地震の主な種類は、海溝型地震・火山性地震・内陸型地震(直下型地震)の3つです。
しかし、地震に種類があることはわかっても、それぞれどのくらいの大きさ・揺れなのか、どれくらいの震度・マグニチュードなのかはわからない人も珍しくありません。
この記事では、地震の種類、大きさ・揺れの特徴、震度・マグニチュードの規模、地震に備えておきたい防災用品をわかりやすく解説します。
地震の種類について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
地震の種類
地震の主な種類は、海溝型地震・火山性地震・内陸型地震(直下型地震)の3つです。ここでは、地震の種類について詳しく解説します。
海溝型地震
海溝型地震は、プレート境界で発生する地震です。
地球の表面を覆う岩盤の層、プレートが引き起こす地震の一つとされています。
地球上には10枚以上のプレートがあり年間数cm程度移動しているのですが、大陸プレートに海洋プレートが潜り込む形となっており時折戻ろうとする力が働きます。
結果的にプレートの反発によって膨大なエネルギーが発生し、地震が起こるわけです。
火山性地震
火山性地震は、火山活動によって発生する地震となります。
火山活動が活発化するメカニズムは以下の通りです。
- 大陸プレートに海洋プレートが潜り込む
- 潜り込んだ箇所が高温になる
- 海水と一緒にマグマができる
- 地表付近まで溶岩が上昇する
- 圧力がかかって爆発する
以上のメカニズムにより火山活動が活発化すると地震が起こりやすくなるわけです。
火山性地震は他の地震と比べて巨大地震となる可能性はそこまでないものの、噴火した場合は津波を伴う地震となることがあるため注意が必要となります。
内陸型地震(直下型地震)
内陸型地震(直下型地震)は、断層のずれで発生する地震です。
プレート境界で発生する地震とは異なり、一つのプレート内で発生する地震となります。
プレート内には常に多種多様な圧力がかかっており、断層(ひびが入ったり割れたりしている部分)のひずみが限界に達すると膨大なエネルギーが発生し、地震が起こるわけです。
他の地震と違って全国どこでも発生する地震となるため、常に警戒が必要となります。
なお、他の記事では地震が起きたときに取るべき17の行動、地震や停電で大事な人を守るための備え、猫の災害時の避難場所について詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
→地震が起きたときに取るべき17の行動|避難時に重要となる5つのポイントも紹介
→猫の災害時の避難場所は?地震や台風に備えるために必要なものを解説
大きさ・揺れの特徴
地震の大きさ・揺れは毎回異なりますが、どの地震にも一定の特徴があるため、あらかじめ知っておくことが重要です。
ここでは、大きさ・揺れの特徴について詳しく解説します。
前震~本震~余震型
前震~本震~余震型は、まず前震となる小さな揺れがあり、その後に大きな揺れの本震が訪れ、再び小さな揺れの余震が起こるタイプの地震です。
前震がある分、本震・余震に対する準備ができるのが特徴といえます。
ただし、想定を超える規模の地震が発生することもあるため、いつ巨大地震が来ても良いよう常に注意しなければいけません。
本震~余震型
本震〜余震型は、いきなり大きな揺れの本震が訪れ、その後に小さな揺れの余震が起こるタイプの地震です。
前震がない分、本震・余震に対する用意ができないのが特徴といえます。
常に地震が発生することを想定しなくてはならないため、注意を怠ってはなりません。ただし、規模までは正確に予想できないからこそ、可能な限りの備えが必要となるでしょう。
地震活動型
地震活動型は、地震活動が激しくなったり治まったりを繰り返すタイプの地震となります。
大きさや揺れは活動が収束するまで判別できず、急に巨大地震が到来する可能性がある他、何度も巨大地震が繰り返す場合があるため、しばらくは油断できません。
何度も地震が起こることで感覚麻痺に陥ったり、常に酔ったような状態になったりする人もいるからこそ、直接的・間接的な被害の両方に注意が必要です。
なお、他の記事では食器棚の地震対策について解説しているため、あわせてご確認ください。
震度・マグニチュードの規模
地震の震度・マグニチュードは毎回違いますが、どの地震にも一定の規模があるため、事前に理解しておくことが重要です。
