「災害時になくて困ったもの」は避難場所や年代、季節によって大きく異なります。適切な備えをするには、それぞれの状況に応じた防災グッズを選択することが重要です。
スマートフォンが普及している現代において、防災グッズの準備で特に重要となるのが予備電源の確保です。蓄電池やポータブル電源、モバイルバッテリーを用意し、安全かつ快適に過ごせる環境の構築を進めていきましょう。
本記事では、避難場所別・年代別・季節別の必需品、災害時になくて困った防災グッズリスト、意外と役に立たない防災グッズについて解説します。
6割以上の人が防災グッズを用意していない
アンケートサイトinfoQの調査によれば、63%の人が防災グッズや被災時の生活用品を「準備していない」と回答していることがわかっています。日本国内では、毎年台風や豪雨などによる大きな災害が起こっているにもかかわらず、多くの方が備えをしていないのです。
またその一方で「災害時になくて困った」というグッズが多くあるのも事実です。日本は災害が多く、例えば土砂災害の場合、1年間で約1500件以上も発生しています。
実際に災害に見舞われた場合、すぐに救援物資が届かなかったり、衛生面や健康面、安全面で問題が発生したりなど、命に危険が及ぶ可能性もあります。
災害は予想できないものであるため、「家には多少の食料がある」と安心するのではなく、日頃から備えておくことが重要なのです。
日本で起こる代表的な災害
日本では毎年のように地震や水害、火災などのさまざまな自然災害が発生します。災害の内容や対策について理解した上で、適切な備えを講じることが重要です。
とりわけ震災、水災、火災の3つは代表的な災害として知られており、それぞれの特性に応じた対策が欠かせません。以下、各災害の特徴について詳しく解説していきます。
震災
地震による被害は、建物の倒壊や停電、通信網の寸断など広範囲に及ぶことが特徴的で、復旧までに長期間を要するケースが多く見られます。日本は世界でも有数の地震多発地域であり、日頃からの対策が大きな効果を発揮します。
東日本大震災では被災地の多くで数日間にわたる停電が発生し、充電器や照明器具の不足により、避難生活に大きな支障が出ました。この経験を機に、長期の停電に備えた予備電源の重要性が広く認識されるようになり、家庭での防災用品の見直しが進められています。
震災に向けた備えとして、手回し充電式のラジオや携帯型の照明器具に加え、複数の電化製品に対応したポータブル電源の需要が高まっています。
水災
近年の異常気象による豪雨や河川氾濫は、電気設備への被害をもたらし、長期的な停電を引き起こすケースが年々増加傾向にあります。水災の主なケースとしては、大雨・洪水、土砂災害、津波などが挙げられます。
浸水被害が発生した地域では、配電設備の復旧に時間がかかることから、避難情報の入手や周囲との連絡手段の確保が深刻な課題となります。
水災に関する対策として、防水性能を備えた電源機器を選ぶことは、水害時の電力確保において重要なポイントの1つです。雨季を前に予備バッテリーの充電状態を確認する習慣づけも推奨されます。
火災
地震や落雷などの自然災害に伴って発生する火災は、二次災害として特に警戒が必要です。火山噴火によって発生することもあり、停電時には消火設備が機能しないリスクも考慮しなければなりません。
火災発生時は、煙や停電の影響で視界が著しく悪化する恐れがあります。視界を確保し、安全に避難するためにも、懐中電灯や非常用照明の備えが重要です。
防災用品として備える照明器具は、定期的な動作確認と電池残量のチェックを行い、いつでも使用できる状態を維持することが求められます。
備えておけばよかった!災害時に困ること3選
大規模災害の被災経験がある人に行ったアンケートでは1位「電気、ガスが使えない(照明や家電、スマートフォンが利用できない)」(56.2%)、2位「情報が届かない(テレビ、ラジオなどによる)」(29.2%)、3位「食料品が足りない」(24.2%)という結果になっています。
