釣りは、春夏秋冬それぞれで狙える魚種や釣り方、釣果を伸ばすコツが変わります。
春は産卵を終えた魚たちが活発にエサを追い始め、夏は回遊魚や淡水魚が元気に泳ぎ回る絶好のシーズンです。
秋になると魚は冬に備えて食欲旺盛になり、冬は寒さに強い魚や管理釣り場でのトラウト釣りが人気となります。
この記事では、年間を通して釣りを楽しみたい方や、これから釣りを始めたい方に向けて、季節ごとに釣れる魚や釣果を伸ばすコツについて詳しく紹介します。
釣りシーズンの基本知識

魚は季節や環境の変化に敏感で、水温や産卵期、さらには禁漁期間など、さまざまな要素が釣果に大きく影響します。
ここでは、釣りシーズンを左右する主な要素について詳しく解説します。
水温変化と魚の行動パターン
魚は変温動物であり、水温の変化に非常に敏感です。
例えば、シーバスは14~25℃、チヌは15~21℃、アオリイカは18~23℃など、魚種ごとに最も活発に動く適水温が存在します。
適水温を外れると、魚は深場に移動したり、エサを追わなくなったりするため、釣り場や釣り方を柔軟に変える必要があります。
魚の行動パターンを理解し、水温に応じたポイント選びや仕掛けをすることが重要です。
釣りスポットの探し方は以下の記事でも詳しく解説していますので、興味がある方は合わせてチェックしてください。
⇒釣りスポットの探し方は?魚が釣れる場所・釣れない場所の特徴を解説
産卵時期による活性の変化
多くの魚は、産卵前後で行動パターンが大きく変わります。
例えば、オナガグレやチヌ、アオリイカなどは、春から初夏にかけて水温が18℃前後になると産卵期を迎えます。
産卵前は荒食いと呼ばれる状態になり、エサを積極的に追うため釣りやすい時期です。一方、産卵中は体力を消耗するため活性が低下し、エサへの反応が鈍くなります。
また、産卵後は体力回復のため一時的に食いが戻ることもありますが、魚体が痩せている場合が多いのが特徴です。
産卵期は魚が特定の場所に集まりやすく、潮通しの良い磯や岩場、浅場など、産卵に適した環境を狙うことで釣果アップが期待できます。
禁漁期間と釣りの制限
釣りを楽しむうえで忘れてはならないのが、禁漁期間や釣りの制限です。特に渓流釣りや一部の淡水魚には、資源保護の観点から禁漁期間が設けられています。
例えば、ヤマメやアマゴは多くの地域で10月から翌年2月までが禁漁期間とされており、産卵期を守るためこの時期の釣りが禁止されています。
解禁期間や禁漁区は地域や河川ごとに異なり、サイズや捕獲数の制限、釣り方の規制が設けられている場合もあるため、事前のルール確認が不可欠です。
これらの規制を守ることで、魚を次世代に残し、持続可能な釣りを楽しむことができます。
春(3月・4月・5月)の釣りシーズン

春は寒さが和らぎ、水温が徐々に上昇することで多くの魚が活発に動き出す季節です。ここでは、春の海釣りで狙える代表的な魚種や釣果を上げるコツを解説します。
⇒4月が旬の魚はどんな種類がいる?海釣りができるキャンプ場や調理グッズを紹介
春の海釣りで狙える魚種
春の海釣りは、魚の種類が豊富で初心者からベテランまで楽しめる絶好のシーズンです。
水温の上昇とともに魚の活性が高まり、産卵前後の荒食いを見せる魚も多いため、良型や数釣りが期待できます。
特に堤防や浅場では、以下のような魚種が狙い目です。
- クロダイ
- カレイ
- シーバス
- メバル
- マダイ
- アジ
- イワシ
- キス
- アオリイカ
春の釣りのコツと注意点
春は水温が日ごとに変わりやすく、魚の活性や釣れる時間帯が限られることが多いため、朝夕の『マズメ時』を狙うのが効果的です。
特に日の出・日没前後1時間は魚の活性が高まりやすく、釣果アップが期待できます。
また、春は水温が安定しにくいため、潮通しの良いポイントや大潮・中潮の日を選ぶと、エサが集まり魚も活発に動きます。
春は水が澄みやすく魚の警戒心が高まるため、細仕掛けや自然なエサの動きがカギとなり、魚が集まりやすいポイントを丁寧に探ることも重要です。
夏(6月・7月・8月)の釣りシーズン

