冬の寒さが本格化する中、暖房機器を稼働しているのに部屋が暖まらないと悩まれている方は多いのではないでしょうか。暖房機器に頼らずに部屋を暖かくする方法を心得ておけば、寒い冬でも電気代を節約しながら快適に過ごせます。
そこで本記事では、寒い部屋を暖かくする方法について解説します。部屋を暖めながら節電する方法や、停電時も部屋の暖かさを維持できるアイテムも掲載しているので、寒い部屋を効率的に暖めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
冬の部屋が寒い原因とは

部屋は壁や床で囲まれているにも関わらず、外よりも部屋の方が寒いと感じる時があります。暖房を使用しても、部屋がなかなか暖まらないと感じた経験がある方も多いでしょう。
部屋の寒さを我慢して過ごしていると、命に関わる事態にまで発展する恐れがあります。冬の部屋が寒い原因は、窓・壁・床に室温を奪われるためです。
窓・壁・床の断熱性が低い
マンションやアパート、戸建てといった住宅の形態によらず、窓・壁・床の断熱性が低いと寒く感じます。窓・壁・床の断熱性が寒さに影響する例は、以下のとおりです。
- 窓ガラスから冷たいすきま風が室内に入る
- 壁の隙間から温かい空気が逃げていく
- 床下の寒さが足元に伝わる
性能の低い断熱材を使っている場合も、外気が入り込んだり、冷気が伝わったりしている可能性があります。部屋の断熱性を高められれば、暖房機器の効きが良くなり、部屋が暖まるだけでなく電気代の節約にもつながるでしょう。
寒い部屋を暖かくする7つの方法

世界保健機関(WHO)は、冬の室温を18℃以上に維持するよう推奨しています(※1)。18℃を下回った場合は、呼吸器系や心血管疾患の発症リスクが高まります。部屋の断熱性を高めて、暖かくする方法は、以下のとおりです。
- 方法1|窓に断熱シートを貼る
- 方法2|昼間は太陽光を室内に入れる
- 方法3|断熱効果のあるカーテンに替える
- 方法4|ドアとサッシの隙間にテープを貼る
- 方法5|夜は雨戸やシャッターを閉める
- 方法6|ホットカーペットを敷く
- 方法7|窓を複層ガラスに替える
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
※1参考:WHO「住宅と健康に関するガイドライン」
方法1|窓に断熱シートを貼る
窓ガラスに断熱シートを貼れば、窓とシートの間に空気の層ができ、室内に冷気が侵入しづらくなります。冬に使用する断熱シートは、空気層が厚い7mm程度のタイプを選びましょう。水で貼る「吸着タイプ」を選べば、何度でも貼り直せます。
紫外線カットタイプや、すりガラスタイプなど、機能性に優れた断熱シートもおすすめです。断熱シートは次第に劣化していくので、半年単位で貼り替えるとよいでしょう。
方法2|昼間は太陽光を室内に入れる
冬の昼間は、窓ガラスから太陽光を室内に取り入れてください。太陽の熱で室内を暖められるので、暖房機器でかかる電気代を節約できます。昼間にカーテンを開けて室温が上がっていれば、夕方から室温が低下していく速度を遅らせられるでしょう。
冬季の日照日数が長い太平洋側の地域にお住まいの場合は、より効果的です。太陽の熱で暖まった室内から熱を逃がさないための工夫も同時に行いましょう。
方法3|断熱効果のあるカーテンに替える
断熱効果のあるカーテンに替えれば、部屋の暖気が外に逃げないよう遮断できます。また、外からの冷気も遮断できるので、昼夜問わず部屋の保温効果が高まるでしょう。
窓の大きさに比べて断熱カーテンが小さいと、断熱効果は下がってしまうので、注意してください。断熱カーテンの中でも、二層・三層に重ねられた生地や、細かい繊維で織られた生地は断熱効果が高いのでおすすめです。
方法4|ドアとサッシの隙間にテープを貼る
ドアとサッシの隙間にテープを貼れば、外気の侵入を防げます。気密性の高い家もありますが、すきま風を完全に防ぐのは困難です。リビングと廊下を隔てるドアの隙間から冷気が侵入すると、室内はなかなか暖まりません。
外気に最も触れるサッシの隙間も対策が必要です。ドアとサッシの隙間にテープを貼ると、一時的に耐熱効果を得られますが、結露や汚れで粘着力は落ちてくるので注意してください。テープがはがしづらくなる場合もあるため、ワンシーズンで張り替えましょう。
方法5|夜は雨戸やシャッターを閉める
雨戸やシャッターを閉めれば、窓と外気の間に空気の層ができるため、断熱効果を発揮します。特に夜は窓から太陽の熱が入ってこないので、熱の流出を防ぐために重要な対策です。
シャッターや雨戸が付いていない住宅にお住まいでも、専門業者に依頼すれば後付けできます。木製シャッターは、木材が持つ空気層で外気を完全に遮断するため、おすすめです。
方法6|ホットカーペットを敷く
床にホットカーペットを敷けば、床下からの冷気を遮断できます。冷たい空気は下に、温かい空気は上に行く性質があるため、足元付近はなかなか暖まりません。足は体の中でも冷えやすい部位なので、ホットカーペットで対策を行いましょう。
方法7|窓を複層ガラスに替える
窓ガラスを複数のガラスから構成される複層ガラスに替えるのも、部屋を暖かくするおすすめの方法です。ガラスとガラスと間の空気層が冷気の侵入を防いでくれます。複層ガラスの主な種類と特徴は、以下のとおりです。
複層ガラスの種類 | 特徴 |
高断熱複層ガラス | ・室内側のガラスに高断熱金属膜をコーティングする・室内の空気を逃がさず、外からの日射熱を取り入れる |
遮熱高断熱複層ガラス | ・室外側のガラスに高断熱金属膜をコーティングする・冬には室内の暖房熱を反射する |
防犯複層ガラス | ・室内側に厚いポリカーボネート板や中間膜を挟む・防犯性能に優れている |
部屋を暖かくしながら節約する方法3選