ここでは、震度・マグニチュードの規模について詳しく解説します。
震度の規模は10段階
震度の規模は、主に10段階あります。
- 震度0
- 震度1
- 震度2
- 震度3
- 震度4
- 震度5弱
- 震度5強
- 震度6弱
- 震度6強
- 震度7
震度0が何も起こっていない状態、1〜2は小規模な地震、3〜4は中規模な地震、5弱〜6強は大規模な地震、7を超えると巨大地震と認識されるのが一般的です。
基本的に地震の震度は数値だけで表せるものではなく、発生する場所によって被害が大幅に変わるため、あくまでも目安と考えておきましょう。
小規模や中規模な地震でも怪我に見舞われたり津波が到来したりする可能性は十分にありますし、逆に大規模な地震でも無事な場合があります。
震度の規模はあくまでも数値と認識し、どの震度に対しても十分な警戒が必要です。
マグニチュードの規模は6段階
マグニチュードの規模は、主に6段階です。
- マグニチュード1未満:極微小地震
- マグニチュード1~3:極小地震
- マグニチュード3~5:小地震
- マグニチュード5~7:中地震
- マグニチュード7~8:大地震
- マグニチュード8以上:巨大地震
マグニチュード1未満は極微小地震、1〜3は極小地震、3〜5は小地震、5〜7は中地震、7〜8は大地震、8を超えると巨大地震と認識されます。
地震のマグニチュードも数字で表されるものの発生する場所によって被害が変わるため、あくまでも目安と覚えておいてください。
地震の被害は千差万別で家が全壊・半壊したり、人が流されたりすることもあるからこそ常に警戒しておくという気概を持っておきましょう。
なお、他の記事ではテレビの地震対策、冷蔵庫の転倒防止対策について解説しているため、あわせてご参照ください。
→テレビの地震対策は必要?対策をしないリスクや転倒防止グッズの選び方を解説
→冷蔵庫の転倒防止対策は必要?いますぐできる効果的な地震対策
地震に備えておきたい防災用品
地震はいつどこで起こるかわからないからこそ、防災用品は常に備蓄しておきたいです。ここでは、地震に備えておきたい防災用品について詳しく解説します。
防災バッグ
地震に限らず、大雨・洪水・地割れ・洪水・浸水などに備えるためには、防災バッグが必要となります。防災バッグには、以下のものを詰めておきたいです。
- 飲料水
- 食料品
- 衣料品(軍手・上着・下着)
- 医療品(薬・絆創膏・包帯)
- 衛生用品(歯ブラシ・歯磨き粉)
- 貴重品(財布・通帳・身分証明書)
- 懐中電灯(電池式のライト)
- 携帯電話(スマートフォン)
- 携帯ラジオ
- 使い捨てカイロ
- 使い捨てタオル
- 筆記用具(ペン・ノート)
- 防災頭巾(ヘルメット)
- マッチ・ろうそく
実際に災害が発生しなくても、以上のものを入れておくだけで安心ではないでしょうか。
まず飲料水と食料品ですが、どちらも3日分〜1週間分を目安に備蓄しておきます。原則は3日分で十分ですが、可能であれば7日分あるのが理想です。
万が一、インフラやライフラインが崩壊すると生活できなくなるため、復旧するまでに生き残れるだけの食べ物・飲み物は備蓄しておきましょう。
他にも軍手・上着・下着などの衣料品や薬・絆創膏・包帯などの医療品、歯ブラシ・歯磨き粉などの衛生用品、財布・通帳・身分証明書などの貴重品はすぐに持ち出せるようにしておいてください。
万全を期すなら、身の周りに懐中電灯、携帯電話、携帯ラジオを準備しておきましょう。
避難生活が必要となりそうなら、使い捨てカイロ、使い捨てタオル、筆記用具、防災頭巾、マッチ・ろうそくなどをご用意ください。
ただ、ここでまとめたものがすべてではないため、お子さんやお年寄りがいる人、妊娠中の人などは状況に合わせて防災用品を備蓄しておくのが望ましいです。
もし何を備蓄すれば良いか判断しかねるなら、首相官邸が紹介している「災害への『備え』チェックリスト」が参考になります。
ハザードマップ
ハザードマップとは、災害の範囲を表した地図を指します。
地震をはじめ各地域で想定される災害の被害規模を示してくれるため、実際に災害が起こる前に確認しておきたいです。
災害の被害規模は予測不可能なだけに、必ずハザードマップ通りになるとは限りませんが、家族間で共有しておくことでいざというときの助けとなるでしょう。
