車は、釣りのスタイルや快適さを大きく左右する重要なパートナーです。
遠方の釣り場や荷物が多い釣行でも、自家用車を活用することで機動力や積載性を確保し、好きな時間に現地入りや休憩も自由自在に行えます。
近年は使い勝手の良い軽バンやコンパクトカー、悪路にも強いSUV、車中泊可能なミニバンやワンボックスなど、釣りに適した車種が多く登場しています。
この記事では、車で釣りに行く魅力や選び方、荷物の収納テクニックや温度管理のコツ、便利アイテムの活用術などを詳しく紹介します。
車で行く釣りの魅力
釣りを楽しむ際、車を活用すれば行動の自由度が大きく広がります。ここでは、車で行く釣りの魅力について詳しく解説します。
出発も帰宅もマイペースでOK
車で釣りに行けば、自分のタイミングで出発して帰宅できます。
例えば、電車やバスの場合、時刻表や混雑状況を気にしながらの行動が必要ですが、車ならそれらのストレスから解放されます。
思い立ったタイミングで深夜に出発、疲れたら早めに帰宅も自由自在です。
また、現地でのポイント移動や、状況の変化に応じて柔軟に計画を変更できる点も大きなメリットとなります。
釣り場に到着して混雑していた場合も、すぐに別の場所へ移動できるため、より快適に釣りを楽しむことが可能です。
大きな荷物も気兼ねなし
釣りは荷物が多くなりがちですが、車なら量やサイズに悩むことがありません。
複数本の釣り竿や長尺ロッド、大型クーラーボックス、コンパクトにまとめづらいウェアやバケツなども、車の荷室にしっかり積み込めます。
荷物に余裕があることで、急な天候変化や現地でのポイント変更にも柔軟に対応できます。
また、荷物の積み下ろし時も自宅の玄関先や釣り場付近まで車でアクセスできるため、重い道具を長距離運ぶ手間もかかりません。
⇒釣り初心者向けの完全ガイド！始め方から必要な道具、釣り方のコツまで完全解説
釣りに適した車の選び方
釣りを快適に楽しむ車を選ぶには、自分のスタイルや目的に合わせることが重要です。ここでは、釣りに適した車の選び方を詳しく解説します。
ミニバン・SUV・軽バンの比較
ミニバン・SUV・軽バンは、いずれも釣り愛好家から高い支持を集める車種ですが、その特性には大きな違いがあります。
- ミニバン：室内空間が広く複数人での釣行や大量の荷物を積むのに最適
- SUV：走破性に優れるため未舗装路や悪路を通るポイントも安心
- 軽バン：車体がコンパクトで取り回しが良く、荷室スペースが広い設計
ミニバンは室内空間が広く複数人の釣りに適していますが、SUVや軽バンに比べると取り回しは良くありません。
SUVや軽バンは走破性に優れ車体もコンパクトですが、室内空間はミニバンに比べれば狭くなります。
このように、移動する人数や重視したい点によって最適な車種は変わります。快適な釣りを実現するためには、使うシーンをイメージしながら車種の特徴を見極めましょう。
荷室サイズとロッド積載の目安
釣りを楽しむための車選びでは、荷室サイズが非常に重要です。
例えば、人気の軽バン（スズキ・エブリィ等）は荷室長1,820～1,910mm、幅1,280～1,320mm、高さ1,240mmと、見た目以上の広さを誇ります。
助手席を前倒しすれば最大2,640mmもの奥行きが得られるため、この荷室サイズであれば2mを超えるロッドでも斜め積みせずに収納できます。
ミニバンの場合も、2列目・3列目のシートを畳めば1,600mm以上の奥行きを確保できるため、大型クーラーボックスや長尺物の収納も可能です。
車内にそのまま積載したいロッドの長さは、1,800mm（約6フィート）前後です。斜め積みに対応できるかも考慮し、道具のサイズと照らし合わせて選びましょう。
荷物の積載と収納テクニック
釣りの道具は種類やサイズが多いため、効率よく安全に車へ積載するにはコツが必要です。ここでは、実践的な収納テクニックについて詳しく解説します。