このアンケート結果によると、電気が使えないことやそれによってテレビやスマホなどが使えず情報が取得できないこと、そして食料不足に困ったという人が多いことがおわかりいただけるのではないでしょうか。
ここでは、これらを元に災害時に困ることについて解説していきます。
冷蔵庫が使えなくなり食品が保存できない
電気の供給が止まった冷蔵庫は、約3時間前後で保冷が出来なくなり、食品が傷みはじめます。とくに肉や魚、乳製品など常温保存が向かない食品は傷みやすいため、停電が長引くようであれば廃棄も考えなければいけません。
冷蔵庫の保冷期間を少しでも長く保つためにも、傷みやすい食材から調理して食べる、開閉を最小限にするなどの対策を取るようにしましょう。
スマホやラジオが電池切れで使えない
緊急時の情報収集ツールとしてはスマホやラジオ、パソコンなどがあります。
災害時の情報収集は生死を左右する場合もあり、これらは家族や友人との安否確認の手段や天候情報をチェックするツールとして重要なものですが、いつ起こるかわからないため、電池残量が十分でないことも。
そのような事態に備え、日頃からモバイルバッテリーを複数台用意してしっかり充電しておく、ソーラー発電ができるポータブル電源などを用意する、乾電池の備蓄などの対策をとっておくことをおすすめします。
部屋が暗く生活しにくい、不安になる
電気が使えないということは、部屋中の電気もつかず、日が落ちれば真っ暗になるということです。暗い部屋の中では、家具に当たったり転んだりしてケガをするリスクが高まるだけでなく、暗闇と静寂による不安にもつながります。
ロウソクやキャンドルは二次災害の可能性もあるため、懐中電灯やランタンなどの照明器具の準備がおすすめです。
【避難場所別】災害時になくて困ったもの
避難場所によって必要となる備えは大きく異なります。それぞれの場所が持つ特性を理解した上で、適切な準備を進めることが被害の軽減につながります。
ここでは、災害時になくて困ったものを、自宅、避難所、車、高台の4つに分けてそれぞれ見ていきましょう。
自宅
家庭での避難生活において最も深刻な問題となるのは停電による照明不足で、スマートフォンのライトだけでは長時間の生活に対応するのは困難です。そのため、懐中電灯やLEDランタンといった照明器具の準備が求められます。
また、在宅で医療機器を使用している方にとって電源の確保は生命維持に直結する問題であるほか、冷蔵庫の停止による食品の腐敗も衛生面での不安要因となります。
一般家庭向けのポータブル電源があれば、最低限必要な家電製品の稼働が維持でき、日常生活に近い環境を整えることにつながるでしょう。
【災害時になくて困ったもの】
- 懐中電灯
- LEDランタン
- ポータブル電源
- 水
- 食料品
- 電池
- 携帯ラジオ
避難所
避難所生活における最大の課題は、携帯電話の充電切れと通信手段の確保です。家族や知人との連絡が途絶えることにより、精神的な不安が大きくなってしまいます。
また、集団生活を余儀なくされる避難所では、夜間の移動時における照明問題や衛生面の課題が多くなります。寒さ対策のためにも、タオルやひざ掛け、数着の着替えを用意しておくと良いでしょう。
【災害時になくて困ったもの】
- スマホの充電器
- モバイルバッテリー
- タオル
- 衣類
- ひざ掛け
- 懐中電灯
- 携帯トイレ
- 歯ブラシ
- ボディシート
車
長期化する避難生活において車中泊を選択する場合、エアコン使用による燃料消費が大きな問題となり、給油が困難な状況では深刻な事態を招く恐れがあります。特に夏場は車内温度が急激に上昇するため、エアコン使用による暑さ対策が欠かせません。
車内での生活環境を改善するには、小型の扇風機や充電式空気清浄機、ポータブルエアコンなどが有効で、ポータブル電源を併せて活用することで快適な空間を維持しやすくなります。
