省エネ冷蔵庫は、エネルギーを抑えて効率的に冷却する冷蔵庫のことで、最近では省エネ冷蔵庫を購入する人も多いです。
ただし、省エネ冷蔵庫がどのような仕組みなのかわからず購入している人も少なくありません。
この記事では、省エネ冷蔵庫の仕組み、メリット、デメリット、電気代の節約方法をわかりやすく解説します。
省エネ冷蔵庫について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
省エネ冷蔵庫の仕組みとは?

省エネ冷蔵庫の仕組みを知ると家電の買い替え時などにより判断しやすくなるため、どのようにして効率よくエネルギーを抑えているのかを知っておくと安心です。
ここでは、省エネ冷蔵庫の仕組みについて詳しく解説します。
効率よく冷やせる冷蔵庫のこと
省エネ冷蔵庫とは、効率よく冷やせる冷蔵庫を意味します。
限られたエネルギーで効率的に冷却できるため、電気代の節約につながりやすいのはもちろん、地球環境の保護にもつながりやすいです。
最近では各メーカーが省エネ冷蔵庫の開発に力を入れており、いかに少ない電力で多くのものを冷却できるかに重点を置いたものが珍しくありません。
家電の買い替えをご検討中の人は、まず消費電力の激しい冷蔵庫から見直してみてはいかがでしょうか。
インバータ制御による効率的な仕組み
省エネ冷蔵庫は、インバータ制御により効率的な仕組みを実現しています。
従来は一定だったコンプレッサーの回転数を変化させることで、効率よく運転できるようになっており、結果的に電気代を抑えられる仕組みです。
扉の開閉や周辺の温度に適した状態でコンプレッサーの回転数を制御することで、冷え具合に応じて冷却力を効率よく制御し、省エネ効果を実現しています。
つまり、冷却力を自動で調節することで省エネを可能としているわけです。
冷蔵庫によっては庫内の温度変化に応じて適切な温度に自動調節できるものもあるなど、今後はよりエネルギー効率に優れた省エネ冷蔵庫が販売されるのではないでしょうか。
年間で数千円ほど電気代が浮く
省エネ冷蔵庫は、年間で数千円ほど電気代が浮くとされています。
設置する冷蔵庫によりますが、2013年モデルで年間370〜410kWhの冷蔵庫から年間270kWhの冷蔵庫に買い替えた場合、3,000~4,500円分の消費電力削減が可能です。
消費電力を抑えられるということは結果的に電気代が浮くことを指すため、年単位で見ると決して侮れない金額といえるでしょう。
以下の記事では、冷蔵庫の転倒防止対策について解説しているため、省エネ冷蔵庫に買い替える予定の人はあわせて参考にしてみてください。
→冷蔵庫の転倒防止対策を徹底解説!いますぐできる効果的な地震対策
省エネ冷蔵庫のメリット