「最近、エアコンの効きが悪くなった」「エアコンの電気代を少しでも抑えたい」といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。普段と同様にエアコンを稼働しながら、電気代の節約も実現する方法は、以下のとおりです。
- エアコンと加湿器を併用する
- エアコンとサーキュレーターを併用する
- エアコンと室外機を掃除する
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
エアコンと加湿器を併用する
エアコンと加湿器を併用すれば、体感温度が上がり、エアコンの設定温度を下げられます。エアコンによって室温が上がると、飽和水蒸気量は増えますが、空気中に含まれる水蒸気の量は変わりません。そのため、相対的に湿度が下がるのです。
加湿器で空気中に含まれる水蒸気の量を増やせば、湿度は一定に保たれます。湿度は体感温度に直結しているので、加湿器の併用によって体感温度も高まります。結果的にエアコンの温度を下げても、温かさを維持できるのです。
エアコンとサーキュレーターを併用する
室温を均一にできるサーキュレーターも、エアコンとの併用で節電効果を発揮します。空気には、暖かいと上に、冷たいと下に滞留する性質があります。エアコンでせっかく温風を送っても、暖かい空気が部屋の上部に滞留していては、十分に温かさを感じられません。
エアコンとサーキュレーターを併用すれば、空気が循環し、部屋全体の温度を均一にできます。エアコンの稼働効率が上がるので、設定温度を下げて電気代の節約につながります。
エアコンと室外機を掃除する
エアコンのフィルターや室外機は、定期的な掃除が欠かせません。ゴミやホコリが溜まっていると、暖房効率が低下し、部屋を暖めるためにより多くの電力が必要になります。
ダイキン工業株式会社が行った調査によると、エアコンのフィルターと室外機周辺を掃除した場合に、1ヵ月あたり1,720円の電気代を削減できました(※2)。
外出先で暖房効果を発揮!ポータブルエアコンとは

部屋全体を暖かくするために欠かせないエアコンですが、設置工事によって部屋に固定されているため、エアコンがない部屋や屋外では稼働できません。そこでおすすめのアイテムが、自由に使いたい場所まで持ち運べるポータブルエアコンです。
EcoFlowは、5㎥以下の空間温度を約5分で10℃上げる1.8kWの暖房機能を搭載した「EcoFlow WAVE 2 ポータブルエアコン」を販売しています。
「EcoFlow WAVE 2 ポータブルエアコン」の特徴は、以下のとおりです。
- 設置工事も排水も不要で、電源を入れたらすぐに使用できる
- 動作音が44dBと静音なので、就寝中も稼働できる
- 省エネモードでは最長8時間稼働できる
- 取り外し可能な着脱式バッテリーを取り付けると、アウトドアでも使用できる
暖房使用時の最大消費電力はわずか700Wなので、通常のエアコンよりも電気代を抑えられます。場所を選ばず空間を暖めたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
→屋外で1.8kWのパワフルな暖房能力を発揮する「EcoFlow WAVE 2 ポータブルエアコン」
停電時も部屋を暖かくする!ポータブル電源とは