また、防寒・防暑グッズとして冷感シートやカイロを用意しておくと便利に過ごせます。近くにトイレがあるとも限らないため、簡易トイレを準備しておくのも良いでしょう。
【災害時になくて困ったもの】
- 小型の扇風機
- 充電式空気清浄機
- ポータブルエアコン
- 冷感シート
- カイロ
- ポータブル電源
- 簡易トイレ
高台
高台は地理的な特性から商用電源へのアクセスが極めて困難な避難場所であり、自立型の電源確保が長期の避難生活における重要な課題として挙げられます。そのため高台に避難する際には、ポータブル電源やモバイルバッテリーなどの電源装置が活躍します。
また、基本的に屋外で過ごすことになるため、傘やカッパ、防寒グッズなどの用意も求められます。高台までの経路を確保するように軍手を用意しておくのも1つの手です。
【災害時になくて困ったもの】
- ポータブル電源
- モバイルバッテリー
- 傘・カッパ
- 防寒グッズ
- 軍手
- 簡易トイレ
【年齢・年代別】災害時になくて困ったもの
災害時の避難生活では、年齢や年代によって必要となる支援や備えが大きく異なることから、それぞれの特性に配慮した防災対策が必要です。以下、年齢・年代別に必要なものをそれぞれ紹介します。
赤ちゃん・子ども
乳幼児を抱える家庭では、粉ミルクの調乳や哺乳瓶の消毒に必要な温水の確保が最優先事項となり、電気ケトルなどの加熱機器の準備が欠かせません。抱っこ紐やおむつ、おしりふきなども同様に必要です。
また、避難所での生活においては、夜泣きや子どもの泣き声が周囲の避難者へ与える影響を考慮し、簡易パーティションなどで区切られた個別スペースの確保が求められます。プライバシーが保たれる空間の確保は重要な要素であり、周囲の理解を得ながら適切な環境づくりを進める必要があるでしょう。
学生
コロナ禍以降、オンライン授業が一般化したことで、PCやタブレットなどの電子機器を使用できる環境整備が教育継続の鍵となっています。モバイルバッテリーやポケットWi-Fi、ポータブル電源などの用意が推奨されています。
情報収集や家族との連絡手段として欠かせないスマートフォンの電源管理も重要です。また、感染対策のためにマスクやウェットシート、応急処置グッズの用意も求められます。
高齢者
在宅医療機器を使用している高齢者にとって、電源の確保は生命維持に直結する問題であり、停電時の備えは特に重要性が高まっています。蓄電池やポータブル電源、ソーラーパネルなど、非常用電源の準備が必要不可欠です。
避難所などでの生活では、夜間のトイレ移動時における転倒リスクを軽減するため、常時点灯可能な照明設備の準備が安全確保につながります。また、普段使っている杖や常備薬、お薬手帳などの用意も大切です。
【季節別】災害時になくて困ったもの
季節によって必要となる防災対策は大きく変化します。特に気温変化への対応は、避難生活における快適性を維持する上で重要な要素となるため、状況に合った持ち物の準備が欠かせません。
夏に避難する場合
夏季の避難生活において最も深刻な問題は暑さ対策であり、扇風機やミニ冷風機などの冷房器具、そして電源確保に必要なポータブル電源の用意が不可欠となります。
また、熱中症予防の観点から、経口補水液やスポーツドリンクなどの飲料の確保も求められます。快適に過ごすため、ボディシートや手回し扇風機、塩分タブレットの用意も欠かせません。
避難所では多くの方が同じ空間で生活します。室温上昇による体調不良を防ぐため、効率的な換気と冷房器具の活用が重要な課題となるでしょう。
冬に避難する場合
寒冷期の避難生活では、電気毛布や小型ヒーターなどの暖房器具が体温維持に重要な役割を果たします。これらの機器は、特に夜間の防寒対策として高い需要があります。
温かい飲み物は体を内側から温める効果があることから、電気ケトルなどの加熱機器の用意も不可欠です。日没時間が早まることによる照明需要の増加も考慮に入れ、長時間使用可能な照明器具の準備も欠かさないことが大切です。