省エネ冷蔵庫は、環境問題に配慮できる、消費電力を削減できる、手入れが楽になる、電気代を節約できるなどが主なメリットです。
ここでは、省エネ冷蔵庫のメリットについて詳しく解説します。
環境問題に配慮できる
省エネ冷蔵庫は、環境問題に配慮できるのがメリットです。
消費電力を抑えるように設計されている省エネ冷蔵庫は、限られたエネルギーで動かせるため、必要とする電力も比較的抑えられるようになっています。
発電所で生み出せるエネルギーには限りがありますが、省エネ冷蔵庫の登場によって各家庭の消費電力が抑えられ、結果的に無理に電力を生み出す必要がなくなりつつあるといえるでしょう。
無理に電力を生み出さなくて済めば、環境への負荷も避けられます。
要するに、省エネ冷蔵庫は地球に優しい家電ということです。
消費電力を削減できる
省エネ冷蔵庫は、消費電力を削減できるのもメリットです。
省エネ冷蔵庫は年々開発が進められており、最近販売されているものは従来のものと比べて消費電力が100kWhほど抑えられているものが主流となっています。
限られたエネルギーでも難なく動かせるようになっていることから、自宅での消費電力の削減に貢献してくれると言えるでしょう。
仮に停電してポータブル電源などでの電力供給が必要となった場合でも、省エネ冷蔵庫であれば限られた充電を過度に奪うことはありません。
手入れが楽になる
省エネ冷蔵庫は、手入れが楽になるのもメリットといえるでしょう。消費電力を抑えることで結露が発生しにくくなるため、従来の冷蔵庫と比較しても掃除しやすいです。
定期的に庫内を掃除すれば冷却力を一定に保つことにもつながり、より寿命アップにもつながるでしょう。カビやダニの発生も抑えられるなど、衛生面でも優れています。
電気代を節約できる
省エネ冷蔵庫は消費電力が抑えられるため、単純に電気代の節約にもなります。
電気代は1時間あたりの消費電力によって計算されますが、省エネ冷蔵庫はそもそもの消費電力量が抑えられているため、何もせずとも電気代の節約につながるわけです。
製品によっては従来のものと比較して年間3,000〜4,500円ほどの節約になるものもあるため、買い替えるだけで電気代を削減できるのはなかなかのメリットといえるでしょう。
10年で3〜4万5,000円ほど節約できるため、冷蔵庫の耐用年数を見ても経済的負担の軽減にかなり貢献してくれるのではないでしょうか。
省エネ冷蔵庫のデメリット

省エネ冷蔵庫は、初期費用がかかる、処分に手間がかかるなどが主なデメリットです。ここでは、省エネ冷蔵庫のデメリットについて詳しく解説します。
初期費用がかかる
省エネ冷蔵庫は優れた機能を持っている一方、初期費用がかかるのがデメリットです。
従来の冷蔵庫に比べると本体代がやや割高なものもあり、予算を圧迫しやすいでしょう。
しかし、価格帯はメーカーによって変わる他、最近ではお手頃な価格でありながら高性能な省エネ冷蔵庫も販売されているため、選び方次第では予算を抑えられます。
処分に手間がかかる
省エネ冷蔵庫は優秀な性能を持っている反面、処分に手間がかかるのもデメリットです。
冷蔵庫を処分する場合、収集運搬料金やリサイクル料金が上乗せされる形で請求されるため、回収業者に引き取ってもらおうとすると相応の費用がかかります。
自力で家電量販店や指定引取場所に持っていく場合は運搬費はかかりませんが、リサイクルショップなどで売る場合はリサイクル費がかかることもあるでしょう。
ただし、個人売買できるアプリやサイトであれば、無駄な費用をかけずに売れるため、方法次第では上手に処分できます。
省エネ冷蔵庫での電気代の節約方法

