の電力を使用すれば電気代の節約につながるわけです。
蓄電池(ポータブル電源)があればある程度まで電気を溜めておけるため、夜間でも冷凍庫が使用できます。それ自体が電気代の節約になるため、利用しない手はありません。
EcoFlowでは、太陽光発電(ソーラーパネル)も蓄電池(ポータブル電源)も取り扱っているため、気になる方はぜひ製品もご確認ください。
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壁からある程度離して設置する
冷凍庫は、壁からある程度離して設置するのが最適です。
冷凍庫は、熱を外に逃がすことで庫内の冷却を実現する仕組みであるため、壁に近いと熱を効率的に逃がせなくなります。
可能であれば壁から5cmほど離すのが理想で、熱源となる調理器具や家電製品を近くに置かないことも重要です。
設置場所を工夫することで冷却性能を最大限に活かせるため、結果的に電気代の節約につながるでしょう。
食材を冷ましてから収納する
冷凍庫に食材を保管する際、食材を冷ましてから収納するのがおすすめです。
あらかじめ冷ましておくことで、庫内の温度上昇や周辺にある食材が溶けることを防げます。結果として冷やすための電力消費を抑えられ、電気代の節約につながります。
常温の食材や温まった食材を冷凍庫に入れると急激な温度変化で冷却効率が低下するため、ある程度食材が冷えてから冷凍庫に入れましょう。
食材を隙間なく収納する
冷凍庫は、食材を隙間なく収納することで冷却効果を最大限に引き上げられます。
食材を詰め込むことで、食材そのものが保冷剤の役割を果たすわけです。食材同士が互いに冷やし合うことで使用する電力を節約できるため、常に隙間を埋めて保管しましょう。
ただし、冷蔵庫は隙間なく収納すると冷却効果が下がるため、食材を冷蔵保存する場合と冷凍保存する場合で使い分ける必要があります。
ドアの開閉は最小限にする
冷凍庫に限らず、冷蔵庫全般はドアが閉まっている時に冷却効果を発揮します。
そのため、ドアの開閉は最小限にしましょう。何度もドアを開け閉めすると冷却効果が損なわれるだけでなく、外部の空気が入ってくることで内部の温度が上昇します。
結果、庫内を再び冷やすために大量の電力を消費してしまいます。そのため、開閉する回数は最小限に抑え、電力消費も抑えられるよう工夫しましょう。
なお、身内に子供や祖父母がいる場合、閉めるのを忘れて開けっ放しにしてしまう可能性があります。
閉めたつもりでも開いている場合があるため、冷凍庫のドアはきちんと閉める習慣を身につけることが重要です。
省エネの冷凍庫に買い替える
冷凍庫は、古くなればなるほど冷却効率が低下します。そのため、頃合いを見計らって省エネ対応の冷凍庫に買い替えることも検討してみましょう。
前述の通り、省エネ対応の冷凍庫は電力消費量も電気代も節約できます。
意識的に節約せずとも省エネ対応であれば消費するエネルギー自体が抑えられるため、無意識のうちに節電につながっています。
節約が苦手な方であっても、省エネ対応の冷蔵庫であれば自然と節約できるわけです。
ちなみに、冷凍庫を選ぶ際は「庫内に何を入れるか」「どこに設置するか」「どのような機能があるか」「省エネ性マークがあるか」「静穏設計か」などを意識して選ぶことを推奨します。
お得な電力会社・電力プランに乗り換える
冷凍庫とは別の視点からの節約となりますが、電力会社・電力プランそのものを乗り換えることも検討してみましょう。
電気料金は電力会社によって変わることはもちろん、電力プランによっても変わります。そのため、お得な電力会社・電力プランに乗り換えることで大幅な節約につながることもあるわけです。
電力消費量や電気代は各々のライフスタイルによっても変わるからこそ、自身の生活に見合った電力会社・電力プランを選びましょう。
冬の電気代を節約する方法については以下の記事でも解説しているため、併せてご覧ください。
→冬の電気代を節約したい!家庭でできる効果的な節電対策9選!
