- 非常用電源とはどんな製品?
- 非常用電源を選ぶ際のポイントを知りたい
- おすすめの非常用電源を教えてほしい
このような疑問や悩みを持つ方もいるでしょう。非常用電源とは、電源が利用できない状況で電気を供給する装置のことです。
アウトドアや普段使いでも活躍しますが、非常用電源という名前の通り、自然災害などによって停電した際に特に重宝されます。非常用電源にはさまざまな種類があるため、自身の状況や目的に合わせて選ぶことが大切です。
本記事では、緊急時に活躍する非常用電源の特徴や選び方、おすすめの製品を解説します。非常用電源の購入を検討している方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
緊急時に活躍する非常用電源とは?
非常用電源とは、停電や電源が利用できない状況で電気を供給する装置のことです。一般的には、災害時やアウトドア活動などで利用されます。
【非常用電源の活躍シーン】
- 自然災害発生時の停電対策
- キャンプや釣りなどのアウトドアでの利用
- 車中泊やキャンピングカーでの使用
例えば、地震や台風による停電時には、非常用電源は家庭の電気機器を動かし、生活を快適にします。またアウトドアでは、スマホやパソコンの充電、照明器具、ポータブルクーラーの動作に役立ちます。
特に停電時は、災害による被害や家電製品が使えないという点から、不安が大きくなりがちです。その点、非常用電源を用意しておけば、家電製品を普段と同じように使用できるため、不安の解消や安全性の確保につながります。
非常用電源の選び方|5つのポイント
非常用電源と言っても種類はさまざまです。災害時に活躍する非常用電源を選ぶ際は、以下5つのポイントが重要となります。
- バッテリー容量
- 導入費用
- 携帯性
- 便利機能
- 寿命
各ポイントをそれぞれ解説していきます。
ポイント1.バッテリー容量
1つ目のポイントは、バッテリー容量です。バッテリー容量が大きければ大きいほど、長時間の電力供給が可能となります。
電力供給できる時間が延びれば、災害によって停電が長引いたとしても、その期間中の電力をまかなうことが可能です。バッテリー容量は「Wh(ワットアワー)」で表され、その数値が大きくなればバッテリー容量も大きくなります。
バッテリー容量:小 | 200〜500Wh |
バッテリー容量:中 | 700〜1,500Wh |
バッテリー容量:大 | 2,000〜3,000Wh |
ポータブル電源のバッテリー容量は使用する電気機器に応じて、その容量を選択する必要があります。非常用電源として活用したいなら、2,000〜3,000Whの製品がおすすめです。
ただし、バッテリー容量が大きくなれば、その分本体の費用も高くなるため、予算を踏まえた上で選ぶ必要があります。
→大容量ポータブルバッテリーは本当に必要?大容量を買うべき5つの理由
ポイント2.導入費用
導入費用は非常用電源の選定において重要な要素の1つです。コストを抑えつつ、状況に合った製品を選ぶことが大切です。
例えば、10万円以内で購入できる非常用電源もありますが、バッテリー容量や機能などが制限されることが一般的です。一方で、高額な費用を投じた場合は、大容量かつ多機能な非常用電源を導入できます。
非常用電源は災害時の安全性を左右する製品なので、本体の性能を特に重視する必要があります。予算を考慮しつつ、必要な機能や容量を妥協せずに選ぶことが大切です。
ポイント3.携帯性
非常用電源を選ぶ上では、本体の携帯性も重要なポイントです。なぜなら、緊急時には避難所などに持ち込んで使うケースがあるからです。
災害によって電力供給が完全に停止し、物資の配給などの理由から避難所で過ごすことがあります。その際、携帯性の高い非常用電源があれば、避難所で電気機器を使って快適に過ごすことが可能です。
また、キャンプや登山などのアウトドアで活用する場合でも、移動時の荷物の負担を減らすために、非常用電源の携帯性が求められます。その点を踏まえて、製品を選ぶようにしましょう。
ポイント4.便利機能
4つ目のポイントは、非常用電源の便利機能です。便利機能が充実していれば、非常用電源の利用用途が広がり、実用性がさらに増します。主な便利機能としては、以下のような機能が挙げられます。
- LEDライト
- 急速充電
- パススルー
- EPS機能
- スマホ連携
これらの便利機能が搭載されていれば、より快適に避難生活を送ることができます。また、便利機能は非常時だけでなく、アウトドアやキャンピングカーで利用する際にも役立ちます。
ただし、機能が多いほど費用が高くなる傾向にあるため、利用目的とバランスを取りながら選ぶことが大切です。