省エネ冷蔵庫では、暖かいものは冷まして入れる、温度設定を適切に調節する、食品を入れ過ぎないようにするなどの方法で電気代を節約可能です。
ドアを頻繁に開閉しないようにする、本体に熱が蓄積しない配置にする、冷気口を塞がないようにするなどの工夫も節約につながるでしょう。
ここでは、省エネ冷蔵庫での電気代の節約方法について詳しく解説します。
暖かいものは冷まして入れる
暖かいものは、冷まして入れるようにしてください。
暖かいものをそのまま入れると一気に庫内の温度が上がるため、一度冷まして温度を下げてから入れるのが鉄則です。
朝食や夕食で余ったものを入れるような状況もありますが、冷ましてから入れることで庫内が暖かくなるのを防げます。
庫内に熱がこもると再び冷やすためにより電力を消費することになるため、電気代を節約する場合は入れるものの温度にも注目しておくのが良いでしょう。
なお、食品を冷まさずに入れると他の食品が温まって腐敗する可能性が出てくるため、くれぐれもそのまま入れないようにしましょう。
温度設定を適切に調節する
温度設定を適切にすると、電気代の節約につながります。
省エネ冷蔵庫は庫内を冷やそうとすればするほど電力を消費するため、仮に小・中・大と分けられている場合は、小もしくは中に設定すると良いです。
大に設定していると常にフルパワーが必要となり、結果的に消費する電力も膨大なものとなるからこそ、低めの設定にしておきましょう。
何か特別冷やしたいものがある場合だけ、高めの設定にしてください。
食品は入れ過ぎないようにする
食品は、入れ過ぎないようにしましょう。
省エネ冷蔵庫に限らず、どの冷蔵庫も食品がパンパンに詰まっている状態では庫内を効率的に冷やせません。むしろ、全体を冷やすためにより電力が必要となるでしょう。
結果的に電気代がかかりやすくなるため、食品は最小限に抑えるのが良いです。
食べ物や飲み物を入れる場合は適度に隙間が空くようにし、冷たい風が庫内をまんべんなく循環するようにしておくことが節約につながります。
目安としては、容量に対して5〜7割程度にとどめておいてください。
ドアを頻繁に開閉しないようにする
ドアを頻繁に開閉すると庫内の熱が逃げ、再び冷やすために余計な電力を消費するため、省エネ冷蔵庫の開け閉めは最低限に抑えるべきです。
省エネ冷蔵庫は限られたエネルギーで冷やすよう設計されているため、何度も開け閉めすると本来の性能を発揮できなくなります。
人によってはドアを長時間開けっ放しにする人もいますが、開けっ放しは避けましょう。
ドアは毎回必ず閉め切り、冷気を逃がさないでください。
本体に熱が蓄積しない配置にする
本体に熱が蓄積しない配置にすることも、欠かせません。
よくあるのが、壁に密着するように省エネ冷蔵庫を配置してしまうケースです。このパターンだと省エネ冷蔵庫から発される熱が放出できず、より電力を消費します。
そのため、上は50cm、左右は5cm、背面は10cmほど離して設置してください。
省エネ冷蔵庫のサイズ的にどうしても壁から離して設置できない場合は、上30cm、左右2cm、背面7cmほど離して設置しましょう。
冷気口を塞がないようにする
省エネ冷蔵庫も普通の冷蔵庫も冷気口を塞ぐと冷たい空気が庫内全体に回らなくなるため、冷気口を塞がないように入れるべきです。
庫内に大きなものを入れる場合は小さく分けて入れるなど、工夫が求められます。
サイズ的に小分けにできないような大きいものを入れる場合は、周辺に隙間ができるようにすると良いでしょう。
太陽光発電システムでより電気代を節約

太陽光発電システムを導入すれば、より電気代を節約できます。
ソーラーパネルとポータブル電源を同時に設置すると、発電と蓄電を並行して行えるため、日中に充電しておいて夜中に使用するなどの運用が可能です。
発電した電力すべてを自家消費できれば、電気代を大幅に節約できるでしょう。
仮にEcoFlowで販売しているEcoFlow DELTA Pro 3の場合、日中に電気を蓄えて夜中に使うことで毎月約30%もの電気代を削減可能です。
仮に月々の電気代が1万円だった場合、3,000円が浮く計算となります。
年間にすると約3万6,000円となるため、節約効果はなかなかではないでしょうか。
EcoFlow DELTA Pro 3は高出力でほとんどの家電に使用できるのはもちろん、大容量で数日~10日分の電力を貯められるため、1台あるだけで重宝するでしょう。
まだお持ちでない場合は、ぜひ一度EcoFlowにお問い合わせください。

まとめ
省エネ冷蔵庫の仕組み、メリット、デメリット、電気代の節約方法を解説しました。
既存の冷蔵庫を省エネ冷蔵庫に買い替えるだけで、年間数千円の電気代が節約可能です。
数千円と聞くと微妙に思えるかもしれませんが、数年から数十年使用することが前提となる省エネ冷蔵庫の場合はトータルで数万円もの節約につながります。
同時に太陽光発電システムを導入すれば、さらなる電気代の削減につながるでしょう。
EcoFlowでは、ソーラーパネルと互換性のあるポータブル電源を取り扱っている他、各製品単体での販売にも対応しています。
自宅に蓄電池があれば任意のタイミングで電力を使用でき、節約にもつながるため、興味がある人は一度EcoFlowにご相談ください。