あわせて避難経路や避難場所についても共有しておくと安心ではないでしょうか。
非常用電源
地震による停電に備えて、非常用電源があるとより安心です。
非常用電源とは、電気が使用できない状況でも家電に電力供給できる装置を指します。
特に蓄電池は非常用電源として多種多様な場面に対応でき、停電中もストレスなく過ごせるため、防災用品として備えておくのが良いでしょう。
蓄電池のなかには持ち運びできるポータブル電源など、より利便性に特化したモデルがあるからこそ、状況に合わせて備えておきたいです。
ポータブル電源はコンパクトに設計されており、蓄電池のなかでも場所に縛られることなく使えます。
製品によっては高出力・大容量で幅広い家電に対応できるため、家でも外でも電気を確保したい際に役立つでしょう。
なお、EcoFlowではEcoFlow DELTA 3 Plusなど安全性・耐久性に配慮しつつ、高速充電に対応しているポータブル電源をいくつか取り扱っています。
EcoFlow DELTA 3 Plusは約56分でフル充電できるポータブル電源で、電力が必要となったときにすぐ充電できる優れものです。
すぐに100%充電できて、家電の約99%に対応できるため、地震などの災害によって停電が発生しても安心できるのではないでしょうか。
日本の停電は1〜2日で復旧することがほとんどであるため、数日分〜10日分ほど蓄電できるEcoFlow DELTA 3 Plusがあれば概ね安心といえるでしょう。
もちろん、通常の発電機のように排気ガスが出ず、近所迷惑になることもありません。
屋内外で快適に稼働できるため、平時は家で使い、災害時は外で用いるという使い分けも可能です。詳しくは、公式ホームページからご覧いただけます。
巨大地震が発生する確率
巨大地震が発生する確率は、具体的に何%と断言できるわけではありません。
ただ、地震調査研究推進本部の長期評価によると、マグニチュード8〜9クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は70〜80%と予想されています。
最新の研究によっては、90%で発生するとの情報もあるほどです。
つまり、日本で暮らす限り巨大地震は避けられないといっても過言ではありません。同時に、避けられないからこそ防災意識を持つことが重要といえるでしょう。
南海トラフ地震のように確実に来ると予想されている巨大地震がある以上、できることはやっておくのが生存確率を高めることにつながるのではないでしょうか。
決して確率は低いとはいえないため、今からできる備えをしておいてください。
詳しくは、内閣府が発表している「防災情報ページ みんなで減災」をご覧ください。
まとめ
地震の種類、大きさ・揺れの特徴、震度・マグニチュードの規模、地震に備えておきたい防災用品を解説しました。
地震には、主に海溝型地震・火山性地震・内陸型地震(直下型地震)の3種類があります。
海溝型地震はプレート境界で発生する地震、火山性地震は火山活動によって発生する地震、内陸型地震(直下型地震)は断層のずれで発生する地震です。
日本ではどの地震も常に起こる可能性があり、場合によっては大量の死傷者を発生させるものがあるため、常に防災意識を持っておくことが欠かせません。
できれば、防災バッグに必要なものを詰め込んでおき、いつでもどこでも逃げられるようハザードマップを確認しておきましょう。
より災害に備えたい人は、ポータブル電源などの蓄電池があると安心です。
ポータブル電源は持ち運びできる蓄電池で、地震による停電時にも安定して電気を使えるようにしてくれる防災用品となっています。
1回充電しておけば数日分〜10日分の電力を貯めておけるため、停電中の電力確保に便利といえるでしょう。
なお、EcoFlowではEcoFlow DELTA 3 Plusなど、最新型のポータブル電源を販売しています。当社の製品は国際基準の耐久テストに合格しているモデルが多数存在し、どれも比較的長寿命です。
家だけでなく外で利用することも想定しているため、圧迫や衝撃などにも強く、地震によって被害が出ている状況にも対応できます。
今後どれほどの巨大地震が訪れるかわからない日本に住むなら、ぜひポータブル電源を備えておいてください。
詳しい商品情報は公式ホームページをご覧いただけると幸いです。