冬の寒さを乗り越えるには、暖房機器の使用が必須です。しかし、災害や事故によって大規模な停電が発生すると、暖房機器は使用できず、部屋は急速に冷えていきます。停電時も暖房機器への電気供給を継続するには、ポータブル電源が欠かせません。
ポータブル電源とは、内部のバッテリーに大量の電気を溜め込み、コンセントが使えない状況でも電化製品を動かせる機器を指します。停電対策としてポータブル電源を常備するメリットは、以下のとおりです。
- エアコンや電気ストーブなどの暖房機器を稼働して、快適な気温で過ごせる
- 電気ケトルや電子レンジを使い、簡単に温かい料理が作れる
- 冷蔵庫に給電し、食品の腐敗を防げる
- LEDランタンを点灯し、夜の暗闇を照らせる
- 停電情報を調べるためのスマホを、常にフル充電にしておける
ポータブル電源は携帯性に優れているので、キャンプや釣りなどのアウトドアでも大活躍します。ポータブルエアコンもあれば、屋外の寒さ対策は万全です。
停電対策に必要な性能|おすすめの製品
停電時に寝室やリビングを暖かくするためには、使いたい場所まで持ち運べる軽量さと高出力を兼ね備えたポータブル電源が必要です。軽量コンパクトな製品であれば、収納の幅をとらず、緊急時に使いたい場所まで楽々持ち運べます。
エアコン(1,100W)や電気ストーブ(800W)など、消費電力の高い暖房機器を同時に動かすシーンを想定すると、最低でも1,900Wは必要です。
EcoFlowは、重量12.5kgの軽量さと最大出力2,000Wを兼ね備えたポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。製品の特徴は、以下のとおりです。
- コンセントから56分、ソーラーパネルから70分で満充電できる
- LFPバッテリーを採用し、10年以上も停電対策として活躍する
- 600W以下で30dbに抑えられるため、就寝中も暖房機器を稼働できる
- BMS管理システムを搭載し、爆発や火災からの安全を確保する
- 停電が発生すると、10ms以内に電気供給源が切り替わる
- エクストラバッテリーによって最大5kWhまで拡張できる
12時間以内に赤色警報が発令される予報を検知した場合は、製品が優先的に充電されるため、災害への備えを万全にできます。冬の停電時も暖かい快適な環境で生活したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

部屋が寒い場合の対策に関するよくある質問

最後に、部屋が寒い場合の対策に関するよくある質問を紹介します。
- 暖房器具なしで部屋を暖かくする方法は?
- 100均グッズで安く部屋を暖かくする方法は?
- 部屋全体を暖かくするための暖房機器は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
暖房器具なしで部屋を暖かくする方法は?
エアコンや電気ストーブなどの暖房器具を使えば、簡単に部屋を暖かくできますが、電気代が気になる方も多いでしょう。窓・壁・床の断熱効果を上げられれば、暖房器具に頼らずに部屋を暖められます。暖房器具なしで部屋を暖かくする方法は、以下のとおりです。
- 断熱性の高いカーテンに替える
- ドアやサッシに隙間テープを貼る
- 窓ガラスを複層ガラスにする
- 日中帯に太陽光を室内に入れる
- 床にカーペットを敷く
断熱効果が上がれば、暖房器具の効果も最大化できます。
100均グッズで安く部屋を暖かくする方法は?
コストをなるべく抑えて部屋を暖めたい方は、以下の100均グッズを活用しましょう。
100均グッズ | 特徴 |
断熱シート | 窓全体に貼って、暖かい空気が外に逃げるのを防ぐ |
隙間テープ | ドアや窓の隙間に貼り、外から冷気を侵入させない |
断熱ボード | 窓辺に立てて、冷気やすきま風をシャットアウトする |
部屋全体を暖かくするための暖房機器は?
部屋全体を暖かくする用途で有名な暖房機器は、エアコンです。冷房・暖房・除湿機能が搭載されており、温度も細かく設定できます。本体価格が高い上に、設置工事も必要になる点がデメリットです。
設置工事不要で手軽に部屋を暖めたい場合は、ポータブルエアコンが活躍します。エアコンよりも軽量かつコンパクトなので、使いたい場所への持ち運びも楽々です。ポータブル電源と組み合わせれば、アウトドアでテント内を暖められます。
まとめ

本記事では、寒い冬に部屋を暖かくする方法について解説してきました。
冬に部屋が寒くなる理由は、窓・壁・床の断熱性が低いためです。窓に断熱シートを貼り、ドアやサッシに隙間テープを貼れば、外からの冷気を遮断し、室内の暖気を逃がしません。床下からの冷気を遮断するには、ホットカーペットを敷く方法がおすすめです。
部屋を暖めるために欠かせないエアコンの暖房効率を高めるためには、サーキュレーターを併用しましょう。温かい空気は上に、冷たい空気は下に滞留する性質があるので、サーキュレーターで空気を循環させれば、設定温度を下げても暖かく感じられます。
EcoFlowでは、エアコンや電気ストーブなど、消費電力の高い暖房機器を稼働できる高出力のポータブル電源を販売しています。停電時も暖房機器で部屋を暖かくしたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。
→コンパクト軽量で使いたい場所まで自由に持ち運べる「DELTA 3 Plus」