ロッドを安全に固定する方法
ロッドは繊細かつ長尺なため、車載専用ロッドホルダーの活用がおすすめです。
アームタイプなら複数のロッドやリールをがっちり支えてくれるため、長距離移動や悪路でも安心して積載できます。
ベルト型や吸盤タイプなど簡易取付のロッドホルダーも、取り付けが手軽でベルトの張りや調整でさまざまな車種に対応可能です。
さらに、天井部やヘッドレストを活用したアイディア収納も有効で、ロッド同士の干渉や揺れによる破損リスクが減ります。
十分な固定力が求められるため、定期的に固定具のゆるみや破損チェックを行いましょう。
⇒海釣り・川釣りに必要な道具11選！釣り道具の選び方と基本のタックルを解説
クーラーボックスの安定配置
クーラーボックスは、車のラゲッジスペースのフラットな位置に置き、滑り止めマットや専用ベルトで固定するのがおすすめです。
シートや車壁に寄せて隙間なく積むことで、衝撃を最小限に抑えられます。また、クーラーボックスの保冷効果を最大限活かすには、事前に予冷してから積み込みましょう。
容量選びも重要で、釣り場や獲物のサイズにより最適なものを選び、必要以上に大きすぎるものは車内スペースを圧迫するため避けてください。
滑り止めゴムや固定具がついたモデルも近年増えているため、転倒防止を重視した選択をおすすめします。
小物をスッキリ仕分け
ルアーや仕掛けなどの小物は、専用のトランクオーガナイザーや収納ネットなどのアイテムを活用し、目的別・種類別に仕分けることが重要です。
シート裏のポケットや吊り下げネットを使えばデッドスペースを有効活用でき、タックルボックスやコンテナは可動仕切り付きだとより便利です。
ドアポケットやサイド収納にまとめることで、走行中の転倒や紛失リスクを減らすことができ、使いたいものをすぐに使える理想的な環境が実現します。
収納グッズは車のサイズや道具量に合わせて厳選し、省スペース性と取り出しやすさのバランスを重視すると失敗がありません。
車内の温度コントロール
特に夏場の移動では、車内の温度管理が釣りの快適さを左右します。ここでは、車を安全で心地よい空間に保つための具体的な方法を詳しく解説します。
クーラーボックスを賢く使う
クーラーボックスは釣りの必需品ですが、活用法次第で食材や魚だけでなく車内全体の快適度が大きく変わります。
車内での最適な配置は、直射日光を避け、日陰や座席下などできるだけ涼しい場所に置くことです。
保冷力を最大化するため、事前に内部を冷やし、保冷剤や氷は十分に使いましょう。容量の70%以下を目安に詰めると効力が持続しやすく、万一の水漏れも予防できます。
加えて、氷の長持ちや内容物を新鮮に保つため、冷えた飲み物や軽食を前日に入れておくとさらに効果的です。
暑さ対策で車内を涼しく
直射日光にさらされた車内は一気に温室状態になるため、サンシェードを設置した暑さ対策が欠かせません。
フロントやリアウィンドウ、サイドガラスにサンシェードを取り付けることで、車内への熱の侵入を防ぐことができます。
さらに、防犯や天候に十分注意した状態であれば、駐車中に窓を少しだけ開けておくことで熱気の滞留を減らせます。
乗車直後に素早く車内を冷やしたい場合は、「窓全開＆エアコンを外気導入」で走行し、熱気を急速に外へ排出するのが効果的です。
車で釣りに行くならポータブル電源が便利
車での釣りの自由度や快適さを格段に高めてくれるのが、ポータブル電源の存在です。
近年、釣り場や車中泊での過ごし方が大きく変化し、「屋外でも電気が使える」ことが釣行を一段と快適にする要素として注目されています。
魚群探知機、電気毛布、小型冷蔵庫、スマートフォン充電など、現代の釣りでは多くのアイテムが電力を必要としますが、ポータブル電源があれば安心です。
また、長期釣行や連泊の車中泊では、ソーラーパネルと組み合わせることで日中に蓄電でき、電源切れの不安も解消できます。