災害時になくて困った防災グッズリスト
災害に備えた防災グッズにはさまざまなものがありますが、「あれがなくて本当に困った」「◯◯を用意していたけどあまり必要なかった」など、実施に災害を経験してみて、初めて何がないと困るのかわかったという方も少なくありません。
ここでは、災害を経験された方の声をもとに、本当になくて困ったものをご紹介します。
水
ライフラインの断絶によりもっとも困るのは水の確保です。とくにトイレや洗濯、風呂など生活用水が確保できずに困ったという声が多いので、水分補給用だけでなく生活に必要となる最低限の水を備蓄しておく必要があります。
災害時の備蓄として必要な水の量は、飲料や食事用だけで大人1人あたり1日3リットルです。これを最低3日分、そのほかにお風呂やポリタンクに水を溜めておくなどして生活用水も備蓄しておきましょう。
食料
水と同じく、生命の維持に欠かせないのが食料です。
缶詰やレトルト食品など、常温で長期の保存がきくものや、調理の手間がかからない栄養補助食品などを少なくとも3日分、1人あたり9食分以上は備蓄しておきましょう。
バッテリー・充電器
スマホが生活の中心となっている現代では、バッテリーや充電器がなくて困ったという声も多く聞かれます。
各自スマホ用の充電器を1台ずつは準備しておき、さらにラジオや懐中電灯にもなる多機能ラジオを用意しておくと、手回しやソーラーで充電、給電ができるので安心です。
乾電池
電池交換式のスマホ用充電器や懐中電灯、ラジオなど、乾電池はさまざまな機器の駆動に欠かせないアイテムです。とくに単三電池や単四電池など汎用性の高い電池は、常に10本は備蓄しておきましょう。
現金・小銭
近年、電子マネーやクレジットカードなどのキャッシュレス決済が普及し、現金をあまり持ち歩かない方が増えています。しかし、災害時は停電によって店のレジやATMが使用できず、現金で商品を販売する場合も。
そのため、日常的に使用しない場合でも、災害時に備えてある程度の現金は手元に用意しておきましょう。
メガネ
視力が悪い方にとって、メガネやコンタクトレンズは生きていくために必要なもののひとつです。
普段コンタクトレンズを使用している場合、夜寝ているときに災害が起こってしまうと、裸眼のまま避難し、そのまま何日も過ごさなければならない可能性もあります。
そのような事態に備えて、まずはメガネを枕元に置き、予備のメガネとコンタクトレンズなどをセットにして防災バッグへ入れておきましょう。
防寒具
冬の寒い時期に災害が起こった場合、暖房が十分でない避難所や車の中などで過ごさなければいけません。また、朝晩が冷え込む春や秋の災害も、寒さで体調を崩してしまう可能性があります。
まずは寒さに耐えられて防風性も高いダウンジャケットやウィンドブレーカーを準備し、ニット帽や手袋、厚手の靴下などの小物類も忘れず持っておくようにしましょう。
消火器
大規模な地震では、火災も同時に多くの場所で発生する恐れがあります。
火災では「初期消火」がもっとも重要です。キッチンなどから出火した場合に備えて、家庭用の消化器をひとつ備蓄し、使い方もしっかりと確認しておくようにしましょう。
子どものおむつ
赤ちゃんの必需品であるおむつ。災害時は洗濯ができない場合も多いため、普段は布おむつを使用している家庭でも、紙オムツを用意しておくことをおすすめします。
1日10枚使うとすると、最低でも3日分の30枚程度、さらに使用済みのおむつを入れられるビニール袋とお尻拭きも一緒に入れておきましょう。
照明器具
災害時は、自宅や避難所でも電気がつかず、真っ暗な中で過ごすことも少なくありません。
スマホにもライトはついていますが、充電のことも考えると、懐中電灯やランタンなどがあった方が安心です。