電気代節約に太陽光発電・蓄電池がおすすめな理由
冷凍庫の電気代を節約するためには、太陽光発電と蓄電池の組み合わせが効率的です。ここでは、電気代節約に太陽光発電・蓄電池がおすすめな理由について解説します。
発電した電気を蓄電しておける
自宅にソーラーパネルを設置してポータブル電源に蓄電しておくと、発電した電力を一定期間貯めておくことが可能です。
発電した電力は好きなタイミングで使用できるため、電力会社から購入する分の電気代が浮かせられます。
自家発電によって一定の電力を生み出すことで、電気代を節約することが可能ということです。
もちろん、太陽光によって発電できる電力量は限られていますが、それでも日中に発電した電力を蓄電しておけば、夜中でも自由に電気が使用できます。電力会社のみに電力を頼るのではなく、自宅での発電にも頼ることで節約が可能です。
うまく発電できれば電気代の節約になるだけでなく副収入も得られるため、電気代の節約を考えている場合は太陽光発電・蓄電池を導入しましょう。
余った電力は電力会社に売電できる
自宅で発電した電力が余った場合は、電力会社に売電できます。売電とは、その名の通り電力を売買することを指します。
前述の項目で「太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、発電した電力を貯めておける」と解説しましたが、毎日のように発電していると使用する分よりも蓄電した分が上回ることがあります。
売電は、その余剰な電力を電力会社と売買することを意味します。つまり、ソーラーパネルとポータブル電源があれば、副収入を得られる可能性があるということです。
もちろん、売電で大金を稼ぐことは厳しいですが、余剰分を買い取ってもらうだけなのでリスクはありません。初期投資やランニングコストを加味しても、長い目で見れば電力を売ること自体がアドバンテージとなるといえるでしょう。
停電しても冷凍庫を使用できる
冷凍庫にとって最も恐ろしいことの1つが、災害による停電です。
停電すると内部の冷却効果が失われ、保管している食材が溶けてしまいます。食材によっては一度溶けると風味が損なわれるものもあり、再冷凍しても美味しくいただけないこともあるでしょう。
そのため、冷凍庫は常に稼働していることが理想です。
太陽光発電と蓄電池があれば、停電しても電気を使用できます。電力会社が稼働していなくとも自宅で発電・蓄電しておけるため、停電の影響を受けることも避けられます。
停電はいつどこで発生するか予測不可能であるからこそ、万が一に備えておけるのは心強いでしょう。
冷凍庫に限らず、ソーラーパネルとポータブル電源があればいつでもどこでも電気が使用できるため、緊急時の備えとしてもおすすめです。
停電対策については以下の記事でも解説しているため、併せてご覧ください。
→家庭でできる6つの停電対策!ポータブル電源を用いた対策も併せて解説
まとめ
本記事では、冷凍庫の電気代の相場、冷凍庫の電気代を節約する方法、電気代節約に太陽光発電・蓄電池がおすすめの理由を解説しました。
冷凍庫の電気代はサイズだけでなく、省エネ対応かどうかでも変わります。最近では冷凍庫の改良も進み、電力効率はアップしたといえるでしょう。
日々の生活で工夫を取り入れれば、冷凍庫の電気代は節約が可能です。この記事で解説した方法をすべて駆使すれば、年間で数千円の節約も可能です。
なお、電気代を節約するなら太陽光発電と蓄電池の組み合わせがおすすめです。
太陽光発電と蓄電池があれば停電時でも冷凍庫が稼働してくれるため、内部の食材が傷むこともありません。
EcoFlowではポータブル電源やソーラーパネルを取り扱っているため、冷凍庫の電気代を節約したいと考えている方は、ぜひ購入をご検討ください。