夏は海水温の上昇とともに、多くの魚が活発に動き出す釣りシーズンです。
ここでは、夏の海釣りで狙える代表的な魚種と、暑さ対策を中心とした釣りの注意点について詳しく解説します。
⇒夏の魚釣りで釣れる魚種7選!暑さ・紫外線対策や夜釣りの魅力も解説
夏の海釣りで狙える魚種
夏は魚の活性が高まり、堤防やサーフ、船釣りなど、さまざまな場所で多くの魚種が狙えるシーズンです。
初心者やファミリーにもおすすめの魚が多く、数釣りや大物狙いの両方を楽しめます。特に狙い目の魚種は以下の通りです。
- アジ
- サバ
- キス
- チヌ
- タチウオ
- イワシ
- アナゴ
- ヒラメ
- マダコ
夏の釣りの注意点と暑さ対策
夏の釣りでは、強い日差しや高温、急な天候変化に注意が必要です。
特に注意しなければいけないのが熱中症対策で、釣りの間もこまめな水分と塩分の補給は欠かせません。
帽子やネッククーラー、ラッシュガードなどで直射日光を避け、日陰やパラソルを活用して体温の上昇を防ぎましょう。
また、日焼け対策や食中毒対策、虫刺されや害虫対策も重要です。高温では菌が繁殖しやすくなるため、釣った魚はすぐにクーラーボックスで冷やしてください。
秋(9月・10月・11月)の釣りシーズン

秋は気温も水温も下がり始め、魚たちの活性が高まる絶好の釣りシーズンです。
ここでは、秋の海釣りで狙える魚種と、なぜ秋が釣りのベストシーズンと呼ばれるのかについて詳しく解説します。
秋の海釣りで狙える魚種
秋は、最も多くの魚種が釣れる『釣りのゴールデンシーズン』と呼ばれています。
水温が魚にとって最も快適な状態になり、沿岸や堤防、サーフなど、さまざまな場所で多彩なターゲットを狙うことができます。
秋の海釣りで狙える主な魚種は以下の通りです。
- アジ
- ハゼ
- タチウオ
- カワハギ
- サヨリ
- マダイ
- カサゴ
- メバル
- ブリ
- カンパチ
- サワラ
なぜ秋が釣りのベストシーズンと言われるのか
秋が釣りのベストシーズンと呼ばれる理由は、気温・水温ともに釣り人と魚にとって快適な環境が整うからです。
また、秋は魚たちが冬を前に荒食いを始める時期であり、越冬や産卵に備えてエサを積極的に追うため釣りやすくなります。
特にアジやタチウオ、アオリイカ、青物などは、この時期に大型や数釣りが期待できるため、多くの釣り人がターゲットにしています。
さらに、秋は小魚や甲殻類の種類と量が豊富になるため、大型魚や回遊魚が岸辺まで寄ってきます。これにより、ショアからでも大物を狙えるチャンスが増えます。
秋は気候・水温・魚の活性・ベイトの豊富さなど、あらゆる条件が揃うため、「釣りのベストシーズン」と言われています。
冬(12月・1月・2月)の釣りシーズン

冬は、水温が下がることで魚の活性は落ちやすいものの、冬ならではのターゲットや釣り方が多いです。
ここでは、冬の海釣りで狙える代表的な魚種と、防寒対策や安全面の注意点について詳しく解説します。
冬の海釣りで狙える魚種
冬の海釣りでは、低水温に強い魚や、冬に旬を迎える魚種が中心となります。寒い季節でも釣果が期待できる主な魚種は、以下の通りです。
- メバル
- カサゴ
- アイナメ
- アジ
- カレイ
- ヒラメ
- サワラ
- アオリイカ
- シーバス
- タチウオ
冬の釣りの防寒対策と注意点
冬の釣りでは、寒さや風、足場の悪さなど、安全対策と防寒対策が重要です。
防寒対策では、吸湿速乾性のあるインナー、保温性の高い中間着、防風・防水機能を備えたアウターの3層構造を取り入れましょう。
加えて、ニット帽やネックウォーマー、手袋、防寒ブーツなどの小物も活用し、冷えやすい足元は厚手の靴下やインソール、カイロを使うのがおすすめです。
また、冬の海釣りは風が強く波も高くなりやすいため、防水性とグリップ力のあるシューズやブーツを選び、堤防や磯場では転倒防止に注意してください。
釣りシーズンを最大限に活かすためのコツ