ポイント5.寿命
非常用電源本体の寿命も重要な選定基準の1つです。長い寿命の製品であれば、長期間、安心して使用できます。
製品の寿命は使用回数、すなわち「サイクル」を基に計算されます。1サイクルは、充電残量が0%の状態から100%まで充電し、その充電を0%になるまで放電し切った状態を指します。500サイクルの非常用電源であれば、500回の充放電ができるということです。
このサイクル回数は、採用されている電池の種類で異なります。なかでもリン酸鉄リチウムイオン電池はサイクル回数が長く、製品が長持ちする傾向にあります。
→リン酸鉄リチウムイオンバッテリーとは?仕組みやメリット・デメリットを解説
EcoFlowが販売する「DELTA Pro」は、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したことで、サイクル回数を3,500〜6,500回まで延ばしています。「長期間使える非常用電源がほしい」という方におすすめです。
→大容量の非常用電源!EcoFlowの「DELTA Pro」はこちら
ポータブル電源が非常用電源として選ばれている理由
非常用電源には複数の種類がありますが、なかでもポータブル電源は人気が高い傾向にあります。「なぜポータブル電源は人気なのか?」という理由を、以下3つの項目に分けて解説します。
- 携帯性が高く持ち運びができるから
- 導入費用が比較的安いから
- メンテナンスが簡単だから
各理由を順番に見ていきましょう。
理由1.携帯性が高く持ち運びができるから
ポータブル電源の利点として、蓄電池に比べて携帯性が高い点が挙げられます。このため、避難所やアウトドアなど、さまざまな場所に持ち運んで使用できます。
例えば、キャンプ場や山中で活動する際、一般的な蓄電池では重くて持ち込むことができません。一方で、ポータブル電源なら手軽に持ち込むことができ、電源がない場所でも電気機器を使って快適に過ごせます。
このようにポータブル電源のコンパクトさは、利便性を大幅に向上させます。しかし、携帯性を重視すればバッテリー容量が少なくなる傾向にあるため、その点を考慮して製品を選ぶことが大切です。
理由2.導入費用が比較的安いから
ポータブル電源は大型の蓄電池と比較して、導入費用が安い傾向にあります。そのため「予算を抑えたい」という方には、ポータブル電源の導入が適しています。
一般的な蓄電池 | ポータブル電源とソーラーパネル |
100〜250万円程度 | 15万円〜90万円程度 |
また、ポータブル電源は設置工事にかかる手間と費用が不要で、メンテナンス費用も安く抑えられます。
ただし、費用が安い非常用電源を購入する際は、機能性と信頼性を十分に考慮する必要があります。非常時に活躍しなければ元も子もないので、必ずその点を踏まえて製品を選びましょう。
理由3.メンテナンスが簡単だから
ポータブル電源の特徴として、メンテナンスが簡単である点が挙げられます。これにより、初めて導入する方でも手軽に扱うことができます。
例えば、ポータブル電源に関する専門知識や難しい手入れは必要なく、基本的な使い方さえ押さえていれば問題ありません。メンテナンスの手間が少ないので、多くの人々にとって利用しやすい非常用電源だと言えます。
しかし、製品によって使用方法が異なるため、取扱説明書を十分に確認しておきましょう。また、バッテリーの負担を抑えて長く使い続けるためには、保管方法や使い方を工夫する必要があります。
【ポータブル電源の保管に適した場所】
- リビングや居間などの日差しが当たらない場所
- 密封されていないテント内で高温多湿にならない場所
- 自宅の玄関や廊下などの湿気が程よい場所
【ポータブル電源の保管がNGな場所】
- 直射日光が当たる窓際
- 天候の影響を受けるベランダや庭
- 風通しがまったくない押入れのなか
- 気温が極端に低いときのタープ下
- 気温が極端に高くなりがちな真夏の車内
→ポータブル電源の保管方法を徹底解説!保管場所の選び方や長持ちさせる5つの工夫
非常用電源におすすめのポータブル電源3選
非常用電源におすすめのポータブル電源として、以下3つの製品をそれぞれ解説します。ポータブル電源の導入を考えている方は、各製品の特徴を確認してみてください。
- DELTA Pro
- DELTA 2 Max
- DELTA 2
製品の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
DELTA Pro
「とにかくパワフルなポータブル電源がほしい」という方におすすめなのが、EcoFlowの「DELTA Pro」です。本製品には、3,600Whのバッテリー容量が搭載されています。