釣りで使える便利なポータブル電源を探している方には、EcoFlowで販売している『DELTA 3 Plus』がおすすめです。
1024Whの大容量バッテリーと1,500Wの高出力で、冷蔵庫や電子レンジ、ケトルや照明といった99%の家電製品を問題なく稼働できます。
さらに、独自のX-Boost機能によって消費電力の大きなヘアドライヤーなど最大2,000Wの家電にも対応し、一時的に大きな負荷がかかった場合も安心です。
充電速度も優れており、ソーラーパネルによる蓄電も可能。運転音も30dB以下と静かで、夜釣りや車中泊でも周囲を気にせず使用できます。
釣りの快適さを高めたいと考えている方は、ぜひ以下の商品ページをご覧ください。
車での釣りに関するよくある質問
最後に、車と釣りの組み合わせに関するよくある質問を詳しく解説します。
車内で安全に一泊する方法は？
車中泊が認められている駐車スペースやサービスエリア、道の駅など、安全な場所を選ぶのが大前提となります。
シートをフルフラットにし、マットや寝袋を用いることで身体の負担を軽減でき、換気扇やサンシェードを活用して温度調節や防犯対策も行いましょう。
また、モバイルバッテリーやLEDランタンを準備し、車内の照明やスマホの充電も確保しておくことで、突然のトラブルにも対応できます。
釣り場近くでの車中泊は時間の制約を受けず、朝まずめも逃しませんが、近隣への配慮や禁止ルールの徹底は忘れてはいけません。
⇒アウトドア・車中泊にミニバンは最適？自動車の選び方やおすすめの車種を紹介
魚の臭いを残さないコツは？
釣行直後は濡れた道具やウェアをすぐにビニール袋や専用コンテナに分けて保管し、車内に直接置くのは厳禁としましょう。
また、車内クリーニングや消臭は、備長炭や重曹、クエン酸を使った消臭術が効果的です。シートやマットは定期的に掃除し、クリーニングサービス利用も選択肢になります。
そもそも臭いが車内につかないよう、魚は新聞紙やビニール袋で厳重に包み、必ずクーラーボックス内で運び、都度清掃を怠らないことが最重要です。
汚れと錆びを防ぐコツは？
釣行後の車体や車内は、汚れや塩分による錆びのリスクにさらされるため、定期的な洗車と内装清掃で対策しましょう。
特に海釣り後は、車体全体を水で丁寧に洗い、塩分の付着をその日のうちに落とすことが重要です。
また、コーティング剤を塗布することで塩分や汚れの侵入を予防でき、内装も拭き掃除や消臭ケアにより美観を保つことができます。
日常的なケアの積み重ねが、錆びや汚れを確実に防ぐためのコツです。
バッテリー上がりを防ぐには？
バッテリー上がりを防ぐには、エンジン停止中はエアコンや照明、オーディオなどの電装品の使用を最低限に抑え、余分な電力消費を避けることが大切です。
また、定期的に長距離を走ることでバッテリーの充電状態を良好に保てます。長期間乗らない場合は、マイナス端子を外すなどの放電対策も有効です。
車載用のジャンプスターターやポータブル電源を常備しておけば、万が一上がっても慌てずに対応できるため、初心者でも安心して釣行を楽しめます。
⇒車中泊におけるバッテリー上がりの原因と直し方｜効果的な対策も紹介
⇒車のバッテリー上がりは自然回復する？上がったときの対処法4選と防ぐための対策3選
まとめ
車を活用した釣りは、自由度や快適性、行動の幅を飛躍的に広げてくれる選択肢です。
自分の釣りスタイルや目的に合った車種を選び、荷室の効率的な使い方や小物類の収納テクニックを工夫することで、より安全かつ快適な釣行を実現できます。
さらに、車内の温度コントロールや汚れ・臭い対策、バッテリー管理など細やかな配慮を重ねることで、ストレスのない釣りを楽しめるでしょう。
近年の釣りでは、夜釣りや車中泊時の照明、スマホ充電や小型家電の使用などでポータブル電源が大活躍しています。
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