釣りのベストシーズンを逃さず、より多くの釣果を得るためには、天候や釣り場選び、ターゲット魚種の選定、そして快適な釣行を支える装備選びが重要です。
ここでは、釣りシーズンを最大限に活かすためのポイントについて詳しく解説します。
天候と釣果の関係
魚は水温や酸素量、潮の流れといった自然条件に敏感に反応し、特に天気や潮の変化で活性が大きく変わります。
例えば、曇りの日は魚の警戒心が薄れ活性が上がりやすく、下げ潮のタイミングでは特定の魚が狙いやすくなる傾向があります。
一方、波の高さが1.5mを超えたり風速が6m/sを超えると、釣りそのものが困難になり安全面でもリスクが高まります。
事前に天気予報や潮汐情報を確認し、釣れるタイミングを見極めることが重要です。
釣り場選びのポイント
堤防や漁港の先端や角は潮の流れが複雑にぶつかり合い、ベイトフィッシュやプランクトンが集まりやすいため、魚が寄り付きやすい好ポイントとなります。
また、ミオ筋(ブレイクライン)やスロープ付近、テトラ帯、ケーソンの継ぎ目など、地形の変化や障害物がある場所も魚の住処や餌場となるため見逃せません。
初心者は足場が安定した堤防や岸壁、ファミリー向けの釣り公園などがおすすめです。釣りたい魚種やシーズンに合わせて、最適な釣り場を選ぶことが釣果アップの近道となります。
釣り初心者におすすめのシーズンと魚種
釣り初心者には、春と秋が特におすすめのシーズンです。これらの時期は気温や水温が安定し、魚の活性が高まるため、比較的簡単に釣果を得やすい環境が整います。
春はアジやメバル、サバ、ハゼなど、群れで行動する魚が堤防や漁港に接岸しやすく、サビキ釣りやウキ釣りで数釣りが楽しめます。
秋はタチウオ、アオリイカ、青物など多様な魚種を狙うことができ、ルアー釣りやエギングの面白さも体験できます。
いずれの季節も気候が穏やかで長時間の釣行がしやすく、初めてでも成功体験を得やすいのが魅力です。
釣りシーズンに便利なポータブル電源
近年、釣り場での快適性や利便性を高めるアイテムとして注目されているのがポータブル電源です。
ポータブル電源があれば、複数の機器を同時に充電・使用できるため、夜釣りでは照明や集魚灯を長時間点灯でき、安全性や釣果アップに直結します。
また、冬は電気毛布やヒーター、夏は扇風機や空調服のバッテリー充電など、季節を問わず快適な釣り環境を作ることが可能です。
釣りを快適にするポータブル電源をお探しの方は、EcoFlowの『DELTA 3 Plus』と『RIVER 3 Plus』をぜひチェックしてください。
DELTA 3 Plusは大容量(1024Wh)と高出力(1500W)で、電気毛布や調理家電、冷蔵庫なども同時に使えるパワフルなモデルです。

一方、RIVER 3 Plusは軽量・コンパクト設計ながら、600W(X-Boostで900W)出力と拡張バッテリーで最大858Whまで容量アップが可能となります。

どちらも複数の出力ポートを備え、ソーラーパネル充電や静音設計など、アウトドア向けの機能が充実しています。
ぜひこの機会に、釣りシーズンを快適にするポータブル電源の購入をご検討ください。


釣りのシーズンについてよくある質問

最後に、釣りのシーズンに関するよくある質問をまとめて解説します。
季節外れに釣りをしても魚は釣れる?
季節外れでも魚は釣れますが、狙える魚種や釣果には大きな違いが出ます。
例えば、春や秋は多くの魚が岸近くに集まり釣りやすい時期ですが、冬は水温が下がることで多くの魚が深場や温暖な地域へ移動してしまいます。
そのため、春や秋に比べて釣れる魚種が限定される傾向にあります。
しかし、冬でもメバルやカサゴ、カレイ、アジなど、低水温に強い魚やその時期に旬を迎える魚は狙えるため、季節外れでも釣果を上げることは可能です。
季節ごとに必要な釣り道具や装備は変わる?
基本的なロッドやリール、仕掛け類は共通ですが、快適かつ安全に釣りを楽しむためには、季節ごとに適したウェアやアイテムを揃えることが重要です。
例えば、夏場は日差しや高温対策として通気性の良いウェアや帽子、日焼け止め、虫除けスプレーが必須で、水分補給用のドリンクや、クーラーボックスが欠かせません。
一方、冬場は防寒・防風・防水性に優れたアウターやインナー、ネックウォーマーや手袋、防寒ブーツなどが必須です。
また、夜釣りや早朝の釣りではヘッドライトやランタンなどの照明、雨天時にはレインウェア、滑りやすい場所ではグリップ力の高いシューズやライフジャケットが必要です。
このように、季節や釣り場の環境に合わせて装備を工夫することで、快適さと安全性が大きく向上し、釣果アップにもつながります。
⇒海釣り・川釣りに必要な道具11選!釣り道具の選び方と基本のタックルを解説
まとめ
釣りは、春夏秋冬それぞれのシーズンで異なる魅力と出会いがあります。
春は魚たちが活発に動き出し、夏は多彩なターゲットが堤防やサーフに集まります。秋は最も魚の活性が高まるベストシーズンで、冬は静かな釣り場で大物を狙うことができます。
魚の行動や生態、天候や釣り場の選び方、季節ごとの装備や道具の工夫を知ることで、どの時期でも釣果を伸ばし、より快適に釣りを楽しむことができるでしょう。
近年はアウトドアでの快適性や安全性を高めるため、ポータブル電源が注目されています。
EcoFlowの『DELTA 3 Plus』や『RIVER 3 Plus』は、釣り場での照明や家電の使用、スマホやカメラの充電などに便利な高性能モデルです。
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