用意する照明器具の目安は、各部屋に1灯と家族1人につき1灯以上です。照明器具の違いによってもそれぞれメリットがあるので、複数の種類を用意しておくとよいでしょう。
衛生用品(歯ブラシなど)
災害時は、お風呂に入れないことも多く、不衛生になりがちです。
清潔に避難生活を送るためにも、歯ブラシやドライシャンプー、女性の生理用品などを用意しておくことをおすすめします。
救急セット・常備薬
災害時は、いつ誰が怪我をするかわかりません。そのような事態に備え、絆創膏や包帯、ガーゼや消毒薬などの救急セットを用意することを忘れないようにしましょう。
さらに、総合風邪薬や整腸剤、鎮痛剤など体調不良に役立つ常備薬や、止血などに使えるサランラップも救急セットに入れておくと安心です。
着替え
災害時に困ったことの中で多かったのが、意外にも着替えに関する問題です。
とくに女性は「避難所では下着が干せない」「急な生理で衣類が汚れてしまった」など困ることが多く、なかなか言い出しにくいことも。
衣類の支援は、届くまでに数日から1週間程度かかることが多いため、いざというときに備えて着替えを数着は用意しておくことをおすすめします。
ペットの防災用品
大切な家族の一員であるペットの防災用品も、なくて困ったという声が多く聞かれます。
時と場合によっては、ペットと離れて避難生活を送らなければいけません。動物の救護については、県や自治体の迅速な対応はあまり期待できないので、ペットのための防災用品や食料の備蓄も考えておきましょう。
あると助かる防災グッズリスト
被災中の慣れない避難生活は、ただでさえストレスが溜まるもの。
ここでは「これがあって本当によかった」と、実際に被災した方が自宅に備えてあって本当によかった思うことの多いグッズを紹介します。
安眠グッズ(アイマスクや耳栓)
避難生活では、普段の生活とは異なる環境で過ごすことによる緊張や、家族以外との共同空間での睡眠など、眠りを妨げる要素がたくさんあります。
少しでも安眠するために、アイマスクや耳栓など光や音を遮るアイテムを用意しておくと、苦しい避難生活が楽になるでしょう。
膝掛けや毛布などの防寒具
真冬に災害が起こって避難した場合、電気やガスもなく暖房が使えなくなることもあります。避難所や車内などで寒さに耐えなければならない状況は、精神的にも体力的にも非常に辛いものです。
そのような場合、温かい膝掛けや毛布などの防寒具があると、心と体の休まり方が全然違います。
ガスコンロ・カセットボンベ
災害時に温かい食べ物が食べられることは、精神面と体力面の両面からみても重要です。
最近ではIHコンロを設置している家庭も増えてきており、普段の生活の中でガスコンロやカセットボンベを使用する機会は少ないですが、災害時にこれらがあると非常食を温めたりお餅や野菜を調理したりできて非常に助かります。
また、カセットコンロでお湯を沸かせば、哺乳瓶や調理器具などの煮沸消毒もできたり、温かいタオルで体を拭いたりできるなど、衛生面でも安心です。
簡易トイレ
「排泄」は、災害時に直面する大きな問題のひとつです。自宅のトイレはもちろん、公衆トイレや避難所のトイレすら普段通りに利用することが難しい可能性もあります。
最悪の場合、新聞紙や猫砂とポリ袋などで簡易的な代用品を作ることも可能ですが、市販の簡易トイレを1日5回×1週間分を家族の人数分備蓄しておくと安心です。
ポータブル電源
近年、防災用具のひとつとして注目されている「ポータブル電源」。
ポータブル電源とは、簡単にいうと大きな充電器のことで、内蔵されたリチウムイオン電池などに外部から電力を充電しておくことで、ためた電力を使用する機器です。
スマホを充電するだけのものと思われている方も多いようですが、容量や出力が大きいため、パソコンや扇風機はもちろん小型の炊飯器などにまで使用できます。
ポータブル電源の購入ならEcoFlow製品がおすすめ
画像引用元:EcoFlow