また、専用のエクストラバッテリーを最大2台接続すれば、容量を10,800Whへと増やすことが可能です。その場合、停電時でも6日程度の電力を継続して供給できます。
定格出力も高水準なので、いざというときに使えない電化製品はほとんどありません。ソーラーパネルと併用し、太陽光発電システムを構築することも可能です。
容量 | 3,600Wh |
定格出力 | 3,000W |
AC充電入力 | 最大1,500W |
サイズ | 63.5×28.5×41.6cm |
重量 | 約45kg |
出力ポート | 合計:15 AC×5 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 アンダーソン×1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station |
DELTA 2 Max
続いて紹介する「DELTA 2 Max」は、充電速度が優れているポータブル電源です。業界最速レベルの充電速度を誇っており、0%から80%までの充電が43分で完了します。
バッテリー容量も2,048Whあるため、非常用電源として十分な効果を発揮します。また、ソーラーパネルからの充電速度も向上しているため、太陽光を利用して電力を自給自足する場合も快適です。
容量 | 2,048Wh |
定格出力 | 2,400W |
AC充電入力 | 最大1,500W |
サイズ | 49.7 × 24.2 × 30.5 cm |
重量 | 約23kg |
出力ポート | 合計15 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-max-portable-power-station |
DELTA 2
3つ目に紹介する「DELTA 2」は、機能性と携帯性のバランスが良好なポータブル電源です。バッテリー容量1,024Wh・定格出力1,500Wというパワフルな性能を持ちながら、約12kgという軽さを実現。
非常用電源としてはもちろんのこと、キャンプや車中泊といったアウトドアでも活躍します。なお、バッテリー容量が足りないと感じたら専用エクストラバッテリーを接続することで、最大3,040Whまで拡張することができます。
容量 | 1,024Wh |
定格出力 | 1,500W |
AC充電入力 | 最大1,200W |
サイズ | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm |
重量 | 約12kg |
出力ポート | 合計15 ACx6 USBx6 DCx2 シガーソケットx1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station |
まとめ
本記事では、緊急時に活躍する非常用電源の特徴や選び方、おすすめの製品を解説しました。
非常用電源を選択する上で重要となるポイントは、バッテリー容量・導入費用・携帯性・便利機能・寿命の5つです。目的に応じて適切な製品が異なるため、自身の状況を踏まえて非常用電源を選ぶ必要があります。
非常用電源のなかでも、ポータブル電源が特に高い人気を獲得しています。ポータブル電源の購入を検討している方は、以下のEcoFlow製品の導入を検討してみてください。
DELTA Pro | DELTA 2 Max | DELTA 2 | |
容量 | 3,600Wh | 2,048Wh | 1,024Wh |
定格出力 | 3,000W | 2,400W | 1,500W |
AC充電入力 | 最大1,500W | 最大1,500W | 最大1,200W |
サイズ | 63.5×28.5×41.6cm | 49.7 × 24.2 × 30.5 cm | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm |
重量 | 約45kg | 約23kg | 約12kg |
出力ポート | 合計:15 AC×5 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 アンダーソン×1 | 合計15 | 合計15 ACx6 USBx6 DCx2 シガーソケットx1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-max-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station |