災害時に活躍するポータブル電源の購入を考えているなら、EcoFlow製品の導入を検討してみてください。なかでもEcoFlowのDELTAシリーズは、圧倒的なバッテリー容量と定格出力を誇り、家庭用の電化製品を長時間稼働させることが可能です。
純正弦波インバーターを搭載したことで、精密機器にも安心して電力を供給でき、最大15台までの同時給電にも対応しています。独自開発のX-Stream技術により、わずか数時間で満充電まで完了するなど急速充電も実現。
圧倒的なバッテリー容量と便利機能により、災害時の電力供給がより便利になるはずです。家庭状況や目的に合わせて、複数のラインナップからご選択ください。
→災害対策に最適!EcoFlowのポータブル電源DELTAシリーズはこちら
用意しても意外と役に立たない災害グッズ
防災グッズのなかには、実際の災害時に想定通りの活用が難しいものも少なくありません。ここでは、意外と役に立たない災害グッズを5つ紹介します。
ティッシュペーパー
水濡れに弱いティッシュペーパーは、浸水被害や雨天時の避難において、すぐに使用できなくなります。災害用として大量に用意しても、急な悪天候により使えなくなってしまうというケースも。
代わりのウェットティッシュは密封パックで保管でき、手指の消毒から身体の清拭まで幅広い用途に対応できる実用性を備えています。必要に応じて洗濯して繰り返し使用できる布タオルもおすすめです。
コンパス
スマートフォンの普及により、都市部での避難時には地図アプリのほうが正確な現在地確認と避難経路の把握に役立ちます。むしろ重要なのは、モバイルバッテリーや充電ケーブルの確保であり、通信機器の電源を維持することが情報収集の鍵となります。
コンパスの代わりにポータブル電源を用意することで、長期的な避難生活における情報通信手段の確保につながるでしょう。
ろうそく
明るさを確保するために、ろうそくを用意する方も一定数いるでしょう。しかし、火気使用による二次災害のリスクが高く、特に避難所では安全管理の観点から使用が制限されるケースが増えています。
その点、LEDランタンは電池式で安全性が高く、明るさの調整も簡単なため、避難生活における実用的な照明手段として推奨されています。複数個所への設置や、予備の確保も容易に行えるというメリットがあります。
テント
避難所では限られたスペースを多くの方々で共有するため、大型のテント設営は現実的ではありません。「テントを用意したのに使わなかった」というケースも多々あります。
プライバシー確保には、コンパクトに収納できる簡易パーティションのほうが適しており、設置や撤去も容易に行えます。軽量で丈夫な段ボールパーティションも効果的な選択肢の1つとなるでしょう。
ヘルメット
頭部を守ってくれるヘルメットは、その大きさと重さから日常的な保管が難しく、緊急時に持ち出す余裕がないことが多いのが実情です。荷物の負担にもなりやすいため、ヘルメットを用意するなら防災頭巾で代用しましょう。
防災頭巾は座布団としても使え、収納性も優れています。緊急時には身近にあるクッションや座布団で代用できることも、ヘルメット購入の優先度を下げる要因となっています。
まとめ
本記事では、避難場所別・年代別・季節別の必需品、災害時になくて困った防災グッズリスト、意外と役に立たない防災グッズについて解説しました。
日本では毎年のように地震や水害、火災などの自然災害が発生するため、日頃から防災グッズを用意しておくことが重要です。災害時の備えで特に重要なのが非常用電源です。
停電時でも必要な電力を供給できるポータブル電源があれば、スマートフォンの充電から医療機器の稼働まで、幅広いニーズに対応できます。一方で、コンパスやろうそく、テントなど、従来の防災グッズのなかには現代の避難生活に適さないものもあります。
ポータブル電源の購入を考えている方は、EcoFlowが販売するDELTAシリーズの導入をご検討ください。災害時だけでなく、日常生活やアウトドア活動など、さまざまな場面で活躍します。